ガザの美容室
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原題:Dégradé
2015/パレスチナ、フランス、カタール 上映時間84分
監督・脚本:タルザン・ナサール、アラブ・ナサール
編集:ソフィー・レンヌ、アイアス・サルマン
音楽:ベンジャミン・グロスピロン
出演:ヒアム・アッバス、マイサ・アブドゥ・エルハディ、マナル・アワド、ダイナ・シバー、ミルナ・サカラ、ビクトリア・バリツカ、レーム・タルハミ、フダ・イマム、ラネム・アル・ダオウド、サミラ・アル・アシーラ、ラヤ・アル・カハテブ、ウェダッド・アル・ナサル、ネリー・アボウ・シャラフ、タルザン・ナサール
パンフレット:★★★(700円/理解の助けになるコラム3本に監督インタビューなどが載っております)
(あらすじ)
女性客で賑わうクリスティンの美容院。離婚調停中の主婦やヒジャブを被った信心深い女性、結婚を控えた若い娘、出産間近の妊婦ら、様々な女性たちが、それぞれ会話に花を咲かせながら午後の時間を過ごしていた。すると突然、通りの向こうで銃撃戦が始まり、美容院は戦火の中に取り残されてしまう。男たちが外で戦争を続ける中、女たちは他愛ない日常を続けることでささやかな抵抗をしようとする。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
50点
※今回の感想は、本作が好きな人は不快になるので、読まない方が良いです。
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は「バタリアン」
のネタバレに触れているんですが、非常に面白いホラー映画なので、未見の人は観てから読んで!
今年の6月23日に公開された本作については、あまり興味がなかったんですけれども。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」のリスナー推薦枠に選ばれまして。昨年までは課題作品だけ足を運んでいたんですけど、今年からはリスナー推薦枠に選ばれた映画も観ることにしたのでね、 7月中旬某日、アップリンク渋谷にて、サービスデー割引を利用して観てきました(その後、新宿で「死の谷間」を鑑賞)。僕には合わなかった…かなぁ… (´∀`;) スミマセン
劇場には記事の切り抜きの他、関連書籍やらグッズやらが売られてましたよ。
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舞台はパレスチナ・ガザ地区にある美容室。ロシア人の女店主&その助手、離婚調停中の熟女、結婚を控えた娘に喘息持ちの母、その結婚相手の母と娘、臨月の妊婦、ヤク中、敬虔なムスリムといった女性たちが、「アタシの順番はまだ?川`Δ´) ハヤクシテ!」といったイライラムードを募らせながら駄話をしていると、美容室の外では戦闘が始まっちゃいましてね。なんとか平静を保とうとする中、助手の恋人が負傷して逃げ込んできたので助けようとするも、兵士たちに外へ連れ出されてしまって。彼女たちが美容室の外に出てみれば、街はすっかり戦場と化していた…ってな調子で終わってましたよ、たぶん。正直、観る前はもう少しコメディ要素が強いのかと思ったら、「美容室」という限定された空間で繰り広げられるドラマがそれほど楽しくないため(かなり舞台劇っぽい)、劇中の空気はなかなかどんより気味であって。イラ立ってケンカしてしまう登場人物たちのように、こちらも息苦しくなってくる内容だったので(監督の狙い通りなんでしょうけど)、結構ビックリいたしました。いや、それなりに評判は良い映画だし、僕の観る目がないだけなんだと思いますが、プロ失格の助手を始め、マジで鬱陶しい女性ばかりなので、ごめんなさい、「バタリアン」
のラストのように、この美容室も爆撃されちゃえばいいのに…なんて思っちゃった不寛容かつ不謹慎なアタシ。ううむ、人間とは年を重ねても心が広くなるとは限らないのでしょうな…(勝手に他の人も巻き込んだ文章)。
鑑賞中の僕の気持ちを代弁する空条承太郎を貼っておきますね(「ジョジョ第3部」
より)。
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こんなオチでも良かった…って、非道いですな(「バタリアン」
より)。
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なんて言うんですかね、「原題の『Dégradé』は髪の毛に段差をつけてカットするという意味と『悪化』や『劣化』という意味がある→美容室はガザに住む女性たちの閉塞感を表している」とか「抑圧されている女性たちにとってオシャレは最後の抵抗」とか、いろいろな分析ができるだろうし、語りがいがありそうな作品だとは思うんですが…。ううむ、本作やそれを取り巻く状況について真剣に考察しようと思うほど入り込めなかったというか、わざとだとしても“ステレオタイプ感溢れる不自然な登場人物たち”は好きになれなかったし、どうにも面倒くささが先立っちゃって、僕には合わなかったです (´∀`;) エヘヘ ただ、ちゃんと「映画を観る目」を持っている識者が結構褒めていたりするのでね、気になる人は僕の駄文など気にせずに観ておくと良いザンス。
劇場で売っていた書籍。1コマ漫画の作品集だそうです (゚⊿゚) ヘー
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これも劇場で売られていた一冊。イスラーム映画祭公式ガイドブックなんだとか。
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原題:Dégradé
2015/パレスチナ、フランス、カタール 上映時間84分
監督・脚本:タルザン・ナサール、アラブ・ナサール
編集:ソフィー・レンヌ、アイアス・サルマン
音楽:ベンジャミン・グロスピロン
出演:ヒアム・アッバス、マイサ・アブドゥ・エルハディ、マナル・アワド、ダイナ・シバー、ミルナ・サカラ、ビクトリア・バリツカ、レーム・タルハミ、フダ・イマム、ラネム・アル・ダオウド、サミラ・アル・アシーラ、ラヤ・アル・カハテブ、ウェダッド・アル・ナサル、ネリー・アボウ・シャラフ、タルザン・ナサール
パンフレット:★★★(700円/理解の助けになるコラム3本に監督インタビューなどが載っております)
(あらすじ)
女性客で賑わうクリスティンの美容院。離婚調停中の主婦やヒジャブを被った信心深い女性、結婚を控えた若い娘、出産間近の妊婦ら、様々な女性たちが、それぞれ会話に花を咲かせながら午後の時間を過ごしていた。すると突然、通りの向こうで銃撃戦が始まり、美容院は戦火の中に取り残されてしまう。男たちが外で戦争を続ける中、女たちは他愛ない日常を続けることでささやかな抵抗をしようとする。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
50点
※今回の感想は、本作が好きな人は不快になるので、読まない方が良いです。
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事は「バタリアン」
今年の6月23日に公開された本作については、あまり興味がなかったんですけれども。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」のリスナー推薦枠に選ばれまして。昨年までは課題作品だけ足を運んでいたんですけど、今年からはリスナー推薦枠に選ばれた映画も観ることにしたのでね、 7月中旬某日、アップリンク渋谷にて、サービスデー割引を利用して観てきました(その後、新宿で「死の谷間」を鑑賞)。僕には合わなかった…かなぁ… (´∀`;) スミマセン
劇場には記事の切り抜きの他、関連書籍やらグッズやらが売られてましたよ。

舞台はパレスチナ・ガザ地区にある美容室。ロシア人の女店主&その助手、離婚調停中の熟女、結婚を控えた娘に喘息持ちの母、その結婚相手の母と娘、臨月の妊婦、ヤク中、敬虔なムスリムといった女性たちが、「アタシの順番はまだ?川`Δ´) ハヤクシテ!」といったイライラムードを募らせながら駄話をしていると、美容室の外では戦闘が始まっちゃいましてね。なんとか平静を保とうとする中、助手の恋人が負傷して逃げ込んできたので助けようとするも、兵士たちに外へ連れ出されてしまって。彼女たちが美容室の外に出てみれば、街はすっかり戦場と化していた…ってな調子で終わってましたよ、たぶん。正直、観る前はもう少しコメディ要素が強いのかと思ったら、「美容室」という限定された空間で繰り広げられるドラマがそれほど楽しくないため(かなり舞台劇っぽい)、劇中の空気はなかなかどんより気味であって。イラ立ってケンカしてしまう登場人物たちのように、こちらも息苦しくなってくる内容だったので(監督の狙い通りなんでしょうけど)、結構ビックリいたしました。いや、それなりに評判は良い映画だし、僕の観る目がないだけなんだと思いますが、プロ失格の助手を始め、マジで鬱陶しい女性ばかりなので、ごめんなさい、「バタリアン」
鑑賞中の僕の気持ちを代弁する空条承太郎を貼っておきますね(「ジョジョ第3部」

こんなオチでも良かった…って、非道いですな(「バタリアン」

なんて言うんですかね、「原題の『Dégradé』は髪の毛に段差をつけてカットするという意味と『悪化』や『劣化』という意味がある→美容室はガザに住む女性たちの閉塞感を表している」とか「抑圧されている女性たちにとってオシャレは最後の抵抗」とか、いろいろな分析ができるだろうし、語りがいがありそうな作品だとは思うんですが…。ううむ、本作やそれを取り巻く状況について真剣に考察しようと思うほど入り込めなかったというか、わざとだとしても“ステレオタイプ感溢れる不自然な登場人物たち”は好きになれなかったし、どうにも面倒くささが先立っちゃって、僕には合わなかったです (´∀`;) エヘヘ ただ、ちゃんと「映画を観る目」を持っている識者が結構褒めていたりするのでね、気になる人は僕の駄文など気にせずに観ておくと良いザンス。
劇場で売っていた書籍。1コマ漫画の作品集だそうです (゚⊿゚) ヘー
これも劇場で売られていた一冊。イスラーム映画祭公式ガイドブックなんだとか。