2020/日本 上映時間119分
監督:水島努
原作:武蔵野アニメーション
シリーズ構成:横手美智子
キャラクター原案:ぽんかん8
キャラクターデザイン・総作画監督:関口可奈味
美術監督:竹田悠介、垣堺司
色彩設計:井上佳津枝
3D監督:市川元成
撮影監督:梶原幸代
特殊効果:加藤千恵
編集:高橋歩
音楽:浜口史郎
主題歌:fhana
プロデュース:インフィニット
アニメーション制作:P.A.WORKS
声の出演:木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、高野麻美、大和田仁美、佐倉綾音、山岡ゆり、葉山いくみ、米澤円、井澤詩織、田丸篤志、松風雅也、中原麻衣、吉野裕行、小林裕介、檜山修之、こぶしのぶゆき
パンフレット:★★☆(880円/売り切れていたので、ちくしょう、amazonで1600円のを購入…。声優さんのインタビューが充実してました)
(あらすじ)
いつか必ず一緒にアニメーション作品を作ろうと約束した、上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後、アニメ制作会社「武蔵野アニメーション」の制作進行として働く宮森あおいをはじめ、アニメーター、声優、3Dクリエイター、脚本家など、5人はそれぞれの場所や役割でアニメーション制作に携わり、「第三飛行少女隊」で夢に一歩近づくことができた。アニメーションの世界に自分たちの居場所を見つけ、少しだけ成長した5人の前に、新たな苦悩や試練が立ちはだかる。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
最近はすっかり「三角絞めでもてなして」の方が更新多めになっているんですが(汗)、「アメブロのアフリエイトの仕様変更後に観た映画」に関しては、なるべくこちらのブログでアップしておきますよ。まったく観る気ゼロだったんですけど、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の「ムービーウォッチメン」のリスナー枠に選ばれたので、「付き合いだしな (゚⊿゚) シカタネーナ」と観ることに決定。やっと新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除された6月1日(月)、仕事帰りにファーストデー割引を利用して新宿バルト9で観てきました。「アタシ、頑張ってみる!ヘ(゚∀゚*)ノ」と、やる気が噴出したッ!
9番スクリーン、観客は30人ぐらい。予告編で流れた映画の公開日がほとんど「近日公開」だったのは切なかったです。
テレビシリーズの「SHIROBAKO」については未見だったんですけど、宇多丸師匠が「シネマハスラー」で「ガールズ&パンツァー 劇場版」を扱った時に「なるほど、超面白かった!m9▼Д▼) ビシッ」と仰有っていて。「知らない業界のお仕事モノ」はそんなに嫌いじゃないから、ずっと気にはなっていたんですよ。とはいえ、日々の生活や自慰行為に追われて観る暇もなく、結局、未見のまま続編にあたる「劇場版」を観たワケですが…。まず、お話をボンヤリとした印象のまま簡単に書いておくと、舞台はテレビシリーズから4年後。かつて共に頑張って良い作品を作ったっぽい仲間たちはあちらこちらに巣立っていて、アニメ制作会社「武蔵野アニメーション」所属の制作進行である宮森あおいは、ションボリ気味のエブリデイだったんですけれども。そんな時、頓挫した劇場用長編アニメーション「空中強襲揚陸艦SIVA」の仕事依頼が来たので、元請けになることを決意しましてね。過酷なスケジュールの中、仲間たちが1人1人集まって来て、クソな制作会社の横やりもはねのけて、一旦完成させるもさらにクオリティを高めるために頑張って、最終的にはそれなりに良さげな作品が完成! 宮森たちは「俺たちの戦いはこれからだ」的なムードでまた前に進む…ってな調子で終わってたような気がします。
ということで、fhánaによる主題歌「星をあつめて」を貼っておきますね↓ 良い曲!
まぁ、正直なところ、この手のアニメを見慣れていないのもあって、最初は登場人物の区別がつかなかったです (´∀`;) エヘヘ ただ、一応、キャラが出てくると名前と肩書きが出てくるから少しずつ飲み込めてきたし、途中で出てくる「“七福神”をモチーフにしたアニメ」とかはサッパリながらも「たぶんこの5人の思い入れがある作品なんだろうな…」的な想像はできたし、何よりもストーリーが非常にわかりやすく燃えやすかったので、予想以上に楽しめました。なんて言うんですかね、職種は違いながらも、僕も下請けの立場として「お偉いさん」の気まぐれに振り回されたり、理不尽な扱いを受けたりと、いろいろ苦労してきた&今も苦労しているだけに、主人公の宮森には感情移入しまくりであり、やる気を出してから完成まで一心不乱に前に進む姿には「宮森ったら、すっかりたくましくなって… (ノω・、) グスン」と、勝手に「ずっとテレビシリーズを観てきた人」気分に。かつての仲間たちが次々と集まってきて力を貸してくれるベタな展開とか大好物でしたねぇ…(しみじみ)。
本作の鑑賞中は、すっかり最凶死刑囚に共感する範馬勇次郎気分でしたよ(「範馬刃牙」より)。
公式の冒頭映像↓ テレビシリーズの説明が流れるんですが、この絵柄のまま進むのかと思ったり (ノ∀`) バカネ
あと、スゲー好きだったのは「俺たちの戦いはこれからだ」的な終わり方。あまりに打ち切りイメージが強いから、今までポジティブに捉えたことはなかったんですけど、よく考えれば僕らの人生はいつだって「これから」なんだから、言葉自体は決してネガティブではなくて、むしろ必ズ実現サセルト誓ウ決意(突然、カタカナに)。「俺たた」という略称を知れたのも良かったし、当たり前だけど、とても大切なことを教えてもらった気がしたり、しなかったり (・ε・) ドッチダヨ その他、ちょうど映画を観ていた新宿バルト9が出てきただけでなく、主人公たちが完成した映画を観るのが今は亡き吉祥寺バウスシアターだったのも感動したというか。「天気の子」を観た時、見事な「2019年の新宿の街の記録」になっていたことにグッと来たりしましたが、よくよく考えると、アニメには「無くなった場所」も再現できる強みがあるんだな…なんて、今さらですかね (´Д`;) スミマセン 何はともあれ、テレビシリーズを未見なだけに気付いていない部分が多いとは思うんですが(例えば「空中強襲揚陸艦SIVA」の5人のキャラとかにもちゃんと意味があるんでしょうな)、そんなことがノイズにならないくらいに面白かったですよ。
なんとなく僕の気持ちを代弁するマホメド・アライJr.を貼っておきますね(「バキ」より)。
なんとなくテレビシリーズのまとめ動画を貼っておきますね↓
ただ、ごめんなさい、大きな不満もありまして。正直、ミュージカルシーンはそれほどハマらなかったし、クソな制作会社「げ〜ぺ〜う〜」でのアクションシーンとか何のメタファーにせよ飲み込みづらかったし、作り直すのは良いけど残業代などの追加手当が出るのか心配になった…ってことは置いとくとしても(テレビシリーズを観ていると分かるのかもしれないし)。クライマックス、「げ〜ぺ〜う〜」から権利関係で因縁をつけられる展開が「えっ、そこをクリアしてないの!?Σ(゚д゚;)」と。あれって脇が甘いレベルの話じゃないというか、プロデューサーの葛城剛太郎が一番最初に解決する部分じゃないの? いや、仕事を引き揚げる時に揉めまくるならまだ分かるけどさ、あの時点であんな揉め事が起きるなんて、さすがにバカバカしいというか、単に「主人公たちを苦労させるためだけの取って付けた展開」に見えちゃったし、最近は「会話を録音してましたオチ」に辟易しているのもあって、ごめんなさい、全然乗れなかったです…。
終盤の展開、「げ〜ぺ〜う〜」の社長以上に、葛城剛太郎に対して、この烈海王気分になりました(「バキ」より)。
って、文句も書いちゃいましたが、基本的にはとても楽しかったですよ。つーか、実は今、取引先から「凄まじく面倒くさくて大変な仕事」を押し付けられそうであり(汗)、どうしようか悩んでいたんですが、宮森たちの頑張りを観ることで驚くほどやる気が噴出したというか、劇中で木下誠一監督が食べていたモンブランがスゲー食べたくなったというか。久しぶりに劇場で観た映画が本作で本当に良かったです。検索してみたら“UTAMARU-NEXTの付き合いで加入したU-NEXT”にあったのでね、近々、テレビシリーズも観ようと思っております ( ̄ー ̄) ニヤッ
映画を観た3日後、とりあえず「ドトール」でモンブランを食べました。アタシ、高い山に登ってみる!
おしまい (゚⊿゚) ナンダソリャ
劇場版の原画集を貼っておきますね。
「SHIROBAKO」のテレビアニメシリーズ。U-NEXTにあったので、そちらで観る予定。
劇場で観ていた水島努監督作。僕の感想はこんな感じ。
宇多丸師匠が褒めてた水島努監督作。「魔法少女モノ」のパロディということで、気になっております。