1987/アメリカ 上映時間131分
監督:アルバート・ピュン
脚本:キティ・チャルマース
製作:メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス
撮影:フィリップ・アラン・ウォーターズ
特殊効果:グレッグ・キャノン、ファンタジー2・フィルム・エフェクツ
音楽:ケビン・バッシンソン
出演:ジャン=クロード・バン・ダム、デボラ・リクター、ビンセント・クライン、アレックス・ダニエルズ、デイル・ハドン、テリー・バトソン、ハリー・ピーターソン、クリスティーナ・セバスチャン、ジム・クリーチ、ブレーズ・ロング、ラルフ・メラー、ジャクソン・“ロック”・ピンクニー
(あらすじ)
最終戦後の荒廃した世界。生き残りの兵士ギブソン(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は、疫病治療の電子チップをインプットするため自らサイボーグとなった女パール(デイル・ハドン)を助けたことから、一帯を支配する暴力集団パイレーツから追われることになる。そしてパイレーツの首領フェンダー(ヴィンセント・クライン)こそはギブソンの恋人を殺した相手だった。ギブソンは、途中の村でパイレーツの魔手から生き残った女、ナディ(デボラ・リッチャー)と共に旅を続けるが、執拗なパイレーツの攻撃の前についに運命の対決の時が来た。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
100点
最近はめっきりと映画の感想をアップできなくなっていますけど(汗)、大晦日はなるべく「私のフェイバリットムービー」の感想や思い出をアップしようと心掛けてましてね。今年は主に80年代後半から90年代に活躍したアルバート・ピュン監督が亡くなられたということで。彼が撮ったジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「サイボーグ」について、思い出をササッと書いておきますよ。
アルバート・ピュン監督を追悼するヴァン・ダムのツイートを貼っておきますね。
In great sadness and with a heavy heart 💔 I'll say goodbye and RIP, Albert Pyun.
— Jean-Claude Van Damme (@JCVD) November 27, 2022
▶️ https://t.co/JLAdNEBCfD#albertpyun #cyborg #jeanclaudevandamme #vandamme #jcvd pic.twitter.com/jZVPasxbh5
とても便利なwikipediaによると、日本公開は1990年3月24日、私がちょうど高校1年から2年になる頃でして。横須賀の映画館(どこかは失念)にポスターが貼られていて、確かこのブログの冒頭に貼ったチラシ画像とほぼ同じビジュアルだったんですけど、「銃を持っていて嫌だな… (´・ω・`)」と思って観なかったことだけは(当時は今以上に素手で倒す人が好きだったのです)、30年以上前にもかかわらずしっかりと覚えております。それはなぜかということ、のちにその判断を激しく後悔したからです。
私が本作を観たのは、やはり便利なwikipediaによると、私が高校2年から3年になる頃、1991年3月24日に放送された「日曜洋画劇場」でした。まず、番組冒頭、淀川長治先生が「北斗の拳」を引き合いに出しながらテンション高めに本作を評価してましてね。淀川先生が興奮しながら語るほど面白いのか…と半信半疑ながら観たら、超面白かった!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! ファンには怒られそうですけど(汗)、当時の私は「マッドマックス2」が大好きながらも主人公マックスの戦闘力が低いのが不満だったんですが、本作の主人公ギブソンは身体能力&格闘能力が高めの男。そんな男がペストで文明が崩壊したディストピアでバトルするのだから、淀川先生の言う通り、まさにリアル「北斗の拳」というか。私的に夢のような映画だったんですよネ (〃∇〃) ウフフ
ちなみにタイトルの「サイボーグ」とはこの女性のことで、あまり出てこないです (´∀`) ナァンダ
特に驚いたのが中盤、下水道での1シーンですよ。追ってくる敵(ラルフ・メラー)を通路の上で股割りをすることで待ち伏せ→倒すという新しさ!Σ(゚д゚;) ザンシーン! もうね、こんなに面白いのなら映画館で観たかった。「銃を持っていて嫌だな…」なんて毛嫌いするんじゃなかったよ、あたしってほんとバカ (ノω・、) グスン というか、この主演の俳優さんは筋肉があるだけでなく身体能力が高いし、顔もカッコいいし、回し蹴りの軌道が超綺麗だし、股割りまでできるってスゴいな…そうかジャン=クロード・ヴァン・ダムっていうのか…他の作品も観てみたいな…ってな調子で、私がヴァン・ダムのファンになったエポックメイキング的な作品になったというね。
「サイボーグ」より。このシーン、映画史に残ると思っております(※個人の感想です)。
ヴァン・ダムとラルフ・メラーの2ショット(Beyond the Box Officeより)。仲良しでいいね。
つーか、私が観ているアルバート・ピュン監督は10本ぐらいですが、本作は彼のフィルモグラフィーでも上位に入る出来なのではないかと。今の目で見ちゃうと、編集に変なところはあるし、アクション的にも物足りなさを感じなくもないですが、トータルすると結構よくできてるんじゃないかと思わなくもない。当時、放送を録画していた私は何度も何度も見返したんですけど(たぶん100回以上観てる=人生で一番観てる映画)、なんとなく観ながら始めた筋トレが50歳になった今も続いているのだから、ある意味、最も私の人生に影響を与えた1本と言っても過言ではないのです。アルバート・ピュン監督は映画史に残るほどの人ではないかもしれませんし、微妙な作品を観てイラッとしたこともありましたけど(「キャプテン・アメリカ 帝国の野望」とか)、私は好きな監督でしたよ。安らかに眠ってほしいです。
なお、のちに「アポカリプト」が「足で走るマッドマックス」と呼ばれましたが、元祖は本作だと思っております(※個人の感想です)。
その他、「ナディ役のデボラ・リッチャーが可愛くて、当時はドキドキしたし、死んじゃうラストはとても可哀想だた (´・ω・`) カワイソウ」「フェンダー役のヴィンセント・クライン、かなり怖くてイイ顔なのに他の作品にあまり出てなくて残念(「ハートブルー」に出てた)」といったことは置いとくとして。そんなワケで、久しぶりに「サイボーグ」を観て、感想を書いてみましたが…。なんて言うんですかね、「長年連れ添っている妻を初めて好きになった時のこと」を思い出すような感じがして、ちょっとホッコリしちゃいました (´ω`*) ホッコリ ブログを書くのって楽しいですな。来年はもっと書こうと思います。おしまい。
一応、貼っておきますね。2012年にアメリカで発売されたディレクターズ・カット版のBlu-rayを日本でも出せ!m9`Д´) ビシッ
アルバート・ピュン監督作では、この映画もファンが多いですよね。
ちなみに続編はアンジェリーナ・ジョリーの初主演作。なかなかつまらないです。
3作目。DVD化されないのも納得の駄作でございます。