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ブルータル・ジャスティス(ネタバレ)

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ブルータル・ジャスティス

 


原題:Dragged Across Concrete
2018/カナダ、イギリス、アメリカ 上映時間159分

監督・脚本・音楽:S・クレイグ・ザラー
製作:キース・キャルバル、ダラス・ソニアー、ジャック・ヘラー、タイラー・ジャクソン、セフトン・フィンカム
製作総指揮:ウェイン・マーク・ゴッドフリー、ロバート・ジョーンズ、シャフィン・ダイアモンド・テジャニ、レビ・シェック、マイク・ロウ、ディーン・ブキャナン、ベン・ラフマン
撮影:ベンジ・バクシ
美術:ブライアン・デイビー
衣装:ターニャ・リプケ
編集:グレッグ・ダウリア
音楽:ジェフ・ヘリオッ

出演:メル・ギブソン、ビンス・ボーン、トリー・キトルズ、マイケル・ジェイ・ホワイト、ジェニファー・カーペンター 、ローリー・ホールデン、フレッド・メラメッド、ウド・キア、トーマス・クレッチマン、ドン・ジョンソン

パンフレット:なし

(あらすじ)
ベテラン刑事のブレット(メル・ギブソン)と相棒のトニー(ビンス・ボーン)は、強引な逮捕が原因で6週間の無給の停職処分を受けてしまう。どうしても大金を必要としていたブレットは、犯罪者たちを監視し、彼らが取引した金を強奪するという計画を練る。ブレットはトニーを誘って計画を実行に移し、ボーゲルマンという男の監視を開始する。そしてある朝、動き始めたボーゲルマンとその仲間を尾行するが……。(以上、映画.comより)


予告編はこんな感じ↓

 

 


93点


初めてS・クレイグ・ザラー監督の作品を観たのは「トマホーク ガンマンvs食人族」でしてね。映画仲間のナカさんが「三角絞めさんは絶対好きですYO!m9`Д´) ビシッ」と熱くオススメしてきたり、愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」映画ライターの村山章さんが激推ししてたりしていたので、「本当に面白いんですかねぇ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と、かつて「UTAMARU-NEXT」の影響で加入したU-NEXTで観てみれば! これがスゲー面白くも恐ろしい1本だったから、人の言葉は信じてみるものだなとあらためて思った…というのが、2018年12月の話。


 

「トマホーク ガンマンvs食人族」の予告編↓ 残酷描写が苦手な人は観ない方が良いです。

 

 

 

さて、2020年8月の話。8月28日(金)から最新作「ブルータル・ジャスティス」が公開されるということで、またまた愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」にて映画ライターの村山章さんが激推しするのを聴いてみたら、ああん、期待値ったらガンガングングンズイズイ上昇!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!  さらに今週の「ムービーウォッチメン」の課題映画になったとなれば、昨日死んだ「西新宿の親父」が「やるなら今しかねぇ ( ´_ゝ`)」「やるなら今しかねぇ ( ´_ゝ`)」と語りかけてきたから、観るなら今しかねぇ!Σ(°д° ) クワッ! とはいえ、人生で得をすることが何よりも好きな僕ですよ(微笑)、9月1日(火)、大泉学園で「人体のサバイバル!/がんばれいわ!!ロボコン」を観てから新宿へ移動→ファーストデー割引U-NEXTのポイントを活用して、新宿バルト9で鑑賞いたしました。超面白いけど超ゲッソリしました… ('A`) ゲッソリ

 

 

ただでさえ料金が安くなっているのに、さらにU-NEXTのポイントを有効活用。己の賢さが嫌になるぜ… (`∀´) ククク

 

ケイジャンチキンと梨のヨーグルトドリンクを購入いたしました。

 

3番スクリーン、(コロナ対応で半分ながらも)たぶんほぼ満席だったと思います。

 

そういえば、飲食物を買ったら記念にコーヒーをもらいましたよ。

 

 

最初に適当かつ雑なあらすじを書いておきますと。基本的には「停職処分をキッカケに犯罪者ボーゲルマン(トーマス・クレッチマン)の金を奪おうと張り込みする刑事ブレットとトニー」が描かれつつも「刑務所から出所したばかりながらも生活のために親友ビスケット(マイケル・ジェイ・ホワイト)とともに“プロっぽい銀行強盗チーム”の仕事を手伝う黒人男性ヘンリー(トリー・キトルズ)」とか「強盗殺人を繰り返して金を集めながら完全防弾の現金輸送車を購入するボーゲルマン一味」とか「子どもを出産後、勇気を出して出社する銀行員の女性ケリー(ジェニファー・カーペンター)」といった人々も出てきて、ちょっとした「犯罪群像劇」っぽい感じになってましてね。一応、雑にオチを書いておくと、ボーゲルマン一味の銀行強盗は無事成功するも、ぞんざいな態度があだになって仲間割れ→そこに刑事2人組が参戦→銃撃戦の末、ブレットとヘンリーだけ生き残る→協力するムードになるもヘンリーを信じ切れずに銃を向けた結果、ブレットも死亡! 金塊を得たヘンリーは金持ちになると、死に際のブレットとの約束を守って彼の妻子に金塊を少し送りまして。前は苦手だった「動物を狩るゲーム」を弟と始めたところで、映画は終わってたんじゃないかしらん。

 

 

基本的にはこの2人が主役っぽいんですけれども。

 

とはいえ、トリー・キトルズ演じるヘンリーが「真の主役」って感じでもある…という印象。

 

 

とても好きなタイプの映画でした。本作の前に予習として「デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人」を観ていたので、本作に同じ役者さんが大量に出演しててうれしかった…というのは置いとくとして。S・クレイグ・ザラー監督の作品は、基本的には僕が好んで観ている「暴力的なジャンル映画」っぽいものの、いわゆる「暴力」がもたらす「影響」や「結果」に真摯に向き合っている感があって。放送で村山章さんも仰有ってましたが(尻馬に乗った文章)、やたらと登場人物たちの「日常の時間」が描かれるのは「劇中でサクッと死ぬ人だって人生があった」ということを観客に自覚させるためなんじゃないかと。その描写のエグさも「暴力の結果もしっかり噛み締めろ!m9`Д´) ビシッ」ということなんじゃないかと。だから、本作で突発的に描かれる「暴力」の数々はとてもハードであり(「強盗たちとの約束を破って(たぶん)睾丸を切り取られた支店長」がサラリと映ったのは、悪趣味すぎて笑った)、ハッキリ言って、ゲンナリするシーンも少なくなかったというね。

 

「デンジャラス・プリズン」にも出てたジェニファー・カーペンター、長々と描かれた上での死に様はヘビーでしたな…。

 

普通の銃撃戦ならともかく、脅されて刑事を撃つハメになる銀行員の女性とか、地獄でしたよ、マジで。

 

 

ただ、暴力の残酷さにまつわる部分はリアルなんですけど、登場人物たち自体は無闇に叫んだり暴れたりする人が少なめというか、意外と淡々としている上に、台詞回しも気が利いていて。それ故、なかなか無惨なことが起きていてもそれなりに楽しめるという不思議な作風(いわゆる「ハードボイルド」ってことになると思いますが)。もうね、僕的に本作の刑事2人のバディ感が超ストライクであり(メル・ギブソンの「確率刑事(デカ)」振りが100点だし、ビンス・ボーンのマイペース振りが愉快だし、2人ともちゃんと“警官”として倫理的に迷うシーンがいくつも入っているのが良かった!)、人質だった銀行員の女性にビンス・ボーンが撃たれてしまうシーンとか、状況的にはあらゆる角度から酷すぎるんですが、会話の妙によってそこまで悲惨さが際立たない(婚約者にプロポーズが断られたのがまた愉快)から何が何やらなのです (´∀`) アラアラ クライマックスの銃撃戦も、刑事側も強盗側も決してヒステリックにはならず、お互い理性的に攻撃していくあたりが独特だなぁと。あれが本当に“リアル”なのかはわかりませんけど、「プロ同士の銃撃戦はこうなるのカモ… (`Δ´;) カモ」と感心したというね。

 

 

この2人の活躍は永遠に観ていられると思いました。アンチョビ!

 

クライマックスの銃撃戦、間延びするあたりも独特で良かったです。

 

 

で、僕的に前2作と違って、本作は若干の「社会的メッセージ」が入っていると思うんですよ。ラスト、ヘンリーを信じ切れずに銃を向けてしまうブレットは、今の「互いを信じ切れない“分断された社会”」の縮図のようだし、金持ちになったヘンリーの母親が「料理を作るわ」と優しくなっていたり、最後にヘンリーが「白人の趣味」と評していたハンティングのゲームをやるあたりも「社会問題は人種ではなく貧富が原因」ということを象徴しているように思えたし…。好みとしては、ストレートな「デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人」の方が良かったんですけど、本作の寓話感も決して嫌いではなかったです。

 

 

ヘンリーを脅した結果、ブレットは命を落とすワケですが、信じきれなかったブレットの気持ちも分かるんだよなぁ…。

 

 

まぁ、何にせよ、スゲー面白かったんですが、しかし。“8種類の黒帯を持つ男”マイケル・ジェイ・ホワイトがなかなか重要な“ヘンリーの親友ビスケット”役で出てたのはうれしかったけど、「あれじゃいくら何でも格闘家が弱く見られる。もっと格闘家は強いんだぞってところを見せてもらわないと困る (・A・)」と故三沢光晴選手ライクに思った…というのはどうでも良いとして。僕的にはさすがに本作の暴力描写はキツすぎました…。なんて言うんですかね、「覚悟をした戦闘力の高い人」同士が「オッス!ヽ(`Д´)ノ」「オッス!ヽ(`Д´)ノ」と強いハートで暴力を振るい合うバイオレンスファンタジーは大好物なんですけど(「ザ・レイド GOKUDO」とか)、本当にリアルな「弱者への加害」を見せられちゃうと、一気にゲンナリしちゃうというか。いや、暴力なんて基本的にそんなものだし、本作自体は1ミリも間違っていないんですが、自分が苦手な暴力表現をあらためて自覚した次第。

 

 

マイケル・ジェイ・ホワイト、とても良い演技を見せてましたな (´∀`) スキヨ

 

普段は「範馬刃牙と鎬昂昇の試合を観ている観客」気分で暴力描写を楽しむ僕ですが…(「グラップラー刃牙」より)。

 

銀行員への暴力描写の数々は、すっかり愚地夏恵気分だったというね…(「グラップラー刃牙」より)。

 

 

そんなワケで、超ゲッソリしたので二度と観たくないシーンが少なくとも2箇所はある映画でしたが(ケリーが射殺されるまでのシーンと人質銀行員が脅された挙げ句に射殺されるくだり)、ちくしょう、全体的には超面白かったので93点だッ!m9`Д´) ビシッ もうね、「監督自身の制作によるオリジナル楽曲が収録されたサントラ」「監督自身が書いたバイオレンス小説」は購入しちゃったし、S・クレイグ・ザラー監督の次の作品も早く観たいという強い気持ち、強い愛。現在、上映館が限られているので、なかなか観るのは大変かもしれませんけど(汗)、暴力映画が好きな人は要チェックですぞ。
 

 

 
 

観たら高確率でほしくなるサントラのデジタル盤。CD盤アナログ盤もあるヨ!(°∀°)b アルヨ!

 

 
初めて観たS・クレイグ・ザラー監督作。僕の感想はここの4本目。

 

 

先月観たS・クレイグ・ザラー監督作。今のところ、これが一番好きです。

 

放送で村山章さんがオススメしていたS・クレイグ・ザラー監督の小説。買いました&これから読みますYO!ヘ(゚∀゚*)ノ

 

 
 
 
 
 

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