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ジュディ 虹の彼方に(ネタバレ)

ジュディ 虹の彼方に

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原題:Judy
2019/イギリス 上映時間118分
監督:ルパート・グールド
製作:デビッド・リビングストーン
製作総指揮:キャメロン・マクラッケン、ローズ・ガーネット、アンドレア・スカルソ、ミッキー・リデル、ピート・シレイモン、ローレンス・マイヤーズ、リー・ディーン、アーロン・レベン、チャールズ・ダイアモンド、エリス・グッドマン、ヒラリー・ウィリアムズ
原作:ピーター・キルター
脚本:トム・エッジ
撮影:オーレ・ブラット・バークランド
美術:ケイブ・クイン
衣装:ジャイニー・テマイム
編集:メラニー・アン・オリバー
音楽:ガブリエル・ヤーレ
出演:レニー・ゼルウィガー、ジェシー・バックリー、フィン・ウィットロック、ルーファス・シーウェル、マイケル・ガンボン
パンフレット:★★★★☆(820円/インタビューやコラム、用語解説、楽曲解説となかなか充実した良いパンフ!)
(あらすじ)
1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨したジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤によって映画出演のオファーが途絶え、巡業ショーで生計を立てる日々を送っていた。住む家もなく借金も膨らむばかりの彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生をかけてロンドン公演へと旅立つ。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作については「nobu / 踊る大香港」さんの記事が面白かったので、ぜひ読んで!

ジュディ・ガーランドについては『オズの魔法使』Image may be NSFW.
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が好き」
程度の思い入れしかないものの、以前、映画評論家の町山智浩さんの話か著書で「彼女の人生」を知った時、「小さいころから大変だったんだな… (´・ω・`)」とスゲー同情しましてね。まぁ、基本的に僕は「刑事が張り込みのためにフライドチキン屋を始めてみたら繁盛してしまってーー?」的な映画を好むものの、ジュディの晩年を扱った本作はなんとなく気になってしまって、つい前売り券を購入。ちょうど愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったのもあって、3月19日(木)、横浜で「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」「プリズン・サークル」をハシゴしてから渋谷に移動→TOHOシネマズ渋谷に足を運んできました。哭きっぱなしでしたよ… (;Д;) ウェェェェェェ


前売り特典は「オリジナルレインボーメモパッド」でした。
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6番スクリーン、観客は18人ぐらいだったような。
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つい飲食物を摂取しながら鑑賞しちゃったというね (〃∇〃) エヘヘ
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最初にあらすじを適当に書いておくと、1968年、かつてはミュージカル映画の大スターだったジュディ(46歳)ったら150ドルのギャラでステージに立つレベルまで落ちぶれていたんですけれども。元夫シドとの間に出来た2人の子どもと一緒に暮らすためのお金を作るため、起死回生をかけて渡英!ヘ(゚∀゚*し ガンバルワ! ロンドン公演にチャレンジする…というストーリーの合間に「子役時代のハードな思い出」がビシバシ挿入されるという構成。で、映画終盤、「再婚した5人目の夫ミッキーとの仲違い」とか「子どもたちが自分と暮らしていなくても幸せそうでションボリ」とか「もともと酒浸り」といった事情から情緒不安定が加速してステージを台無しにしてしまって、これでキャリアもおしまいかと思いきや! 飛び入りでステージに上がると、見事な歌声を披露!ヽ川`Д´)ノ ドウヨ! 続けて「虹の彼方に」を歌おうとするも、途中で声が詰まって歌えなくなった…ところで、代わりにファンたちが歌ってくれたから、「ありがとうね〜 川TДT)ノ」ってな調子。エンドクレジットに入ると「半年後に亡くなりました」的なテロップが出て、終わってた気がします。


ということで、レニー・ゼルウィガーが歌う「虹の彼方に」を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、普通にクオリティの高い音楽映画というか。主演のレニー・ゼルウィガーが、ジュディの表情や話し方、ステップなど、さまざまな要素を“再現”した…ってのは、よくわかってないんですよ(ジュディの大ファンというワケじゃないし)。ただ、ストレートに歌が上手い上に、その歌声が映えるようなパフォーマンスをしていて、観客に「あっ、大スターだ!Σ(゚д゚)」と思わせる説得力に溢れているのです。特に、散々渋った挙げ句に歌い出すロンドン公演のシーンは、それまで劇中で歌を聴かせていなかっただけに(序盤に場末のステージのシーンはあるけど、歌声は流れない)、僕は「なんだ、もう歌えないのか (`∀´) ケケッ」とすっかり舐めていたんですけど、彼女の歌声に一気に引き込まれちゃったというね(「舐めてた元スター、実は歌唱マシン」的な?)。もうね、ジュディの伝記映画云々は置いといて、レニー・ゼルウィガーの歌唱シーンを観るだけでも映画代の元は取れると思うほど感心いたしました。これはアカデミー賞最優秀主演女優賞も納得、ですな(知った風な口で)。


ということで、公式の本編映像を貼っておきますね↓




そりゃあ役者さんたちの演技が軒並み素晴らしかったのはもちろんのこと、「ロザリンの“彼女なりに敬愛している眼差し”が良かった!(その大切さに気付けないジュディがまた不憫…)」とか「ステージをサラリと譲るロニー・ドネガンがいい奴!」とか好きなところだらけでしてね。まぁ、ファン(ゲイのカップル)の家で一緒に食事をするエピソードに関しては、いくらフィクションでも盛りすぎに感じたものの、あのファンの「最高の夜です ( ;∀;)」顔が100点だったのでノー問題(目がウルウルしているのもイイ!)。で、僕的に考えさせられたのが、「ファンたちが歌ってジュディを助けてあげるラスト」でして。実は僕、ライブとかでミュージシャンがこちらにマイクを向けて歌わせようとするのがあまり好きじゃなくて。「お金を払ってアナタの歌を聴きに来ているのに、特にそこのサビの部分が聴きたかったのに、なぜ僕が歌わねばならぬのか!(`Д´)」と反発することもあったんですが、しかし。「そうか、ファンが助けてあげられることもあるのかもしれないな…」と少し考え直したし、唐突にライムスターのライブの払い戻しはやめておこうと思ったりした次第 (゚⊿゚) ナンデダヨ


なんとなくジュディ・ガーランド本人による「虹の彼方に」を貼っておきますね↓




もうね、僕は序盤からずーっと哭きながら観ていたんですけど、その理由は2つあって。1つ目は「僕の今の年齢(47歳)とジュディが死んだ歳が同じ」ということで、同じ「子どもを持つ親」として感情移入しちゃいました。ロンドン公演の後に「子どもを残して死ぬこと」は知っていたから、何をしていても不憫に見えちゃってね…。あと、あれほどのステージが成功した夜でも「明日はダメかも?」なんて不安になっちゃう情緒不安定振りも他人事に思えなかったし、昨年観た「ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー」Image may be NSFW.
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の“晩年のホイットニー・ヒューストン”も連想したりして、とにかく切なくて仕方なかったです。2つ目は、自分の娘とジュディを重ねてしまったから。当時はまだ「眠らなくても大丈夫だし痩せるヨ!(°∀°)b」といった薬物は問題になってなかったんだろうし、そこを指摘しても仕方ないのかもしれませんが、とは言え、あまりに酷い。当時の有力者ルイス・B・メイヤーのパワハラがムカつくだけでなく、「子ども時代をちゃんと送れなかった」っぽいのが可哀想で可哀想で…。僕の娘は芸能界なんか絶対入れたくないと思ったり、思わなかったり (゚⊿゚) ナンデダヨ


僕はこのクライベイビー・サクラのように哭きながら観ていたのでした(「餓狼伝」より)。
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で、帰りは「空腹のジュディ」を想いながらハンバーガーを大量摂取。このビッグマックはジュディの分だ!
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ルパート・グールド監督作は今まで1本も観たことなかったんですが、普通に才能ある方なんでしょうな。音楽映画として素晴らしかったし、ジュディにもモロに感情移入しちゃったし、スゲー哭ける映画でしたよ… (;Д;) ウェェェェェェ だから、個人的には90点オーバーは手堅いムードなんですが、正直なところ、ラストの「ファンが歌うシーン」、もし自分があの場にいたら「別にファンの歌を聴きに来たワケじゃないんだけどな」とか思っちゃいそうなので80点…なんてアホなことを書いちゃう自分が嫌なの… (ノω・、) グスン 以上、唐突に情緒不安定な文章を垂れ流して、この感想を終えたいと思います。


僕の心を代弁する阿久津典子さんの画像を貼っておきますね(「いつかティファニーで朝食を」Image may be NSFW.
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より)。
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三角絞めでつかまえて-こんな自分が嫌なの...



おしまい (ノω・、) イヤナノ...




ジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画の名作。そりゃあ観ておくと良いザンス。
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間違いなく素晴らしいサントラのデジタル盤。国内CD盤Image may be NSFW.
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もあるヨ!(°∀°)b アルヨ!
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パンフで中島薫さんがオススメしていたCD、その1。「ガーランドを聴くなら、まずこれ!」だとか。
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パンフで中島薫さんがオススメしていたCD、その2。「MGM時代の名唱で構成された一枚」とのこと。
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非常に連想したホイットニー・ヒューストンのドキュメンタリー。僕の感想はこんな感じ。
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ルパート・グールド監督作。あまり観る気はないかなぁ…。
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