ゴーストランドの惨劇
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原題:Incident in a Ghostland
2018/フランス、カナダ 上映時間91分
監督・脚本:パスカル・ロジェ
製作:クレマン・ミゼレ、ジーン=チャールズ・レビ、マチュー・ワルテル、ニコラ・マニュエル、スコット・ケネディ、サミ・テスフェジ、ブレンドン・サワツキー
製作総指揮:ステファヌ・セレリエ、グレゴワール・メラン、フレデリック・フィオール
撮影:ダニー・ノワック
編集:デブ・シン
音楽:トッド・ブライアントン
出演:クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、エミリア・ジョーンズ、テイラー・ヒックソン、ロブ・アーチャー、ミレーヌ・ファルメール
パンフレット:★★★(700円/なんとなくシアターN渋谷を思い出す作り。監督インタビューと小林真里さんのコラムが良かった!)
(あらすじ)
人里離れた叔母の家を相続し、そこへ移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘。奔放で現代的な姉ベラとラブクラフトを崇拝する内向的な妹ベスは、双子でありながら正反対の性格だった。新居へ越してきた日の夜、2人の暴漢が家に押し入ってくる。母は娘たちを守るため必死に反撃し、姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにしてしまう。事件から16年後、ベスは小説家として成功したが、ベラは精神を病んで現在もあの家で母と暮らしていた。久々に実家に帰って来たベスに対し、地下室に閉じこもるベラは衝撃の言葉をつぶやく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※本作は、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、「少女が男にハードな暴力を振るわれる描写」が大丈夫な人は、ぜひ劇場で観てから読んで!
パスカル・ロジェ監督と言えば、「マーターズ」
は「それなりに好き」程度であり、「トールマン」
は「かなり良かった」派なんですが、とは言え、「新作は絶対観たい!ヽ(`Д´)ノ」と思うほどのファンではなくて(苦笑)。本作も特に観るつもりはなかったんですが、しかし。「やっぱりパスカル・ロジェ監督作だもんなぁ…」と、いつしかすっかり「気になるアイツ」な心境になってしまったのだから、人の心って不思議ネ (´∀`=) フシギ そんなワケで、8月21日(水)、仕事帰りに映画ファンサービスデーを利用して新宿武蔵野館で鑑賞いたしました。「超キツいけど、超好み!ヽ(´Д`;)ノ アァン」と思ったり。
劇場には凝った展示があったり、Tシャツが販売されてました。そしてスクリーン3は満席!
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まだ3月に観た映画の感想もロクにアップできていないのに、なぜ8月21日に鑑賞した作品の感想を更新しているのかと言うと、マジでオススメだからーー。同監督の「マーターズ」
ほどではないにせよ、凌辱描写がヘビーなので、「そういうのが大丈夫な方限定」ではあるものの、僕的に最近観たホラーの中ではかなり上位クラスで好きだったので、この手のジャンル映画に興味がある方はぜひネタバレを読まずに劇場へ足を運んでほしいのです。で、とりあえず主人公のベス目線であらすじを雑に書いておくと、こんな感じでした↓
アタシとママと意地悪なお姉ちゃんのヴェラの3人で大きい家に引っ越してみたら、“マリリン・マンソンもどきの変な男”と“頭の弱そうな大男”が押し入ってきたの。ママが死闘の末に撃退してくれたものの、ヴェラは心に傷を負ってしまってね…。で、成長したアタシは敬愛するラヴクラフト先生みたいなホラー作家として成功して。幼い頃の体験を元に書いた新作「ゴーストランドの惨劇」を出版してみたら、大評判だったわ(微笑)。ところが、ヴェラから変な電話が掛かってきたので、夫と子どもを残して実家に帰ってみれば、ママは相変わらず優しいものの、ヴェラはトラウマのせいで前よりもおかしくなっていて…どころか、見えない"何か”に襲われていて、というか、アタシもいきなり暴力を振るわれて、一体どういうことなのかと思いきや、それ全部、夢だったの!(°д°;し
ということで聴いてください、宮崎吐夢さんで「私事」(ラジオパーソナリティ風に)。
気を取り直してみれば、ママはマリリン・マンソンもどきに殺されていて、アタシとヴェラは囚われの身。アタシってば、あまりに絶望的な状況だから現実逃避してたみたい(照)。ただ、このままじゃ殺されちゃうから、ヴェラと一緒に頑張って脱出して、やっとお巡りさんに助けてもらえた…と思ったら、結局、また捕まっちゃったから、あらためて現実逃避ですよ。ラブクラフト先生に褒めてもらえるし、ママも生きてるから、このまま夢の中で暮らそう…と思ったけど、やっぱりお姉ちゃんは見捨てられないから現実に戻って奴らに反撃してみれば、あーだこーだあって、警察が射殺してくれて、めでたしめでたし。病院に搬送される時、家の方を見たらママの霊が微笑んでいたのでね、アタシ、頑張って作家になるYO!ヽ川TДT)ノカアサーン!
ということで、「不良少女とよばれて」のワンシーンを貼っておきますね↓
もうね、僕は「普段は意地悪だった兄弟姉妹が、ピンチの時に『逃げて!』と自分の身を省みずに相手を思いやるシーン」が何よりも好物であり、本作の姉妹はモロにそんな感じでしてね…(しみじみ)。つーか、僕がホラー映画を観るのは「逆境で心の強さを発揮する人間が観たいから」なんだなぁと、あらためて自覚いたしました。さらに、ストーリーは捻りがあって面白いし(とは言え、「実は夢」なのは予想できた)、しっかり不快かつ暴力的なシーンが用意されてるし(直接的な描写がキツいだけでなく、変形した顔が痛々しい!)、「悪魔のいけにえ」や「シャイニング」や「マーダー・ライド・ショー」といった有名ホラーを思わせるシチュエーションやビジュアルがあったりするし、悪党2人は良い感じに憎たらしいし(特に大男役のロブ・アーチャーは好みのタイプ)、ラブクラフトが出てきたシーンはホッコリしたし、死んだ母親が見守っている的な余韻も最高だったし、本当にストライクな作品だったのです (´Д`;) ハァハァ
「普段は仲が悪いけど、ピンチになるとお互いを思いやる姉妹」を観た僕は…。
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すっかり範馬勇次郎気分でしてね(「範馬刃牙」より)。
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さらに「頭の弱そうな大男」役のロブ・アーチャーのピンタレストをチェックしたら、なにこのイイ男!(°д°;) ヒィッ!
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思わずジャック範馬気分になった…って、どうでもいいですかね(「グラップラー刃牙」より)。
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ただ、何度も書くように、女性&少女への虐待描写がキツくて(ビンタとかだけでなく「股間の臭いを嗅ぐ」とか最悪すぎる)。正直、あまりにムカついて席を立ちたくなったほど…と書けば、そのハードさがわかっていただけると思います。パスカル・ロジェ監督、相変わらず「ギリギリの剛速球」を投げてくるなぁと。僕的にはもう1回観に行きたいぐらい大好きなんだけど、虐待描写を観たくない気持ちもスゲー強くて、結局、二度と観ない予感がするのでした (ノ∀`) オシマイ
パスカル・ロジェ監督の前作。僕の感想はこんな感じ。
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劇場で売られていたコアチョコのTシャツ。相変わらず良いデザインだぜ…。
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パンフで監督が引き合いに出されていたトビー・フーバー監督作。未見なんですよね… (´∀`;) エヘヘ
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パンフで小林真里さんが引き合いに出されていたジョン・カーペンター監督作。大好きです。
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「映画秘宝」のレビューで田野辺尚人さんが引き合いに出されていた映画。観ようかなぁ。
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なんとなく思い出したM・ナイト・シャマラン監督作。僕の感想はこんな感じ。
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原題:Incident in a Ghostland
2018/フランス、カナダ 上映時間91分
監督・脚本:パスカル・ロジェ
製作:クレマン・ミゼレ、ジーン=チャールズ・レビ、マチュー・ワルテル、ニコラ・マニュエル、スコット・ケネディ、サミ・テスフェジ、ブレンドン・サワツキー
製作総指揮:ステファヌ・セレリエ、グレゴワール・メラン、フレデリック・フィオール
撮影:ダニー・ノワック
編集:デブ・シン
音楽:トッド・ブライアントン
出演:クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、エミリア・ジョーンズ、テイラー・ヒックソン、ロブ・アーチャー、ミレーヌ・ファルメール
パンフレット:★★★(700円/なんとなくシアターN渋谷を思い出す作り。監督インタビューと小林真里さんのコラムが良かった!)
(あらすじ)
人里離れた叔母の家を相続し、そこへ移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘。奔放で現代的な姉ベラとラブクラフトを崇拝する内向的な妹ベスは、双子でありながら正反対の性格だった。新居へ越してきた日の夜、2人の暴漢が家に押し入ってくる。母は娘たちを守るため必死に反撃し、姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにしてしまう。事件から16年後、ベスは小説家として成功したが、ベラは精神を病んで現在もあの家で母と暮らしていた。久々に実家に帰って来たベスに対し、地下室に閉じこもるベラは衝撃の言葉をつぶやく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
90点
※本作は、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、「少女が男にハードな暴力を振るわれる描写」が大丈夫な人は、ぜひ劇場で観てから読んで!
パスカル・ロジェ監督と言えば、「マーターズ」
劇場には凝った展示があったり、Tシャツが販売されてました。そしてスクリーン3は満席!

まだ3月に観た映画の感想もロクにアップできていないのに、なぜ8月21日に鑑賞した作品の感想を更新しているのかと言うと、マジでオススメだからーー。同監督の「マーターズ」
アタシとママと意地悪なお姉ちゃんのヴェラの3人で大きい家に引っ越してみたら、“マリリン・マンソンもどきの変な男”と“頭の弱そうな大男”が押し入ってきたの。ママが死闘の末に撃退してくれたものの、ヴェラは心に傷を負ってしまってね…。で、成長したアタシは敬愛するラヴクラフト先生みたいなホラー作家として成功して。幼い頃の体験を元に書いた新作「ゴーストランドの惨劇」を出版してみたら、大評判だったわ(微笑)。ところが、ヴェラから変な電話が掛かってきたので、夫と子どもを残して実家に帰ってみれば、ママは相変わらず優しいものの、ヴェラはトラウマのせいで前よりもおかしくなっていて…どころか、見えない"何か”に襲われていて、というか、アタシもいきなり暴力を振るわれて、一体どういうことなのかと思いきや、それ全部、夢だったの!(°д°;し
ということで聴いてください、宮崎吐夢さんで「私事」(ラジオパーソナリティ風に)。
気を取り直してみれば、ママはマリリン・マンソンもどきに殺されていて、アタシとヴェラは囚われの身。アタシってば、あまりに絶望的な状況だから現実逃避してたみたい(照)。ただ、このままじゃ殺されちゃうから、ヴェラと一緒に頑張って脱出して、やっとお巡りさんに助けてもらえた…と思ったら、結局、また捕まっちゃったから、あらためて現実逃避ですよ。ラブクラフト先生に褒めてもらえるし、ママも生きてるから、このまま夢の中で暮らそう…と思ったけど、やっぱりお姉ちゃんは見捨てられないから現実に戻って奴らに反撃してみれば、あーだこーだあって、警察が射殺してくれて、めでたしめでたし。病院に搬送される時、家の方を見たらママの霊が微笑んでいたのでね、アタシ、頑張って作家になるYO!ヽ川TДT)ノカアサーン!
ということで、「不良少女とよばれて」のワンシーンを貼っておきますね↓
もうね、僕は「普段は意地悪だった兄弟姉妹が、ピンチの時に『逃げて!』と自分の身を省みずに相手を思いやるシーン」が何よりも好物であり、本作の姉妹はモロにそんな感じでしてね…(しみじみ)。つーか、僕がホラー映画を観るのは「逆境で心の強さを発揮する人間が観たいから」なんだなぁと、あらためて自覚いたしました。さらに、ストーリーは捻りがあって面白いし(とは言え、「実は夢」なのは予想できた)、しっかり不快かつ暴力的なシーンが用意されてるし(直接的な描写がキツいだけでなく、変形した顔が痛々しい!)、「悪魔のいけにえ」や「シャイニング」や「マーダー・ライド・ショー」といった有名ホラーを思わせるシチュエーションやビジュアルがあったりするし、悪党2人は良い感じに憎たらしいし(特に大男役のロブ・アーチャーは好みのタイプ)、ラブクラフトが出てきたシーンはホッコリしたし、死んだ母親が見守っている的な余韻も最高だったし、本当にストライクな作品だったのです (´Д`;) ハァハァ
「普段は仲が悪いけど、ピンチになるとお互いを思いやる姉妹」を観た僕は…。

すっかり範馬勇次郎気分でしてね(「範馬刃牙」より)。

さらに「頭の弱そうな大男」役のロブ・アーチャーのピンタレストをチェックしたら、なにこのイイ男!(°д°;) ヒィッ!

思わずジャック範馬気分になった…って、どうでもいいですかね(「グラップラー刃牙」より)。

ただ、何度も書くように、女性&少女への虐待描写がキツくて(ビンタとかだけでなく「股間の臭いを嗅ぐ」とか最悪すぎる)。正直、あまりにムカついて席を立ちたくなったほど…と書けば、そのハードさがわかっていただけると思います。パスカル・ロジェ監督、相変わらず「ギリギリの剛速球」を投げてくるなぁと。僕的にはもう1回観に行きたいぐらい大好きなんだけど、虐待描写を観たくない気持ちもスゲー強くて、結局、二度と観ない予感がするのでした (ノ∀`) オシマイ
パスカル・ロジェ監督の前作。僕の感想はこんな感じ。
劇場で売られていたコアチョコのTシャツ。相変わらず良いデザインだぜ…。
パンフで監督が引き合いに出されていたトビー・フーバー監督作。未見なんですよね… (´∀`;) エヘヘ
パンフで小林真里さんが引き合いに出されていたジョン・カーペンター監督作。大好きです。
「映画秘宝」のレビューで田野辺尚人さんが引き合いに出されていた映画。観ようかなぁ。
なんとなく思い出したM・ナイト・シャマラン監督作。僕の感想はこんな感じ。