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シュガー・ラッシュ(2D・吹替版)(ネタバレ)

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シュガー・ラッシュ(2D・吹替版)

三角絞めでつかまえて-シュガー・ラッシュ

原題:Wreck-It Ralph
2012/アメリカ 上映時間101分
監督・原案:リッチ・ムーア
製作:クラーク・スペンサー
製作総指揮:ジョン・ラセター
原案:フィル・ジョンストン、ジム・リードン
脚本:フィル・ジョンストン、ジェニファー・リー
音楽:ヘンリー・ジャックマン
挿入歌・エンディング曲:AKB48
声の出演:山寺宏一、諸星すみれ、花輪英司、田村聖子、多田野曜平
パンフレット:★★★(600円/普通な感じ)
(あらすじ)
アメリカで長年親しまれているアーケードゲーム「Fix-It Felix」の悪役キャラ、ラルフ(山寺宏一)は、嫌われ者の悪役を演じ続けることに嫌気がさして自分のゲームから飛び出し、お菓子の世界で繰り広げられるレースゲーム「シュガー・ラッシュ」に出ることに。そこでラルフは、仲間はずれにされているヴァネロベ(諸星すみれ)に出会い、孤独な2人は友情を深めていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




40点


※今回の記事は、この映画が好きな人は、高確率で不快になると思うので、読まない方が良いです…。
※今回の記事は、かなり心が狭めというか、憎悪に囚われているので、あまり読まない方が良いです…。


尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されてて気になったので、前売り券を購入。本当は3Dで観たかったんですけど、時間が合わなくて、新宿バルト9で2D版を観てきました。スゲー泣いたけど納得はいかなかったです。


AKB48が歌う挿入歌の動画があったので、貼っておきますね↓




ハッキリ言って、涙を流しまくったのは確かですよ。レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の中で暮らすものの、バグのせいでレースに出られず、みんなにイジメられるヴァネロペは超可哀相!ヽ(TДT)ノ 彼女の口の悪さは、孤独ゆえであってさ。僕的には「隣る人」で刀川和也監督を「変態!川`Δ´)」と罵るむっちゃんが重なってしまったというか。マジで回転寿司ぐらいだったら、いつでも奢ってあげたいけど、ヴァネロペは不具合があるから、ゲームの外に出られない…。外に出られないんですYO!ヽ(TДT)ノナンダコレ


この映画で最もグッときたキャラクター、ヴァネロペ。生意気な言動&行動は子どもだから許してあげて!
三角絞めでつかまえて-ヴァネロペ


最初、主人公のラルフには結構ムカついて。30年働いている=社会人経験がそれだけ豊富な割には、問題解決能力が低すぎるというか、あのチャイルディッシュな性格にはウンザリしましたよ(同族嫌悪)。ただ、そういう性格になったのは同情すべき点が多いし、彼こそがヴァネロペの「隣る人」なワケで(そしてヴァネロペもまたラルフの「隣る人」)、2人が心を通わす描写の数々は死ぬほど泣きました。特にあのオリジナルのカートを作って、ラルフが作ったコースで練習するシーンは、3Dで観なくて良かったです。だって、メガネが邪魔で涙が拭けないから…(上手いことを言った風な余韻を漂わせながらーー)。


この2人の交流には号泣メーン! 今週末、早速、自分の娘を肩に載せて連れ歩く予定。
三角絞めでつかまえて-ラルフとヴァネロペ


クライマックスの展開もグッときましたよ。特に「ターボする(他のゲームに入って、乗っ取ろうとする)」の語源となった、撤去されたレースゲームの主人公であるターボがキャンディ大王だったという展開は、まったく予想してなくて超ビックリ!∑(゚Д゚) ナンデスト! でも、よくよく考えてみれば、ちゃんと“レースゲーム繋がり”だったりして、上手い伏線だなぁと感心しました。ターボは“もう1人のラルフ”でもあって、キャラ設定的にも見事でしたね~。


コイツがターボだったとは! 恥ずかしながら、思いっきり騙されてました (ノ∀`) ワタシマケマシタワ
三角絞めでつかまえて-キャンディ大王

「ターボ」についてはベガが言及してたから、「『スト2ターボ』が絡んでくるのか…? (゚д゚;)」と無駄な深読み。
三角絞めでつかまえて-ベガはアメリカではバイソン


他にも「ゲームの筐体にヴァネロペの絵が描かれている→彼女はバグじゃない?」と気付くのも素晴らしかったし(これはナイスアイディア!)、あの「コーラの池をメントスで爆発させてビーコンを作る→サイ・バグ&ターボが一網打尽」という展開も納得できたし、ヴァネロペの「自分の不具合を長所に変える」という発想も良かったし…。ラストの展開を書いておくと、ヴァネロペがレースでゴールすることで、シュガー・ラッシュの世界がリセットされて、実は彼女が女王だったことが発覚して。で、グレてたラルフも成長して、ちゃんと仕事をこなすようになり、ラルフをないがしろにしていたフェリックスたちも彼に一目を置くようになって、めでたしめでたしって感じ。もうね、「ヴァネロペ、良かったナー (ノω・、)」って、エンドクレジットは泣きまくりでしたね…(しみじみ)。


エンドクレジットがまた最高! ちなみに、ゲームの小ネタに関しては、便利なwikipediaをチェックすべし。
三角絞めでつかまえて-エンドクレジット


って、絶賛してる風ですけど、僕とまったく合わない要素も多くて。些末なところからいくと、世界観に乗れなかったです。特にあの「フィックス・イット・フェリックス」の奴らは、ラルフ以外は「全員苦しんで死ね!ヽ(`Д´)ノ」と常に思ってました。プロレスもゲームも、ヒールがいてこそ盛り上がるワケでさ。観客やゲーマーが悪役を憎むのは良いけど、あくまで役割分担なんだから、身内までないがしろにしたらダメでしょうに。もちろんこの映画でも、マンションの住人は最後に気付いて、ラルフへの態度をあらためるワケですけど、そもそも30年間もそんな状態を放置してるなんて、相当なバカか悪人としか言いようがないですよね。


多大な貢献をしてる同じ職場の仲間をほったらかしにして、陽気に踊るクズどもの画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-マンションのクソ野郎ども


何よりもムカついたのがジーンの野郎。「お前はメダルを手に入れて何がしたかったんだ?」とか「このマンションに1人で住むといい」とか知った風な口をグダグダグダグダ叩きやがって…。確かにラルフは浅はかだったけどさ、アンタには何の責任もなかったって言うのかよ? 同じ職場で働いているのにも関わらず、ラルフだけハブにして、テメェらだけでキャッキャキャッキャと楽しそうに振る舞うのを30年間も見せつけてきたって自覚してんの? 30年間だよ? そんな、人の、気持ちが、1ミリも、わからない、クズ野郎が、何偉そうな口を叩いてやがるんだYO!ヽ(`Д´)ノ


怒りすぎて発狂しそうになった場面。ああん、せっかく「パラノーマン」に大事なことを教えられたばかりなのに、ジーンを見ると憎悪に囚われちゃう…。
三角絞めでつかまえて-偉そうで超ムカつくジーン


もうね、ラルフは暴力を行使すべきだった。あのゲームの中では奴らが死なないなら、逆にその腕力を使って、永遠に拷問してやればいい。人間がどれほど残酷になれるのか、見せつけてやればいい。手足をもがれた状態で、ジーンがあのすました態度を保っていられるのか、試してやればいい。フェリックス、お前の“何でも直すハンマー”の力は限りなく優しいが、果たして“圧倒的な暴力で壊れたジーンの心”も治せるのかな?(`∀´) フハハハハハハハ って、10代の少年少女も読んでいるブログなのに、とんだ憎悪を振りまいてしまいましたな… (´・ω・`) スミマセン

つーか、要約すると、僕の中ではゲームを擬人化した際、「老舗ゲームであればあるほどヒールを尊重する」と思ってるだけに、あのラルフをバカにしてた世界観自体が受け入れられなかった次第(あんな状況でラルフは長期間、よく耐えてきたと思う)。最後、ラルフは満足げだったけどさ、あのマンションの奴らは、今、思い出しても腹が立つほど大嫌いです。


30年間もマンションを眺めてきたラルフ…。その無念、誰が知る!ヽ(TДT)ノ
三角絞めでつかまえて-マンションを眺めるラルフ


あともう1つ。キャンディ大王に「ヴァネロペがレースに出ると、不具合が見つかって、ゲームが撤去される→他のキャラはゲームから逃げられるけど、そこから出られない彼女は死んでしまう」と言われて、ラルフが超悩んで、カートを壊す場面は死ぬほど泣いたワケですが、それはそれで仕方ない判断だと思って。で、僕はこの「ハンデを背負った弱者的存在をどう救うのか?」という問題がどんな着地をするのか、スゲー楽しみだったんですよ。そしたら、「実は全部キャンディ大王が悪くて、ヴァネロペがレースでゴールすればOKでガース!(゚∀゚し」ってことになっちゃって…。まぁ、あの子が幸せになるのは良かったけどさ、根本的な問題を棚上げした感があって、何か釈然としなかったでゴワス (・ε・) それと、不具合を長所にする展開自体は好きでしたが、ゲームがリセットされてからもあの能力を使うのは、チートキャラっぽくてイヤだなぁと思ったり。


いや、この子がハッピーなら良いんですけどねー。
三角絞めでつかまえて-レースに勝てばOK!


で、何よりも何よりも何よりも納得がいかなかったのは、ザンギエフの悪役扱い。ネットではすでに「ザンギって悪役なの? (´・ω・`)」「アメリカでは悪で結構!ヘ(゚∀゚*)ノ」などと盛り上がったみたいですけど、違う違う、そうじゃ、そうじゃない。タイマンの場において、国や宗教や肌の色の違いなどが善悪の判断基準になるなんて、そんな愚かしいことがあるのかと。僕はザンギエフを悪役だとアメリカ人が認識しているのは、結構ショックだったりして…。


みんなに「悪役だってイイ奴はいる」なんて語るザンギエフを貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-ザンギエフ


一応、アメリカでも意見は分かれているそうですが、ザンギエフというキャラクターをよく考えてください。ロシア出身でありながら、使う技は純粋なプロレス技ばかり(サンボの技はゼロ)。勝利の際のショーマンシップ振りといい、どう考えてもアメリカンプロレスに多大な影響を受けている男なワケですよ。そんなアメリカのレスリングを愛する男を、ソ連出身だからって悪役扱いするって、どんだけ偏狭なんだと。それに、これは僕の勝手な認識ですけど、どんな国だろうとプロレスファンなら絶対に選ぶキャラなんだから、WWEなどプロレスが盛んなアメリカにおいて、ザンギエフが悪役であるワケがない。ファイトスタイルだって、「飛び道具に耐え、素早いキャラの攻撃に耐え、何とか捕まえて投げる」と、愚直そのものであり、「彼のどこに悪の要素があるのか?」と思うのです。


こうして並べると、ハルク・ホーガンから多大な影響を受けてるザンギエフ。アメリカ人のウケは良さそうなんだけどなぁ。
三角絞めでつかまえて-ザンギエフとハルク・ホーガン


ちょっと自分語りになりますけどね、僕は「ファイナルファイト」ではマイク・ハガー使いであり、ワンコインクリアができる男だったワケですけど(ささやかな自慢)、「スト2」でザンギエフ使いになったら本当に弱くてね…(遠い目)。友人のガイルにジョッキで辛酸をシュワシュワと飲まされながら、100円玉を無駄に消費させられる日々を送っていたんですよ。「このゲームが“組んで腰を落としてから技をかけるシステム”を採用していたら、僕とザンギエフは相当強いのになぁ…」と何度思ったことか。


90年代にプロレスファンだった人なら必読の名著「最狂超プロレスファン烈伝」の一コマを貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-投げるのは腰を落としてから


でもね、ザンギエフはあのゲームで唯一のプロレスラーだったから、僕がプレイすることで、プロレスの強さ、カッコ良さ、そして素晴らしさを伝えようと。結局、立ちスクリューすら実戦投与できない技術レベルだったため、いつしか僕が対戦格闘ゲームをすることは少なくなりましたが、あのザンギエフと一緒に試行錯誤しながら戦った日々は大事な宝物であって。ふとゲームセンターを覗いた時、もう全然ついて行けなさそうなストリートファイターの新シリーズの筐体を見たりするとね、今も「頑張れ、赤きサイクロン」って、心の中で呟いたりするのです。


なんとなく「最狂超プロレスファン烈伝」のザンギエフのアキレス腱固めシーンを貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-ザンギエフのアキレス腱固め!


って、話が逸れちゃいましたが(苦笑)、カプコンの公式見解は知りませんけど、ロシア人であることが悪なの? 他のキャラより巨漢なのがダメなの? 胸毛がモサモサしてるのがいけないの? そんなくだらない理由でザンギエフをヒール扱いしないでほしい。僕からすれば、待ちガイルの方がよっぽど悪じゃないですか(私怨)。わざわざ登場させるくらいだから、製作スタッフがザンギエフを好きなのは確かだと思うけどさ、なんか心から好きだとは思えないというか…。

大体、対戦格闘ゲームのキャラにはちゃんとそれぞれファンが付いてたりするんだからさ、ベガだろうともあんなセラピー受けないだろうに。だから、百歩譲って、もしザンギエフがあのセラピーに出るのなら、僕は「確かにオレのことを悪役として嫌っている人もいるだろうけど、そんなオレを好きなファンだっているのさ。ラルフ、お前にだって、きっと根強いファンはいるんじゃないかな」とかアドバイスして欲しかった…なんて文章を涙目で長々と書いている僕は、いろいろと疲れが溜まっているのかもしれませんな… ('A`) ネヨウ


それにしても、こんなに愛らしいエンディングを迎えるキャラを悪役だと思うなんてなぁ。
三角絞めでつかまえて-楽しそうなエンディング


うーん、何だかワケがわからなくなってきましたが、要は、好きなところはあるけど納得できない部分の方が多かったってことですよ。ヴァネロペとラルフは大好きなんですけどねー。あと、挿入歌とエンディング曲がAKB48だったのは、日本語吹替版だったのも影響してるのかもしれませんが、全然違和感がなかったです。「そういや、ヴァン・ダム主演の『ストリートファイター』の主題歌はチャゲアスだったっけ」なんて遠い日のことを思い出したり。何はともあれ、僕の心が狭いのは間違いなくて、普通に観たら超良い映画かもしれないので、気になっていたら劇場に行ってみて!(o^-')b


唐突にチャゲアスの「Something There」を貼っておきますね↓ 映画はアレだけど懐かしいなぁ。




おしまい!ヽ(`Д´)ノ




サントラを貼っておきますよ。輸入盤もあります。
三角絞めでつかまえて-シュガーラッシュサントラ
シュガー・ラッシュ オリジナル・サウンドトラック


今は4まで出てるんですな。最近のザンギエフはレバーを2回転とかするんですよね、確か。
三角絞めでつかまえて-スト4
スーパーストリートファイターIV アーケードエディション PlayStation 3 the Best




































※同時上映の短編「紙ひこうき」の短めの感想

なんか書きそびれちゃったので、ここにひっそりと残しておきますね。相互フォローしてる方の絶賛ツイートを読んで、期待が高まってたのもあったのか、僕は残念ながら微妙でした…。いや、キャラクターの動きとかは好きなんですけど、部下を持つ立場からすると「さっさと仕事しろ ( ゚д゚)」とか思っちゃったし、「紙を街に捨てるな ( ゚д゚)」とも思ったりして。最後の紙飛行機軍団の襲来も、ロマンティックというよりは、「千と千尋の神隠し」の紙の式神を思い出して、なんか怖かったです…。でも、まぁ、カップルになれて良かったネ!(o^-')b ナンダコレ

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