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ミュージアム(ネタバレ)

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ミュージアム

ミュージアム

2016/日本 上映時間132分
監督・脚本:大友啓史
原作:巴亮介
脚本:高橋泉、藤井清美
製作:ミラード・エル・オゥクス、大村英治、井上肇、古川公平、下田淳行、牧田英之、荒波修、高橋誠、江守徹
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、青木竹彦
プロデューサー:下田淳行、下枝奨
撮影:山本英夫
Bキャメラ:佐藤有
照明:小野晃
録音:益子宏明
美術:磯見俊裕
セットデザイナー:将多
装飾:渡辺大智
衣装デザイン・キャラクターデザイン:澤田石和寛
ヘアメイクデザイン:ShinYa
特殊メイク・造形デザイン:百武朋
編集:今井剛
音楽:岩代太郎
主題歌:ONE OK ROCK
VFXスーパーバイザー:小坂一順
スーパーバイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
スクリプター:生田透子
助監督:稲葉博文
制作担当:高瀬大樹
制作管理:鈴木嘉弘
ラインプロデューサー:鎌田賢一
出演:小栗旬、尾野真千子、野村周平、丸山智己、田畑智子、市川実日子、伊武雅刀、大森南朋、松重豊、妻夫木聡、五十嵐陽向
パンフレット:★★★★☆(720円/情報量多めで、柳下毅一郎さんのコラムが良かった!)
(あらすじ)
雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志(小栗旬)。犯行現場に残された謎のメモや、見つけられることを前提としたかのような死体から、カエルのマスクを被った犯人像が浮かび上がる。通称・カエル男と呼ばれるようになった犯人(妻夫木聡)を追い詰めていく沢村だったが、カエル男の仕組んだ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




15点


※今回の記事は、この映画が好きな人は確実に不快になるので読まない方が良いです。

ヤンマガ原作漫画が連載されていた時は『セブン』っぽくて面白そうだな」とは思いながらも、子どもが生まれてからキツい展開の漫画のページをめくれなくなってきたので、スルーしましてね。で、今回の映画化により、「映画なら一度座ったら最後まで観るしかない」ということで、前売り券を買いまして。『セブン』っぽさを取り入れながらも独自の面白さがプラスされているんだろうな〜」なんて期待しながらも、なかなか観に行けなかったんですが、しかし。12月中旬、やっとTOHOシネマズ新宿で鑑賞いたしました。すみません、『セブン』を観ればいいかな… (´∀`;) エヘヘ」って、思っちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ


3番スクリーン、結構入ってたような(うろ覚え)。
3番スクリーン


もうね、パンフのインタビューを読むと“大友啓史監督なりには”リアリティにこだわったみたいだし、主人公の沢村刑事を演じた小栗旬さんも体を張って頑張ってたし、”カエル男”霧島早苗役の妻夫木聡さんも楽しそうに演じてたし、松重豊さんのベテラン刑事(というか上司)役はカッコ良かったし、カーアクションは迫力があったし(というか、アクションのバランスは韓国映画っぽかった)、美術も良かったし、何よりも「家庭を省みない父親モノ」ということで、本当なら「ごめんねぇ〜 (iДi) ウェェェェェ」と感情移入しまくるハズだったんですけれども。サラリと文句を書くならば、かなり大人げない文章になりますが(汗)、大前提中の大前提として「カエルの覆面を被って犯罪をする」のは無理じゃないかな…って、思っちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ

まぁ、あくまで所詮はアイコン的な役割だし、「意外と視界が良い作りで、さらに相当な訓練を重ねている」と考えて、カエルの覆面には目をつむるとしても。例えば、本作で裁判員制度の裁判員たちが被害者となるのは「『幼女樹脂詰め殺人事件』で別の犯人を有罪にしてしまった→カエル男が『僕の芸術作品だったのに〜』と怒ったから」なんですが、そもそも「幼女を樹脂詰めにする」というハードルが超高いですよね。カエル男は莫大な財産を持つスーパー殺人鬼だからできるけど、常人には間違いなく無理というか、あの冤罪被害者を有罪にする証拠ってどこまで揃ってたんですかね? ごめんなさい、その時点で世界観にリアリティをまったく感じなくなっちゃって、全然乗れない…って、思っちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ

というかさ、カエル男の犯罪って、「意識を失ったデブをスムースに運べる」といった本人の凄まじい超人性とか、「たまたまドアにチェーンは掛けてません」とか「たまたま目撃者がいません」とか「車のナンバーを手配された後も捕まりません」といった偶然に支えられまくっているワケですよ。こういうのって、作品によっては全然許せたりもするんですが、本作はちょっとリアル寄りの作風だっただけに、恐ろしくバカバカしい話だな…って、思っちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ

でね、後半も心底ガッカリしたというか。なんて言うんですかね、監禁された沢村刑事が食わされるハンバーグが「妻子の肉だと“思わされる”」という展開はスゲー好きだったんですが、作らされるパズルが「息子が描いた絵」だったりとか、足りないピースが「EAT」って文字になるとか、主人公より観客が先に気付く作りになっているので、なかなか気付かない主人公に超イライラしちゃったんですよね。つーか、捕まってからは犯人のウヒヒ系説明台詞と主人公のモノローグと、「うわー」「きゃー」みたいな絶叫演技が連発されるから、ハラハラするというよりは、もうまどろっこしくてマジでウゼェ…って、思っちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ


なんとなく鑑賞中の僕の心境を代弁する松本梢江さんの画像を貼っておきますね。
見てらんないよ、まどろっこしくて


一応、オチを書いておくと、「妻を射殺すれば子どもは助けてやる」という二択を迫られる→隙を突いてカエル男を撃つ→警察が到着→カエル男が長々と演説した後に逮捕→入院中のカエル男を実は姉だった市川実日子さんが注射して殺害(病室に犯罪者の親族が普通に出入りできるの?)→沢村刑事の息子が事件のトラウマによって光線過敏症を発症したっぽい描写が出て終わってましたけど…(「第2のカエル男」的な?)。なんかさ、光線過敏症の発症率とか考えると、それだってご都合的にしか見えないしさぁ。別に「セブン」フォロワーだって構わないんですが、本当に申し訳ないんですけど、僕には“本作ならではの良さ”がまったく感じられなくて。「だったら『セブン』を観ればいいかな… (´∀`;) エヘヘ」って、心から思った次第。


鑑賞直後、僕が思ったことを代弁する範馬勇次郎を貼っておきますね。
所詮は模倣


ハッキリ言って、デブのニートを露悪的に描いたのも不快だったし、裁判員制度やら親子関係やら犯罪被害者のPTSDやらといろいろ盛り込みながらも、どれも中途半端に終わった印象だったし、ちょっと期待した分、スゲー損した気分になりました ('A`) ガッカリ とは言え、所詮は「エクスペンダブルズ2」に100点を付けるようなブログだし、本作を好きな人も少なくない→僕がひねくれているだけなのかもしれないので(この可能性は限りなく高い)、気になる人は観ればいいと思います。おしまい。




巴亮介先生による原作漫画。ちょっとキツそうで読めないです…。



ノベライズ版。映画の補完に良さげ。



公式ビジュアルブック。美術は良かったので、ちょっと読みたいかも。



サントラを貼っておきますね。










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