ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
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原題:The Post
2017/アメリカ 上映時間116分
監督・製作:スティーブン・スピルバーグ
製作:エイミー・パスカル、クリスティ・マコスコ・クリーガー
製作総指揮:ティム・ホワイト、トレバー・ホワイト、アダム・ソムナー、トム・カーノウスキー、ジョシュ・シンガー
共同製作:レイチェル・オコナー、リズ・ハンナ
脚本:リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー
撮影:ヤヌス・カミンスキー
美術:リック・カーター
衣装:アン・ロス
編集:マイケル・カーン、サラ・ブロシャー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス、サラ・ポールソン、ボブ・オデンカーク、トレイシー・レッツ、ブラッドリー・ウィットフォード、ブルース・グリーンウッド、マシュー・リス、アリソン・ブリー、ジョン・ルー、デビッド・クロス、フィリップ・カズノフ、リック・ホームズ、パット・ヒーリー、キャリー・クーン、ジェシー・プレモンス、ザック・ウッズ、ブレント・ラングドン、マイケル・スタールバーグ、ジャスティン・スウェイン
パンフレット:★★★☆(720円/落ち着いてカッコ良いデザインのパンフ。新聞っぽい作り。コラムとプロダクションノートが超タメになった)
(あらすじ)
リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※本作については、モルモット吉田さんのレビューを読むと良いし、エンドクレジットの「ノーラ・エフロンに捧ぐ」というテロップについては、松崎健夫さんの記事を読むと良いです。
今年2月某日、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」にて、「ザ・シークレットマン」と本作を一緒に紹介されてまして。「2つ続けるとね、映画がちゃんとつながっている感じになる」なんてことを言われたら、スゲー気になっちゃうのが男心…ということで! 3月頭に「ザ・シークレットマン」を観ましてね。で、5月上旬某日、親友夫婦と朝食を食べてからユナイテッドシネマ豊洲に移動して、「レディ・プレイヤー1」と勝手な“スピルバーグ2本立て”として鑑賞いたしました。「スゲー良い映画… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。
祝日ということで、6番スクリーンは結構混んでいた記憶。
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映画の内容をザッと書くと、舞台はリチャード・ニクソン大統領政権下の1971年のアメリカ。「ベトナム戦争が泥沼化するのは承知でした (ノ∀`) ゴメンネ」といった“国民に知らせていたこと”とは違う事実が満載の最高機密文書(a.k.a.ペンタゴン・ペーパーズ)をニューヨーク・タイムズ紙がスクープしたものの、ニクソン大統領ったら「国家の安全保障を脅かす!m9`Д´) ビシッ」ということで差し止め命令を連邦裁判所に要求→記事は差し止められちゃうのです。で、そんな中、ライバル新聞のワシントン・ポスト紙も文書をゲット。編集主幹のベン・ブラッドリー with 記者軍団は「報道すべきだYO!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!」と主張するも、株式公開を控えた経営陣は「国に訴えられたらおしまいだ!( ゚д゚) アホウガ!」と反対気味という状況になりまして。亡き夫に代わって発行人になったばかりのキャサリン・ブラッドリーは、国防長官のロバート・マクナマラが昔からの友人ということもあって、「どうすれば良いのかしら… (´・ω・`し ウーン」と悩みまくる…ってな調子。でも、最終的には「国民にウソをつくのはいけないわ!(・д・し イクナイ!」と報道することを決意して、裁判所も「報道の自由は大切なのでOK!(o^-')b ユルス!」と、差し止め命令は無効となりまして。なんとなくめでたしめでたしなムードの中、民主党本部に怪しい男たちが忍び込んでいる様子(=「ウォーターゲート事件」)が映って終了。エンドクレジット後には「ノーラ・エフロンに捧ぐ」というテロップが出てましたな、確か。
この2人と“志の高い人たち”が国に抗う話なのです。
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「実話ベース」と言うことで、本人画像を貼っておきますね。
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「過去を通して今のアメリカに押し寄せる脅威を描いた傑作」とは「映画秘宝 2018年05月号」
に掲載されているモルモット吉田さんの素敵なレビューに書かれていた文章ですが、あらゆる角度から素晴らしい映画というか。名優とはなんたるかを体現するメリル・ストリープとトム・ハンクス、さらにベテラン記者ベン役のボブ・オデンカークなど、役者陣全員が見事な演技を披露しているのはもちろんのこと、最初にスクープしたニューヨーク・タイムズではなく次に報道したワシントン・ポストを取り上げて彼らの葛藤を描いた脚本、ケレン味のないオーソドックスかつ確かな演出、当時を再現した美術、巨匠ジョン・ウィリアムズによる音楽、そして“今の時代を重ねたテーマ性”に、当時の女性の社会進出の大変さまで見せていて、文句の付けようがなくて。ところどころユーモアも挟まってるしさ(レモネードを値上げするくだりが好き)、もうね、「背後に回ってもまるでスキがないッッ (°д°;) ヒィッ!」状態というのはこういうことなのかと思ったほど…という伝わりにくい例え。
「ブレイキング・バッド」
のコール役で知られるボブ・オデンカークの“ベテラン記者振り”は最高でしたね〜。
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念のため、渋川剛気との試合中に焦る鎬昂昇を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」
より)。
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まぁ、本作を観た多くの人の頭に浮かんだと思いますが、現在のアメリカだけでなく、今の日本にも通じる話であって。そりゃあ誤報もあるし、報道姿勢にイラッとすることも少なくないけど、マスコミが監視しなかったら権力者たちがやりたい放題なのだから、それなりに良い給料をもらって頑張ってほしいなぁ…なんて小並感溢れることを思ったり。そんなワケで、スゲー良い映画なのは間違いないんですけど、あまりに真面目すぎるので80点というスピルバーグのファンから怒られそうな着地。ちなみに本作を観てから「大統領の陰謀」
→「ザ・シークレットマン」
という順番で観ると、「ニクソン三部作」みたいで面白いかもしれないし、それほど面白くないかもしれないな… (・ε・) ナンダコレ
本作の主人公、キャサリン・グラハムの自伝。「20世紀最高の自伝」だとか (゚⊿゚) ヘー
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国内盤のサントラ。デジタル盤
やアナログ盤
もあります。
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「ウォーターゲート事件」と言えば、この映画。もう全然覚えてないです (´∀`=) ダメネ
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勉強になったピーター・ランデズマン監督×リーアム・ニーソン御大主演作。僕の感想はこんな感じ。
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これも合わせて観ると良いかも。結構面白かった記憶。
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原題:The Post
2017/アメリカ 上映時間116分
監督・製作:スティーブン・スピルバーグ
製作:エイミー・パスカル、クリスティ・マコスコ・クリーガー
製作総指揮:ティム・ホワイト、トレバー・ホワイト、アダム・ソムナー、トム・カーノウスキー、ジョシュ・シンガー
共同製作:レイチェル・オコナー、リズ・ハンナ
脚本:リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー
撮影:ヤヌス・カミンスキー
美術:リック・カーター
衣装:アン・ロス
編集:マイケル・カーン、サラ・ブロシャー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス、サラ・ポールソン、ボブ・オデンカーク、トレイシー・レッツ、ブラッドリー・ウィットフォード、ブルース・グリーンウッド、マシュー・リス、アリソン・ブリー、ジョン・ルー、デビッド・クロス、フィリップ・カズノフ、リック・ホームズ、パット・ヒーリー、キャリー・クーン、ジェシー・プレモンス、ザック・ウッズ、ブレント・ラングドン、マイケル・スタールバーグ、ジャスティン・スウェイン
パンフレット:★★★☆(720円/落ち着いてカッコ良いデザインのパンフ。新聞っぽい作り。コラムとプロダクションノートが超タメになった)
(あらすじ)
リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※本作については、モルモット吉田さんのレビューを読むと良いし、エンドクレジットの「ノーラ・エフロンに捧ぐ」というテロップについては、松崎健夫さんの記事を読むと良いです。
今年2月某日、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」にて、「ザ・シークレットマン」と本作を一緒に紹介されてまして。「2つ続けるとね、映画がちゃんとつながっている感じになる」なんてことを言われたら、スゲー気になっちゃうのが男心…ということで! 3月頭に「ザ・シークレットマン」を観ましてね。で、5月上旬某日、親友夫婦と朝食を食べてからユナイテッドシネマ豊洲に移動して、「レディ・プレイヤー1」と勝手な“スピルバーグ2本立て”として鑑賞いたしました。「スゲー良い映画… (`Δ´;) ヌゥ」と思ったり。
祝日ということで、6番スクリーンは結構混んでいた記憶。

映画の内容をザッと書くと、舞台はリチャード・ニクソン大統領政権下の1971年のアメリカ。「ベトナム戦争が泥沼化するのは承知でした (ノ∀`) ゴメンネ」といった“国民に知らせていたこと”とは違う事実が満載の最高機密文書(a.k.a.ペンタゴン・ペーパーズ)をニューヨーク・タイムズ紙がスクープしたものの、ニクソン大統領ったら「国家の安全保障を脅かす!m9`Д´) ビシッ」ということで差し止め命令を連邦裁判所に要求→記事は差し止められちゃうのです。で、そんな中、ライバル新聞のワシントン・ポスト紙も文書をゲット。編集主幹のベン・ブラッドリー with 記者軍団は「報道すべきだYO!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!」と主張するも、株式公開を控えた経営陣は「国に訴えられたらおしまいだ!( ゚д゚) アホウガ!」と反対気味という状況になりまして。亡き夫に代わって発行人になったばかりのキャサリン・ブラッドリーは、国防長官のロバート・マクナマラが昔からの友人ということもあって、「どうすれば良いのかしら… (´・ω・`し ウーン」と悩みまくる…ってな調子。でも、最終的には「国民にウソをつくのはいけないわ!(・д・し イクナイ!」と報道することを決意して、裁判所も「報道の自由は大切なのでOK!(o^-')b ユルス!」と、差し止め命令は無効となりまして。なんとなくめでたしめでたしなムードの中、民主党本部に怪しい男たちが忍び込んでいる様子(=「ウォーターゲート事件」)が映って終了。エンドクレジット後には「ノーラ・エフロンに捧ぐ」というテロップが出てましたな、確か。
この2人と“志の高い人たち”が国に抗う話なのです。

「実話ベース」と言うことで、本人画像を貼っておきますね。

「過去を通して今のアメリカに押し寄せる脅威を描いた傑作」とは「映画秘宝 2018年05月号」
「ブレイキング・バッド」

念のため、渋川剛気との試合中に焦る鎬昂昇を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」

まぁ、本作を観た多くの人の頭に浮かんだと思いますが、現在のアメリカだけでなく、今の日本にも通じる話であって。そりゃあ誤報もあるし、報道姿勢にイラッとすることも少なくないけど、マスコミが監視しなかったら権力者たちがやりたい放題なのだから、それなりに良い給料をもらって頑張ってほしいなぁ…なんて小並感溢れることを思ったり。そんなワケで、スゲー良い映画なのは間違いないんですけど、あまりに真面目すぎるので80点というスピルバーグのファンから怒られそうな着地。ちなみに本作を観てから「大統領の陰謀」
本作の主人公、キャサリン・グラハムの自伝。「20世紀最高の自伝」だとか (゚⊿゚) ヘー
国内盤のサントラ。デジタル盤
「ウォーターゲート事件」と言えば、この映画。もう全然覚えてないです (´∀`=) ダメネ
勉強になったピーター・ランデズマン監督×リーアム・ニーソン御大主演作。僕の感想はこんな感じ。
これも合わせて観ると良いかも。結構面白かった記憶。