父を探して
原題:O Menino e o Mundo
2013/ブラジル 上映時間80分
監督・脚本:アレ・アブレウ
音楽:ナナ・バスコンセロス
パンフレット:★★★★(700円/オサレなポストカード型…素敵め!(`Δ´;) ヌゥ)
(あらすじ)
ある日、少年の父親は出稼ぎのためにどこかに旅立ってしまった。父親を見つけて、家に連れて帰ることを決意し、旅に出た少年を待ち受けていたのは、虐げられる農民たちの農村や、孤独が巣食う都会と、少年にとっては未知の広大な世界だった。少年は、行く先々で出会った大人たちや犬、音楽を奏でる楽隊の助けを得て父親を探していく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
もうすぐ5月も終わろうというのに、3月公開の映画の感想を垂れ流しておきますよ。一応、「観たい映画の覚え書き」で「○」を付けたものの、仕事が忙しかったのでスルーしようと思っていたんですけれども! 「牡蠣工場」を鑑賞した時、「あまくない砂糖の話」の前売り券を買ったついでに、本作のチケットも買ってしまって…。4月上旬、シアター・イメージフォーラムにて「あまくない砂糖の話」と勝手な2本立てとして観てきました。すごく…イイ映画…なんじゃないかな… (´∀`;) エヘヘ
劇場にあった記事の切り抜きを貼っておきますね。
「巨乳でもなければ、微乳でもない、自分の手にフィットする大きさの乳を探してーー」とか「圧縮した生ゴムのように筋密度が高い理想の大胸筋=乳を探してーー」といった話ではなく(不要な文章)。内容を雑に書いておくと、1つの原子から万華鏡のように世界が広がってスタートすると、出稼ぎのために旅立った父を探して、少年がいろいろな「文明批判ですヨ ( ´_ゝ`)」的な出来事に出会いながらも、気が付くと自分も歳をとっていて、実家に帰ると誰もいなくて、幼いころの思い出に浸ると原子に戻って終了…って、何が何やらだと思いますが、大体こんな感じの話を台詞&ナレーションなしで流してましたよ、きっと。絵本のような繊細なタッチの絵がスルスル動くのは観てて楽しいし、さまざまな民族音楽を融合させたという音楽も素朴かつ雄大な響きが素敵でしてね。なんか近年の大林宣彦監督の“どうかしてるスパーク映画”(褒めてます)を一人の少年に当てはめたようなイメージというか。非常にファンタスティックな作品だと感動しました。
僕の気持ちを代弁するドリアン海王の画像を貼っておきますね。
「ファンタスティック」といえば、「4」よりもこのタッグチームを思い出すというプロレスファン。
その他、自分の娘・マナ子(仮名/4歳)を当てはめて、彼女の“幸福な幼年期”が永遠に続かないことがなんとなく切なく感じたり、「両親が側にいる」ってことが子どもにとってどれだけ大事でうれしいことなのかとかも考えたりして、凄まじく泣けたんですが、しかし。実は前日に“仁義なきメキシコ麻薬戦争映画”「ボーダーライン」を鑑賞していたことで心の中が“嘆きの検察官”アレハンドロでいっぱいだったせいか、ごめんなさい、微妙に…退屈だったりもして…(同日に観た「あまくない砂糖の話」の方は、ナレーションなどの情報量が多くて気が紛れてた)。ところどころグッときたりしつつも、ふと気がつくと「雑なB級アクション映画が観たいなー (゚⊿゚)」なんて考えていたりした台無しなアタシ。違う機会に観てたら絶対違った感想になったと思うんですけど、とは言え、それも僕の“タイミング”、ですな(なんだこれ)。何はともあれ、クオリティは高いし、雰囲気も良いし、“合う人には絶対刺さる映画”だと思うので、気になる人は観ておくと良いザンス。
本作のテーマソングのデジタル版でございます。
全然違うんだけど、世界観の雰囲気で連想した大林宣彦監督作。僕の感想はこんな感じ。
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父を探して(ネタバレ)
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