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Channel: 三角絞めでつかまえて2
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ターミネーター ニュー・フェイト(2D・字幕版)(ネタバレ)

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ターミネーター ニュー・フェイト(2D・字幕版)



原題:Terminator: Dark Fate
2019/アメリカ 上映時間129分
監督・製作総指揮:ティム・ミラー
製作:ジェームズ・キャメロン、デビッド・エリソン
製作総指揮:ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー、エドワード・チェン、ジョン・J・ケリー、ボニー・カーティス、ジュリー・リン
原案:ジェームズ・キャメロン、チャールズ・イグリー、ジョシュ・フリードマン、デビッド・ゴイヤー、ジャスティン・ローズ
脚本:デビッド・ゴイヤー、ジャスティン・ローズ、ビリー・レイ
撮影:ケン・セング
美術:ソーニャ・クラウス
衣装:ナイラ・ディクソン
編集:ジュリアン・クラーク
音楽:トム・ホルケンボルフ
視覚効果監修:エリック・バーバ
特殊効果監修:ニール・コーボールド
出演:リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マッケンジー・デイビス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボニータ、エドワード・ファーロング
パンフレット:★★★(820円/3本のコラムに関係者インタビューは読み応えアリ)
(あらすじ)
人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーのもとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守るためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。何度倒しても立ち上がってくるREV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の未来から救ったサラ・コナーが現れる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作に関しては、すでに宇多丸師匠の見事な時評がアップされているし、てらさわホークさんのブログも素晴らしいので、それらを読むと良いです。
「ターミネーター」シリーズはネタバレを知らないで観た方が面白いと思うので、未見の人は観てから読んで!
※今回の記事は、「タリーと私の秘密の時間」のネタバレにも触れているので、未見の人は観てから読んで!


僕と「ターミネーター」シリーズについては、以前アップした「ターミネーター:新起動 ジェニシス」の感想を読んでもらうとして(手抜き)。もうさ、「3〜5はなかったことにして、新三部作をスタートさせる!(゚⊿゚)」なんて話を聞いただけでゲップが出そうになったし、劇場で流れまくっていた予告編でリンダ・ハミルトンが言う「I'll be back」にわざわざ「アイルビーバック」なんてテロップを付ける姿勢には「I'll be backぐらいわかるよ、馬鹿野郎!( ゚д゚)」という「BROTHER」気分にさせられるし…。もちろん観に行くつもりではあったけど、それほどテンションが上がってなかった…というのは、僕だけじゃないですよね、たぶん。


予告編のこのシーン、お好きな方には申し訳ありませんが…。


僕はこの愚地親子気分だったのです(「グラップラー刃牙」より)。



だがしかし! “信用できる映画ライター”のてらさわホークさんによる「ターミネーターひとり総選挙」を聴いたり、「映画秘宝 2019年 12 月号」の「ターミネーター特集」を読んだりしていたら、なんとなく楽しみになってきたのだから、人間とは調子の良い生き物、ですな(勝手に自分以外の人たちも巻き込んだ文章)。で、ちょうど愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったということで。11月8日(金)の公開初日、小山で「惡の華」「いなくなれ、群青」を観た帰り道、ユナイテッド・シネマとしまえんにて、「2D・字幕版」を鑑賞いたしました。そりゃあ言いたいことはあるけど、スゲー好きでした…言いたいことはあるけど (´∀`;) エヘヘ


当日のgif。21時50分の回の5番スクリーン、ほぼ満席でしたよ。



最初に、劇中の時系列をかなり無視したムードのあらすじをザッと書いておきますよ。映画は、「ターミネーター2」の出来事から3年後、“スカイネットがなくなる前に送られてきたT-800”によってサラ・コナーの目の前で息子ジョンが殺されるシーンから始まりましてね。2020年に場面が変わると、スカイネットの代わりに「リージョン」というAIが支配する未来から、新型ターミネーターのRev-9がやってきて、自動車工場で働く聡明な女性ダニー(今度の救世主)を殺そうとするものの、同じく未来から来た“強化手術を受けた女戦士”グレースがバトル保護!川 ゚д゚) アタシガマモル! さらにジョンの死後、未来から現在へターミネーターが送り込まれるたびに破壊してきたサラと、そんな彼女を影ながら応援してきた“ジョンを殺した後、母子家庭を助けて改心したT-800”も仲間に加わって、Rev-9からの逃避行が始まる…というお馴染みのパターン。最終的にはグレースとT-800のダブル自己犠牲によって敵を破壊すると、ダニーとサラが“公園で遊ぶ幼いグレース”を見ながら、「アタシたちの戦いはこれからだッ!川`Д´)人ヽ(`Д´し ウォォォォッ!」ってな調子で終わってたんじゃないかしらん。


最終的に生き残るのは、サラとダニー。


最後の公園のシーンは、この場面を意識したんでしょうか(「ターミネーター2」より)。



正直、まったく期待していなかった…というのも影響しているのかもしれませんが’(汗)、予想外にスゲー楽しめました (°∀°)b ヨカッタ! その理由は4つあって、まず マッケンジー・デイヴィスが演じるグレースが最高だった! 「ベビーシッター妄想映画」でのタリー役も素敵でしたけど、本作の女戦士グレースはマジで凜々しすぎる&カッコ良すぎて、Twitter経由で頼まれた「絶世ワールドクラス!!!vol.3」の「絶世女優賞2020」という企画では「最優秀助演女優賞」に推したほど(なんだそれ)。素手でもRev-9とタメを張る戦闘力の高さに驚いたし、アクションシーンは軒並み見事だし(特にチェーンを使った戦闘が好きさ!)、「長時間戦えない」という能力制限も超僕好みのお母さん味ごのみ。「小さいころ、サラに救われて育てられた→だから命懸けで守る!川`Д´)」という動機も100点であり、もうずっと「サイボーグ戦士、ダニーのために戦う… (ノω・、)」と泣きながら見守っていたし、続編が作られるなら復活してほしいし、彼女が主演のスピンオフを作ってほしいほど好きでしたねぇ…(しみじみ)。


吹きすさぶ風がよく似合うグレース。抱かれてもいいです(ちょっと偉そうに)。



2つ目の理由は、リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナー。前述したように、予告編の「アイルビーバック」には辟易していたものの、実際にスクリーンで観てみれば、見事に容赦ない銃撃ぶりを見せ付けてからの台詞だったから、「やだ、素敵 (´Д`;)」とフル勃起(心が)ですよ。最近はあまり女優活動をされていなかったみたいですが、もうターミネーターたち以上に貫禄十分であり、60歳オーバーなのに出演前にちゃんとトレーニングを積んだ姿勢も素晴らしいとしか言いようがなくて、Twitter経由で頼まれた「絶世ワールドクラス!!!vol.3」の「絶世女優賞2020」という企画では「感涙熟女賞」に推したほど(なんだそれ)。年を重ねても魅力的な人は魅力的なのね…なんてことをあらためて思ったり。


実際に劇場のスクリーンでこのシーンを観てみれば…。


僕はすっかりこの愚地独歩のようだったというね(「グラップラー刃牙」より)。



3つ目は、新型ターミネーターのRev-9。演じたガブリエル・ルナの名前を見ると「痛みに負けルナ (´∀`し」と心の中のベッキーが応援してくるので、「お前こそ、負けルナ ( ・∀・)ノ(´∀`し」と励ましたくなる…という文章はまったくどうでも良いとして。ハッキリ言って、1作目のT-800と2作目のT-1000のインパクトが強すぎて、その後のターミネーターってあまりドキドキしなかったんですが、本作のRev-9は久しぶりにグッときたというか。企画会議にて、「今度のターミネーターはどうすれば… (`Δ´;) キャメロン」「好評だったT-800とT-1000を混ぜちゃえば?( ・∀・) ミラー」「ソレダ!m9`Д´) ビシッ」といった感じで決まったかのような安易さが愉快だし、「両者の特性を持ちつつ2体にもなれる」というチート振りも微笑ましくて。スズキ・メソッドで役作りをしたというガブリエル・ルナの姿勢も好感が持てるし、意外と大量殺戮を繰り広げてくれるし、僕的に「3」以降では一番好きなターミネーターでしたね〜。


美味しいとこ取りのRev-9。「液体金属だから鎖とかで残酷なことをしても大丈夫」なのもうれしい仕様。


ちなみにRev-7もヤバかったですな。勝てないよ、これは。



最後の理由は、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800の“贖罪の物語”が好みでした。そりゃあ「目標を失ってさまよっていたT-800が母子家庭を助けることで人間性を獲得する」なんて設定、あらゆる角度から疑問が浮かばないワケではないけどさ、「罪を犯した人が他者と触れあうことで人間性を取り戻して、それ故に贖罪する話」が好物であり、「反省させると犯罪者になります」派である僕としては、やはり嫌いにはなれないところ。シュワルツェネッガーの愛らしさも堪能できたし、何よりも最後の最後に「『カール』という人間名を呼ばれて活動を再開→“人間”としてRev-9を倒して死ぬ」という展開は泣かざるを得ない!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! つーか、T-800が妻子と知り合って、父親として生活する様子を描いたカルチャーギャップコメディ的なスピンオフをぜひ作ってほしいと思っているけど、まぁ、無理だよね (´∀`) スミマセン


T-800が保育園の臨時園長になって…という「キンダガートン・コップ」的な話はどうか。



って、ベタ褒めですが、残念ながら微妙に感じるところもドッサリではあって。本作は「ジョンのために生きてきたサラの新たなスタート」と考えるとイイ話かもしれませんけど、映画冒頭でジョンが殺されるのを観ちゃうと、逆に「この子の人生はなんだったんだろうな」と思っちゃったというか(「エドワード・ファーロングが戻ってくる」的なニュースを見て、普通に今の姿で出てきて共闘するのかと期待してた…)。「生きてきた話(作品)」を「なかったこと」にされて、新作でアッサリ殺されちゃうって、なんか不憫だよなぁ…なんてね。このモヤッとした気持ちは今も晴れないです。あと、「スカイネットの代わりにリージョンが支配していて〜」なんてことになると「もうターミネーターじゃなくても良くね?(゚⊿゚)」と思っちゃったし、率直に書くと、「未来から敵が来て逃げる」というフォーマットにも少し飽きてきた。それとクライマックス、「キル・ボックスに誘い込む予定が失敗→偶然たどり着いたダムのタービン&グレースのパワーパックを使って倒す」という力技エンドにもガッカリしましたね(もうちょっとロジックがほしかった)。


上手く書けないんですが、このキャラが死んだのはキツかったです(「ターミネーター2」より)。


なんとなく貼っておきたいひとコマ(「樹海少年ZOO1」より)。「なかったこと」にしていいのは、画太郎先生ピエール瀧さんだけ!



その他、輸送機内のアクションは見づらかったし、サラが懇意にしている軍関係者がいるならもっとちゃんとした連携が観たかったし、手放しでは絶賛できないんですけれども。トータルすると「好き」がかなり上回るので80点という評価。劇場にもう一度足を運びたいというか、今度は吹替版を観たいんですが、時間が作れないかなぁ… (´・ω・`) ウーン




デジタル盤のサントラ。輸入CD盤もあります。



そりゃあ1作目が一番面白いザンス。



「なかったこと」にされたシリーズ前作。僕の感想はこんな感じ



ティム・ミラー監督作。僕の感想はこんな感じ



「映画秘宝」の特集記事が最高なのです (°∀°)b オススメ! 「サラ・コナー・クロニクルズ」、観ようかな…。





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