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Channel: 三角絞めでつかまえて2
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スパイダーマン スパイダーバース (IMAX3D・字幕版、2D・吹替版、他)(ネタバレ)

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スパイダーマン スパイダーバース (IMAX3D・字幕版、2D・吹替版、他)



原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse
2018/アメリカ 上映時間117分
監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
製作:アビ・アラド、フィル・ロード、クリストファー・ミラー
製作総指揮:スタン・リー、ブライアン・マイケル・ベンディス、ウィル・アレグラ
原案:フィル・ロード
脚本:フィル・ロード、ロドニー・ロスマン
音楽:ダニエル・ペンバートン
日本語版主題歌:TK from 凛として時雨
声の出演:シャメイク・ムーア、ジェイク・ジョンソン、ヘイリー・スタインフェルド、ニコラス・ケイジ、キミコ・グレン、ジョン・モラニー、リーブ・シュレイバー、マハーシャラ・アリ、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・ルナ・ベレズ、リリー・トムリン、ゾーイ・クラビッツ、キャスリン・ハーン、レイク・ベル、クリス・パイン、スタン・リー
声の出演(吹替版):小野賢章、宮野真守、悠木碧、大塚明夫、高橋李依、吉野裕行、玄田哲章
パンフレット:★★★☆(880円/ビジュアル中心のシール付き豪華パンフ。ただ、死んだピーター・パーカーの紹介記事がほしかったし、プロウラーの正体にも触れてほしかったな…)
(あらすじ)
ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルス・モラレス。実は彼はスパイダーマンでもあるのだが、まだその力をうまくコントロールできずにいた。そんな中、何者かによって時空が歪めらる事態が発生。それにより、全く異なる次元で活躍するさまざまなスパイダーマンたちがマイルスの世界に集まる。そこで長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカーと出会ったマイルスは、ピーターの指導の下で一人前のスパイダーマンになるための特訓を開始する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※本作は「カミヤマ 春の“マン”祭り」対象作品です。

オーケイ、じゃあもう一度だけ説明するね(いやらしい書き出し)。昨年、「ヴェノム」のエンドクレジットに挿入された本編映像を観た時から、そりゃあ観るつもりでしたが、とは言え、アニメ作品を積極的に観るタイプではないのでね(微笑)。いくらアカデミー賞を受賞した作品だろうとも「1回ぐらい観ればいいカナー (・ε・)」ぐらいに思っていたんですけど、ああん、前売り特典の素敵なデザインの缶バッジが3種類→すべてほしくなったので前売り券を4枚も買ってしまったというね…(そして、手にしたのは、ちくしょう、2種類だッ!)。

で、そこそこの期待値を抱いて、3月2日にTOHOシネマズ新宿の先行上映でIMAX3D・字幕版を観て、3月27日にユナイテッド・シネマ入間「グリーン・ブック」を観てから2D・吹替版を鑑賞(入場者特典のポストカードをもらった)。発売時に買ったものの、ずっと積ん読状態だった「スパイダーバース」「エッジ・オブ・スパイダーバース」「ワールド・オブ・スパイダーバース」をやっと読破してから、4月6日にTOHOシネマズ新宿で2D・字幕版を観て、4月11日に2回目の「キャプテン・マーベル」を観た後にTOHOシネマズ錦糸町 楽天地で2D・吹替版を観て来ました。超面白かったYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! もうね、すっかり時期外れな気がしますが(汗)、今さらながら感想を垂れ流しておきますよ。


まぁ、諸々のGIFを貼っておきますね。



最初に、劇中の時系列などを一切無視してお話を適当に書いておくと、ピーター・パーカー/スパイダーマン(20代)が活躍する世界で私立高校に通う少年マイルス・モラレスが主人公でして。ひょんなことから特殊なクモに噛まれてスパイダーマンの能力を発動して悩んでいたら、街を牛耳る悪党のキングピンが死んだ妻子を多次元から召喚するために時空加速マシンを作動しようとしていて、スパイダーマンがその装置を破壊しようとする現場に遭遇→目の前でピーターが殺されちゃうのです。時空加速マシンを作動させるとブラックホールが生まれて街が壊滅するため、ピーターの遺志を継いで、マイルスはスパイダーマンとしてデビューしようとするも、全然上手くいかなくて。ションボリして墓参りをしていたところ、時空加速マシンの影響で別次元から来たピーター・B・パーカー(40歳で中年太り)と出会ったのでした。


映画冒頭に登場するのは、金髪で20代のピーター・パーカーでして。


自己紹介の内容は全体的に「サム・ライミ三部作」のスパイダーマンっぽかったり(この場面は「3」から)。


キングピンに殺されたので、同じ能力を身につけたマイルスが遺志を継ごうとするも、アッサリ挫折。


ところが、そんな彼の前にMJと離婚して自暴自棄になったピーター・B・パーカーが表れるのです。



2人は時空加速マシンを操作&破壊するキーを作るべく、キングピンの研究施設アルケマックスに乗り込んで、ドクター・オクトパスに襲われたりしつつも、ひと足早く施設に潜入していたスパイダー・グウェン(女子高生)に救われましてね。さらにメイおばさんの家に行ってみれば、ピーター・パーカーのハイテク秘密基地にスパイダーマン・ノワール(1940年代のフィルム・ノワールっぽい世界出身で白黒)、ペニー・パーカーとSP//dr(日本アニメ系少女+ロボ)、スパイダーハムカートゥーンっぽい世界に住む子豚)がいたからビックリですよ。別次元から来たスパイダーマンたちは、この次元にいると徐々に体が崩壊→最終的には死に至るため、マイルスが各スパイダーマンを帰してからマシンを破壊することになる…かと思いきや。自分の能力を自由に使えない&戦闘力低めなので、作戦からは外されそうになるんですが、「実はプロウラーだったアーロンおじさんの死」と「衝突していた父デイヴィス(警官)との扉越しの対話」を経て、ヒーローに覚醒!Σ(°д° ) クワッ! ピーターが着ていたコスチュームを自分色に染め上げると、時空加速マシンを巡るバトルに参戦するというね。


スパイダー・グウェンは戦闘力高め。初登場シーンは超カッコ良かったですな (´Д`;) ハァハァ


スパイダーマン・ノワール、渋かったですな。字幕版は声がニコラス・ケイジなのも愉快。


ペニー・パーカーとSP//drは日本アニメを意識したキャラ。戦う時はペニーが中で操縦してましたよ


スパイダーハムは、カートゥーンっぽい世界出身なだけに、意外とタフで強かったり。


そんな彼らと共闘すべく、マイルスはビルからダイブ! スパイダーマンとして目覚めるのです。



スパイダーマンたちが協力してドクター・オクトパスをはじめとするヴィランたちを倒すと、マイルスったら全員をちゃんと元の世界に送り返しましてね。最後は、アーロンおじさん直伝の「ショルダータッチ」でキングピンを制圧すると同時にマシンを見事破壊して、事件は一件落着。自分の世界に戻ったスパイダーマンたちの様子が流れる中、マイルスが「オーケイ、じゃあもう一度だけ説明するね…(省略)…オレがスパイダーマンだッ!ヽ(`Д´)ノってな調子で自己紹介しながらビルの谷間をジャンプした後、ベッドに寝転んでいると、別次元のポータルが開いたところで、物語は終了。スタン・リースティーヴ・ディッコに捧ぐ。私たちがひとりぼっちじゃないことを教えてくれた」なんてテロップが出てからエンドクレジットに突入して、最後はスパイダーマン2099アース67のスパイダーマンに会いに行くと「どっちが先に指をさしたか」で揉めて終わってましたよ、たぶん。


マイルスも父親も少しずつ成長して、和解しましてね。



最後はこんな感じでしたよ↓




なんとなく本作でマイルスが愛聴する「Sunflower」を貼っておきますね↓




まず、繰り広げられる映像に驚かされました。先日、練馬の「か和もっち」で飲んだ時、昼間はゲーム業界で働いているオーナーの「かわもっちさん」から本作の技術的なスゴさについて聞いたんですけど、ごめんなさい、よく覚えてなくてね (´∀`;) エヘヘ ただ、「CGで作画した上で、手描きならではの要素を書き加えた」とか「通常のフルアニメが1秒24コマのところを1秒12コマで作成しつつ、場面によって24コマにしたりして、独特のメリハリを付けた」とか「印刷に使われるハーフトーンスクリーンを取り入れて、コミックブックっぽいビジュアルを表現した」とか「リアルな世界にいた主人公がスパイダーマンの能力を身につけると、徐々にモノローグが吹き出しになったり、コミック的表現が増えていく」とかとかとか、大量の優秀なスタッフを動員しつつ、さまざまな新しい技術や工夫を投入した作品だそうで。もうね、どこを切り取っても「コミックの1枚絵」のように見える映像を作り出しているだけでなく、絵柄の違うキャラクターたちが同じ画面に収まっていても違和感を感じさせないというのは本当にスゴいなぁと。とは言え、僕はよくわかっていない部分が多いので(汗)、それら技術的なことについては、パンフや「映画秘宝 2019年4月号」などを読んでみてくださいな(手抜き)。


メイキング動画を貼っておきますね↓




で、映像がスゴい上に、脚本もまた素晴らしくてね…(しみじみ)。僕は2回観た後に元ネタである「スパイダーバース」「エッジ・オブ・スパイダーバース」「ワールド・オブ・スパイダーバース」を読んだんですが、全然違う話でしてね(コミックは多元世界のスパイダーマンたちを食料とする種族と戦う話で、本作はマイルスが主人公の「アルティメット・スパイダーマン」をベースに「スパイダーバース」に出てきたスパイダーマンたちをアレンジして投下したっぽい)。「少年が6人のスパイダーマンとの出会いを通じて成長する」という直球で燃える成長譚に「ドクターオクトパスが女性だった!」とか「プロウラーの正体はアーロン叔父さんだった!(ここは)」とか「ピーター・パーカーのハイテク秘密基地に案内するメイ叔母さん」といった“ちょっとしたサプライズ”をプラスしつつ、さらに「成長したマイルスがBにやられたことをやり返す」とか「おじさんに教わった技でおじさんを殺した相手を倒す」といった対称的な描写による伏線回収をキッチリやっているから、いちいち上手いなぁと。


コミック版はまったく違う話なんですが、グウェンの誕生エピソードとかは一緒だし…。


アニメ版の世界が出てきたりもするのです。


ノワールやSP//drは登場するものの、キャラが違う感じ。コミックのSP//drはモロにエヴァだったり。



特に感心したのが、僕がこの記事の冒頭でパクッた「オーケイ、じゃあもう一度だけ説明しよう」の台詞からの自己紹介を6人のスパイダーマンが繰り返す演出で、いわゆる「“天丼”的な笑い」を生み出すだけでなく、最終的には「燃えと感動」に繋がるのだから、お見事のひと言。ギャグも気が利いていて、僕的には1968年のアニメ版の世界で揉めるシーンで爆笑しましたよ。脚本を担当したフィル・ロードとロドニー・ロスマン、さすがですな。まぁ、そりゃあ、雑に感じるところもあって。例えば、グウェンがマイルスに名前を偽ったのは観客へのミスリードのためにしか見えなかったし、あんな危険なマシンはさすがに他のヴィランも止める気がするし…。そもそも「スパイダーマン」をまったく知らない人には説明不足感もありますけど、それもまたアメコミっぽいと思えば味わい深いし、多少わからない部分があってもテンポが良い上に根本のストーリーがしっかりしているので、幅広い層の人が普通に楽しめるんじゃないかと思った次第。


最後のシーンは、1967年のアニメ版のこの場面のパロディなんですって (゚⊿゚) ヘー



正直なところ、画面の情報量があまりに多すぎるせいか、1回目を字幕版で観た直後は、スゴイと思いながらもそれほど乗れなかったんですよ。ただ、2回目を吹替版で観たら、声優さんたちが上手なおかげもあって、スムースに画面に集中できて、初見時よりスゲー楽しめたから、あらためて「日本語吹替上映」を観直したというか。結局、2回ずつ観ましたが、僕的には吹替版がオススメでございます (o^-')b オススメ! そんなワケで、前売り券を4枚買っても後悔しないほど超面白かったYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! なんとフィル・ロードによると「全米興行収入2億ドル(約220億円)を超えたら東映版スパイダーマンが続編に登場する」とのこと→現時点で3億ドルを突破しているのでね、レオパルドンが登場するであろう続編に期待しております。


東映版スパイダーマン、コミックでは結構活躍しているのです(すぐやられるけど、強敵を食い止める)。



一応、オープニングを貼っておきますね↓




おしまい。




一応、元ネタのコミック。スゲー面白かったです。「エッジ〜」「ワールド〜」もオススメ!



歌曲盤サントラのデジタル盤。国内CD盤輸入CD盤もあります。ちょっとほしいなぁ。



オリジナルスコアのデジタル盤サントラでございます。国内CD盤輸入CD盤もあります。



アートワーク本ですが、現在は中古本しかなくて、高値になってました… (´・ω・`) ザンネン



東映版スパイダーマンのDVDBOXを貼っておきますね。中古が高値に!









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