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華麗なるギャツビー(3D・字幕版)(ネタバレ)

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華麗なるギャツビー(3D・字幕版)

三角絞めでつかまえて-華麗なるギャツビー

原題:THE GREAT GATSBY
2013/アメリカ 上映時間142分
監督・製作・脚本:バズ・ラーマン
製作:キャサリン・マーティン、ダグラス・ウィック、ルーシー・フィッシャー、キャサリン・ナップマン
製作総指揮:バリー・M・オズボーン、ブルース・バーマン、ショーン・“ジェイ・Z”・カーター
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
脚本:クレイグ・ピアース
撮影:サイモン・ダガン
美術・衣裳:キャサリン・マーティン
編集:マット・ビラ、ジェイソン・バランタイン、ジョナサン・レドモンド
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン、アイラ・フィッシャー、ジェイソン・クラーク、エリザベス・デビッキ、アミターブ・バッチャン、アデレイド・クレメンス
パンフレット:★★★(700円/オーソドックスに良い出来のパンフ)
(あらすじ)
ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




59点


※今回の記事は、本当にくだらない文章しか書いてないので、小覇王さんのブログとかカゲヒナタさんのブログを読んだ方がタメになりますぞ!(o^-')b オススメ!

フィッツ・ジェラルドによる原作小説が超有名であり、1974年に作られたロバート・レッドフォード主演映画がキッカケになってマンダムの化粧品ブランドに名前が使われることになった…な~んてことは聞いたことがあっても、肝心のお話はまったく知らなくて。前から興味はあったので、今回の再映画化を機に観ておこうと思って前売り券を購入。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」での紹介でそんなに推してなかったのが気がかりではあったものの、TOHOシネマズ 渋谷で観て来ました。「納得できーん!!ヽ(`Д´)ノ」と思ったり。


若かりしころの相原コージ先生の素敵な一言を貼っておきますね(「サルまん」より)。
三角絞めでつかまえて-納得できん!


3Dで観たんですけど、序盤のパーティシーンはアホみたいに豪華で超素晴らしかったです。その他のシーンでも奥行きがスゴかったり、観客が幻想的な箱庭にいるような体験ができるように工夫されていて、まさに3Dで観ることを前提とした映画だと思いました。僕的には「あくまでニックが語る物語=美化された作りごとかもしれない」というムードを漂わせているような気もしたんですけど、違ったらスミマセンネー (・ε・)  あと、“退廃的な1920年代”の雰囲気を今の音楽を使うことで、現代社会と共通するように見せていたような気がしないでもないんですけど、違ったらスミマセンネー (・ε・)


カニエ・ウエスト& ジェイ-Zによる「No Church in the Wild」のMVを貼っておきますね↓ カッコイイ!ヘ(゚∀゚*)ノ




役者さんたちの演技も良かったです。ディカプリオはギャツビーにピッタリだったというか、“完璧な笑顔”の場面とか、見事すぎて笑っちゃいましたね。彼を見守るニックを演じたトビー・マグワイアも“親愛なる隣人”っぽさが相変わらず素敵で、“善良な傍観者”役をやらせたら右に出る者はいないんじゃないかと。恥ずかしながらパンフレットを読んで知ったんですけど、ディカプリオとはリアルでも親友だそうで、それを知ってた人はより楽しめたんじゃないかしらん。


花火をバックに“完璧な笑顔”を披露するギャツビー。ハマリ役だと思いました。
三角絞めでつかまえて-ギャツビー(ディカプリオ)

“善良な傍観者”のニックの語りで映画は始まるんですが、そのナレーションも良かったです。
三角絞めでつかまえて-ニック(トビー・マグワイア)


映画を見終わった後、男だったら確実に憎悪するであろう日和見浮気妻デイジー役のキャリー・マリガンも合ってましたな~。金持ち差別主義野郎のトムを演じたジョエル・エドガートンもマジでムカついたというか、本当に死んでほしかったというか。「だから金持ちって嫌いなんだよ! (`Δ´) クソガ!」と、若干、現実と混同したりもしました (ノ∀`) ダメネ まぁ、その他の人たちも良い感じでしたよ。


最後に株を急降下させるデイジー。キャリー・マリガンとミシェル・ウィリアムズはいつも面倒くさい女性を演じてる印象。
三角絞めでつかまえて-デイジー(キャリー・マリガン)

この映画で最もムカつく金持ち差別野郎トムを演じたのはジョエル・エドガートン。出演作を結構観ててビックリ。
三角絞めでつかまえて-トム(ジョエル・エドガートン)


とは言いつつも、結局、終盤の展開に乗れなくて。「浮気しまくってるクセに自分の妻が奪われそうになると『愛してる』とか言い出して、さらに自分が間男だったくせにウソをついたことでギャツビーが殺される&浮気相手の亭主ジョージ(ジェイソン・クラーク)が自殺する原因を作ったにも関わらず、何のお咎めも受けない金持ち差別主義亭主」であるトムには凄まじく腹立つし、「過去に惹かれていた素敵なイケメンが金持ちになって再登場&今も自分を想ってくれてるのを知って即不倫に走りつつも、最終的にはテメエがひき逃げした罪をギャツビーに押し付けて保身にダッシュする人妻」のデイジーにも恐ろしくイラついて、とにかくストレスが溜まったんです…。


騙されてギャツビーを殺害し、自殺した哀れなジョージ。ボンデュラントの男なら、トムに落とし前をつけてほしかった…(混同した文章)。
三角絞めでつかまえて-ジョージ(ジェイソン・クラーク)


しかも、金持ちクソ夫婦に理不尽を押し付けられて殺された挙げ句、ニック以外は誰も悼んでくれない葬式で送られることになってしまったギャツビーに同情できるかと言えば、コイツはコイツで「勝手に思い詰めた間男兼詐欺師」というか。デイジーと久しぶりに再会する時のドキドキしたギャツビーは愛らしかったし、「決してデイジーを愛してたワケじゃなく、自信がなくて断念したという過去をなかったことにしたかっただけなんだけど、そこに固執してしまう悲しい生き様」に胸を打たれなかったワケじゃないんですが…。ごめんなさい、心の狭い僕的には、「イケメンだから同情しちゃうだけじゃねーの? (゚Д゚)」という考えがどうも拭えなくて…。イイ男じゃなければその行動の数々は間違いなくストーカー認定されそうだし、大体、コイツの金の稼ぎ方はブラック企業レベルどころか“犯罪に近い手口”だったワケで(証券取引を利用してたのも現代に通ずるところですな)。

当たり前ですが、努力の末に辿り着いた“成金”自体は大変素晴らしい偉業であり、トムのようなナチュラル・ボーン・金持ちクソ野郎は“血を全身から噴出して1カ月苦しんだ末に死ぬ疾病”に罹ればいいと心底思いますよ。ギャツビーのデイジーへの一心不乱な想いを目の当たりにしたニックが、彼の名を冠した自分の原稿に対してトニー・ザ・タイガーライクに「GREAT!(o^-')b」と付けるラストだってグッときたけどさ…(つーか、「華麗なる~」って微妙な邦題ですよね)。よくよく考えれば、「ギャツビーのせいで苦しんでいる人もいるねんで!ヽ(`Д´)ノ」って思うじゃないですか(唐突なニセ関西弁)。例えるなら「北斗の拳」シンですよ。


シンったら、死に際で“ユリアへの純愛”を吐露しちゃったりしてさ。
三角絞めでつかまえて-ユリアだ!!

しかも、後から「実はジャギにそそのかされてた!∑(゚Д゚)」なんてことが明らかになってさ。
三角絞めでつかまえて-ジャギにそそのかされるシン

さらに「なんとユリアは死んでなくて、シンも改心してた!∑(゚Д゚)」なんてことも判明するワケですが…しかし!
三角絞めでつかまえて-あえて悪名をかぶるシン

シンの部下ったら、略奪&虐殺は日常茶飯事!
三角絞めでつかまえて-シンの部下の悪行・略奪と虐殺

弱い人間を強制労働させて、ムチ打ちも当たり前だったりしてね。
三角絞めでつかまえて-シンの部下の悪行・ムチ打ち

仲良し親子にこんな非道な仕打ちまで! ああん、自分と娘を当てはめたら涙が溢れちゃう… (ノДT) アンマリダー
三角絞めでつかまえて-シンの部下の悪行・首吊り


なんか気が付くとイイ奴っぽい扱いになりがちなシンですけど、あの野郎の部下のせいでどれだけ多くの人が非道い目に遭ったか! いくら後から「実は善人でした」設定をサクサクと載せてきてもね、全責任が管理者であるシンにあったこと、被害者は忘れへんで!ヽ(`Д´)ノ って、そりゃあフィクションなんですが(苦笑)、ギャツビーを某消費者金融社長とか某激安居酒屋チェーン社長とかに当てはめるだけでも、なんとなく乗れなくなってきませんカネー (・ε・)

あと、あの「トムの挑発に耐えきれずにギャツビーがキレちゃう場面」。「テメェ、黙りやがれ!(;`Δ´) シャラーップ!」なんて叫んで周囲にドン引きされると、ギャツビーったら「ああ、ご、ごめんなさい… (´Д`;) シドロモドロ」みたいになって、“出自が残念”なのがバレてしまうんですが…。心底トムにムカついてた僕的には、あの瞬間、トムの野郎を暴力で黙らせてほしかった!ヽ(TДT)ノ 軍隊で培った格闘術を駆使して両目を抉ったりしてほしかった…というのは、無理な相談なんでしょうか(間違いなく無理な相談)。


プロシュート兄貴の教えを受けていれば、「黙れ」と思い浮かべた時には「黙らせていた」だろうに…(「ジョジョの奇妙な冒険」文庫版・第33巻より)。
三角絞めでつかまえて-ブッ殺す前に終わらせてほしかった


って、長々と書いた感想文を振り返ると、あまり褒めてない感じですが、単に“物語の着地”が不快で納得できないだけで、基本的には面白い映画でしたよ。ギャツビーの気持ちはわからないでもないけど、どこか応援しきれないファジーな心境にモヤモヤしてるというかね… (´・ω・`) ウーン 僕的にバズ・ラーマン監督作は「ダンシング・ヒーロー」が一番好きであって、「ロミオ&ジュリエット」はサッパリというか「ロミオ・マスト・ダイ」の方が好みだし、「ムーラン・ルージュ」はミュージカルシーンは嫌いじゃないけどウジウジしたユアン・マクレガーに凄まじくイライラしたし、「オーストラリア」には1ミリも興味が持てなかった→観てないので、2番目に好きな作品にはなったという印象。何はともあれ、3D&劇場の大画面で観るのがベストなのは間違いないので、気になる人は劇場へ行ってみて!




サントラを貼っておきますよ。結構良さげなのでほしかったり。
三角絞めでつかまえて-サントラ
ミュージック・フロム・バズ・ラーマンズ・華麗なるギャツビー


バズ・ラーマン監督作で一番好きなのはこれです。ブルーレイ、出してくれないかしらん。
三角絞めでつかまえて-ダンシング・ヒーロー
ダンシング・ヒーロー [DVD]


フィッツ・ジェラルドによる超有名な原作小説。“英語で書かれた20世紀最高の小説”で2位に選ばれたとか。
三角絞めでつかまえて-原作小説
グレート・ギャツビー (新潮文庫)


村上春樹先生が翻訳したバージョン。読む気、ないぜ!
三角絞めでつかまえて-原作小説・村上春樹版
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)


ジャック・クレイトン監督×ロバート・レッドフォード主演による1974年版。
三角絞めでつかまえて-華麗なるギャツビー(1974年版)
華麗なるギャツビー [Blu-ray]


ロバート・マーコウィッツ監督×トビー・スティーヴンス主演による2000年版。
三角絞めでつかまえて-華麗なるギャツビー(2000年版)
華麗なるギャツビー THE GREAT GATSBY [DVD]


宝塚版も貼っておきますね。何だか、これが一番面白そう。
三角絞めでつかまえて-宝塚版グレートギャツビー
宝塚歌劇 月組 日生劇場公演 グレート・ギャツビー (DVD)







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