Quantcast
Channel: 三角絞めでつかまえて2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2570

ドント・ブリーズ(ネタバレ)

$
0
0

ドント・ブリーズ

ドント・ブリーズ

原題:Don't Breathe
2016/アメリカ 上映時間88分
監督・脚本:フェデ・アルバレス
製作:サム・ライミ、ロブ・タパート、フェデ・アルバレス
製作総指揮:ネイサン・カヘイン、ジョー・ドレイク、エリン・ウェスターマン、J・R・ヤング、マシュー・ハート
脚本:ロド・サヤゲス
撮影:ペドロ・ルケ
美術:ナーマン・マーシャル
衣装:カルロス・ロサリオ
編集:エリック・L・ビーソン、ルイス・フォード
音楽:ロケ・バニョス
出演:ジェーン・レビ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾバット、スティーブン・ラング
パンフレット:★★★(720円/町山智浩さんや鷲巣義明さんのコラムがタメになりました)
(あらすじ)
親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキー(ジェーン・レビ)は、恋人のマニー(ダニエル・ゾバット)と友人のアレックス(ディラン・ミネット)とともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人(スティーブン・ラング)の家に強盗に入る。しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くが、そこで恐るべき光景を目の当たりにする。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、「暗くなるまで待って」のネタバレに触れているので、気をつけて!

えーっと、最近の映画の予告編で超ドキドキしたのは「アメリカン・スナイパー」とかですかね。「サウスポー」に関しては、劇場で観るたびに涙を流してましたよ。でも、そんな中、「目が見えない老人の家に忍び込んだら、殺人マシンだった!Σ(゚д゚;) ナンデスト!」という本作の予告編はズバ抜けて素晴らしいぐらいに思ってまして(※個人の感想です)水曜日の「バラいろダンディ」で室井佑月さんがスゲー興味を示していましたが、ここ数年のホラー映画の宣伝の中でも、いわゆる“映画マニアじゃない人”までもここまで惹きつけた予告編ってそうそうないんじゃないか…って、何の根拠もない文章です (´∀`;) スミマセン 


ここ数年で最もホッコリした予告編を貼っておきますね↓




要は「観る気マンマンだった」ということで! 先週の金曜日、シネマカリテで「弁護人」を観る「『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』刊行記念 公開映画カウンセリング&サイン会」に参加した後、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」”強い盲人2本立て”として、TOHOシネマズ新宿にて、「1ヵ月フリーパス」を使って無料鑑賞いたしました。十分面白かったです (・∀・) ヨカッタ!


11番スクリーン、公開日とは言え、22時台のスタートで満席。スゲー人気ですな。
11番スクリーン


まぁ、話は大体予告編の通りなんですけど、主人公のロッキーの母親がクズだったり、単なるワルかと思っていたマネー(a.k.a.最初の犠牲者)が死に際でも仲間を売らない高潔さを持っていたり、“盲目の老人”は自分の娘を轢き殺しながらも無罪放免となった富豪の娘を拉致した…だけでなく精子をスポイトで注入して妊娠させてたりと、登場人物を一面的に描く感じではなくて。あと、視覚障害者=盲導犬を飼っているということで、「クージョ」ライクな“犬の恐怖”まで加えてきたのは「ナイス!(o^-')b イイネ!」と思ったり。


右から、マネー、ロッキー、アレックス。生き残るのはロッキーだけでございます。
3人の強盗

予想外に大活躍する犬。パンフによると、優しい犬と怖い犬を使い分けたとのこと。
犬がいた!


そして、スティーブン・ラングのマッチョ振りは最高でしたねぇ…(しみじみ)。「アバター」のマイルズ・クオリッチ大佐役や、「ブライド・ウエポン」でのジーナ・カラーノのマッドな父親役とか、もうスティーブン・ラングには「こういう役をビシビシ演じてほしい気持ち」で心がいっぱい。一応、雑にオチだけ書いておくと、アレックスも殺されて追い詰められたロッキーは警報を鳴らして形勢逆転して地下室に叩き落とす→大金をゲットして幼い妹と新天地へ→テレビのニュースで「老人が生きていて“強盗の被害者”として救助された」のを知る(老人は“富豪の娘”を監禁&殺害したのがバレるとまずいので、ロッキーのことは黙ってるっぽい)みたいな感じで終わってましたよ、たぶん。


スティーブン・ラングのトレーニングメニュー、「マッスル・アンド・フィットネス」に載らないかしらん。
盲目のスティーブン・ラング


その他、「侵入者を狩るために明かりを消す」という「暗くなるまで待って」のクライマックスを逆手に取った展開とか、その時の瞳孔が拡大したビジュアルとか、トランクに閉じ込められていた過去が生きる展開とか、全編いろいろなアイディアが散りばめられていて、非常に好感が持てる作りだったんですが、しかし。監督が「観客に誰を応援したいか選んでもらいたい」と、登場人物を一面的に描かなかったことに関しては、非常に分かれるところだと思いますけど、僕は乗れない方でした(どっちにも理があるというよりは、どっちもクソに見えちゃった)。特に“盲目の老人”の「監禁→精子注入」に関してはドン引きで、ちょっと冷めちゃったほどでしたよ(そもそもあの女性をどうやってさらったのか…という大人げない文章)。


この場面は非常にスリリングだし、画面的にも面白かったです。
瞳孔拡大!


つーか、一番切なかったのが、思ったより“盲目の老人”が弱かったこと。「1・4事変」の時の故三沢光晴選手のコメント風に書くと、「あれじゃいくら何でも視覚障害者が弱くみられる。もっと視覚障害者は強いんだぞってところを見せてもらわないと困る」という気持ちになったというか。僕には目が見えない叔父がいて、確かに普通の人よりは気配を察知したりする能力が優れている部分はあったものの、ほとばしるほど当たり前の話ですけど、基本的にはスゲー大変じゃないですか。だからこそ、こういうフィクションで出てくる時はできるだけ強い方がテンションが上がるし、予告編ではもっと強そうに見えたのにさぁ、実際に観てみたら常人でも倒せるレベルなんだもの。ラスト、ヒロインが逆襲するシーンは、弱い者イジメっぽくもあって、どちらにも感情移入できなくて、ちょっと微妙な気持ちになった次第。


続けて観た「ローグ・ワン」の“至近距離の銃撃も難なく躱せる盲人”の方が好みのタイプでした (´Д`;) ハァハァ
アッサリ全滅


ハッキリ言って、僕の理想としては「何の落ち度もない盲目のスティーブン・ラングをヒャッハー系の強盗10人ぐらいが襲撃して、次々と無惨に死んでいく」ような映画が観たかったんですが、とは言え、本作も十分楽しめましたヨ (・∀・) ヨカッタ! 話のネタにもなるし、興味がある人は劇場に足を運ぶと良いザンス。




フェデ・アルバレス監督作。僕の感想はこんな感じ



サントラでございます。



目が見えないのに強いといえば、この人ですよね。



ルトガー・ハウアー主演作も嫌いじゃないです。



このドラマも良い感じ。まぁ、キャラ的にはスティックの方が好きですがー。



パンフで町山さんが引き合いに出されていた映画。名作でございます。









Viewing all articles
Browse latest Browse all 2570

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>