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セブン・サイコパス(ネタバレ)

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セブン・サイコパス

三角絞めでつかまえて-セブン・サイコパス

原題:Seven Psychopaths
2012/イギリス 上映時間110分
監督:マーティン・マクドナー
製作:グレアム・ブロードベント、ピーター・チャーニン、マーティン・マクドナー
製作総指揮:テッサ・ロス
脚本:マーティン・マクドナー
撮影:ベン・デイビス
美術:デビッド・ワスコ
編集:リサ・ガニング
音楽:カーター・バーウェル
出演:コリン・ファレル、サム・ロックウェル、ウッディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツ、アビー・コーニッシュ、オルガ・キュリレンコ、アマンダ・ウォーレン、ロング・グエン、ガボレイ・シディベ、ハリー・ディーン・スタントン、マイケル・ピット、ジェームズ・ヘバート、クリスピン・グローヴァー
パンフレット:★(500円/せっかく値段の割に頑張ってる作りなのに「ベトナム人の“牧師”役」って誤記は致命的)
(あらすじ)
脚本家のマーティ(コリン・ファレル)は、新作映画「セブン・サイコパス」の脚本執筆が進まずに悩んでいた。親友で売れない役者のビリー(サム・ロックウェル)は、そんなマーティを見て、ネタ集めになればと「イカれた奴(サイコパス)募集」という広告を勝手に出してしまう。すると、ウサギを抱えた殺人犯(トム・ウェイツ)や犬を愛するマフィア(ウッディ・ハレルソン)など、おかしな連中が次々と現れ、マーティとビリーは彼らが巻き起こすトラブルに巻き込まれてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


予告編を観る限り、それなりに愉快そうだし、クリストファー・ウォーケンやウディ・ハレルソンが出ているので、新宿武蔵野館で観てきました。まぁまぁ楽しかったです。こんなシケたことを書くのもアレですが、疲れ気味なので超雑に感想を書いておきますね。


武蔵野館名物の水槽はジョブズの野郎が占領してたので、ロビーの奥がこんな感じになってました。
三角絞めでつかまえて-ロビーの奥

記事の切り抜きもありましたよ。
三角絞めでつかまえて-記事の切り抜き


最初に好きなところを書きます。主人公が脚本家ということで、妄想でいろいろなシーンが入ったりする構成は面白いなぁと。それと同じく「登場人物たちがサイコパス→奇抜な行動をするのも仕方ない」と思えるのも、上手い設定だと思いました(ある種、ご都合的でもありますが)。「映画秘宝 2013年 03月号」で映画評論家の町山智浩さんがおっしゃってましたが、「パルプ・フィクション」以降に流行っているノワール・コメディの亜流というか。そんなに悪くないギャングの情婦(オルガ・キュリレンコ)がアッサリ殺されたりと、人の死を笑いのネタにする作風でして。そこら辺、生理的にアウトな人は多いかなぁと思いましたけど、僕は許容範囲でしたよ。

登場人物とそのエピソードは魅力的で、ウサギを抱いたザカリア(トム・ウェイツ)が語る「連続殺人鬼を殺す殺人鬼話」はスゲー楽しかったですね。「ムーンライト・マーダラーゾディアックなどの未解決事件の殺人鬼たちが影で殺されていた!」ってのは、フィクションからの反撃というかさ、「イングロリアス・バスターズ」的でもあって、実に気分爽快じゃありませんか。「両手をナイフで刺してテーブルに固定する→生きたまま焼く」とか、殺し方もなかなか残酷&気が利いていて、ぜひスピンオフ作品を作ってほしいと願うほどだったり。


ザカリアとマギー(アマンダ・ウォーレン)の殺人鬼タッグの活躍、もっと観たかったなぁ。
三角絞めでつかまえて-殺人鬼キラー


それと、何よりもグッときたのが、ロング・グエンが演じるベトナム人サイコパスの話。アメリカ人へのハードな復讐心を抱いた男のエピソードがどういう着地を迎えるのかと思ったら、まさかティック・クアン・ドックに繋がるとは…。正直、いくら「脚本の素人であるハンス(クリストファー・ウォーケン)が考えた→話が多少ご都合的でも仕方ない」というエクスキューズがあるにしても、やっぱりご都合的すぎる気がしてたまらないんですけれども、他の僧侶の「こんなことをしたって何も変わらない!ヽ(´Д`;)ノ ヤメテェ」という忠告を「変わるかも ( ´_ゝ`)」とそっといなして焼身自殺する姿にはね、ロング・グエンの見事な演技もあって、ちくしょう、超感動したYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン


まさかこのベトナム人の話がこういう着地をするなんてなぁ…(残酷なので注意!)。
三角絞めでつかまえて-ベトナム人僧侶のお話


その他、地獄まで追うクエーカー教徒のエピソードも好きだったし(その相手がハンスだったのはビックリ)、ダイヤのエースのヒットマンがビリーだったのも予想外で良かったですね~。一応、最後の展開を書いておくと、警官たちの目の前でビリーを射殺してしまったので、ウッディ・ハレルソン演じるマフィアとその一味は逮捕。マーティはハンス(自己犠牲で死亡)の助けもあって、無事脚本を書き終えまして。ラストは、完成した映画のエンドクレジットにザカリアの電話番号を入れてなかったので、本人から直接抗議を受けるものの、事件を経て人が変わったのを見抜いたザカリアに許されるムードで終わってました。


この2人が同一人物だったのは、全然予想してなかったです。まぁ、僕がマヌケなだけな気もしますがー (・ε・)
三角絞めでつかまえて-1と7は一緒でした


まぁ、アクションシーンもあったし、残酷描写も多いし、話も先が見えなくて面白かったし、基本的には楽しく観られたんですけれども。不満を書くと、いくら「サイコパスだから」という言い訳があったとしても、ビリーのキャラクターには現実感がなさすぎて、あまり乗れなかったです。結局、彼は酒の席でマーティがした話を真に受けて、マフィアを殺しまくったりしてたワケですが、あまりに万能&忠実というか。最後、空の発煙筒でマフィアを煽って射殺されてましたが(a.k.a.自殺)、さすがにやりすぎに見えちゃった感じ。他のキャラはまだ飲み込めたんですけどねー。

それと、これは本当に個人的な好みですけど、弱いコリン・ファレルに違和感を覚えてしまって…。僕が彼を初めて認識したのは「デアデビル」でして、映画自体は残念な印象ですけれども、コリン・ファレルが演じたブルズアイは超カッコ良かった!ヽ(`Д´)ノ 今でも「どうせスピンオフを作るなら『エレクトラ』じゃなく『ブルズアイ』だろバカ ( ゚д゚)、ペッ」と思っているだけにね、なんか弱いコリン・ファレルってあまり楽しくないなぁ…って、スゲーどうでも良い話ですな!ヘ(゚∀゚*)ノ ワッショイ!


ブルズアイの素敵なダーツシーンを貼っておきますね↓




もうね、惚れ惚れするほどカッコイイ… (´Д`;) ハァハァ この人、この役だけ演じてればいいのにね(暴論)。




ってことで、ごめんなさい、本当につまらない文章をダラッと書いちゃいましたが、それなりに面白かったです (o^-')b スキヨ この映画のせいでミッキー・ロークが「エクスペンダブルズ2」を降板したと思うと、少し寂しい気持ちになった秋の夜長でした(なんだこれ)。好きな人は好きだろうし、嫌いな人は超毛嫌いしそうな気がする作品というか。「パルプ・フィクション」のバッタモンっぽい映画でも愉快に観られる人だったら、劇場に足を運んでも良いと思いますが、新宿武蔵野館の上映は今日(11/29(金))までなので急いでぇ!ヽ(´Д`;)ノ オシマイ




マーティン・マクドナー監督のデビュー作。レンタル落ち商品しかないのかしらん。



映画のサントラを貼っておきますね。



劇中で流れていた北野武監督作。バイオレンス映画の名作ですな。







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