ホビット 思いがけない冒険(IMAX3D・字幕版)
原題:THE HOBBIT:AN UNEXPECTED JOURNEY
2012/アメリカ、ニュージーランド 上映時間170分
監督・製作・脚本:ピーター・ジャクソン
原作:J・R・R・トールキン
製作総指揮:アラン・ホーン、トビー・エメリッヒ、ケン・カミンズ
製作・脚本:フラン・ウォルシュ
製作:キャロリン・カニンガム
脚本:フィリッパ・ボウエン、ギレルモ・デル・トロ
出演:アンディ・サーキス、イアン・ホルム、イアン・マッケラン、イライジャ・ウッド、クリストファー・リー、ケイト・ブランシェット、マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、マヌー・ベネット、ジェド・ブロフィー、アダム・ブラウン、ジョン・カーレン、マーク・ハドロウ、ピーター・ハンブルトン、バリー・ハンフリーズ、スティーヴン・ハンター、ウィリアム・キルシャー、シルベスター・マッコイ、ブレット・マッケンジー、グレアム・マクタビッシュ、ジェイムズ・ネスビット、ディーン・オゴーマン、コナン・スティーヴンス、ケン・ストット、エイダン・ターナー
(あらすじ)
ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)から思わぬ旅の誘いを受ける。それは、ドラゴンに乗っ取られたドワーフの王国を奪取するというものだった。ドワーフの戦士トーリン(リチャード・アーミティッジ)が率いる13人のドワーフたちと、最初の目的地“はなれ山”を目指してワーグ、オークといった怪物や魔術師がひしめく荒野を進んでいくビルボ。そんな中、ゴブリンが巣食うトンネルに入っていった彼は、そこでゴラム(アンディ・サーキス)という醜悪な化け物と出会う。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
92点
※今回の記事は、原作のネタバレ=先の展開にも少し触れているので、知りたくない人は読んじゃダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ
新年1回目の更新は、この映画にしようと思ってたんですよね ( ̄ー ̄)ニヤッ まず、僕と「指輪物語」について簡単に書くと、「馳夫は許せる派」であり、「ゴクリはゴラムでもどっちでも良い派」だったりします(なんだこれ)。初めて読んだ中学2年生の時はそれほどグッと来なかったけど、大人になって「ロード・オブ・ザ・リング」三部作
を観て、あらためて原作小説
も見直した感じ…って、伝わるでしょうか。
で、今回の「ホビット 思いがけない冒険」ですが、原作自体は大好きなんですけど、正直なところ、全然期待はしてなくて。というのは、「ロード・オブ・ザ・リング」三部作
より話のスケールが超ダウンするんだから、どう考えても盛り上がるワケがないじゃないですか。しかも三部作にするなんて論外というか、「バカじゃないの? ( ゚д゚)、ペッ」って。とは言いつつも、公開日が迫ってくると徐々にテンションが上がってきて、つい「名作確定」なんて書いちゃったりもして。最終的には「ああん、やっぱり超期待してた!ヽ(´Д`;)ノ ミタイヨゥ」と、ユナイテッド・シネマとしまえんで「IMAX3D(HFR上映)・字幕版」を観て来ました。最高でしたヨ (´∀`) ウフフ ハッキリ言って、「映画秘宝 2013年 02月号」
の特集記事と思いっきり被る感想になっちゃったので、適当に読み流していただけると幸いです(つーか、むしろこっち
を読むべし!ヽ(`Д´)ノ)。
劇場にはこんな展示物があったりして。
IMAX3DはHFR上映なんだそうで、「映像がビデオみたいに安っぽい」という批判意見に頷けるところもなくはないんですが、僕は全体的に“現実味のあるファンタジー世界”って感じがして、かなり没入しちゃいましたね。このブログではよく書いてることなんですけど、中学~高校の間、ずっとテーブルトークRPGなる趣味にハマッてまして、この手のファンタジー世界はもともと大好物なんですよ。だから、中学生時代、D&Dの世界(元ネタは「指輪物語」)にドップリ浸かってたころをスゲー思い出しながら、グッときてました。VFXの発達がもたらした“リアルな中つ国”は本当に素晴らしくて、すべてに違和感がないというか、観てて非常に居心地が良かったです。特に感心したのが、イアン・ホルムが演じたビルボの“若いころ”で、「メイクがリアルすぎて、『トロン:レガシー』
のジェフ・ブリッジスよりスゲェ!Σ(゚д゚;)」って思ってたら、見終わった後、“若いビルボ”はマーティン・フリーマンが演じてたのを知って、人知れず赤面したりして (ノ∀`) バカデシタ
ビルボ役はイアン・ホルムが1人で演じてると思いこんでました (*ノ▽ノ) ハズカシッ
お話を簡単に書くと、「13人のドワーフ&ガンダルフと半ば無理矢理旅立たせられたビルボは、紆余曲折あった挙げ句、ゴラムから指輪を手に入れたりしつつ、最初はバカにされてたドワーフの王トーリンの信頼をゲットして終わる→そして第二部へ!」って感じ。とにかく原作の場面を上手く映像化してて(エピソードの省略&再構築も絶妙)、ところどころ感動しちゃいました。
このシーンの見せ方とか、完璧だと思うのです。
何がスゴイって、原作に「追補編」
などの要素をいろいろと盛り込んで話のスケールを大きくしつつ、ビルボがトーリンを助けて友情を育んだり(ビルボに郷愁の念があったからこそ、故郷のないドワーフたちを思いやれたという展開はお見事!)、トーリンとオークのボス・アゾク(マヌー・ベネット)が因縁を燃やしたり、茶色の賢者ラダガスト(シルベスター・マッコイ)が活躍したりと、気が利いたオリジナル要素をふんだんに入れることで、“厚みのある三部作”になりそうなんですよ。この感じなら、トーリンとビルボの決裂と和解は超感動的だろうし、五軍の戦いも盛り上がるだろうし、ネクロマンサー=サウロンとの戦いも派手に映像化されるだろうし、「三部作にするなんて論外というか、『バカじゃないの? ( ゚д゚)、ペッ』」なんてドヤ顔で知った風なことを書いてた自分自身をアッパーで撲殺したい心境。今では、ピーター・ジャクソン監督なら見事な三部作に出来ると確信しております。
ラダガスト(右)については、恥ずかしながら存在すら忘れてましたが、ウサギのソリが超キュートでしたよ。
強いて文句を書くなら、時間が短かったのと(個人的には4時間でも良し)、ドワーフに美形がいたこと。キャラ的に差別化を図るためだろうし、そういう個体もいるんでしょうけど、やっぱり“美形のドワーフ”はどうかと思うのです (´・ω・`) ウーン あと、序盤にイライジャ・ウッド演じるフロドが出て来たのは、いくら「ロード・オブ・ザ・リング」三部作との繋がりを見せるためとは言え、少しえげつなく感じちゃったかなぁ(そもそもこの映画の方が先の話なんだし…)。
なんとなく天内悠の攻撃に驚く刃牙の画像を貼っておきますね。
って、安い不満を書いちゃいましたが(苦笑)、何はともあれ、大好きでした (´∀`) ウフフ 役者さんたちも実に素晴らしくて、ガンダルフ役のイアン・マッケランのチャーミングさは相変わらずだし、トーリン役のリチャード・アーミティッジも素敵でしたな(ドワーフにしてはイケメンすぎるけど)。たぶん、もう1回は中つ国に浸りに行くんじゃないかしらん。すっかり「ロード・オブ・ザ・リング」っぽくなってしまってるだけに、原作
通りの「ホビットの冒険」を期待してた人はガッカリするかもしれませんが、僕的には非常に良く出来てる作品だと思うので、興味がある方は劇場へどうぞ~。
原作本。「指輪物語」より読みやすいので、結構オススメ。
ホビットの冒険 オリジナル版
なんとなく欲しいような気がするサントラ。
映画 ホビット 思いがけない冒険 オリジナル・サウンドトラック
文庫版は持ってるんですが、ハードカバーがほしかったり…。
新版 指輪物語 全7巻
スゲーほしかったけど、ブルーレイなのに入れ替える必要があるのはなぁ…。
ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッド・エディション トリロジーBOX【Blu-ray】
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ホビット 思いがけない冒険(IMAX3D・字幕版)(ネタバレ)
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