Quantcast
Channel: 三角絞めでつかまえて2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2570

甦る三大テノール 永遠の歌声(ネタバレ)

$
0
0

甦る三大テノール 永遠の歌声

 

原題:Three Tenors: Voices for Eternity - 30th Anniversary Event
2020/ドイツ 上映時間93分

製作:エルマー・クルーゼ

監督・製作総指揮:ジャン=アレクサンドル・ンティビハブワ

脚本:アクセル・ブリュッゲマン

出演:ルチアーノ・パバロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ズービン・メータ、マリオ・ドラディ、ノーマン・レブレヒト、ディディエ・ド・コッティニー、ブライアン・ラージ、ブリン・ターフェル、ニコレッタ・マントバーニ、ポール・ポッツ、ラロ・シフリン、ティボール・ルーダス、ジョナサン・マック、オーギー・カスタニョーラ、マルコ・アルミリアート、フランク・シナトラ、アーノルド・シュワルツェネッガー

パンフレット:★★★★(850円/識者3人のコラム、楽曲&用語解説、オペラ鑑賞のすすめなど、タメになりました)

(解説)
音楽とサッカーをこよなく愛し、親友でもありながらお互いが最大のライバルでもあった3人のオペラ歌手。彼らが「3大テノール」として活躍を始めたのは、1990年のイタリアワールドカップ・サッカーの前夜祭として開催され、白血病を乗り越えて復活したホセ・カレーラスが出演したローマ・カラカラ浴場でのコンサートからだった。3人は2007年にパバロッティが他界するまで、世界中の音楽ファンを魅了し続けた。本作では彼らの17年間の活動の中で、これまで公開されることのなった94年ロサンゼルス・ドジャースタジアムのバックステージの映像などを盛り込み、彼らの歌声ととともに、音楽を心から楽しむ3人の姿が描かれる。(以上、映画.comより)


予告編はこんな感じ↓

 

 


80点
 

 

最近はブログの感想がバンバン滞っているワケですが(汗)、「思い入れの薄い作品ならすぐに書ける!Σ(°д° ) クワッ!」と気付いたので、なんとなく本作の記事をササッと更新しておきますね…という失礼な書き出し。残念ながら「三大テノール」と聞いても「ほほう、それはコーンクリームポタージュオニオンコンソメのことですかな?( ̄ー ̄) ニヤッ」と三大クノールを連想してしまうほどにクラシック音楽には興味も知識もない僕ですよ。本作なんて1ミリも観る気ナッシングだったんですが、しかし。

 

ああん、特典が気になったので、つい前売り券を購入しちゃいましてね。とはいえ、やっぱり興味がないジャンルなだけに、なかなか劇場に足を運べなかったんですが…。公開から2ヵ月以上経った3月16日(火)、本厚木のあつぎのえいがかんkikiにて鑑賞してきました(その後、同劇場にて「カポネ」「心の傷を癒すということ 劇場版」をハシゴ)。「歌、超上手い!(°д°;) ヒィィッ」と思ったり。

 

 

前売り特典は「オリジナル・マスクケース」でしたよ。

 

当日のgif。スクリーン3の観客は30人ぐらいだった記憶。

 

当日はパンフが売り切れていたので、後日、再入荷した時に購入しました。

 

 

事前情報をまったく入れていなかったので、最初は何かのコンサート映像をずっと流すだけかと勝手に思っていたんですよ。でも、実際に観てみれば、ルチアーノ・パバロッティプラシド・ドミンゴ、そしてホセ・カレーラス「三大テノール」が集結した1990年のローマ・カラカラ浴場でのコンサートが開催された時の事情から、彼らが世界的にブレイクしてブームを巻き起こしていく17年間にわたる活動の様子などを本人たち&関係者のインタビューを交えながら振り返っていくドキュメンタリーでしてね。いや〜、まったく予期してなかったんですけど、涙が出るほど素晴らしかったです (ノ∀T) ヨカッタワー

 

 

公式の本編冒頭動画を貼っておきますね↓

 

 

 

もうね、劇場の良い音響で聞く「三大テノール」の歌声が超スゴかった小並感)。音波兵器レベルというか、「人間ってこんな声が出るの!? Σ(゚д゚;)」と。シンプルに「歌が上手いってスゴいことだな…」とビックリしつつ感心いたしました。つーか、今までだって何らかのメディアでそういった歌唱を耳にする機会はあったにも関わらず、ここまで感動しなかった理由を考えてみると、それは映画館という「視聴環境の違い」だけでなく。たぶん本作の「わかりやすさ」にもあるんじゃないかと思ってて。「彼らの歌がどれだけ素晴らしいのか」とか「彼らがどういう流れでこの歌を歌ったのか」とか「この場面のどこが革命的だったのか」といったエピソードを逐一挿入して教えてくれる上に、歌詞の意味も字幕で出るから、スーパー初心者の僕ですら「彼らの物語」を共有できてグッときた…って伝わりますかね(まぁ、優れたドキュメンタリーってのは基本的にそういうものですがー)

 

 

そんなワケで、鑑賞中の僕はこのビスケット・オリバ気分でしたよ(「範馬刃牙」第35巻より)。

 

 

ルチアーノ・パバロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスの3人は、そりゃあ世界的に愛された大スターですから、コンサート中のパフォーマンスが最高なのはもちろんのこと、3人の仲良し振りにも萌える(そもそも「白血病を乗り越えて復活したホセ・カレーラスのため!(`Д´)人(`Д´)」という結成理由がグッとくる)、インタビュー映像でも魅力的なおじさまたちでしてね…(しみじみ)。悲しいことにサッカーにもあまり興味がないので、1990年のイタリアワールドカップ・サッカーの前夜祭として始まってから2002年の日韓共催W杯まで、4年ごとにコンサートが行われていたなんてことすら全然知らなかったのは、我ながら少し恥ずかしくなりましたけど(パンフによると75000円のチケット6万枚が即完売状態だったとか!)、とにかくスゴい人たちがいたもんだと。

 

最後は、2007年にパバロッティが病気で他界してしまって。「でも、あの頃のオレたち3人は最強だったよな… (´∀`(´∀`(´∀`)」といったしんみりムードの中、90年のコンサートでの「誰も寝てはならぬ」「オー・ソレ・ミオ」が流れて終わるんですが…。その「3人による奇跡が頂点に達したシーン」を再度ラストに持ってくる構成がまた最高でして。「良い作品を観たなぁ… (;∀; ) イイエイガダナ-」と心底思った次第。

 

 

アンコールで「オー・ソレ・ミオ」を披露した時の動画を貼っておきますね↓

 

 

 

何はともあれ、当時は「クラシック音楽の俗化」だなんだと批判されたりもしたみたいですけれども。なんとパンフに寄稿された3人の識者のうち、大西宇宙さん香原斗志さんの2人が「三大テノール」のコンサートに影響を受けてオペラの世界に入ってきたそうで(そして僕もホセ・カレーラスの影響を受けて鑑賞後にカレーライスを食べた…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ)。残念ながらクラシック音楽には興味がないので80点にはしちゃいましたが(酷い採点基準)、「三大テノール」が「クラシック音楽の魅力」を一般大衆に届けたのは間違いなく偉業だし、本作もまたその強度を備えていると思うのでね、興味がある方はぜひ映画館などの良い環境で観てみてくださいな。おしまい。

 

 

 

 

観たら高確率で欲しくなる、90年のコンサートのDVD。1,515,151円って値段は何!? Σ(゚д゚;)

 

 

さらにブレイクするキッカケになった94年のコンサートのDVD。アーノルド・シュワルツェネッガーも会場にいたのです。

 

 

名匠ロン・ハワード監督によるパヴァロッティのドキュメンタリー。観たくなりました。

 

 

ちょっと欲しくなったCD。でも最近はカレーを食べすぎてお金がないから… (ノω・、) グスン

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2570

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>