※今回の記事は、「ザ・コンクエスト シベリア大戦記」、「マシンガン・ファーザー 悪党に裁きの銃弾を」、「コードレッド ロシア軍秘密兵器破壊指令」、「金の亡者たち」、「ザ・インフェルノ LAST NIGHT」のネタバレに触れているので、気をつけて!
今年の3月、アルバトロスフィルムが扱ったドルフ・ラングレン出演作「アクセレーション」をレンタル視聴したんですけれども。ふと、ここ最近はずーっと飛ばしていた「新作映画案内」を眺めてみたら、どれも観たくなりましてね(微笑)。4月に入ってから近所の某レンタル店で借りて、3日に分けて全部鑑賞したので、雑な感想を残しておきますね↓
今回、感想を簡単に書いたのは「アクセレーション」以外の9本になります。
<1本目>
(あらすじ)
18世紀。ポルタヴァの戦いでスウェーデンに勝利したロシアは、1万人以上の捕虜をシベリアに送った。同じころ、シベリアではジュンガル帝国が清の軍隊を撃破し、清は他国からの加勢が不可欠となっていた。清はロシアへ協力を仰ぐが、スウェーデンとの戦争に注力しているピョートル帝は、この要請を拒否する。しかし、清から賄賂を受け取ったガガーリン総督は、シベリアに金脈があるとピョートル帝をそそのかし、軍の遠征を決定させる。若き軍人のイヴァンらが遠征部隊に選ばれるが、人手不足もありスウェーデン人捕虜たちも入隊させることになる…。(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
70点
トップバッターはロシア産の歴史戦争モノ(原題は「Tobol(Conquest of Siberia)」)。ハッキリ言って、ロシアと言えば「ロッキー4」とか「レッドブル」とか「レッドブル軍団」とか「赤きサイクロン」とか「リングス・ロシア」とか「コマンドサンボ」とか「共産主義空手」ぐらいのイメージしかないし、その歴史も「日本からの視点」でしか知らなかったりと、すみません、超勉強不足でしてね (´∀`;) エヘヘ 恥ずかしながら主人公の1人となるスウェーデン兵士が捕虜になった原因の「ポルタヴァの戦い」とか、砦で戦うことになる「ジュンガル帝国」とかまったく知らなかったので、普通に勉強になりました(小並み感)。つーか、最近だと「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」とかもそうでしたけど、あまり「ロシア目線(=ロシア側が正義)」の戦争映画を観てこなかっただけに、そういう点でも新鮮だったなぁと。僕的にピョートル大帝を映画で観たのって初めてな気がします。
<2本目>
(あらすじ)
マックスは凄腕の傭兵。コロンビアのジャングルで戦闘中、仲間の裏切りに合い重傷を負ったマックスは教会のイライアス神父に命を救われる。人々の善意に触れたマックスは、殺しから足を洗い神の道に生きる事を決意。だが、元ボスのルクラークは、生きていたマックスを放ってはおかなかった。カルテルの襲撃により、イライアス神父が命を落とす。そして、マックスの忍耐は限界を超えた。反撃に転じたマックスは、圧倒的多数のカルテル軍団を皆殺しにしてゆく。そして、ルクラークとの決着の時が来た!(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
70点
本作は思いっきり「マシンガン・プリーチャー」を意識した邦題なワケですが(原題は「LEGION MAXX」)、あのジェシー・V・ジョンソン監督作ということで、アクションは全体的に悪くない感じ(あまりリアルではないけど、腹部をナイフで刺したら内臓がこぼれたりと残虐描写アリ)。ガチのミリオタの方からすれば「こんな傭兵いねぇよ ( ゚д゚)、ペッ」って話でしょうし(汗)、いくら91分の映画にしても話の展開が早いというか、「傭兵チームのボスが麻薬カルテルに雇われてて、教会に嫌がらせしてくる」という世界観の狭さは残念でしたけれども。
僕的には「低予算のB級アクション映画だしな ┐(´ー`)┌ シカタナシ」とそれなりに許せるフィクションラインだったし、この手の「人間性を取り戻した戦闘マシンが一度は暴力を捨てるも、義憤によって立ち上がりクズをブチ殺す話」も大好物ということで(「ソルジャー」とか)、十分楽しめました (o^-')b ヨカッタ! 最後は、お世話になった神父を殺されてキレた主人公が敵を皆殺しにしてましたよ。ちなみに、本作の製作にも携わっている主演のドミニク・ヴァンデンバーグはベルギー出身のスタントマンで、あの実写版「モータル・コンバット」でスタントをしてたり、同じジェシー・V・ジョンソン監督作「トリプル・スレット」にも出演してたそうな (゚⊿゚) キヅカナンダ これからも頑張ってほしいと心から思っております。
ドミニク・ヴァンデンバーグ、華はないけど苦労人感があって好き。演武シーンもあるヨ。
ステレオタイプな老神父が主人公の暴力を意外とアッサリ肯定してくれるのも好みでした。キリスト教、容赦せん!
<3本目>
(あらすじ)
第2次大戦末期、ソ連軍のエルマコフ大尉が受けた極秘指令。それはナチスに奪われた秘密兵器BM-13、別名《カチューシャ》と呼ばれる自走式ロケットランチャーを、ドイツに運び出される前に破壊せよ、という物だった。《カチューシャ》は強力な威力を秘めた新兵器で、その機密は戦争の勝敗をも左右する。エルマコフは、アスリート出身の兵士たちをピックアップした精鋭部隊を編成し、敵占領地域に潜入する。だがそこで彼らを待ち受けていたのは、厳戒態勢のナチスの大軍と、実行不可能としか思えない困難な任務だった……。(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
50点
本作もロシア産の戦争アクション映画なんですけど(原題は「Privet ot Katyushi」)、1本目と比べると、「あまり見せないパラシュート落下描写」など“安さ全開”なシーンが多かったり、主人公たちの作戦が驚くほど杜撰だったり、“アスリート出身部隊”の活躍振りがそれほどでもなかったり、破壊予定のロシアの秘密兵器“カチューシャ”がショボかったり(ランチャーの台座?)、銃撃戦での位置関係がよくわからなかったりと、残念な部分が結構あったと言わざるを得ないのが現状…(宇多丸師匠的な言い回し)。
ただ、「水泳が得意な兵士」と「格闘戦での攻撃力が高めの兵士」と「狙撃が得意な女性スナイパー」は良かったし、爆破シーンは意外とちゃんとしてたりと、悪くないところもあったので、トータルするとそれほど嫌いではなかったカナー (・∀・) マァマァ 一応、オチを書いておくと、次々と隊員が死んで行く中、最後はカチューシャを地雷原に突っ込ませて破壊→任務達成! クニッシュという「ボクシングを得意とする兵士」だけが生き残って、死んだ隊員たちの顔が空に次々と浮かんで終わってましたよ。ちなみに、メーカー公式サイトによると実話ベースだそうですが、本当なんですかね?(・ε・) ホント?
あと、ロシア映画は台詞に「ダヴァイ!」がよく出てくるのも好き…というシコルスキー脳(「バキ」より)。
<4本目>
(あらすじ)
韓国の金融の中心地、漢江・汝矣島(ヨイド)。証券市場の1日平均取引額は、国内で最も多い7兆ウォン。そこに集まる株式ブローカーたちは莫大な金をクリック1つで動かし、給料は歩合で上限なし。最大手のDM証券に入社したイルヒョン(リュ・ジュンヨル)だったが、一流大学出身の同僚たちに後れを取るばかり。そんな中、上司から内密に正体不明のブローカー・ボノピョ(ユ・ジテ)を紹介される。イルヒョンは、ボノピョの指示通りに違法な取引に手を染め、多額の報酬を得るようになる。高級マンション、スーツや時計、そして美女。望むものは金で何でも手に入った。しかし、金融監督官のハンがイルヒョンの取引を不審に思い、調査を始める―。(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
75点
昨年11月に「のむコレ3」で限定的ながら劇場公開されている本作は、韓国映画お得意の“正統派エンタメサスペンス”というか。証券市場を舞台に「ウブな若者がメンターに出会う→違法行為に手を出す→“我が世の春”を謳歌して増長する→“大事なモノ”を思い出してメンターを倒す」という定番のお話を繰り広げてましてね(原題は「Money」)。近作ですと、「ザ・キング」を連想いたしました(ちなみに本作の主人公イルヒョン役のリュ・ジュンヨルはヤクザを演じてて、殺される先輩役のキム・ミンジェも出てる)。残念ながら、証券取引とかまったくわからない世界なんですけど(「株の値段が上がった時に売ったら勝ち!」程度の認識…という47歳)、そんな情弱な僕でもかなり楽しめましたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ヨカッタ!
正直なところ、「短期間に連続でここまで大規模な違法取引をしたら即バレるのでは?(・ε・)」とは思ったし、旅先で出会った証券マンが助けてくれる展開や“何でも殺してくれるマン”の存在にはご都合感があったけど(逮捕される経緯も杜撰。何も駅構内で刺殺しようとしなくても…)、僕的には勢いで誤魔化された納得させられた感じ。あと、いろいろと映画を観すぎた結果、近頃は「実は録音(or 中継)してたオチ」にはトーストの朝食にウンザリする少年並みに飽き飽き状態だったから、「“悪のブローカー”ボノピョがイルヒョンの録音装置を見破るも、結局は過去に録音されてました」というオチにはガッカリしましたが、ボノピョがハンカチをイルヒョンの傷口にあてて「生きてまた会おう」というシーンがカッコ良かったし、検察の手から逃れたイルヒョンが生き延びたかどうか不明な終わり方も好みだったので、まぁ、許す ( ´_ゝ`) エラソウ なんかね、僕もお金ほしいなって思いました(頭が悪そうな文章)。
リュ・ジュンヨルとユ・ジテの演技が良くて、このシーンはグッときちゃいましたね。
<5本目>
(あらすじ)
ハロウィンの夜。ドラッグ&乱交パーティに出かけた、大学生のヤコプと麻薬売人のデューク。翌朝、レンカという女子大生のアパートで目を覚ますと、ルームメイトのエリザベスが喉を切り裂かれて死んでいた。誰の仕業なのか?だが、3人ともドラッグで昨夜の記憶を失くしており、何が起きたのか分からない。パニックに陥り、猜疑の目を向け合う3人。動画マニアのエリザベスは、パーティの模様を撮影していた。彼女の携帯を手に入れた3人は、快楽と恐怖に満たされた夜のすべてを知ることになる……。(以上、メーカー公式サイトより)
予告編はこんな感じ↓
10点
本作は「酔っ払って目覚めたら一夜を過ごした女性の友人が死んでいたので、昨夜の記憶を辿る」という、雑に分類すると「ハングオーバー!」系サスペンススリラーといったところ(「ハリーの災難」的な死体処理コメディ感もなくはない)。「乱交とか抵抗ありませんよ ( ̄ー ̄) ヤリタイ」「乱交とか抵抗ありませんね (´∀`しヤリタイ」といった若い男女が股間をボカシで隠しながらセックスしていたら嘔吐したり、高所から突き落とされた老婆の頭が損壊して脳がこぼれたりと、愉快なシーンは少しあるものの、登場人物たちが驚くほどのバカ揃いであり、「なぜそこでそうなる!? (`Δ´;)」と思わされる現実感ゼロの行動をとりまくるため、結構ストレスが溜まるというか。邦題の通り(原題は「BALLAD IN BLOOD」)、(視聴者的に)なかなか地獄な1本に仕上がってました(ちなみに、ジャケットに映っているようなシーンはナシ)。
一応、オチを書いておくと、黒人のデュークと無理矢理セックスさせようとしたレンカが友人のエリザベスを殺していて、あーだこーだと揉めた挙げ句、レンカだけが生き残ってましたよ。ううむ、監督はあの「食人族」のルッジェロ・デオダート(現在80歳!)ということで、若干の期待を抱いていたけど、よくよく考えれば「食人族」以外の監督作は観たことなかったな…なんて思ったり。愛猫家のための情報を書いておくと「サタン」という名の黒猫が数秒ほど登場してましたぞ (ΦωΦ) ニャー
なんとなくベローチェの「ふちねこ」を貼っておきますね (´∀`) カワイー
ううむ、あーだこーだそーだと5本分の感想を書いたところでアメブロの字数制限に引っ掛かってしまったので(僕のブログは文字の大きさや色を変えたり、リンクを貼ったりしてるので、意外と字数を食ってる)、この続きは後編で!m9・∀・) ツヅクYO!