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ジョン・ウィック チャプター2(ネタバレ)

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ジョン・ウィック チャプター2

ジョン・ウィック チャプター2

原題:John Wick: Chapter 2
2017/アメリカ 上映時間122分
監督:チャド・スタエルスキ
製作:ベイジル・イバニク、エリカ・リー
製作総指揮:ジェフ・ワックスマン、ロバート・ベルナッキ、デビッド・リーチ、ケビン・フレイクス、ビシャル・ルングタ
キャラクター創造・脚本:デレク・コルスタッド
撮影:ダン・ローストセン
美術:ケビン・カバナー
衣装:ルカ・モスカ
編集:エバン・シフ
音楽:タイラー・ベイツ、ジョエル・J・リチャード
音楽監修:ジョン・フーリアン
出演:キアヌ・リーブス、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、ジョン・レグイザモ、コモン、ピーター・ストーメア、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン、フランコ・ネロ
パンフレット:★★★★(720円/内容が薄めかと思いきや、意外と充実してた)
(あらすじ)
前作でニューヨークを舞台にロシアン・マフィアを相手に繰り広げた壮絶な復讐劇から5日後。平穏な生活を送りたいジョンは、イタリアン・マフィアのサンティーノからの殺しの依頼を断るが、それにより自宅を爆破されてしまう。ジョンはサンティーノへの復讐を開始するが、命の危険を感じたサンティーノに7億円もの懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋から命を狙われる事態に巻き込まれてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




89点


※この映画については、結騎了さんの感想が超オススメでございます (o^-')b オススメ
※今回の感想は、「ナイスガイズ!」の大事なネタバレに触れているので、できれば「ナイスガイズ!」を観てから読んで!
※今回の感想は、残酷でグロい動画へのリンクが張られているので、そういうのが苦手な人は気をつけて!


「ガン・フー」を世界に知らしめた前作が大好きだっただけに、本作も前売り券を買って楽しみにしてましてね。7月下旬にTOHOシネマズ新宿で観たら案の定ストライクだった上に、「ムービーウォッチメン」の課題映画になったということで、今週火曜日にTOHOシネマズシャンテで2回目を観てきました。「さっきまで命だったものが あたり一面に転がる…OH YEAH!ヽ(`Д´)ノと思ったり。


TOHOシネマズ新宿の11番スクリーン、7割ぐらいの入りだったような。
11番スクリーン

TOHOシネマズシャンテの2番スクリーン、男ばかりで5割ぐらい埋まってた記憶。
2番スクリーン


唐突にまったく関係ない文章を書くと、僕は「仮面ライダーアマゾンズ」が大好きでしてね。セカンドシーズンの主題歌「DIE SET DOWN」もダウンロード購入して日々愛聴しているんですが、「さっきまで命だったものが あたり一面に転がる…OH YEAH!ヽ(`Д´)ノという歌詞に関しては、さすがに「そんな凄惨な状況の後に『OH YEAH』はないだろう… (`Δ´;) ヌゥ」なんて複雑な心境になったりもしたんですけれども「太陽戦隊サンバルカン」主題歌「花は枯れ、鳥は空を捨て、人は微笑みなくすだろう…YEAH! ヘ(゚∀゚*)ノの方は、まだ次の「太陽は OH 生命の星だ」の歌詞に希望が感じられるから大丈夫…という、どうでも良いフォロー)。なんと本作はまさにそんな作品だったから、映画って不思議ネ (´∀`) ウフフ とにかく主人公のジョン・ウィックが襲い来る裏社会の人々を撃退&殺しまくって、あちらこちらに死体が散乱する凄惨な内容にもかかわらず、「OH YEAH!ヽ(`Д´)ノ」観客のテンションが上がりまくる素敵ムービーだったのです。


ファーストシーズンの主題歌「食うか食われるかの運命…OH YEAH〜 (`Δ´)も少し気になる…って、どうでもいいね。




その秘密は、世界観。前作でも「コンチネンタル・ホテルの中では殺人禁止」といった“独特の殺し屋ワールド”がサラッと描かれていましたが、本作はその世界観を前作以上に魅力的に広げていて。銃のソムリエや防弾服の仕立屋が出てきたりするあたりとか、100点としか言いようがないんですけど、“伝説の男”ジョンに立ち向かうチンピラや殺し屋たちも「死にたくないよぅ… (´・ω・`)」なんて怯えは一切見せず、カルカンを見つけた猫ライクに迷いなくまっしぐらに殺しに来るからスゲー清々しい。「そんな世界にいるんだから、殺したり殺されたりしても仕方ないね (´∀`) シカタナシ」と、観客にリアルな「いのちのねだん」などを考えさせない作りになっているんですよね(むしろ暗殺依頼の値段の相場とかが気になってくる)。


一応、画像を使って話を書いておくと、お話は前作の5日後、盗まれた車を取り戻すところからスタート。
前作の5日後からスタート

車を取り戻して安らかに暮らそうとしたら、かつて誓印を交わしたサンティーノから殺しを依頼されまして。
血の契約が残っている

依頼を断ったら家&奥さんとの思い出の品々を焼かれて超激怒! でも、誓印には従わないとダメなので…。
家を焼かれました

サンティーノの姉ジアナを暗殺するため、ローマにやってくるというね。
ローマへようこそ

で、ソムリエや仕立屋などの力を借りて、見事に任務を果たすんですが、しかし。
銃のソムリエ

ジアナのボディーガードのカシアンに超恨まれる&サンティーノから暗殺指令が下りまして。
ジョン・ウィック暗殺指令

700万ドルの賞金目当てに、ジョンの元に殺し屋たちが次々と押しかける→返り討ちだッ!ヽ(`Д´)ノ
賞金7億円

あーだこーだあって、やっとサンティーノを射殺するも「コンチネンタル・ホテルの中では殺人禁止」の掟を破ったので…。
鏡の間の対決

広場に連れられてみれば、裏社会の人間たちがフラッシュモブを披露してくれるというサプライズ。
フラッシュモブ

ところが、フラッシュモブが大嫌いだったジョンは「全員殺す」宣言なのでした〜(少しウソ)。
全員殺す宣言


しかも、アクションが素晴らしい。チャド・スタエルスキ監督は「ジークンドーのインストラクターを10年やっていた」という“本格派”であり、あのブランドン・リーにジークンドーを教えた上にスタントダブルもやっていた“信用できるにも程がある男”なんですけれども。今回は前作で好評だった「ガン・フー」だけでなく、殺人カーアクション「カー・フー」や、ナイフを使った戦闘術「ナイ・フー」現在謹慎中の狩野英孝さんが得意とする「スタッ・フー」なども展開してましてね(1つウソ)。車で人をはねたりはねられたりする序盤からとても楽しくて、「人間って車にはねられたぐらいじゃ全然死なないし、むしろそこから戦えるよね (´∀`) モンダイナシ」なんて間違った価値観が植え付けられたほどでしたよ。


車を武器化して人をはね飛ばす! 映画としては最高だけど、現実でやったらダメだぞ!(o^-')b ダメゼッタイ
車で人をはね飛ばせ!


とは言え、一番グッときたのは「ガン・フー」でして(微笑)。僕は銃器にはあまり興味がないし、ガンアクションよりは格闘アクションの方が全然好きなんですけど、柔道&柔術要素をさらに強めて「投げて、関節を固めて、撃ち殺す」ということを追求した「投極殺」アクションはマジで面白かった。これは素人考えですが、当たってなくても当たっているように見せられる打撃と違って、「投げ」って実際に投げざるを得ない=ごまかしが利かない分、より大変だと勝手に思っていて。それをバンバン繰り広げるんだから、スゲェなぁと。あと、例えば、地下鉄で倒れている殺し屋をナイフで刺そうとする際、体をクルッと回転させてパスガードしたりとか、いちいち柔術技が入っているのも良くてね…(しみじみ)。それ以外でも、鉛筆で暗殺者を倒すシーン(「ペン・フー」)もお見事で、別に「鉛筆を持って刺す」だけでも十分満足なのに、さらに一歩先をいった「鉛筆を固定させる」というフレッシュな殺し方まで見せてくれていて、劇場で射精いたしました(心が)。


この素敵な殺し方を見て! 首に鉛筆、刺されたくないものです… (`Δ´;) ウーン
ペン・フー


そして、各キャラが立っているのも良かった。ごめんなさい、今までコモンについては特に興味がなかったんですが(「ラン・オールナイト」の殺し屋役もそんなにグッとこなかった)、“ジョンと同等に近い実力を持つ暗殺者”カシアンのカッコ良さは異常であり、人混みの中、ジョンとサイレンサー付きの銃でプシュプシュ撃ち合うシーンの楽しさ&クールさと言ったら! サンティーノを守る“手話でコミュニケーションをとる女殺し屋”アレスも“小さくて忠実で獰猛”といった雰囲気がとても素敵で、僕の「抱かれたい女性リスト」にルビー・ローズがランクインしたのは言うまでもないでしょう(どことなく偉そうに)。その他、“いくら引退のためとは言え、なんでジョンがあんな奴と誓印を交わしたのか不思議なほどにクズな男”サンティーノや、“ジョンに殺される前に堂々と手首を切って自殺しようとする女ボス”ジアナ、コンチネンタル・グループ系列の支配人&従業員の人たちなどなど、前述のソムリエなども含めて、みんなケレン味があって、みんないい。そんな金子みすゞ先生っぽい気持ちになるほど、登場人物たちが魅力的だった次第。


コモン、超カッコ良かったですな〜(しみじみ)。このキャラのスピンオフが観たいほど。
カシアン(コモン)

ルビー・ローズ、「トリプルX:再起動」の時より好みであり、あんな風に股間を調べられたいです… (´Д`;) ハァハァ
アレス(ルビー・ローズ)


って、ここまでべた褒めしながらも、ううむ、少し不満があって。なんて言うんですかね、「よく出来てる子だからこそ、細かい文句を言ってしまいたくなる気分」というか。例えば、ソムリエと仕立屋と地図屋のシーンが同時進行する演出はとても楽しかったんですが、バイオリン弾きの殺し屋や暗殺力士が襲撃する場面に関しては、同時進行ではなく個々の対決をちゃんと見せてほしかったし、バイオリン弾きは弓でも攻撃するとか、力士は相撲技を使ってくるとか、もっとプラスアルファが観たかった…というのは贅沢でしょうか(力士がなかなか死なないのは面白かったけど)。それと「マトリックス」でキアヌと共演したローレンス・フィッシュバーンが出てきたこと自体は良かったけど、彼の大仰な芝居がクドい上に話も長く感じて、少しイラッとしちゃいました(屋上→武器庫ぐらいの場所移動で良かったのでは)。


ローレンス・フィッシュバーンは好きな役者さんだけど、本作は「早く話が先に進まないかなぁ」って思ったり。
ローレンス・フィッシュバーン


で、何よりも腹が立ったのは、サンティーノが即死だったこと。「でも即死だったから大丈夫!(o^-')b」という「ナイスガイズ!」の名言があるように、即死は大丈夫じゃないですか(何を書いているのか、よくわからなくなってきた文章)。姉ジアナの死を依頼しながらも「今も愛してる」と言い、自分が殺させたくせに「姉を殺した奴に復讐するのは当然」とほざくクズの中のクズであり、「ホステル」の犠牲者ぐらいに散々苦しんでから死んで欲しいと願っていたら、即死ってさぁ…。いや、もちろん「このホテルの中では殺せないだろ?」的なドヤ顔を披露した直後のヘッドショットには、「ざまぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ」感もなくはないんだけど、そのせいでジョンは裏社会全体から命を狙われることになるワケでさぁ。あの“犬と走って逃げるラスト”が、もう可哀相で可哀相で… (ノω・、) ジョン... 「サンティーノがコンチネンタル・ホテルに逃げ込もうとしたらジョンに足を撃たれる→這って入ろうとすると腕を撃たれる→そのままアマゾンに運ばれる→現地の人たちに生きたまま解体されて食べられてしまう」って感じのハッピーエンディングだったら留飲が下がったと思うんですが、ダメだったのでしょうか…(間違いなくダメ)。


ジョンが走って逃げるラストを観た僕の気持ちを代弁するエシディシを貼っておきますね(ジョジョ第二部より)。
三角絞めでつかまえて-あんまりだー!


まぁ、そんなワケで、些末な言いがかりを書いたりもしましたが(苦笑)、とても美味なアクション映画でしたYO!ヽ(`Д´)ノ OH YEAH! なんかね、本作は「防弾スーツ」の導入によって「撃たれても致命傷にならない」ということで、全体的には前作よりもアクションの「ゲームっぽさ」が高まった気がします。もうジョンが幸せになることはなさそうで本当に切ないのですが、ちくしょう、やっぱり“あの続き”は観たいし、同じ世界観のスピンオフ「バレリーナ」も超気になるということで、チャド監督とキアヌのタッグにはまだまだ頑張ってほしいところ。ちなみに2人は「映画.com」のインタビューの中で、「3」ではバイクを使った殺人術「モーターサイクル・フー」や、馬に乗って銃を駆使する「ホース・フー」にチャレンジするようなことを発言していましたが、僕的には今度こそ愛犬と連携して敵を倒す「ドッグ・フー」を見せてほしいと思っております。おしまい。




素敵な1作目。僕の感想はこんな感じ



デジタル盤のサントラ。結構ほしい。輸入盤もあります。



キアヌとローレンス・フィッシュバーンが共演した素敵映画。未見の方は観ておくと良いザンス。



チャド監督がブランドン・リーのダブルを務めた映画(「映画秘宝」情報)。ブランドン… (ノω・、)






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