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オクジャ okja(ネタバレ)

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オクジャ okja

オクジャ okja

原題:Okja 옥자
2017/韓国、アメリカ 上映時間120分
監督・製作・原案・脚本:ポン・ジュノ
製作:デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、ルイス・テワン・キム、チェ・ドゥホ、ソ・ウシク、テッド・サランドス
製作総指揮:ブラッド・ピット、スタン・ブロドコウスキー、サラ・エスバーグ、クリスティーナ・オー
共同製作:ティルダ・スウィントン、サンドロ・コップ
脚本:ジョン・ロンスン
撮影:ダリウス・コンジ
出演:ティルダ・スウィントン、ポール・ダノ、アン・ソヒョン、ピョン・ヒボン、スティーブン・ユァン、リリー・コリンズ、ユン・ジェムン、シャーリー・ヘンダーソン、ダニエル・ヘンシュオール、デボン・ボスティック、チェ・ウシク、ジャンカルロ・エスポジート、ジェイク・ギレンホール
(あらすじ)
韓国の山間の家で暮らす少女ミジャ(アン・ソヒョン)は、大きな動物オクジャの面倒を見ながら平穏な毎日を送っている。優しい心を持つオクジャは、ミジャにとって親友ともいえる大切な存在だった。ところがある日、多国籍企業ミランド社がオクジャをニューヨークに連れ去ってしまう。自己顕示欲の強いミランド社CEOルーシー・ミランド(ティルダ・スウィントン)が、ある壮大な計画のためにオクジャを利用しようとしているのだ。オクジャを救うため、具体的な方策もないままニューヨークへと旅立つミジャだったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※本作については、この記事がネタバレをせずにその魅力をしっかり伝えていて素晴らしいので、読んでみて!

ううむ、“Netflix限定配信の新作映画”について、当ブログでは「新作映画」カテゴリでアップすべきなのか、「DVD&ビデオ等」に入れるべきなのか、非常に迷ったんですが…(「カンヌで論争になった」のがわからないでもない)。とりあえず当分は「DVD&ビデオ等」に入れておきますね…というどうでも良い前書き。まぁ、何はともあれ、「ポン・ジュノ監督の最新作がNetflixで限定配信された!」ということで、7月某日に鑑賞いたしました。「それでも僕は肉を食べるよ… (ノω・、) ゴメンネ」と思ったり。


なんとなくザ・ ピーナッツによる「ドナドナ」を貼っておきますね↓




超雑にお話を書いておくと、多国籍企業ミランド社が“遺伝子を組み換えて生み出したスーパーピッグ”を「チリの農場で偶然見つけた」という触れ込みで宣伝して、CEOのルーシー・ミランドが「26匹を全世界の農場で10年間育ててもらって、一番大きくなったブタが優勝!川o^-')b」なんて大々的なコンペを開催しましてね。で、舞台は10年後、韓国の山奥になりまして。祖父と2人で暮らす少女ミジャは、スーパーピッグに「オクジャ」と名付けて仲良く育てていて、ずっと一緒だと思っていたんですが、しかし。ミランド社に回収されてしまったので、何とか取り戻そうと画策し、そこに環境保護団体「Animal Liberation Front=ALF(動物解放戦線)」が絡んできて、「あーだ!川`Д´)ノ」「こーだ!ヽ(`Д´)ノ」「そーだ!m9`Д´し ビシッ」と大騒動が巻き起こる…ってな調子。最後は、ルーシーに変わってCEOになったナンシー・ミランドからオクジャを買い取ることに成功するも、食肉工場で地獄巡りをして“残酷な食の現実”を知ったミジャは少し大人になったのでしたーー。


ミジャは祖父がお金を払ってくれて、ずっとオクジャと一緒に暮らせると信じていたから、連れ去られて超ショック!
仲良く暮らしてました

でも、最後は買い戻して、めでたしめでたしというね… ( ;∀;) ヨカッタネー
オクジャを取り戻しました


なんとなくノリが良い感じの「ドナドナ」を貼っておきますね↓




いや〜、もう褒めるところだらけというか、非の打ちどころがないというか…。まず、ブタとカバを掛け合わせたようなオクジャの実在感がスゴくて、もうCGで表現できないことはないんだろうなと(フンの仕方がカバっぽいのがまたイイ!)。“残酷な食の現実”という厳しいテーマを扱って、まるで「いのちの食べかた」のようなハードな食肉工場シーンを見せながらも、ところどころにユーモアが入ってたり、ミジャがロデオのようにぶらさがるエキサイティングなアクションシーンがあったり、「ウソを通訳していたケイ(スティーヴン・ユァン)が改心して助けにくる」なんて“燃え”もキッチリ組み込まれてたり、「序盤に祖父からもらった金のブタで、合理的なCEOのナンシーから買い戻す」というオチも上手かったりと、とにかく完成度が高いという印象。正直なところ、「ほえる犬は噛まない」の方が好きですけど(汗)、さまざまな要素が詰まったポン・ジュノ監督の最高傑作なんじゃないでしょうか、どうなんでしょうか(少し日和った文章)。

「宇宙エース」の主人公がシルバーリングを乗りこなすようにオクジャにライドするシーン、最高でした。
ピッグライダー!

この右の人が助けにくる場面、酷い追い出され方をしていただけに、かなりグッときましたよ。
改心した通訳の人

ちなみにポン・ジュノ監督作でお馴染みの飛び蹴りはなかったけど、その代わりに体当たりシーンがありましたぞ (´∀`) アラアラ
ミジャの体当たり


役者さんも最高でした。ポン・ジュノ監督の手腕なのか、ポン・ジュノ作品だからみんな頑張るのかはわかりませんが、とにかく生き生きしてたというか。主役のアン・ソヒョンがストライクだったのは言うまでもありませんけど(当然ながら現在6歳の娘が重なりました)、ウィルコックス博士役のジェイク・ジレンホールは面白いし、環境保護団体のリーダー・ジェイを演じたポール・ダノもカッコ良いし…。ただ、一番好きだったのが2役を担当したティルダ・スウィントンで、特に「自己顕示欲が強くて臆病なルーシー」の役がスゲー可愛かったです… (´Д`;) ハァハァ


バカっぽいジェイク・ギレンホール、とても愉快でした。
ウィルコックス博士(ジェイク・ジレンホール)

ポール・ダノは「調子に乗ってぶちのめされるクズ」がよく似合うと思っていましたが、こういう役もいいね。
ジェイ(ポール・ダノ)

ただ、本作はティルダ・スウィントンが超キュートだったというね (´∀`) カワイー
100点のティルダ・スウィントン


一応、書いておくと、エンドクレジット後に「ALFのメンバーたちがバスジャックする」なんてオマケ映像が付いているんですけど、それはそれとして。ラストにオクジャがミジャに伝えたのは「私が死んだら食べて」ってことかなと思ったけれども、それはそれでイヤだな、なんてね。僕はこの磯部涼さんの「グレーゾーン」話が好きなんですが、やっぱり人間は「グレーゾーン」だから仕方ないと僕は思っていて。「ステーキ・レボリューション」は本当に観て良かった映画なんですけど、「長く育てて、生をまっとうしたから、殺して食っていい」なんて正当化も飲み込みづらくて。そりゃあ、本当は生き物を殺して食べるなんて良くないものの、でも仕方ないから、せめて漫然と口に物を運ばないようにしようと思ってます、という胡散臭い文章。


一応、範馬勇次郎のありがたいお言葉を貼っておきますね。
漫然と口に物を運ぶな


ということで、雑な感想になりましたが、スゲー面白かった!ヽ(`Д´)ノ ごめんね、僕はこれからまだ肉を食べちゃうけど、せめて残さないようにします(小並感)。最後に「今日のラッキーブログワード」をどうしようかと困っていたら、サラリと「宇宙エース」を教えてくれたHalchu‏さんに感謝して、この駄文を終えたいと思います。ありがとうございました m(_ _ )m




ポン・ジュノ監督の前作。僕の感想はこんな感じ



まぁ、貼っておきますね。見ておくと良いザンス。










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