原題:Dune
2021/アメリカ 上映時間155分
監督・製作・脚本:ドゥニ・ビルヌーブ
製作:メアリー・ペアレント、ケイル・ボイター、ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr.
製作総指揮:タニヤ・ラポワンテ、ジョシュア・グローデ、ハーバート・W・ゲインズ、ジョン・スパイツ、トーマス・タル、ブライアン・ハーバート、バイロン・メリット、キム・ハーバート
原作:フランク・ハーバート
脚本:ジョン・スパイツ、エリック・ロス
撮影:グレイグ・フレイザー
美術:パトリス・バーメット
衣装:ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン
編集:ジョー・ウォーカー
音楽:ハンス・ジマー
視覚効果監修:ポール・ランバート
出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、デイブ・バウティスタ、ゼンデイヤ、デビッド・ダストマルチャン、スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、シャーロット・ランプリング、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、チャン・チェン、シャロン・ダンカン=ブルースター
パンフレット:★★★★☆(900円/コラム5本に相関図、用語解説などボリュームがあり、デザインもイイ!)
(あらすじ)
人類が地球以外の惑星に移住し、宇宙帝国を築いていた西暦1万190年、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれる中、レト・アトレイデス公爵は通称デューンと呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになった。アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地であるため、アトレイデス家に莫大な利益をもたらすはずだった。しかし、デューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀だった。やがてレト公爵は殺され、妻のジェシカと息子のポールも命を狙われることなる。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品は基本的に好きだし、デイブ・バウティスタやジェイソン・モモア、ジョシュ・ブローリンといった僕好みの俳優さんも出演する「SFアクション大作」となれば、観るのは義務レベルということで。公開週の10月18日(月)(ジャン=クロード・ヴァン・ダムの誕生日!)、仕事帰りにTOHOシネマズ新宿にて、IMAX版を鑑賞いたしました。「まぁ、いいんじゃないかな (´∀`) シカタナシ」と思ったり。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション(略称:アトロク)」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の「今週の課題映画」になったので、アッサリめの感想をアップしておきますね。
10番スクリーン、6割ぐらいの入りでしたよ。
いちごタピオカミルクティーを飲みながら観ました。甘いッ!(ストレートな感想)
足早かつ雑にあらすじを書いておきますと。レト公爵の息子ポールはリアルな予知夢を観たりと、救世主っぽい運命を背負ってまして。皇帝から砂漠の惑星「アラキス(通称:DUNE=砂丘)」に国替されたので、いそいそと移住してみれば、敵対するハルコンネン家 with 皇帝直属の戦闘部隊「サーダカー」に襲撃されて、父も部下たちもほぼ全滅。とはいえ、魔女っぽくて戦闘力の高い母ジェシカと脱出に成功すると、仲良しな剣士ダンカンによる「ここはオレに任せて先に行け!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!」やら砂嵐やらサンドワームの襲撃やらを経て、砂漠の民フレメンと合流しまして。イキッた部族の男に決闘を申し込まれたポールは初めて人を殺したものの、なんとなく部族に受けいられたムードになって、「僕たちの戦いはこれから、ですな 川´_ゝ`) デューン」と、したり顔で終わってましたよ、たぶん。
決闘後のポールに対して、僕はこんな気持ちになった…という、どうでも良いオリバ(新装版「バキ」第7巻より)。
実はあまり期待してなかったんですよ。ハッキリ言って「あのSF小説『デューン』の映画化!m9`Д´) ビシッ」といわれても、特に食指は動かなくて。原作小説は長そうで避けてたし、デヴィッド・リンチ監督版もそれほど面白くはなかった記憶だし(でもスティングは好き)、そもそも「『デューン』から派生したいろいろな作品」を通過しまくっている現在(「スターウォーズ」とか「風邪の谷のナウシカ」とか)、「今さら楽しめるの?(゚Д゚)」的な気持ちが強かったんですが、しかし。IMAXの大スクリーンで堪能する壮大なビジュアルと斬新な映像表現は圧巻のひと言でしてね…(しみじみ)。これまでドゥニ・ビルヌーブ監督による「メッセージ」や「ブレードランナー 2049」といったSF作品を観てきましたけど、本作はその集大成を観ている気分になったのです。特にラスト、砂漠の民がサンドワームを駆って、砂漠を海のように進むシーンはド迫力かつ神秘的で、それだけでも「良いものを観た… ( ´_ゝ`) シミジミ」とオトクな気分になった次第。
僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」第12巻より)。
ただ、ハッキリ言って、ナイフを主武器とした格闘アクションは超凡庸だと思いました。最初、シールドを張って残像みたいなのが出た時は「おおっ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と興奮したし、別につまらないワケではないんですけど(汗)、虫のように翼が羽ばたいて飛ぶ飛行機「オーニソプター」とか巨大なサンドワームとか「裾が長い服を着て宙に浮かぶ、肥えたステラン・スカルスガルド」などのインパクトと比べちゃうとフレッシュさがゼロというか、すみません、「なんか普通 (・ε・) プー」と見劣りしてしまった印象。特にクライマックスの決闘がガッカリで、主人公の方が強いことがすぐ判明して「相手を殺すかどうか?」が主眼になる→バトルとしては「燃え要素」が希薄な上に、その後すぐに映画は終わっちゃうので、いまひとつ物足りない後味が口の中いっぱいに広がったんですよね…(砂漠の民がサンドワームを駆って、砂漠を海のように進むシーンはド迫力かつ神秘的だったけれども!)。メカ絡みのシーンとかはとにかくカッコイイあたりも含めて、どことなくクリストファー・ノーラン監督を思い出しちゃったりもした次第。
ハルコンネン男爵役のステラン・スカルスガルド、「ザ・悪役」って感じが最高でした。
全裸で走り回るシーンも良かったなぁ…って、やだ、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」が混ざっちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ!
その他、思ったことを描いておくと「ティモシー・シャラメが…ちくしょう…文武両道系正当派王子様って感じで素敵… (´Д`;) チクショウ」とか「キャスティングのオールスター感がうれしい」とか「『D&D』のリバイアサンもサンドワームが元ネタなんだろうな」とか「さっき『ザ・悪役』と書いちゃったけど、本当は『ジ・悪役』?」とかとかとか。正直、続編があることを知らせない宣伝はどうかと思ったし(「レッドクリフ Part I」を思い出しました。配給会社的には難しいと思うし、僕は覚悟して観に行ったから全然良いけど、このことを知らないで観て怒る人がいても責められないと思う)、クライマックスの「ここで終わっちゃうの?」感は半端ないんですが、トータル的には「まぁ、いいんじゃないかな (´∀`) シカタナシ」ぐらいの着地。何はともあれ、続編製作も決まったみたいだし、続きを楽しみにしてますよ。なお、映画評論家の添野知生さんが本作の魅力を伝えるべく、パンフ、「映画秘宝 2021年11月号」の特集記事、「アトロク」の「『DUNE』一夜漬け特集!」などなど活躍しまくっていて、どれも超タメになるのでね、興味がある方はチェックすると良いですぞ。おしまい。
超有名な原作小説。チャレンジしようかなぁ… (`Δ´;) ウーン
本作のアートブック。世界観が好きな方はどうぞ。
デビッド・リンチ監督による映像化作品。スティングは好き。
現時点で一番好きな「DUNE」。僕の感想はこんな感じ。
テレビドラマシリーズのBlu-rayボックス。観たい気持ちはありますが…。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作で一番好きなのはこれです。僕の感想はこんな感じ。