三里塚のイカロス
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2017/日本 上映時間138分
監督:代島治彦
製作・編集:代島治彦
撮影:加藤孝信
音楽:大友良英
写真:北井一夫
音響効果・整音:滝澤修
アニメ原画:下田昌克
出演:加瀬勉、岸宏一、秋葉恵美子、秋葉義光、前田深雪、吉田義朗、平田誠剛、中川憲一、前田伸夫、加藤秀子
パンフレット:★★★★★(1000円/コラムや鼎談が面白いし、シナリオが載っていて非常に良いです)
(解説)
成田空港建設反対運動(三里塚闘争)で国家と闘った成田市三里塚の人々を題材にした「三里塚に生きる」の代島治彦監督が、この闘争で農民とともに闘った当時の若者たちの人生を追っていくドキュメンタリー。1960年代からはじまった三里塚闘争で政府に抵抗する農民たちとともに闘うために、多くの若者が三里塚へと集まってきた。本作では、三里塚闘争の責任者という立場にいた者、農民と結婚した女子大学生、当時高校生だった活動員ら「かつての若者」たち自身の口から、あの時代、そしてその後の50年が語られていく。撮影は、同闘争を追ったドキュメンタリー「三里塚シリーズ」を手がけた小川紳介監督率いる小川プロ出身の加藤孝信。音楽を大友良英が担当し、1971年に行われた「三里塚幻野祭」に参加したサックス奏者の坂田明、ドラマーの山崎比呂志らとの即興演奏によるフリージャズが劇中音楽として登場する。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
2017年の9月に公開されたという本作ですが、恥ずかしながら上映されていたことすら知らなくて…。3月にケイズシネマで「バケツと僕!」を観た時、受付でアンコール上映の前売り券が売られてましてね。そのタイトルとポストカードのイラストに惹かれちゃって、つい購入。4月下旬に鑑賞いたしました。非常に考えさせられましたよ… (´・ω・`) ウーン
ポストカードのイラストは下田昌克さんによるもの。カッコ良いですよね。
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劇場ロビーの記事の切り抜きはこんな感じだったり。
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「マイ・バック・ページ」の感想の時に少し書きましたが、僕は“この時代”の話が結構好きでしてね。いろいろ書くと面倒くさいので省きますが、高校のころはモロに左寄りだったし、警察に入ってからは右っぽい思想になったりもして、結局、現在はアンニュイなムードに落ち着いている…って、どうでも良いですな(45歳の社会人の文章)。何はともあれ、本作は「三里塚闘争」に絡んだ地元農民や活動家、農家に嫁いだ人などのインタビューを当時の記録映像とともに流していくんですが…。警察時代に先輩から「東峰十字路事件」を聞いて憎悪をボーボー燃やしたことがある身としては、「過激な人たちの過激な武勇伝×2」が繰り広げられるのかと思いきや、「普通の人たちが語る“自分にも起こり得た話”」だった印象。農民と活動家の人間関係や「管制塔占拠事件」時の状況、用地買収を担当して犬を殺された元空港公団職員などなど、興味深いエピソードが目白押しなんですけど、一番グッと来たのが、元中核派の岸宏一さん。彼が淡々と「三里塚闘争」を「失敗だった」と語るラストは、非常に考えさせられるものがありましたね… (´・ω・`) ウーン
なんとなく「勇気一つを友にして」を貼っておきますね↓
私事ですが、昨年は仕事を失敗しまして。そりゃあ日々猛省しているワケですけど、でも、残念ながら僕という人間は「失敗しなければわからなかった」と思うし、「失敗してわかったこともある」ので、トータル的には仕方ないと納得しているのです。で、本作に出てくる人たちはさ、ごめんなさい、イヤな文章を書くと、大事な青春を“こんなこと”に捧げちゃって、内ゲバもやっちゃったりして、ハッキリ言って「すべてが失敗に見えなくもない」んですが、しかし。「三里塚闘争の影響で公共事業の現場では住民に気を使うようになった」なんて恩恵を“今を生きる僕ら”は享受していたりもするワケでさ。なんて言うんですかね、「人生にムダな恋なんてない」人生に「ムダだった」なんてことはないじゃないか…ってのはさすがに暴論ですな、すみません (´∀`;) エヘヘ ううむ、知恵熱が出てきたのでこのぐらいにしておきますが(汗)、昨年に観ていたらベスト10に入れたと思うぐらいに好きな作品でしたよ。7月27日にDVDがリリースされる
ので、興味のある人はそれをチェックしてみてくださいな。
代島治彦監督の前作。観ておきたいところです。
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このシリーズも観たいけど、お金も時間もない… (`Δ´;) ヌゥ
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2017/日本 上映時間138分
監督:代島治彦
製作・編集:代島治彦
撮影:加藤孝信
音楽:大友良英
写真:北井一夫
音響効果・整音:滝澤修
アニメ原画:下田昌克
出演:加瀬勉、岸宏一、秋葉恵美子、秋葉義光、前田深雪、吉田義朗、平田誠剛、中川憲一、前田伸夫、加藤秀子
パンフレット:★★★★★(1000円/コラムや鼎談が面白いし、シナリオが載っていて非常に良いです)
(解説)
成田空港建設反対運動(三里塚闘争)で国家と闘った成田市三里塚の人々を題材にした「三里塚に生きる」の代島治彦監督が、この闘争で農民とともに闘った当時の若者たちの人生を追っていくドキュメンタリー。1960年代からはじまった三里塚闘争で政府に抵抗する農民たちとともに闘うために、多くの若者が三里塚へと集まってきた。本作では、三里塚闘争の責任者という立場にいた者、農民と結婚した女子大学生、当時高校生だった活動員ら「かつての若者」たち自身の口から、あの時代、そしてその後の50年が語られていく。撮影は、同闘争を追ったドキュメンタリー「三里塚シリーズ」を手がけた小川紳介監督率いる小川プロ出身の加藤孝信。音楽を大友良英が担当し、1971年に行われた「三里塚幻野祭」に参加したサックス奏者の坂田明、ドラマーの山崎比呂志らとの即興演奏によるフリージャズが劇中音楽として登場する。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
2017年の9月に公開されたという本作ですが、恥ずかしながら上映されていたことすら知らなくて…。3月にケイズシネマで「バケツと僕!」を観た時、受付でアンコール上映の前売り券が売られてましてね。そのタイトルとポストカードのイラストに惹かれちゃって、つい購入。4月下旬に鑑賞いたしました。非常に考えさせられましたよ… (´・ω・`) ウーン
ポストカードのイラストは下田昌克さんによるもの。カッコ良いですよね。

劇場ロビーの記事の切り抜きはこんな感じだったり。

「マイ・バック・ページ」の感想の時に少し書きましたが、僕は“この時代”の話が結構好きでしてね。いろいろ書くと面倒くさいので省きますが、高校のころはモロに左寄りだったし、警察に入ってからは右っぽい思想になったりもして、結局、現在はアンニュイなムードに落ち着いている…って、どうでも良いですな(45歳の社会人の文章)。何はともあれ、本作は「三里塚闘争」に絡んだ地元農民や活動家、農家に嫁いだ人などのインタビューを当時の記録映像とともに流していくんですが…。警察時代に先輩から「東峰十字路事件」を聞いて憎悪をボーボー燃やしたことがある身としては、「過激な人たちの過激な武勇伝×2」が繰り広げられるのかと思いきや、「普通の人たちが語る“自分にも起こり得た話”」だった印象。農民と活動家の人間関係や「管制塔占拠事件」時の状況、用地買収を担当して犬を殺された元空港公団職員などなど、興味深いエピソードが目白押しなんですけど、一番グッと来たのが、元中核派の岸宏一さん。彼が淡々と「三里塚闘争」を「失敗だった」と語るラストは、非常に考えさせられるものがありましたね… (´・ω・`) ウーン
なんとなく「勇気一つを友にして」を貼っておきますね↓
私事ですが、昨年は仕事を失敗しまして。そりゃあ日々猛省しているワケですけど、でも、残念ながら僕という人間は「失敗しなければわからなかった」と思うし、「失敗してわかったこともある」ので、トータル的には仕方ないと納得しているのです。で、本作に出てくる人たちはさ、ごめんなさい、イヤな文章を書くと、大事な青春を“こんなこと”に捧げちゃって、内ゲバもやっちゃったりして、ハッキリ言って「すべてが失敗に見えなくもない」んですが、しかし。「三里塚闘争の影響で公共事業の現場では住民に気を使うようになった」なんて恩恵を“今を生きる僕ら”は享受していたりもするワケでさ。なんて言うんですかね、
代島治彦監督の前作。観ておきたいところです。
このシリーズも観たいけど、お金も時間もない… (`Δ´;) ヌゥ