ガーディアンズ
![ガーディアンズ]()
原題:Zashchitniki
2017/ロシア 上映時間89分
監督:サリク・アンドレアシアン
製作:アレクセイ・リャザンツェフ、ウラジミール・ポリャコフ、サリク・アンドレアシアン、ゲボンド・アンドレアシアン
製作総指揮:レニー・レビ、ダニエル・シャポバロフ、マックス・オレイニコフ、シミョン・シシェルボビチ=ベーチェル
脚本:アンドレイ・ガブリロフ
撮影:マキシム・オサトチー
美術:デビッド・ダドゥナシビリ
衣装:グルナラ・シャフミロワ
出演:アントン・パンプシニ、サンザール・マディエフ、セバスチャン・シサク、アリーナ・ラニナ、スタニスラフ・シリン、バレリア・シュキランド
パンフレット:★★★☆(720円/写真や情報が限られているっぽいのに、頑張って作ってる雰囲気は嫌いじゃない)
(あらすじ)
冷戦下のソビエト。ある秘密結社の違法な遺伝子操作によって特殊能力を持った兵士を生み出し、超人集団を作る「パトリオット計画」が秘密裏に進行していた。しかし、その名声を独占しようとする組織の科学者クラトフの裏切りにより、研究所は爆破され、超人たちも姿を消す。それから50年後。自身も強力な力を持ち、超人となったクラトフはロシア崩壊を企んでいた。国家存亡の危機を防ぐため、パトリオットはかつての超人たちを見つけ出し、「ガーディアンズ」という名のチームを結成。集められた4人の超人は、失ってしまったアイデンティを取り戻すため、打倒クラトフを決意する。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
45点
僕は「世の中の3割の映画は『X-MEN』のパクリでもOK」なんて危険思想を持っている男なのでね(苦笑)、ロシア版「X-MEN」なんてムードの本作もそれなりに期待しながら前売り券を購入。ちょうど愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったのもあって、公開翌週に新宿ピカデリーで鑑賞いたしました。「残念じゃ ( ゚д゚)」と思ったり。ごめんなさい、ここからは本作が好きな人はイヤな気持ちになる文章が続くので、読まない方が良いです。
前売り券に付いてた特典は「特製ステッカー」でした。
![ステッカー]()
6番スクリーン、3分の2ぐらいは入ってたような。
![6番スクリーン]()
鑑賞後の僕の気持ちを代弁する徳川光成を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」
より)。
![残念じゃ]()
内容的には、ロシア版「X-MEN」というよりは「ファンタスティック・フォー」を連想しました(「メンバーが同じ境遇で超人化」「敵が元味方」など)。いや、僕だってね、温かい目で観たかったんです。主人公たちの人体実験から始まるオープニング→タイトルが出る流れはカッコ良くて、「おっ、やるじゃん!(*゚∀゚)=3」とテンションが上がったしね。ただ、その後、ニック・フューリーっぽい女隊長ラリーナ(バレリア・シュキランド)がチーム名を聞く→もう一度タイトルが出た時点で、「下手なのかな… (`Δ´;)」と不安がよぎって(そういう演出がしたいのはわかるけど!)、結局、その不安が的中しちゃったなぁと。
映画を観ていると「こういうのがやりたいんだろうな」ってのはあらゆるシーンでビンビン伝わってくるんですけど、全体的に上っ面でよく考えていない印象。例えば、「ガーディアンズ」は軍が研究開発した超人兵士なんですよね? クセニア(アリーナ・ラニナ)の「透明になる」とかハン(サンザール・マディエフ)の「高速で移動する」といった能力の利点はわかりますよ。アルスス(アントン・パンプシニ)の「熊化する」も、まぁ、戦闘力ってところではアリと思わないでもない(クセニアを乗せて戦うシーンは好き)。
なんとなくハンを観ると誰もが連想する人を貼っておきますね(「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」
より)。
![ウィンター・ソルジャー登場!]()
なんとなく「獣王記」の3面の動画を貼っておきますね↓
でも、レア(セバスチャン・シサク)の「石や岩を動かせる」って何のために開発したの? そりゃあ雑魚相手には大暴れしてましたが、それほど画期的に見えなくて、もっと石が含まれた“何か”を動かすことで諜報活動をしたり形勢逆転する場面とかあるのかと期待していたら、岩石が付いた電磁ムチを使うだけだから、マジでガッカリ。岩石限定の念動力の開発を思いついた軍関係者を問いつめたい気持ちになりましたよ(「偶然、身に付いた能力」
とか「生まれつきの能力」
だったら全然わかる。わざわざその能力を開発した理由がわからない)。
つーか、演出や話の進め方も雑だったなぁと。暴走したマッチョ系科学者クラトフを倒すべく、チームのメンバーを集めるくだりのキャラ&能力紹介の手際の良さ自体は褒めていいと思うんですけど、その後、すぐクラフトのアジトに潜入→能力の弱点を突かれて負けるから、「ガーディアンズ」が浅薄なバカに見えるんですよ(軍に裏切り者がいたせいではありますがー)。しかも、「高速移動」という最強クラスの能力を持つハンのやられ方がスゲー納得しづらかったから(弾丸も避けられる男なのに、注射筒が刺さって昏倒する)、「製作者はちゃんと考えてないんだな」って思って、かなり心が冷えた次第。
例えば「X-MEN:アポカリプス」
のクイックシルバーはバカっぽい&戦闘経験が少ないから負けるのもアリなのです。
![クイックシルバーの人助け]()
その他、「クラトフの能力ってスゴすぎじゃね?」とか「クラトフは何十年も潜伏する必要があったの?(軍はその間、ずっと野放しだったの?)」とか「あの設備やクローン軍団を作るためのお金は?」とか「なんでロシア軍は出動しないんだっけ?」とか「『とりあえず入れてみた』的な四者四様の悩みシーン」とか「お前ら、3方向から侵入する必要、なくね?」とか「サーモグラフィーで透明化がバレる弱点は克服してなくね?(敵も気にしてないみたいだけど)」とかとか思うところを挙げるとキリがないんですけれども。一番拍子抜けしたのが、ラスト。ラスボスであるクラトフを倒すための方法が「4人のパワーを集めたエネルギー砲を遠距離から撃つ」ってさぁ…。僕は「ビーム好き」ではありますが(汗)、一応は、チーム系の映画だからさ、もっとお互いの能力を上手く使ったり、補い合ったりして倒すのかと思っていたので、「あっ、そういう倒し方なんだ… (`Δ´;) ウーン」と微妙な気持ちに。エンドクレジット中、謎の女兵士が登場→続編を匂わせて終わっていましたが、「次はもうない」と勝手に思ったのでした。
僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」
より)。
![次はもうない]()
なんて言うんですかね、既視感全開な場面は許せる方だし、熊化して戦うシーンは好きだったし、基本的にはこの手の映画を貶したくないんですが、しかし。ちょっと期待しちゃった分、つまらなくてガッカリしました (´・ω・`) ザンネン なんか本作を観ることで「マーベル・シネマティック・ユニバースやDCエクステンディッド・ユニバースの作品はよくできてるんだな」なんて、見直したりもしましたよ。本作は89分と短めで、観ていて忙しなく感じたというか、もう少し長くして、チームとして事件を解決する場面とかあったら良かったような気がしないでもないです。って、文句多めですが、鑑賞時の僕の心が狭かっただけなのかもしれないのでね、興味がある人は観に行くと良いザンス。おしまい。
サリク・アンドレアシアン監督作。キャストは豪華だけど、面白いんでしょうか。
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ちょっと連想したジョシュ・トランク監督作。結構好きです。僕の感想はこんな感じ。
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原題:Zashchitniki
2017/ロシア 上映時間89分
監督:サリク・アンドレアシアン
製作:アレクセイ・リャザンツェフ、ウラジミール・ポリャコフ、サリク・アンドレアシアン、ゲボンド・アンドレアシアン
製作総指揮:レニー・レビ、ダニエル・シャポバロフ、マックス・オレイニコフ、シミョン・シシェルボビチ=ベーチェル
脚本:アンドレイ・ガブリロフ
撮影:マキシム・オサトチー
美術:デビッド・ダドゥナシビリ
衣装:グルナラ・シャフミロワ
出演:アントン・パンプシニ、サンザール・マディエフ、セバスチャン・シサク、アリーナ・ラニナ、スタニスラフ・シリン、バレリア・シュキランド
パンフレット:★★★☆(720円/写真や情報が限られているっぽいのに、頑張って作ってる雰囲気は嫌いじゃない)
(あらすじ)
冷戦下のソビエト。ある秘密結社の違法な遺伝子操作によって特殊能力を持った兵士を生み出し、超人集団を作る「パトリオット計画」が秘密裏に進行していた。しかし、その名声を独占しようとする組織の科学者クラトフの裏切りにより、研究所は爆破され、超人たちも姿を消す。それから50年後。自身も強力な力を持ち、超人となったクラトフはロシア崩壊を企んでいた。国家存亡の危機を防ぐため、パトリオットはかつての超人たちを見つけ出し、「ガーディアンズ」という名のチームを結成。集められた4人の超人は、失ってしまったアイデンティを取り戻すため、打倒クラトフを決意する。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
45点
僕は「世の中の3割の映画は『X-MEN』のパクリでもOK」なんて危険思想を持っている男なのでね(苦笑)、ロシア版「X-MEN」なんてムードの本作もそれなりに期待しながら前売り券を購入。ちょうど愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったのもあって、公開翌週に新宿ピカデリーで鑑賞いたしました。「残念じゃ ( ゚д゚)」と思ったり。ごめんなさい、ここからは本作が好きな人はイヤな気持ちになる文章が続くので、読まない方が良いです。
前売り券に付いてた特典は「特製ステッカー」でした。

6番スクリーン、3分の2ぐらいは入ってたような。

鑑賞後の僕の気持ちを代弁する徳川光成を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」

内容的には、ロシア版「X-MEN」というよりは「ファンタスティック・フォー」を連想しました(「メンバーが同じ境遇で超人化」「敵が元味方」など)。いや、僕だってね、温かい目で観たかったんです。主人公たちの人体実験から始まるオープニング→タイトルが出る流れはカッコ良くて、「おっ、やるじゃん!(*゚∀゚)=3」とテンションが上がったしね。ただ、その後、ニック・フューリーっぽい女隊長ラリーナ(バレリア・シュキランド)がチーム名を聞く→もう一度タイトルが出た時点で、「下手なのかな… (`Δ´;)」と不安がよぎって(そういう演出がしたいのはわかるけど!)、結局、その不安が的中しちゃったなぁと。
映画を観ていると「こういうのがやりたいんだろうな」ってのはあらゆるシーンでビンビン伝わってくるんですけど、全体的に上っ面でよく考えていない印象。例えば、「ガーディアンズ」は軍が研究開発した超人兵士なんですよね? クセニア(アリーナ・ラニナ)の「透明になる」とかハン(サンザール・マディエフ)の「高速で移動する」といった能力の利点はわかりますよ。アルスス(アントン・パンプシニ)の「熊化する」も、まぁ、戦闘力ってところではアリと思わないでもない(クセニアを乗せて戦うシーンは好き)。
なんとなくハンを観ると誰もが連想する人を貼っておきますね(「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」

なんとなく「獣王記」の3面の動画を貼っておきますね↓
でも、レア(セバスチャン・シサク)の「石や岩を動かせる」って何のために開発したの? そりゃあ雑魚相手には大暴れしてましたが、それほど画期的に見えなくて、もっと石が含まれた“何か”を動かすことで諜報活動をしたり形勢逆転する場面とかあるのかと期待していたら、岩石が付いた電磁ムチを使うだけだから、マジでガッカリ。岩石限定の念動力の開発を思いついた軍関係者を問いつめたい気持ちになりましたよ(「偶然、身に付いた能力」
つーか、演出や話の進め方も雑だったなぁと。暴走したマッチョ系科学者クラトフを倒すべく、チームのメンバーを集めるくだりのキャラ&能力紹介の手際の良さ自体は褒めていいと思うんですけど、その後、すぐクラフトのアジトに潜入→能力の弱点を突かれて負けるから、「ガーディアンズ」が浅薄なバカに見えるんですよ(軍に裏切り者がいたせいではありますがー)。しかも、「高速移動」という最強クラスの能力を持つハンのやられ方がスゲー納得しづらかったから(弾丸も避けられる男なのに、注射筒が刺さって昏倒する)、「製作者はちゃんと考えてないんだな」って思って、かなり心が冷えた次第。
例えば「X-MEN:アポカリプス」

その他、「クラトフの能力ってスゴすぎじゃね?」とか「クラトフは何十年も潜伏する必要があったの?(軍はその間、ずっと野放しだったの?)」とか「あの設備やクローン軍団を作るためのお金は?」とか「なんでロシア軍は出動しないんだっけ?」とか「『とりあえず入れてみた』的な四者四様の悩みシーン」とか「お前ら、3方向から侵入する必要、なくね?」とか「サーモグラフィーで透明化がバレる弱点は克服してなくね?(敵も気にしてないみたいだけど)」とかとか思うところを挙げるとキリがないんですけれども。一番拍子抜けしたのが、ラスト。ラスボスであるクラトフを倒すための方法が「4人のパワーを集めたエネルギー砲を遠距離から撃つ」ってさぁ…。僕は「ビーム好き」ではありますが(汗)、一応は、チーム系の映画だからさ、もっとお互いの能力を上手く使ったり、補い合ったりして倒すのかと思っていたので、「あっ、そういう倒し方なんだ… (`Δ´;) ウーン」と微妙な気持ちに。エンドクレジット中、謎の女兵士が登場→続編を匂わせて終わっていましたが、「次はもうない」と勝手に思ったのでした。
僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」

なんて言うんですかね、既視感全開な場面は許せる方だし、熊化して戦うシーンは好きだったし、基本的にはこの手の映画を貶したくないんですが、しかし。ちょっと期待しちゃった分、つまらなくてガッカリしました (´・ω・`) ザンネン なんか本作を観ることで「マーベル・シネマティック・ユニバースやDCエクステンディッド・ユニバースの作品はよくできてるんだな」なんて、見直したりもしましたよ。本作は89分と短めで、観ていて忙しなく感じたというか、もう少し長くして、チームとして事件を解決する場面とかあったら良かったような気がしないでもないです。って、文句多めですが、鑑賞時の僕の心が狭かっただけなのかもしれないのでね、興味がある人は観に行くと良いザンス。おしまい。
サリク・アンドレアシアン監督作。キャストは豪華だけど、面白いんでしょうか。
ちょっと連想したジョシュ・トランク監督作。結構好きです。僕の感想はこんな感じ。