カルト
2012/日本 上映時間84分
監督・脚本:白石晃士
エグゼクティブプロデューサー:ジミー・ライ、平田樹彦、丸田順悟
プロデューサー:一瀬隆重
Co.プロデューサー:西前俊典
アソシエイトプロデューサー:丸山えり
撮影:平尾徹
VE:栃木光貴、三木誠
美術:プロデューサー:本田邦宏
美術:横守剛
特殊メイク:百武朋
視覚効果:本田貴雄
スタイリスト:棚橋公子
メイク:五十嵐広美
録音:井村優佑
音楽:はい島邦明
音楽プロデューサー:慶田次徳
音響効果:松浦大樹
編集:深沢佳文
キャスティング:山口正志
助監督:亀谷英司
制作担当:中村哲
ラインプロデューサー:中村和樹
出演:あびる優、岩佐真悠子、入来茉里、岡本夏美、林田麻里、井上肇、山口森広、小山田サユリ、三浦涼介
パンフレット:なし
(あらすじ)
人気タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の3人は、霊にとり憑かれたというある母娘の除霊をする番組のレポーターを務めることに。しかし、母娘にとり憑いた霊は強力で、訪れた霊能力者たちは次々に倒れてしまう。最強の霊能力者と言われるNEO(三浦涼介)が除霊に挑むが……。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
85点
※この映画に関しては、ネタバレを知らない方が確実に楽しめると思うので、気になっている方はこの感想文を読まない方が絶対良いです。で、「除霊番組系のフェイク・ドキュメンタリーなんだろうな」程度の気持ちで観ると良いですぞ。
※今回の記事は、「バチアタリ暴力人間」と「超・悪人」
と「オカルト」
のネタバレにも触れているので気をつけて!
熱心にチェックしているワケではないんですが、白石晃士監督の作品は結構好きなので、今回のフェイク・ドキュメンタリーも気になってまして。渋谷のユーロスペースで観てきました。「これは面白い!ヘ(゚∀゚*)ノ スゲェ!」と思いましたよ。「7/20から1週間限定のレイトショー上映」ということで、残念ながらユーロスペースでの公開はとっくに終わっているんですが、都内では8/31から渋谷のアップリンクXでレイトショー上映されるようだし、他の土地でも公開されるみたいなので、気になっている人はこんなネタバレ全開の駄文を読まずに映画館に行った方が良いですぞ (o^-')b オススメ
トークショー等もあったようですけど、1週間で公開が終わっちゃうんだもんなぁ。
白石監督といえば“フェイク・ドキュメンタリーの名手”というイメージですが、今作も本当にスゴかった! 最初は単に「女性タレントたちが除霊番組に出て、大変な目に遭う」的な内容かと舐めていたら、霊能力者たちが次々と除霊に失敗→死亡していきまして。「これはどうなっちゃうの!? (゚д゚;)」と思っていたら、“オレ様系”霊能力者のNEOが登場(本人の「マトリックス」からの雑な引用振りが愉快)。あれよあれよと事態を解決するうちに、この世界に邪神を呼び寄せようとするカルト教団との「小規模な幻魔大戦」に突入するんだから超ビックリなのです。しかもラストは敵に操られた入来茉里さんが宣戦布告をしてきて、“「オレたちの戦いはこれからだ!ヽ(`Д´)ノ」エンディング”を迎えるというね…。
除霊ドキュメンタリーに参加することになったあびる優さん、岩佐真悠子さん、入来茉里さん。この人選が妙にリアル。
撮影が始まると、想像以上の怪異が発生! 霊能者が次々とやられてしまう…。
そこで登場したのが最強の霊能力者NEO。乱暴な口を叩きながらも、怪異を次々と解決!
すると、少女に呪いをかけていたカルト教団が登場し、母親がニセモノだったことまで発覚しまして。
カルト教団の目的は「少女を依り代にして邪神をこの世に呼び出すこと」だった! オレたちの戦いはこれからだ!ヽ(`Д´)ノ
この中途半端な終わり方、賛否両論あるとは思いますが、僕的には「バチアタリ暴力人間」や「超・悪人」
の時のような「突き抜けたエンディング」の一種に見えたというか。白石監督はわざとああいうオチにしたんだろうなと。要は「NEOの登場によって途中からヒーローモノになる」という、白石作品的には非常に珍しい展開ゆえに、最後もいわゆる“ヒーロー漫画の打ち切り”風に着地したかったんじゃないか…って、勝手な深読みですケドネ (ノ∀`) テヘ
つーか、白石監督の演出がとにかくツボに入って。まず、“不穏な人間”を描くのが超上手い。隣人の親子や呪いの起爆装置を投げ入れるオッサンの不気味さが半端じゃないんですよ。チープに見える怪異現象描写の数々も、僕的には「オカルト」のラストに出てきた“安っぽい地獄絵図”のように、低予算を逆手にとって、あえて堂々と見せることで逆に異世界っぽい怖さを生み出していると思ってて。そこに、白石監督ならではの“笑い”の要素も入れてくるんだから、全編面白くて仕方がないのです(まぁ、ノリが合わない人にはキツイ気もしますがー)。
一番素晴らしかったのは、三浦涼介さんが演じた霊能力者NEO。モロに「仮面ライダーオーズ」のアンクっぽいので、テレビシリーズを1年間付き合った僕的には親近感が湧きまくりなんですが…。このキャラが超魅力的に見えるのは、「それまでのドラマで他の出演者たちが作中のリアルを積み上げていた→それをNEOが型破りに崩していく」からであって、よく考えられてるなぁと感心いたしました。
アンクの画像を貼っておきますね。NEOが力を発揮するのは“左手”でしたが、アンクは“右手”なのです (´∀`) ダカラナンダヨ
そんなワケで、もともと“霊能者の除霊モノ”が好きなのもあって、僕はスゲー面白かったです。白石監督版の「クトゥルフ神話」というか、「妖怪ハンター」というか。NEOのキャラがマジで素晴らしいし、あびる優さんたちとの絡みも非常に愉快だったので、ぜひ続きを作ってほしいと願っております~ (・∀・) オシマイ
今年の10月2日にはDVDがリリースされますが、タイミングが合うなら劇場で観てほしいですな。
カルト [DVD]
原作というよりはノベライズっぽい。
カルト (TO文庫)
一番好きな白石晃士監督作。僕の感想はこんな感じ。
オカルト [DVD]
これも白石晃士監督作。かなり気になっております。
戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦 [DVD]
NEOの名前の元ネタになった映画シリーズ。1作目は大好きです。
Matrix Trilogy, the [Blu-ray] [Import]
2010年度の仮面ライダー。嫌いじゃないです。
仮面ライダーOOO(オーズ) VOL.1【Blu-ray】
↧
カルト(ネタバレ)
↧