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北の桜守(ネタバレ)

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※今回の記事は、映画とは関係のない駄文がダラダラと書かれているので、ちゃんとした感想が読みたい人は気をつけて!
※今回の記事は、吉永小百合さんのファンは不快な気持ちになる怖れがあるので、気をつけて!
※今回の記事は、「唐山大地震」のネタバレに触れているので、気をつけて!


<ザ・前書き>

「さぁ、お前の罪を数えろ」とは仮面ライダーWの名台詞ですが、僕のような罪深き男の場合、数え始めるとキリがなくてね…(遠い目)。2014年、観てもいないのに罵ってしまったことを後悔して、お詫びとして吉永小百合さん主演作「ふしぎな岬の物語」を観に行った…なんてことがあったんですけれども。今年に入って本作の予告編を劇場で観た時、“忘れていた過去”が脳裏に甦りまして。2008年ごろ、「まぼろしの邪馬台国」のチケットが値崩れしていることを確か破壊屋さんが話題にしていて、僕も便乗して「こんな映画、誰が観に行くかよ!(`∀´) ケケッ」とバカにしたことがあったのです。

画像フォルダを漁っていたら、こんな写真がありましたよ。90円…。


本当にね、自分が恥ずかしい。観る予定でもない映画の前売り券が安くなっているからと言って、半笑いで高見に立てる権利がどこにあったというのか。今、こんなことをしたからと言って11年前の愚かさを消せるワケではないけれど、お詫びとして1400円もする本作の前売り券を購入しまして(どことなく恩着せがましい文章)。そして、上映日を心待ちにしていたのですが、新宿西口の金券ショップに立ち寄るたび、値段がドンドン下がっていくのを目撃したというね…。

ムビチケは1400円特製ブックレットが付いておりました(内容はパンフと被る感じ)。


公開前の3月5日、すでに780円に!Σ(゚д゚;) ナンデスト!


公開された6日後には480円までダウン。


3月29日には300円になっておりました ('A`) イヤーン


「自分が定価で買ったものがガンガンズンズングイグイ下降していく」というのは、なかなかキツいものでしてね…(しみじみ)。「アタシ、『まぼろしの邪馬台国』の前売り券を買っていた人たちの気持ち、全然わかってなかったんだ!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!」と「ももへの手紙」ライクに猛省ですよ。とは言え、「ふさぎこんでちゃアタシらしくない!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ」と気を取り直して、4月上旬某日、TOHOシネマズ日本橋に足を運んだのでした。

4番スクリーン、観客は10人ぐらいだったような。


ここまで読んだ人の気持ちを代弁する素敵な曲を貼っておきますね↓












北の桜守



2018/日本 上映時間126分
監督:滝田洋二郎
脚本:那須真知子
舞台演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
製作総指揮:早河洋、岡田裕介
企画:多田憲之、角南源五、木下直哉
製作:戸田裕一、大森壽郎、高木勝裕、間宮登良松、脇坂聰史、原口宰、山口寿一、渡辺雅隆、樋泉実、横井正彦、和氣靖、広瀬兼三、吉村和文、北澤晴樹、伊藤裕章、佐藤吉雄、桒原美樹
ゼネラルプロデューサー:亀山慶二
エグゼクティブプロデューサー:村松秀信、西新
シニアプロデューサー:佐々木基、須藤泰司
プロデューサー:冨永理生子
舞台プロデューサー:北村明子
アソシエイトプロデューサー:高橋一平
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
音楽プロデューサー:津島玄一
撮影監督:浜田毅
照明:高屋齋
録音:小野寺修
美術:部谷京子
VFXスーパーバイザー:野口光一
特撮:佛田洋
美術補佐:小林久之
装飾:柳澤武
衣装デザイン:宮本茉莉
ヘアメイク:田中マリ子
編集:李英美
音楽:小椋佳、星勝、海田庄吾
主題歌(作詞・作曲):小椋佳
主題歌(コーラス):Horiuchi Kohei、仙石みなみ、田崎あさひ、長谷川萌美
スクリプター:森直子
助監督:足立公良
制作担当:道上巧矢
ラインプロデューサー:石川貴博、山下秀治
製作統括:木次谷良助
出演:吉永小百合、堺雅人、篠原涼子、岸部一徳、高島礼子、永島敏行、安田顕、野間口徹、毎熊克哉、土屋慶太、阪本颯希、菅原大吉、螢雪次朗、大出俊、笑福亭鶴瓶、中村雅俊、阿部寛、佐藤浩市
パンフレット:★★★★(720円/邦画ならではのしっかり系パンフ。ところどころ、吉永小百合さんへのリスペクトがあるのも良し)
(あらすじ)
1945年、樺太で家族と暮らしていた日本人女性・江蓮てつは、ソ連軍の侵攻によって土地を追われてしまう。夫が出征し、息子を連れて北海道の網走にたどり着いた彼女は、過酷な環境や貧しさと戦いながら息子を必死に育て上げる。71年、てつの息子・修二郎はビジネスで成功を収め、15年ぶりに網走を訪れる。たったひとりで夫を待ち続け、慎ましい生活を送っていた年老いた母の姿を見た修二郎は、母を引き取り札幌で一緒に暮らすことを決めるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


100点の映画体験でした… ( ;∀;) イイタイケンダナー


鑑賞後の僕の気持ちを代弁するアントニオ猪狩を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
いい気持ちだ......


本作は「北の零年」「北のカナリアたち」に続く“北の三部作”の最終章だそうで。一応、観る前に他の2本も観たんですけど、「吉永小百合さんが主演で北海道が舞台」ぐらいの関連しかなかった…ということは置いておくとして。内容をザッと書いておくと、ビジネスで成功した江蓮修二郎がボケつつある母・てつと北海道の各地を旅する「1971年パート」が流れる中、樺太で暮らしていたてつが息子2人を連れてソ連の侵攻から逃げる「1945年パート」が挿入されていく構成。戦争描写はケラリーノ・サンドロヴィッチが演出した舞台で抽象的に表現されてましたよ、確か。


1971年の仲良し親子旅と…。


1945年の過酷な引き揚げが描かれるのです。



ハッキリ言って、脚本は結構ストレスが溜まるというか。まず、堺雅人さん演じる修二郎が気持ち悪い。自分が経営するコンビニ「ミネソタ24」(セイコーマートがモデルだそうな)での従業員への態度にはイラッとするし、奥さんを放置してお歯黒べったり級に母親べったりなシーンはなかなか不快だし、いくら後で反省→和解するとしても、肯定的に観られなかったんですよね…。それに、本作の予告編で「母さん、思い出しちゃいけない!(´Д`;)」なんて台詞とともに「衝撃の結末」なんてテロップが出るからさ、「唐山大地震」のように「兄と弟のどちらを助けるか、選べ!m9`Д´) ビシッ」的な“究極の選択”を強いられたトラウマでも抱えているのかと思いきや、「海の中へ消えました (´・ω・`し ションボリ」程度だから超ガッカリですよ。いや、もちろんショックだろうけどさぁ…それは別にお母さんのせいじゃないしさぁ…と、なんか釈然としない残酷なアタシ。


最後は美談に落ち着いてたけど、篠原涼子さん演じる奥さんはスゲー可哀相でしたよ。



つーか、母親てつのキャラ造詣が、いかにも“吉永小百合ムービーの主人公”って感じでね。「息子が送ってきたお金はすべて貯金してあばら屋暮らし」とか「息子が服を買い与えても粗末な服を着続ける」とか「夫が死んだらずっと未亡人で想い続ける」とかとか、そりゃあご立派ですが、しかし。なんでしょうね、昔の人が考える“正しさ”や“美徳”をやんわりと押し付けられるようで、むず痒くて仕方ない。「1945年パート」のてつ(30代くらい?)を今の吉永小百合さんが担当するのも問題で、毎熊克哉さん演じるチンピラ(後に“いいやつ”にタイプチェンジ)が「ヤッちまいましょうぜ ( ̄ー ̄) ニヤッ」と、てつに対して性的興奮を覚えるシーンが「戦後の混乱期の無法振り」を表すというよりは、毎熊さんが熟女ハンターに見えただけだったし…。正直なところ、「観なくて良かったなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」と思っていたんですよ、クライマックスが訪れるまでは。


右にいるのが、チンピラ役が凄まじく似合う毎熊克哉さんです。



映画終盤、てつと息子の2人旅が終わると、てつは行方不明になりまして。2年後、目撃情報が入ったので足を運んでみれば、そこには桜守として活動中のてつがいましてね。“かつて樺太の自宅に桜を植えた夫(阿部寛)”が黄泉から戻って来て、みんなで舞台の上で主題歌「花、闌の時」を歌い出すんですが…。僕の席の横の方から小さい音がするから、何かと思ってそちらへ視線を向けたら、おばあさんが泣きながら小さく拍手をしていたから、僕が間違ってたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!

もうね、そのおばあさんの満足げな顔を見ただけでこぼれ落ちる涙。僕がジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンなように、この人も吉永小百合さんのことが大好きなのだ。そう考えてみれば、本作は時代に応じた衣裳やメイク、歌唱シーン、ちょっと電波気味な演技など、さまざまな吉永小百合さんが堪能できるし、おばあさんの年齢を勝手に推察すれば、樺太引き揚げ時のエピソードが身近だった可能性もなくはない。というか、僕が映画で「戦闘力の高いマッチョがクズを叩きのめすシーン」を観てストレス発散するように、おばあさん的には阿部寛さんと夫婦だったり、佐藤浩一さんに言い寄られたり、毎熊克哉さんに性的な目線で見られたり、そして何よりも「息子が孝行してくれるシーン」で超グッとくるのかもしれないワケで。そういう“ジャンル映画”に対して、脳内で偉そうにブーブー文句を垂れていた自分が恥ずかしくなりましたよ… (ノω・、) アタシッテホントバカ


小椋佳先生が書き下ろした主題歌「花、闌の時」↓ 結構好きでしたよ。




シカモ! 上映終了後、男子トイレに入ってみれば、団塊世代風のおっさん2人が「吉永小百合って70歳ぐらいなのに綺麗だよな ( ´_ゝ`)」「ああ、綺麗だったな (´∀`=)」なんて語り合う場面を目撃しちゃったから、心のホッコリ具合がバイバイン。これこそ100点の映画体験としか言いようがなかったし、ふと思い出せば「日本一参拝が危険な“太田山神社”」のことを知れたし(つーか、老婆が登れる場所じゃないよね?)、どことなく「野のなななのか」を連想して良かったし、よくよく考えれば僕も吉永小百合さんがストライクゾーンに入る気がしてきたし(サラリとゲスな文章)、なんとなくトータル的にも70点の評価に落ち着いた次第。でも、吉永小百合さんのファン以外の人にはオススメはしないヨ (o^-')b シナイヨ




国内盤のサントラ。「花、闌の時」はデジタル盤もあります。



初めて劇場で観た吉永小百合さん主演作。僕の感想はこんな感じ



吉永小百合さんの著書。ちょっと興味あります。



1945年の樺太で起きた悲劇を描いた映画でございます。



堤幸彦監督×吉永小百合さん主演作。ごめんなさい、スゲーつまらなかったです。









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