夢と狂気の王国
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2013/日本 上映時間101分
監督・脚本・撮影・編集・ナレーション:砂田麻美
プロデューサー:川上量生
音楽:高木正勝
協力:スタジオジブリ
出演:宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫、庵野秀明、宮崎吾朗、西村義明、奥田誠治
パンフレット:★★★★(600円/表紙が素敵だし、インタビュー記事とか企画ページも良かった)
(あらすじ)
「風立ちぬ」を最後に長編映画の製作から引退を表明した宮崎駿監督、宮崎監督の盟友でともに切磋琢磨してきた高畑勲監督、2人の巨匠の間で奔走する鈴木敏夫プロデューサーというスタジオジブリの核となる3人を中心に、数十年におよぶ長い時間の中で、いかにして夢を生み出してきたのか、3人の抱える愛憎や創作現場としてのスタジオジブリの実態を描き出した。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※今回の記事は、「はじまりのみち」Image may be NSFW.
Clik here to view.のネタバレに触れているので、気をつけて!
※今回の記事は、砂田麻美監督や「エンディングノート」Image may be NSFW.
Clik here to view.が好きな人は、確実に不快になるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、宮崎駿監督、高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサーが好きな方も不快になるかもしれないので、読まない方が良いです。
※というか、今回の記事は心の狭い文章が多く書かれているので、読まない方が良いと思うのです。
確か宮崎駿監督の「風立ちぬ」が公開されたあたりで、この映画の予告編が流れ始めてて、興味を持ちまして。とは言え、日本全国の良識ある人々を感動の渦に叩き込んだ砂田麻美監督の劇場長編デビュー作「エンディングノート」Image may be NSFW.
Clik here to view.を観た時、恐ろしく心の狭い感想文を書いて醜態を晒した僕ですよ、「ジブリにしのび込んだマミちゃんの冒険。」なんてキャッチコピーを見た瞬間、「自分で『ちゃん』付けしてんじゃねぇぞ!(`Δ´) ゴルァ」「百歩譲って、クリィミーかエスパーになってからにしろ!( ゚д゚)、ペッ」などと無闇に激怒したりして…(いろいろと残念な文章)。
ちくしょう、最後の「。」が憎い!ヽ(`Д´)ノ キィィ
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って、自分でもこういうの良くないって思ってるんです、本当に。「エンディングノート」Image may be NSFW.
Clik here to view.は、ちくしょう、好きになれないけど、砂田監督が“確かな腕”を持っているのは間違いないし。ネットでも話題になった、庵野監督が「風立ちぬ」の声優に選ばれるくだりの動画とかも愉快だし、劇場に飾られているポスターのビジュアルも素晴らしいし…。やっぱり「かぐや姫の物語」の前に観ておこうと思い直して、新宿バルト9で観てきました。恐ろしいほど萌えましたよ… (´Д`;) ハァハァ ちなみに客席は満員状態でした。
封切り直後は、駿と勲の狂気が劇場ロビーを侵蝕! 防毒マスクを付けていない人は、次々と倒れてました…(余計なウソ)。
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上から見るとこんな感じ。大掛かりですな~。
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スタジオジブリ関連のドキュメンタリーって、『「もののけ姫」はこうして生まれた。』Image may be NSFW.
Clik here to view.とか、あとテレビで少し観たくらいなんですけど、この映画はズバ抜けて面白かったです。というのは、一応は“「風立ちぬ」の製作中~完成~公開~引退発表までの流れ”を映した作品ではあるんですが、何よりも「人間・宮崎駿」の魅力をちゃんと捉えている印象。宮崎駿監督が持つ哲学とか、思想とか、そういう難しいことだけでなく、真面目な話をした直後に和ませようとしたりする“気の良いオジサン”振りなどが全編に溢れているんです。僕ですら「駿かわいいよ駿… (´Д`;) ハァハァ」とハートを掴まれたほどですから、“オジサン萌え”属性のある方なら、最悪即死するのではないでしょうか。「宮崎アニメのFOOD理論」を提唱するなど、“極度の駿LOVE”で知られる福田里香先生とか、すでに同作品を観ているだろうに、なぜまだ生存しているのか不思議なほどだったり(失礼な文章)。
映画序盤、ラジオ体操第2をこなすシーンからキュートすぎ。駿のダブルバイセップスが観られるのは「夢と狂気の王国」だけ(o^-')b!
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動画でも観られた“庵野監督を声優に選ぶくだり”なんて、場内が非常に温かい笑い声と優しさに包まれましてね…(しみじみ)。「風立ちぬ」、最初は主人公も死ぬ予定だったみたいなんですけど、それが変更になったのも庵野監督への愛ゆえだったりするから、「それほどか!Σ(゚д゚;)」とビックリですよ。僕的には「もうお前ら養子縁組しちゃえよ (´∀`) ヒューヒュー」的な心境になりつつも、なんとなく吾朗が不憫になったりもした次第(唐突な呼び捨て)
駿のWピース炸裂! なんか庵野監督まで可愛く見えてくるMAGIC!
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本作の爆笑ポイントである「庵野監督を声優にするアイディアを受け止めるスタッフ」の画像も貼っておきますね。
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ちなみに、本人が撮影を拒否したのか、この映画にはスタジオジブリの最重要人物の1人である高畑勲監督がほとんど出てこなくて、最初はそこが残念に感じたんですけど…。宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーなどがその愛憎を語るうちに、不在なのにしっかりと存在感が伝わってくるから面白い。終盤に差し掛かってやっと登場した時は、ちょっと感動して涙が出て来ましたね…。
このスリーショット、非常に良かったのです。
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あと、スムースに心を掴まれたのが、クライマックス。宮崎駿監督が街並みを眺めながら「あのビルから電線の上を走って~」とか妄想トークを繰り広げるんですけど、そこに歴代のジブリ作品の名シーンが流れるんですよ。正直、「はじまりのみち」Image may be NSFW.
Clik here to view.のラストを連想したんですが、よくよく考えると、僕がジブリの映画を劇場で見始めたのは「魔女の宅急便」Image may be NSFW.
Clik here to view.からなので、大画面で「カリオストロの城」 Image may be NSFW.
Clik here to view.や「風の谷のナウシカ」Image may be NSFW.
Clik here to view.を観るのがスゲー新鮮で。「なんかズルイ!ヽ(`Д´)ノ」と思いながらもグッときちゃいました。
なんとなく貼っておきますよ↓ 大画面で「ナウシカ」Image may be NSFW.
Clik here to view.、観てみたいな…。
なんて言うんですかね、パンフレットで師匠にあたる是枝和弘監督が同じようなことを書いてたんですけど、砂田麻美監督は映画に愛されてるんじゃないかと。それは「宮崎駿監督が引退宣言する瞬間を撮れた」的なことだけでなく。例えば、この映画のポスターは奇跡のような素晴らしさなワケですけど、元ネタ自体は、実は宮崎駿監督自身が作って飾ってたものを拝借しているワケで。些末なところでは「スタジオジブリに猫が住み着いていたこと」とか、本人に才能があるだけでなく、周囲が味方になる“何か”も持ってる感じがしたというか…って、わかりづらいですかね (・∀・;) エヘヘ とにかく「砂田監督は出来ておる喃… ( ´_ゝ`)」と、偉そうに思ったり。
パンフレットの表紙をスキャンしてみました。いや、本当に良いよなぁ、これ。
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なんとなく虎眼先生の画像を貼っておきますね。
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まぁ、「狂気の王国」という割には“発狂寸前まで追い込まれたジブリ社員が奇声をあげながら互いの目をくり抜き合う”といったシーンはなくて、そこら辺は少し物足りなかったんですけれども。「こんな世界は滅べばいいと思うけど、子どもたちのことを考えると… (´・ω・`) ウーン」とやっぱり子ども想いの駿や、「もともと僕は映画が作りたい人間じゃないYO!ヽ(TДT)ノ」と嘆く吾朗が愛らしかったりもしたので、僕は非常に満足いたしました (´∀`) 思わずまた「風立ちぬ」を観に行っちゃったほどでしたよ。ラスト、宮崎駿監督がこちらに向かって歩いてくるところで映画は終わってましたけど、引退なんかサッサと撤回して、景気の良い格闘アクション映画でも作ってほしいものです(無理な注文)。
この映画のおかげで、正直、そんなに作品が好きじゃない高畑勲監督への好感度も上がったということで、いそいそと「かぐや姫の物語」を観に行ったんですが、それはまた別のお話。一応、見終わった直後は「万人にオススメ!ヘ(゚∀゚*)ノ」って思ってたんですけど、先日、アシパンではちごろうさん(僕よりもアニメに関するリテラシーが高い人)と話したら、全然そうでもなかったみたいなのでね、興味がある人は期待値低めで観てみて!(o^-')b オワリ
砂田麻美監督作。心が狭くて本当にごめんなさいね…。
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「もののけ姫」Image may be NSFW.
Clik here to view.製作時に密着したドキュメンタリー。前に見たけど、よく覚えてないッス (ノ∀`) テヘ
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「借りぐらしのアリエッティ」Image may be NSFW.
Clik here to view.公開時に製作されたドキュメンタリー。宮崎駿監督がオススメ児童文学を語る…って、米林宏昌監督の立場は?
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「崖の上のポニョ」Image may be NSFW.
Clik here to view.の時に作られたドキュメンタリー。
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最悪双方が消滅すると危惧された(ウソ)、駿と吾朗の300日戦争(スリーハンドレッドウォー)のドキュメンタリー。
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「大人が聴く歌、大人が唄える歌が欲しい」というWJグッズのようなコンセプトで宮崎駿監督が製作した「お母さんの写真」Image may be NSFW.
Clik here to view. 製作時のドキュメンタリー。
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宮崎駿監督の仕事っぷりを捉えたドキュメンタリーだって。
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こちらは鈴木敏夫プロデューサーのドキュメンタリー。勉強になりそう。
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宮崎駿監督とあのジョン・ラセターの交流を記録したドキュメンタリー。「ありがとう」って何よ (・ε・)
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ドキュメンタリー…というよりは、ジブリ作品のイメージとなった街などを巡る旅のDVD。
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上記のDVDと同じコンセプトのロケ地巡り(?)でございます。
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宮崎駿製作、高畑勲監督によるドキュメンタリー。すみません、全然知らなかったです。
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劇中で宮崎駿監督が高畑勲監督を超褒めていた作品。僕も普通に好きです。
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タイトルから、なんとなく連想したドキュメンタリー。これも観たいんだよなぁ。
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夢と狂気の王国(ネタバレ)
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