※今回の記事は、「餓狼伝」のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!
<本作を観るに至った理由>
7月下旬、「エクスマキナ」を観に新宿シネマカリテへ行った時、名物の「水槽の展示」で大々的に本作をプッシュ中であり、前売り券を販売してまして。しかも、前売り特典は「SNSいじめ防止!“ビックリ”ローラステッカー」という、「ビックリマンシール」を模したもの。この試み自体が嫌いじゃないし、何よりも「6分の1の確率で“キラ”が当たる」というギャンブル要素にも興味を惹かれましてね。新宿シネマカリテは毎週水曜日の映画ファンサービスデーを利用すれば1000円で観られる映画館にもかかわらず、「運試しをするのも面白い ( ̄ー ̄) ニヤッ」と思って、前売り券を買ったのですが…。
水槽の展示はこんな感じ。
前売り券の特典は、よく出来た「ビックリマンシール」のパロディステッカーだったのです。
さらに「6分の1の確率で”キラ”が当たる」と知った僕は、北辰館の水野治気分で券を買ったのですけれども(「餓狼伝」より)。
当たったのはノーマルステッカーだったというね…。
超ガッカリしたーー ('A`) そりゃあ、「6分の1の確率」ですから、当たらない時は当たらない。当たらない時は当たらないのです。ただ、僕はそのぐらいの確率は簡単に超えられる人間だと思ってた。確実に”キラ”を手にすると信じてたのに、この体たらくですよ。その日以来、娘を保育園に送れば、ママ友たちが「あら、あの人って”キラ”をゲットする気マンマンだったくせに、ノーマルしかもらえなかったんですって 川´д)ヒソヒソ (´д`し」なんて陰口を叩いている気がしてならない。みんなが笑ってる上に、お日様も、子犬にまで笑われているのではないだろうか(電波な文章)。もうね、すっかりダウナーな気分になって観る気が失せてしまったんですが、しかし。損をするのが何よりも嫌いなので、上映終了間際の8月下旬、渋々と新宿シネマカリテに足を運んだのでした。
観たのは「スクリーン2」。結構混んでたような。
記事の切り抜きもありましたよ。なかなか凝ってた。
アンフレンデッド
原題:Unfriended
2014/アメリカ 上映時間83分
監督:レベン・ガブリアーゼ
製作:ティムール・ベクマンベトフ、ネルソン・グリーブス
製作総指揮:ジェイソン・ブラム
脚本:ネルソン・グリーブス
撮影:アダム・シッドマン
衣装:ベロニカ・ベレニキナ
編集:パーカー・ララミー、アンドリュー・ウェズマン
出演:シェリー・ヘニッヒ、モーゼス・ストーム、レニー・オルステッド、ウィル・ペルツ、ジェイコブ・ワイソッキ、コートニー・ハルバーソン、ヘザー・ソッサマン
パンフレット:★★★(600円/薄いけど、相馬学さんのコラムには激しく同意しました)
(あらすじ)
ネット上にアップされた動画を苦に自ら命を絶ったローラ・バーンズ。彼女の死から1年後、ローラの友人たちがSkypeで他愛のない会話をしていると、見知らぬアカウントがローラ・バーンズとして話しかけてきた。ローラの死にまつわる隠された嘘が徐々に暴露され、それが明らかになるたびに、友人たちがひとりずつ謎の死を遂げていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
「えげつねェ〜 (`Δ´;)」と思ったり。
僕の気持ちを代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね。
身も蓋もなく映画のストーリーを雑に書いておくと、クイーン・ビーっぽかった女子高生ローラ・バーンズが「泥酔した時の脱糞動画」をネットにアップされた&いじめられたことを苦に自殺しまして。その1年後、仲良しグループがスカイプしていたら、謎のアカウントが混ざってきて、それが死んだはずのローラっぽいからビックリですよ。回線を切ろうとすると、ミキサーに手を突っ込まされたりして殺されるので、仕方なく提案してきたゲームに従うと、「アダムのマリファナ売買を密告したのはミッチでした (ノ∀`) ゴメンネ」「恋人のミッチに処女だと思わせてたブレアは、アダムとセックスしてました 川ノ∀`) イヤーン」などの“秘密”が暴露されていきましてね。険悪なムードになりながら次々と友人が死んで、結局、「ローラの脱糞動画」をアップしたのはミッチだということが判明→彼も殺されて。ラストはブレアだけ生き残ったものの、「脱糞動画の撮影にブレアも荷担してたことがわかる動画」がネットにアップ! 彼女へのバッシングが始まって涙目になっていたら、急にローラっぽい女性に襲われて、画面が暗転してましたよ、たぶん。
「撮影者の影が女性=ブレアが撮影してミッチがアップした」ってことだったんですかね。
「全編パソコンの画面だけで進む」というのが売りで、画像が粗くなるのも恐怖描写に組み込んだりしていて、なかなか工夫していると思いましたよ。登場する6人の男女は「パソコンの前で演技する」というオーディションで選ばれたそうですが、結構リアルに感じました(他の役者に起きることを知らされていない→ガチでビビってる場面とかあるそうな)。で、何よりも主人公の仲良しグループたちの隠している秘密が結構酷い上に、容赦なく暴露されるので、「えげつないなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」とやや引き気味で観てました。ただ、なんて言うんですかね、もう43歳のオッサンなので、彼らに感情移入するというよりは同情して観てしまったというか。
劇中は大体こんな感じで進みます。
パンフで相馬学さんも同じようなことを書かれていたんですが、今の若い人たちは大変だなぁと。いや、僕が若いころだって愚かさでは1ミリも変わらないと思いますが、この手の失敗や悪意が広範囲で可視化されることなんてなかったワケで。自分の娘はまだ5歳ですが、将来が本当に心配というか…。でもね、オッサン的にどうしても伝えたいのは、「餓狼伝」の丹波文七も姫川勉との試合中に脱糞して恥をかきながらも、その後もリングに上がって戦っていたりするし、タマフルの番組構成作家として知られる古川耕さんのように自らの脱糞経験を武勇伝にする豪気な男もいるぐらいなワケですから、脱糞したぐらいで死んだらダメ絶対。行こうぜ、脱糞の向こう側ーーって、どこかで話の着地を間違った気がしてなりません… (´・ω・`) ドコダロウ...
そういえば戦いの最中に刃牙は失禁したことがあった…というどうでも良い文章。
何はともあれ、正直なところ、幽霊があまりに万能すぎだし、ラストはブレアが襲われないでそのまま終わった方が良かったと思うんですが、ローラのアカウントやら脱糞動画やら自殺動画やらをアップした宣伝手法もユニークだったし、SNS時代を象徴するホラーということで、とりあえず観て良かったです (・∀・) ヨカッタ! なんか、僕も前売り特典の6分の1の確率がダメだったからって自分を卑下しがちだったというか(苦笑)、ちょっとやそっとじゃくじけないタフなハート、それが必要なのでしょうな。このブログを読んでいる方も、何か失敗してもくじけないで頑張ってネ!(o^-')b ヘンナオチ
レベン・ガブリアーゼ監督の長編デビュー作。ずいぶん毛色が違いますな。
これはサントラ…なのかな? とりあえず貼っておきますね。
ネット×幽霊となると、この作品を思い出します。
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アンフレンデッド(ネタバレ)
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