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サイド・エフェクト(ネタバレ)

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<注意書き!>

なんて言うんですかね、別に「衝撃のラスト!Σ(゚д゚;)」ってワケではないんですけれども(苦笑)、僕は事前知識ナシで観たら非常に面白かったのでね。もし、今、この文章を読んでいるアナタがまだこの映画を観ていないのなら、とりあえず劇場に足を運ぶか、DVDなどで鑑賞してからこの駄文を読むことをオススメします、マジで。






サイド・エフェクト

三角絞めでつかまえて-サイド・エフェクト

原題:Side Effects
2013/アメリカ 上映時間106分
監督:スティーブン・ソダーバーグ
製作:ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、グレゴリー・ジェイコブズ、スコット・Z・バーンズ
製作総指揮:ジェームズ・D・スターン、マイケル・ポレール、ダグラス・E・ハンセン
脚本:スコット・Z・バーンズ
美術:ハワード・カミングス
衣装:スーザン・ライアル
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム、ヴィネッサ・ショウ
パンフレット:★★★(700円/インタビューがあって、コラムもあって、良い感じ)
(あらすじ)
幸福な生活を送っていたエミリー(ルーニー・マーラ)は、夫がインサイダー取引で収監されたことをきっかけに、かつて患ったうつ病が再発。精神科医のバンクス(ジュード・ロウ)が処方した新薬により、うつ症状は改善されたものの副作用で夢遊病を発症し、やがて無意識状態のまま殺人を犯してしまう。主治医としての責任を問われ、社会的信頼を失ったバンクスは、エミリーに処方した新薬について独自に調査を開始。やがて衝撃的な真実にたどりつく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




85点


※今回の記事は、「真実の行方」「39-刑法第三十九条-」のネタバレにも触れているので、気をつけて!
※今回の記事は、アダルトな内容が含まれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。


具体的な話の内容は忘れてたんですけど、確か尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で「狐につままれたような気持ちになる映画」の1本に取り上げていたので、そんなに期待はしてなかったんです。ただ、あのスティーブン・ソダーバーグ監督の“最後の映画”ということなのでね、いそいそとTOHOシネマズスカラ座・みゆき座に足を運んできたんですが…。「スーパーざまぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ スーパー!と凄まじく溜飲が下がりましたよ~。


実はTOHOシネマズスカラ座・みゆき座に来るのは初めてだったりします。
三角絞めでつかまえて-初めてのスカラ座

地下2階に降りると、こんな感じ。
三角絞めでつかまえて-中はこんな感じ

昔の映画の巨大ポスターが貼ってありました。ここで上映されたんでしょうな。
三角絞めでつかまえて-昔の映画の巨大ポスター

TOHOシネマズ系列には珍しく、記事の切り抜きが展示されてました。
三角絞めでつかまえて-記事の切り抜き


最初はボンヤリと「薬の副作用を巡って、正義の医者と巨大企業側の医者が戦う社会派サスペンスなんでしょうな」程度に思って、観てたんですよ。キャストも適当にしかチェックしてなかったから、「ドラゴン・タトゥーの女」で一気にファンになったルーニー・マーラちゃんが出て来たのは超うれしかったし、さらに彼女が「インサイダー取引で刑務所に入った夫を4年間待っている健気な奧さん」「ただ、そのせいで鬱になって、薬に頼る日々…」というキャラクターだと知ってからは、「スーパー可哀相!ヽ(TДT)ノスーパー!」とフライング涙。ソダーバーグ作品の「コンテイジョン」で超イヤな奴を演じてたジュード・ロウも今回の役は“善良な精神科医”みたいだし、「せっかく旦那さんが出所したんだから、何とかこの病気を乗り切って、幸せになってほしい… (ノω・、) グスン」と応援してたのです。


夫が刑期を終えるまで4年も待ってたものの、精神を病んでしまったエミリー。
三角絞めでつかまえて-健気な奧さんエミリー(ルーニー・マーラ)

夫のマーティンを演じたのは、“カッコ良くて優しいけど、どこかバカっぽい”役が似合う男、チャニング・テイタム。
三角絞めでつかまえて-夫マーティン(チャニング・テイタム)

2人の仲良し振りを観ていると、「ああん、幸せになって!ヽ(´Д`;)ノ」と応援せざるを得ないのです。
三角絞めでつかまえて-仲良し夫婦

エミリーを支える精神科医バンクス。ジュード・ロウはクセ者感があるだけに、良い人役でも若干の胡散臭さが漂うのが良し。
三角絞めでつかまえて-精神科医バンクス(ジュード・ロウ)

前の担当医だったシーバート(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)も協力的で、すべては順調に向かうと思ったんですが…。
三角絞めでつかまえて-前の担当医シーバート(ゼタ=ジョーンズ)


だがしかし! このまま「エミリーの病が治って、めでたしめでたし ( ・∀・)(・∀・ ) ヨカッタネー」って終わってしまったら、さすがに映画としては何も起こらなすぎなので、やっぱり2人に襲いかかる不幸。なんとエミリーが夫のマーティンを刺殺してしまうんです! 当然ながら逮捕されるものの、彼女は何も覚えていない→与えられていた抗鬱剤のせいで夢遊病状態だった可能性が出て来たりして、さらには前の担当医だったシーバートはその事実を隠していたりもして…? それまで劇中でやたらと患者に薬を与える描写があったりしたのでね、「予想通り、ここから抗鬱剤に頼りがちなアメリカ人事情&患者の健康よりもビジネスを優先する巨大企業の闇などに斬り込んでいくのですな! (*゚∀゚)=3 ムッハー!」と、非常にドキドキして観ていたんですけど、話がドンドン予想外の方向に走り出したからスーパービックリ!Σ(゚д゚;) スーパー!


僕はこのシコルスキーのように、「予想通り」と自信満々だったんですがー(「バキ」17巻より)。
三角絞めでつかまえて-予想通りだ


オチを書いちゃうと、エミリーはジラート(レズ)と組んで、「鬱病になって新薬をもらう→その副作用でマーティンを殺害したと見せかけることで製薬会社の株で大儲け!」という計画を企てて実行したというね。要は、「真実の行方」「39-刑法第三十九条-」のように「精神異常状態はお芝居でした (o^-')b ゴメンネ」ということだったんです(薬のせいじゃなかった)。僕は心底ルーニーちゃんに同情して涙を流してただけに、「スーパー激怒!ヽ(`Д´)ノ スーパー!しましたよ。

しかも親身になってた精神科医バンクスは、「お前が薬を与えたせいで!(`Δ´) クズヤロウ!」と世間にバッシングされてオフィスから追い出されるわ、逆に“昔の事件(患者に手を出した疑惑)”を掘り起こされるわ、奧さんに愛想を尽かされて子どもを連れて出て行かれるわ、真相をつかんで訴えようとしても二重処罰になっちゃうから無理だわと(しかも自分がそうしちゃった…)、絵に描いたような踏んだり蹴ったり状態。彼の身になってみれば、こんな悪夢的状況はないワケで、観客的には、マジではらわたがグツグツと煮込まれて美味しいスープが出来るほどだったのです(なにこの文章)。

だから、「このムカつく女どもに天誅を!ヽ(TДT)ノ チクショウ!」と心から願ってたんですけれども! さすがはジュード・ロウですよ。エミリーの担当医という立場をフル活用して、2人の間に猜疑心を生み出すことで、ジラートはしっかり逮捕されて、無罪放免かと思われたエミリーも精神病院行き&クスリ漬けになるので、スーパーざまぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ スーパー! なんて言うんですかね、「ねぇねぇ、今どんな気持ち? バンクスを騙して大儲けしたと思ったら逮捕されちゃったけど、どんな気持ち? (・∀・) ニヤニヤ」と画面に向かって問い掛けたくなる強い気持ち、強い愛(最近、貼りがちなリンク)。


まったく関係ありませんが、「白魔女学園」公開記念としてでんぱ組.incの方を貼っておきますね↓




ルーニーちゃんとゼタ=ジョーンズのタッグが超ムカつく演技を見せてくれたおかげもありますが、これほど溜飲が下がったのは久々でしたね…(しみじみ)。いや、スゲー気持ち良かったです (・∀・) スッキリ ちなみに、ジラートが「もしこれがバレたら、アタシは殺人教唆&書類偽造で逮捕されちゃうわ 川`∀´) ウッフン」みたいな説明台詞を言ったすぐ後に「お前を人教唆&書類偽造で逮捕する!(`Δ´)」なんて展開になった時は、「両乳首後ろから同時こねくり」を連想して爆笑したんですけどアダルトな内容なので調査は各自で!(なんだこれ)

まぁ、ちょっとだけ文句を書くと、エミリーがマーティンを殺した後も夢遊病チックに動いてたりしたのは観客に対して少しフェアじゃないとは思いました(刺殺後はそのままベッドに直行したから、演技してないとも言えるんですがー)。お話自体は好きだけど、「大企業&社会のシステムと戦うのかと思いきや、意外と普通のサスペンスに着地しちゃう」のも、拍子抜け感がなくはなかったカナー (・ε・) ウーン


なんとなくムカつく顔の刃牙を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-フェアじゃない


とは言え、先の読めない展開に引っ張られてドキドキしたし、とにかく溜飲が下がったし、ルーニーちゃんのヌード&ハードなベッドシーンもありがたかったのでね、スーパー楽しい映画でしたヨ (・∀・) スーパー! ソダーバーグ監督、これが最後の映画なんて超もったいないというか、以前は「もし、お金に困ったら監督業に戻って『オーシャンズ』シリーズを製作するよ」とも発言してたのでね、ぜひ早くお金に困って「エージェント・マロリー」の続編を作ってほしいものです。ちなみに、僕は全然気付かなかったけど、批評家によると「白い恐怖」「間違えられた男」「めまい」「マーニー」などとの類似点がある→ヒッチコック・トリビュート映画なんだそうで、そういうのが好きな人とかも合うんじゃないですかね。




とりあえずサントラを貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-サイド・エフェクト サントラ
Side Effects


スティーブン・ソダーバーグ監督作で一番好きなのはこれ。今では90点くらいの評価なのです (´∀`) スキヨ
三角絞めでつかまえて-エージェント・マロリー
エージェント・マロリー [Blu-ray]


こちらもスティーブン・ソダーバーグ監督作。ジュード・ロウがスゲー迷惑でしたよ。
三角絞めでつかまえて-コンテイジョン Blu-ray
コンテイジョン [Blu-ray]


なんとなく思い出したグレゴリー・ホブリット監督作。実はエドワード・ノートンがウソついてました。
三角絞めでつかまえて-真実の行方 DVD
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なんとなく思い出した森田芳光監督作。こっちは堤真一さんがウソついてました。
三角絞めでつかまえて-39
39-刑法第三十九条- [DVD]







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