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マリッジ・ストーリー(ネタバレ)

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<WARNING!>

 

NO-RO-KE、惚気。非常に役立つweblio辞書によると、「自分の夫・妻・恋人との間のむつまじいことを得意になって人に話して聞かせる」ことだとか。今回の記事は、結婚して15年、当ブログ主が「クレープの皮に生クリームを塗り、またクレープを載せて生クリームを塗って…」と、ミルクレープを作るような地道な鍛錬によって体得した覇王色の惚気(この場合は「ノロキ」と読んでほしい…なんとなく)が「愛妻家しぐさ」全開で垂れ流されているため、そういうのが苦手な方は嘔吐しすぎて死に至る危険性もあるのでね、できれば別のブログをブログに行った方が良い…ということは警告しておきましょう(偉そうに)。

 

 

 

 

 

 

 

 

マリッジ・ストーリー

 

 

原題:Marriage Story
2019/アメリカ 上映時間136分
監督・製作・脚本:ノア・バームバック

製作:デビッド・ハイマン

製作総指揮:クレイグ・シャイロウィッチ

撮影:ロビー・ライアン

美術:ジェイド・ヒーリー

衣装:マーク・ブリッジス

編集:ジェニファー・レイム

音楽:ランディ・ニューマン

音楽監修:ジョージ・ドレイコリアス
出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン、アラン・アルダ、レイ・リオッタ、ジュリー・ハガティ、メリット・ウェバー、アジー・ロバートソン、ウォーレス・ショーン、マーサ・ケリー、マーク・オブライエン、ブルック・ブルーム

(あらすじ)

女優のニコールと夫で舞台演出家のチャーリーが結婚生活に葛藤を抱え、離婚に向かっていく姿を描いたヒューマンドラマ。結婚生活がうまくいかなくなり、円満な協議離婚を望んでいた2人だったが、それまで溜め込んでいた積年の怒りがあらわになり、弁護士をたてて争うことになってしまう。(以上、映画.comより)


予告編はこんな感じ↓

 

 


91点


現在、更新していない映画の感想が97本も溜まっているんですけど(汗)、アメブロのアフリエイトの仕様変更によって、ずーっと古いエディタを使っていた僕的には過去記事が非常に書きにくい状況になってしまいましてね… (´・ω・`) メンドクサイ とりあえず本日は、ゴールデンウィーク中にNetflixで観た本作の感想をアップしておきますよ。

 

昨年末、“信用できるスタイリスト”伊賀大介さんが「2019年悶絶した映画」の1本に選んでいたし、さらには練馬の「か和もっち」のオーナーに、はちごろうさん、スターリングエレファントさんといった映画仲間が絶賛していたし、Twitterで相互フォローしている映画好きの人たちも年間ベストに挙げていたりするし、ノア・バームバック監督にはあまり興味がなかったけど(「ヤング・アダルト・ニューヨーク」「デ・パルマ」ぐらいしか観てない)、主演のスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーは好きだったので、観ることに決定。とは言え、「悶絶する=キツそう」だし、いつでもNetflixで観られると思うと、食指が動かなかったりしてね。2月、なんとなく本作を観る前にチェックしたくなって「結婚の奴」を購入&読破したものの、それでも観る気が起きなくて、結局、5月のゴールデンウィーク中に鑑賞いたしました。「ナルホドねェ… ( ´_ゝ`) エラソウ」と思ったり。

 

 

僕の気持ちを代弁する愚地独歩を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。

 

 

まず、雑なあらすじを書いておきますと。ある日、俳優のニコール(スカーレット・ヨハンソン)は、長年連れ添った“やり手舞台演出家”チャーリー(アダム・ドライバー)と離婚することを決意しまして (´・ω・`し シカタナシ チャーリー的には「弁護士なんか頼らなくても仲良く離婚できる…というか、仲直りできちゃうカモ 川 ´_ゝ`) フフフン」なんて、とろけるように甘く考えていたら、カリフォルニア州で出会った“女性に寄り添う系敏腕弁護士”ノラ(ローラ・ダーン)の助けもあって、ニコールはいろいろとキッチリ要求→ムッとしたチャーリーは“勝てばよかろうなのだ系敏腕弁護士”ジェイ(レイ・リオッタ)を雇ったので、容赦なき法廷バトルが勃発!川`Д´)人(`Д´し ブッコロス! 2人だけで会った時、ついついハードに罵り合うも「どうしてこんなことになっちゃったんだろ… 川iДi) ウェェェェェ」とチャーリーがションボリしたりして、いろいろあって離婚成立しましてね。息子に会える日、新しい恋人ができたニコールの家に行ってみれば、前にニコールが書いた「チャーリーの長所ベスト10」的な紙が見つかったりして、「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対 川´_ゝ`) マッキー」的なムードで終わったような気がします、たぶん。

 

 

ということで聴いてください、槙原敬之さん「もう恋なんてしない」↓(ラジオパーソナリティ風の口調にドヤ顔を添えてーー)

 

 

 

「川 ´_ゝ`)」の顔文字が意外と「アダム・ドライバーみ」があっていいな…なんてことはどうでも良いとして。いや〜、まさに評判通りの名作というか。スゲー面白かったし、スゲー良い映画でしたよ。ハッキリ言って、本作の主演であるスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーは、もともと演技が上手い人たちではありますけど(汗)、そのキャリアの中でもベスト級なんじゃないかと。特にスカーレット・ヨハンソンに関しては、見事な「俳優でお母さん」ムードであり、「ゴーストワールド」の頃から彼女を観てきた僕的には「よくぞここまで… (ノω・、)」的な感慨もありましたねぇ…(しみじみ)。敏腕弁護士役でアカデミー賞助演女優賞をゲットしたローラ・ダーンはまさに「ローラ・ダーン!m9`Д´し ダーン!」だったし(なんだこれ)、ジェイ・リオッタの有能なゲス弁護士振りも笑ったし、ベテラン弁護士役のアラン・アルダも良かったしと、役者さんに関しては文句ナシ。単に芸達者な人を集めた…というだけでなく、ノア・バームバック監督の演出プランとかもハマッたんじゃないでしょうか。僕は未見ですけど、「イカとクジラ」の頃から評判良かったものね、そう言えば。

 

 

スカーレット・ヨハンソン、最高! 「ジョジョ・ラビット」といい、すっかり立派なお母さんになって…(何様な目線)。

 

アダム・ドライバーも最高! 終盤の唇ワナワナ振りとか神レベルでしたな。

 

 

脚本も素晴らしかった。確か映画仲間の誰かが「クレイマー、クレイマー」を引き合いに出されていて、僕は10代の頃に観ているハズなのに「クレイジー・クライマー」しか思い出せなかったんですけど、それはそれとして(不要な文章)。僕的に超ストライクだったのが、映画冒頭で「お互いの長所ベスト10」を2人に披露させる→エスカレートしていく対立模様を散々堪能させてから、ラストにもう一度それを持って来るという構成ですよ。つーか、恋愛でも結婚でも友情でもそうですけど、その瞬間、その時期に怒ったり、許せなかったりしても、後で振り返ると「そう言えば、良いところもあったのにね… (´・ω・`)」なんて思ったりもするものじゃないですか。

 

僕は「自分の両親が離婚してくれて良かった派 (o^-')b ヨカッタ!」であり、離婚というシステムは超大事だと思っているけど、とはいえ、基本的にはほとんどの人が「好き同士」で結婚するワケでさ。本当はもっと大切に出来た関係だったのに、どこかでボタンを掛け違って別れてしまうのも仕方ないことですが、しかし。「嫌なことだけじゃなかった」って思い出と経験があればこそ、身近な人たちや新しく知り合うたちに前よりも優しくできるようになるだろうし、おろしたての笑顔で知らない人にも「おはよう」って言えるのではないか。チャーリーが「長所ベスト10」を読み上げた後、ニコールがチャーリーの靴ひもを結んであげるシーンも含めて100点のラストであり、マジで涙が止まらなかったし、それと同時にこんな構成を考えたノア・バームバック監督のエゲツなさに背筋が凍ったというね… (`Δ´;) ヌゥ

 

 

この「良いところ読み上げシーン」の時点で泣き死にそうなのに…。

 

ちくしょう、「靴ひもを結ぶ」という思いやりまで見せやがる! 観客を殺す気か!

 

すっかり僕はこんな加藤清澄気分になったのでした(「グラップラー刃牙」より)。

 

 

あと、「今どきの離婚ムービー」として超タメになりました。日本では、あそこまでシステマチックになっているのか不明ですけど最近、やっと「逃げ得」に歯止めをかける法改正が成立しましたが、アメリカと比べると、当事者の意識も含めて遅れているような…)、まぁ、こんな感じなんだろうなぁと。単に「離婚の勝ち負け」を描くだけでなく、ちゃんと「人間としての寛容さ」も入れてくるあたりが絶妙でしたな(勝ち誇るノラと少し距離をとるニコールが良かった)。そりゃあ僕は男目線で観てしまったので、あのチャーリーの甘い見通しとかスゲー居心地が悪かったし、ニコールに対しての「マンスプレイニング」振りはスゲー気をつけようと思いましたよ、マジで (´Д`;) イヤーン つーか、チャーリーが「決して悪い人ではない」ってのがまたキツいし、考えさせられるんだよなぁ…。ただ、少し文句も書くと、僕的に「ニコールが別れようと思ったキッカケがチャーリーの浮気だった」というところは不満でして。なんて言うんですかね、「浮気」って別れる原因としてはスムースに納得できるだけに、もっと「コミュニケーションの齟齬による別れ」を観たかった…って、伝わるでしょうか。

 

 

この台詞、オチになってて笑ったけど、「そりゃ浮気されたら別れるよな」感も拭えなかったです (・ε・) ウーン

 

 

その他、思ったことを適当に書いておくと、「出会って2秒で彼に恋をした→それ以来、周囲から『2秒』と呼ばれて恐れられるようになった…という『高地戦』妄想」とか「ノラの事務所にあったクッションの『Eat,Drink and Remarry』の文字は笑ったものの、今も離婚する時は女性の方が大変なんだろうな」とか「ニコールとチャーリーの大ゲンカシーンが凄まじい!(°д°;) ヒィィィ」とか「8歳の子どもが変に賢くなくてリアル」とか「アメリカ人の元夫に対する愛想の良さが好き」とか「靴ひもを結ぶシーンで『ジョジョ・ラビット』を連想した人は多いと思うんですが、英語圏では『靴ひもを結んであげる行為』に特別な意味合いがあったりするの?」とか「これ、貧乏な夫婦だったらどうするんだろ?(弁護士とか)」とかとかとか。まぁ、些末な文句を書いちゃいましたが(苦笑)、「ナルホドねェ… ( ´_ゝ`)」と周囲の高評価もブンブン頷けたというか、「ブルーバレンタイン」よりもヘビー過ぎず観やすいところがまた良くて。新たな「夫婦映画」の傑作じゃないでしょうか。もうね、僕的に本作から得た物はスゲー大きくて、まず「セックスも会話と同じ」という台詞を耳にして、セックスレスが10年目に突入した身として「会話をすればセックスしたことに!Σ(°д° ) クワッ!」と思い立ち、奥さんに今までの倍話しかけるようになってウザがられている…というだけでなく。

 

 

「セックス=会話」となれば、ほぼ毎週、僕は練馬の飲み屋で複数の男女とセックスしていることに?(バカの文章)

 

 

なんかね、奥さんの大切さが身に染みたというか、彼女のことが前以上に愛おしくなったというか。たぶん、ほとんどの“パートナーがいる方”は、本作を観た後に「自分の配偶者(もしくは恋人)の長所ベスト10」を考えたと思うんですよ。そして、もちろん何らかの不満がある時はしっかり話し合うのが基本なんですけど(汗)、ただ、何かダメになりそうな時、そういうことを思い出して、少し冷静になることも大事なのではないか…なんて考えたと思うのです、きっと。ということでね、最後に「奥さんの長所ベスト10」を恥ずかしげもなく書いて、この駄文を終えようと思います。いくぜ、ひぃ、ふぅ、みぃ、YO!m9`Д´) ビシッ

 

 

<奥さんの長所ベスト10>

1 頭が良い(回転が早くて知恵がある)

倫理観がしっかりしている(人を殺そうとしない)

3 人に親切(僕には介護の仕事なんて無理)

4 可愛い(立ち振る舞いも含めて)

5 ユーモアのセンスがある(いつも笑わせてくれる)

6 子どもが好き(特に、娘への愛情はとてもかなわない)

7 物事に執着しない

8 いつもそれとなく強気(でも無理はしない)

9 それなりの向上心がある(でも無理はしない)

10 なるべく安い物を買おうとする(そして得意げに自慢してくるところが好き)

 

 

おしまい ( ゚д゚) ナンダソリャ

 

 

 

 

デジタル盤のサントラ。良さげですな。

 

 

何気に観ていたノア・バームバック監督作。僕の感想はこんな感じ。

 

 

本作を含めて、ヘビーな結婚モノで一番好きなのはこれです。僕の感想はこんな感じ。

 

 

これもまた「観る地獄」的な結婚ムービー。僕の感想はこんな感じ。

 

 

「タイタニック」とセットで観ると地獄度が増す結婚ムービー。キツさではこれが一番かもしれませんな…。

 

 

本作の引き合いに出される離婚映画。ウン十年振りに観てみようかしらん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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