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ライオン・キング(字幕版)(ネタバレ)

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※今回の記事は、本作が好きな人は高確率で不快になるので、読まない方が良いです。




ライオン・キング(字幕版)



原題:The Lion King
2019/アメリカ 上映時間119分
監督・製作:ジョン・ファブロー
製作:ジェフリー・シルバー、カレン・ギルクリスト
製作総指揮:トム・ペイツマン、ジュリー・テイモア、トーマス・シューマッハ
脚本:ジェフ・ナサンソン
撮影:ケイレブ・デシャネル
美術:ジェームズ・チンランド
編集:マーク・リボルシー、アダム・ガーステル
音楽:ハンス・ジマー
歌曲:ティム・ライス、エルトン・ジョン
視覚効果監修:ロバート・レガート、アダム・バルデス
アニメーション監修:アンドリュー・R・ジョーンズ
声の出演:ドナルド・グローバー、ビヨンセ・ノウルズ=カーター、セス・ローゲン、ビリー・アイクナー、アルフレ・ウッダード、キウェテル・イジョフォー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ジョン・カニ、ジョン・オリバー、JD・マクラリー、シャハディ・ライト・ジョセフ、ペニー・ジョンソン・ジェラルド、キーガン=マイケル・キー、エリック・アンドレ、フローレンス・カスンバ
声の出演(吹替版):賀来賢人、熊谷俊輝、門山葉子、小林星蘭、大和田伸也、江口洋介、ミキ・亜生、佐藤二朗、駒塚由衣、駒谷昌男、根本泰彦、伊沢磨紀、沢城みゆき、白熊寛嗣、加瀬康之
パンフレット:★★★☆(800円/コンセプトアート集みたいになっていて、なかなかカッコいい)
(あらすじ)
アフリカの広大なサバンナで、動物たちの王であるライオンのムファサの子として生まれたシンバは、いつか父のような偉大な王になることを夢見ながら成長していく。しかし、ある時、王位を狙う叔父スカーの策略によって父の命を奪われ、シンバ自身もサバンナを追われてしまう。やがてたどりついた緑豊かなジャングルで、イボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンといった新たな仲間との出会いを得たシンバは、過去を忘れて穏やかに時を過ごしていく。一方、スカーが支配するサバンナは次第に荒れ果て、存続の危機が迫っていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




20点


「ジャングル大帝」の盗作疑惑云々については、こちらのまとめを読んでいただくとして。一応、大作なので「8月の観たい映画の覚え書き」では△マークを付けてみたものの、いくらジョン・ファブロー監督作と言えど、正直なところ、本作は自分には合わない気がしたので、まったく観る気はなかったんですけれども。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の今週の課題作品になったということで、月曜日にTOHOシネマズ新宿で観てきました(その後、「アラジン」をハシゴ)。「ワルい予感が当たった… (´・ω・`) ウーン」と思ったり。


7番スクリーン、満席でした。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



お話を雑に書いておくと、ライオンであり“動物たちの王”であるムファサの息子シンバは、叔父スカーの策略によって父を殺された挙げ句、その死の責任が自分にあると思わされてサバンナを去るんですが、いろいろあって成長してから国に戻ると、スカー with ハイエナ軍団を倒して王位を継ぎまして。幼なじみのナラとの子どもが生まれて「サークル・オブ・ライフ!m9`Д´) ビシッ」ってな調子。正直、もともとこの物語に強い思い入れがないので、些末な違いはわかりませんでしたけど(汗)、ストーリーの展開はアニメ版&ミュージカル版と大差なかった気がします、たぶん。


ラスト、スカーの目潰し攻撃、ちょっとディオを思い出した…という、どうでも良い文章(「JOJO」第三部より)。



なんとなく「サークル・オブ・ライフ」の公式MVを貼っておきますね↓




で、過去にアニメ版ミュージカル版を観た時はそれなりに楽しめたんですが、本作については、驚くほど合わなかったんですよね… (´・ω・`) ウーム まず、基本的なストーリーがキツかったです。アニメ版はあの絵柄から寓話感が強かったし、ミュージカル版は人間が舞台上で演じているという共犯関係があったから、なんとなくボンヤリと飲み込んできましたが、「捕食される側の動物までライオンを王として崇める」なんて絵空事な設定を「超実写版」というリアル寄りの映像で見せられたら、スゲー違和感を覚えてしまったという不思議。つーか、あの世界観って、ちゃんと会話ができる相手を食べる分、現実よりタチが悪いなぁと。大体、「家業を継ぐ・継がない」のメタファーと言えなくもないけどさ、今どき「血縁者が王位を継ぐ」という家父長制の気持ち悪い話を“良いこと”のように描かれても乗れないし…(叔父のスカーってまったく救いがないですよね)。まぁ、子ども向けにしても「今の時代にこれはないなー (´∀`;) ウーン」って思っちゃいましたよ。


意思疎通ができたら、間違いなくこのチェ・ゼブラのような気持ちになりますよね(「真・異種格闘大戦」より)。


「サークル・オブ・ライフ」についても、こう思うでしょうな(「真・異種格闘大戦」より)。



あと、中途半端にリアルなのが辛かったです。同じジョン・ファブロー監督作の「ジャングル・ブック」はまだ人間の子どもが主人公でファンタジー感が強いから、CGでリアルに描かれた動物たちに多少変なところがあってもスルーできたんですが、しかし。本作の場合、動物しか出てこない→本物の動物たちの映像を見せられているような気持ちになるだけに、逆に変な部分があると目についてしまうというか。例えば、動物たちが英語を話すときのリップシンクが見事すぎて妙な気分になった…という以上に、ううむ、率直に書くと、股間に睾丸がないのがスゲー気になったんですよ。いや、別に「金玉が観たい!m9`Д´) ビシッ」とか「拘束された状態で金玉を蹴られたい!m9`Д´) ビシッ」ということではないんですが(1つ、コンバットRECさん&Oka-Changさん夫妻のおかげで知った不要なリンク)、普段、娘と「ダーウィンが来た!」とかで野生動物の映像を観ているだけに「リアルな動物なのに睾丸が付いてない」という点に違和感を覚えてしまって。なんて言うんですかね、本作の最新技術で作られた映像美は素晴らしかったものの、いろいろな意味でマイルドに去勢された映像を見せられている感じがした…って、伝わるでしょうか。


そりゃあ、NHKで放送されている「ダーウィンが来た!」のライオンの股間には睾丸がぶら下がってまして。


僕はこの範馬刃牙のような気分になったワケですが…(「刃牙道」より)。


本作の動物たちはリアルなのにシンみたいな股間だから、妙に居心地が悪いのでした(「北斗の拳」より)。



そんなワケで、別に最近のディズニーの実写化&続編商売を非難するつもりはありませんが(続けて観た「アラジン」はスゲー面白かったしね。ただ、ジョン・ラセターが関わる前のディズニーの状況に似ている気がしないでもない)、事前の予想通り、僕的に今回の「超実写化」はその必要性が感じられなかったし、まったく合わなかったです。これって「演劇の映画化」などでも感じがちなことですけど、あらためて「表現媒体によって飲み込める物語は変わってくるんだな」なんて思ったり(とは言え、「ズートピア」なんて作品がある今、さすがに「ライオン・キング」の話自体が古くなってきていると思いますがー)。何はともあれ、全世界で大ヒットしている→満足している人も多いみたいなのでね、気になる人は劇場に足を運んでみてくださいな。




オリジナルのアニメ版。何気に「3」まで出ております。



デジタル盤のサントラ。国内CD盤もあります。



ジョン・ファブロー監督作。僕の感想はこんな感じ



今年、妻子と観た「ダーウィンが来た!」の劇場版。僕の感想はこんな感じ



「サークル・オブ・マネー」に消費されるライフ…って感じの映画。僕の感想はこんな感じ









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