七つの会議
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2019/日本 上映時間119分
監督:福澤克雄
原作:池井戸潤
脚本:丑尾健太郎、李正美
プロデューサー:伊與田英徳
音楽:服部隆之
主題歌:ボブ・ディラン
出演:野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也
パンフレット:★★★★(800円/しっかりした作り。関係者インタビューにコラム3本と、読み応えもアリ)
(あらすじ)
中堅メーカー・東京建電の営業一課で万年係長の八角民夫(野村萬斎)は、いわゆる「ぐうたら社員」。トップセールスマンで、八角の年下である課長の坂戸(片岡愛之助)からは、そのなまけぶりを叱責され、営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の下、部員たちが必死で働く中、八角はひょうひょうとした毎日を送っていた。そんなある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、坂戸に異動処分が下される。坂戸に代わって万年二番手に甘んじてきた原島(及川光博)が新しい課長として一課に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
もう8月ですが、2月1日に公開されて3月に観た映画の感想を今さらながら垂れ流しておきますよ。正直、この手のジャンルの邦画はまったく興味がないんですけど(苦笑)、ラジオ番組「アフター6ジャンクション」を聴いていたら、CMがバンバン流れましてね。なんとなく観ておこうかな気分になったので、3月4日(月)、auマンデイを利用してTOHOシネマズ新宿にて鑑賞いたしました(その後、「女王陛下のお気に入り」と「チワワちゃん」をハシゴ)。「意外と面白い!Σ(゚д゚;)」と思ったり。
3番スクリーン、そこそこ入っていた記憶。
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お話をかなり省略しつつ雑に書いておくと、ぐうたら社員の八角が敏腕課長の坂戸になじられたので、「イッヒヒヒヒ (`∀´)」なんて笑いながらパワハラで訴えて失脚させたかと思いきや。八角と対立する人間が次々と変なことになるので、不審に思った原島課長と女性社員・浜本が調べてみれば、実は自社製品に使っていたネジが欠陥品であり(経費削減のため、強度をごまかしていた)、会社が潰れかねない大規模なリコールをしなくてはならない可能性があったので、裏で八角が調査をしていた…ってな調子。オチを書いておくと、会社の偉そうな人が揃う「御前会議」を開いていろいろな真相が明らかになったものの、結局、親会社的には隠蔽することにしたので、八角はマスコミにリークしまして。上司が失脚する中、課長の原島と八角が残務処理に精を出すムードで終わってたんじゃないかしらん。ちなみに「七つの会議」というから会議が7回あるのかと思っていたら、そういうワケではないそうな(パンフの原作者インタビューによると「『七つ』というのは複数の会議の総称で、登場する会議の数が七つというわけではありません」とのこと)。
八角が課長の坂戸をパワハラで訴えた事件後、おかしなことが次々と起こりまして。
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原島と浜本が調査を始めると、会社が潰れかねない事実を突き止める…ってなお話なのです。
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基本的には本作、役者さんたちはみんな“わかりやすい芝居”をしていて、スクリーンは顔芸&顔相撲(by 宇多丸師匠)のオンパレードであり、実際に映画を観る前はそこが苦手だった…ハズだったんですが、しかし。実際に観てみたら、そのおかげで“なかなか難しい話”が“わかりやすいエンターテインメント”になっていたし、構成もしっかりしていてミステリーとしても面白かったから、すっかり見誤っていたなぁと (`Δ´;) ヌゥ 原作小説
は短編集で、及川光博さん演じる原島と朝倉あきさん演じる浜本が探偵役を勤める構成は映画オリジナルだそうですが、観客の代弁者として上手く機能していて、スゲー良かったです(倉庫で隠れるハラハラシーンは心底どうでも良かったけど)。その他、浜本の不倫&ドーナツエピソードは、あまりに不憫でちょっと泣いちゃったし、藤森慎吾さんがチャラく演じた不倫クズ社員は心から死ねばいいと思いましたね(藤森さん、良い仕事!)。
この顔相撲シーン、予告編では苦手でしたが、実際に観てみれば結構考えさせられる良い場面でしたよ。
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単なる転倒シーンと思わせて、実はネジの欠陥が発覚していた…というミスリード演出も良い感じ。
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映画鑑賞後の僕は烈海王気分だったというね(「範馬刃牙」
より)。
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僕は池井戸潤先生×福澤克雄監督によるドラマ「半沢直樹」
も、勝手に苦手意識を持って未見でしたが、観ればたぶんスムースにハマるんだろうなと思いましたよ。日本企業…というか、日本社会の問題点をわかりやすく見せてくれる見事な娯楽作じゃないでしょうか(特に下請けを値切って商品やら何やらが粗製乱造になる状況はスゲーある)。もう9月11日にはソフトがリリースされる
のでね、興味がある方はぜひ観てみてくださいな (・∀・) オシマイ
池井戸潤先生による原作小説。読みたい気持ちはあるのです (・ε・) ホントダヨ!
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デジタル盤のサントラ。CD盤
もあります。
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NHKで放送されたドラマ版。こちらも面白そうですな。
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2019/日本 上映時間119分
監督:福澤克雄
原作:池井戸潤
脚本:丑尾健太郎、李正美
プロデューサー:伊與田英徳
音楽:服部隆之
主題歌:ボブ・ディラン
出演:野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也
パンフレット:★★★★(800円/しっかりした作り。関係者インタビューにコラム3本と、読み応えもアリ)
(あらすじ)
中堅メーカー・東京建電の営業一課で万年係長の八角民夫(野村萬斎)は、いわゆる「ぐうたら社員」。トップセールスマンで、八角の年下である課長の坂戸(片岡愛之助)からは、そのなまけぶりを叱責され、営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の下、部員たちが必死で働く中、八角はひょうひょうとした毎日を送っていた。そんなある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、坂戸に異動処分が下される。坂戸に代わって万年二番手に甘んじてきた原島(及川光博)が新しい課長として一課に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
もう8月ですが、2月1日に公開されて3月に観た映画の感想を今さらながら垂れ流しておきますよ。正直、この手のジャンルの邦画はまったく興味がないんですけど(苦笑)、ラジオ番組「アフター6ジャンクション」を聴いていたら、CMがバンバン流れましてね。なんとなく観ておこうかな気分になったので、3月4日(月)、auマンデイを利用してTOHOシネマズ新宿にて鑑賞いたしました(その後、「女王陛下のお気に入り」と「チワワちゃん」をハシゴ)。「意外と面白い!Σ(゚д゚;)」と思ったり。
3番スクリーン、そこそこ入っていた記憶。

お話をかなり省略しつつ雑に書いておくと、ぐうたら社員の八角が敏腕課長の坂戸になじられたので、「イッヒヒヒヒ (`∀´)」なんて笑いながらパワハラで訴えて失脚させたかと思いきや。八角と対立する人間が次々と変なことになるので、不審に思った原島課長と女性社員・浜本が調べてみれば、実は自社製品に使っていたネジが欠陥品であり(経費削減のため、強度をごまかしていた)、会社が潰れかねない大規模なリコールをしなくてはならない可能性があったので、裏で八角が調査をしていた…ってな調子。オチを書いておくと、会社の偉そうな人が揃う「御前会議」を開いていろいろな真相が明らかになったものの、結局、親会社的には隠蔽することにしたので、八角はマスコミにリークしまして。上司が失脚する中、課長の原島と八角が残務処理に精を出すムードで終わってたんじゃないかしらん。ちなみに「七つの会議」というから会議が7回あるのかと思っていたら、そういうワケではないそうな(パンフの原作者インタビューによると「『七つ』というのは複数の会議の総称で、登場する会議の数が七つというわけではありません」とのこと)。
八角が課長の坂戸をパワハラで訴えた事件後、おかしなことが次々と起こりまして。

原島と浜本が調査を始めると、会社が潰れかねない事実を突き止める…ってなお話なのです。

基本的には本作、役者さんたちはみんな“わかりやすい芝居”をしていて、スクリーンは顔芸&顔相撲(by 宇多丸師匠)のオンパレードであり、実際に映画を観る前はそこが苦手だった…ハズだったんですが、しかし。実際に観てみたら、そのおかげで“なかなか難しい話”が“わかりやすいエンターテインメント”になっていたし、構成もしっかりしていてミステリーとしても面白かったから、すっかり見誤っていたなぁと (`Δ´;) ヌゥ 原作小説
この顔相撲シーン、予告編では苦手でしたが、実際に観てみれば結構考えさせられる良い場面でしたよ。

単なる転倒シーンと思わせて、実はネジの欠陥が発覚していた…というミスリード演出も良い感じ。

映画鑑賞後の僕は烈海王気分だったというね(「範馬刃牙」

僕は池井戸潤先生×福澤克雄監督によるドラマ「半沢直樹」
池井戸潤先生による原作小説。読みたい気持ちはあるのです (・ε・) ホントダヨ!
デジタル盤のサントラ。CD盤
NHKで放送されたドラマ版。こちらも面白そうですな。