ママレード・ボーイ
2018/日本 上映時間127分
監督:廣木隆一
原作:吉住渉
脚本:浅野妙子
製作:高橋雅美、今村司、井上肇、木下暢起、谷和男、山本浩、高橋誠、鷲尾天、本田晋一郎
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、伊藤響
プロデューサー:松橋真三、北島直明、里吉優也
アソシエイトプロデューサー:平野宏治
音楽プロデューサー:安井輝
ラインプロデューサー:原田文宏
撮影:鍋島淳裕
照明:深田晃
美術:丸尾知行
装飾:吉村昌悟
VFX:外塚勇己
衣装:高橋さやか
ヘアメイク:永江三千子
編集:野本稔
音楽:世武裕子
主題歌:GReeeeN
スクリプター:菅谷雪乃
助監督:水野貴之
制作担当:小沼秀剛
出演:桜井日奈子、吉沢亮、佐藤大樹、優希美青、藤原季節、遠藤新菜、竹財輝之助、寺脇康文、筒井道隆、谷原章介、檀れい、中山美穂
パンフレット:★★★★☆(720円/情報がギュッと詰まったパンフ。「りぼん」の記事と原作の名シーン紹介が100点!)
(あらすじ)
女子高生の小石川光希(桜井日奈子)は、ある日突然、両親から衝撃の告白を受ける。ハワイ旅行で出会った松浦夫妻と意気投合して母親がその夫、父親がその妻と恋に落ち、パートナーを交換して再婚するというのだ。しかも松浦夫妻の息子で光希の同じ年の遊(吉沢亮)も含め、皆で一緒に暮らすことになってしまう。光希は戸惑いながらも、クールな中に優しさを秘めた遊に徐々に惹かれていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
50点
※今回の記事は、本作が好きな人は確実に不快になると思うので、読まない方が良いです。
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
そりゃあ原作コミックやアニメ
の存在くらいは知っていましたが、油断すると「マーマレード・ボーイ」なんて書いてしまうぐらいには疎いし、興味もなくて。実写映画なんて観る気ゼロだったんですけれども。“劇場と一体化する試練”バルト9を実行する際にタイミングが合ったので、急遽観ることに決定。5月1日=ファーストデー割引を使用して、バルト9の3本目として、コラボドリンクの“ママレード”オレンジソーダを摂取しながら鑑賞いたしました。「実写化に向いてないんじゃないかな… (・ω・;) ウーン」と思ったり。ちなみに本作を撮ったのは「胸キュン映画三巨匠」の1人とされる廣木隆一監督でございます。
5番スクリーン、そこそこ人がいたような、いなかったような…(なんだこれ)。
ごめんなさい、全然乗れなかったです。普段はあまり気にならない撮影や演出面でも「この長回し、頑張っている割にはあまり効果的じゃないような…」とか「画面がボンヤリしてない?」といった不満はあったんですけど、一番どうかと思ったのは脚本。物語冒頭から「互いのパートナーを交換して再婚して同居する」とか言いだした両親4人にムカついて仕方がなかった。同居するという大事な話を会食まで娘に話さないとかクソすぎるし、せめて子どもが成人して家を出て行けるまで待つとかさぁ…。あいつら全員クズにしか見えなくて、その悪感情をずっと引きずっちゃった感じ。あと、「戸籍上は父親に引き取られるから名字も変わらない」みたいなことを言ってましたが、僕も未成年の時に両親が離婚して母親に引き取られたけど名字は変えなくて済んでいるんですが、どうなんですかね。その他、エピソードのダイジェスト感はスゴいし(「遊と付き合ったことがある女の子」や「教師と恋愛する親友」の処理スピードの速さには笑った)、「練習試合で勝ったら告白するシーン」は演出が恥ずかしすぎるし、「『私は元気だよ』って京都まで言いに来た」って怖いし、鑑賞中はとにかく居たたまれなかったというか。一応、オチを書いておくと、恋仲になった主人公2人は「兄妹かもしれない」と何年か悩み苦しむんですけど、実はカン違い 川´∀`)(´∀`) ンモウ! 教会でイチャついて終わってましたよ、確か。
GReeeeNが歌う主題歌「恋」は結構良かったです↓
まぁ、原作コミックは「りぼん」で連載していた→小学校から中学校ぐらいの子が楽しんだ物語であり(「コクリコ坂から」
とか「好きな人と兄妹かも!?」的な話って結構あるような)、どうしても現実味が増してしまう実写化には向いてなかったのではないかと(漫画やアニメだったらそれなりに飲み込めそう)。とは言え、吉沢亮さんの「シレッと良いことを言うイケメン振り」は素敵だったし、桜井日奈子さんが「やだやだ!川TДT)ノ ウワァァァン」と泣いてすがるシーンは可哀相で仕方なかったし(僕もちょっと泣いた)、藤原季節さんが“チャラいけど真面目なキャラ”を演じてたのはうれしかったし、わざわざ一軒家を建てて撮影したのは感心したし…。それに、その前に「ラブレス」を観た影響で「人々が仲良くしている姿」を観るだけでもグッときたので、なんとなく50点という着地。何はともあれ、遊は親を気遣うあまりに“実際のところ”が聞けなくて苦しんでましたけど、ほとんどの親は「子どもは親を気遣う必要なんてない」と思っている気がしないでもないのでね、何かあったら真正面からぶつけると良いんじゃないかしらん。
ほとんどの親は「アンドレアス・リーガンの攻撃を真正面から受け止める刃牙」気分だと思うのです。
おしまい。
吉住渉先生による原作コミック。続編もあるのね (゚⊿゚) ヘー
サントラ。デジタル盤もあります。
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ママレード・ボーイ(ネタバレ)
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