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燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘(ネタバレ)

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燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘

三角絞めでつかまえて-燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘

原題:打擂台 Gallants
2010/香港 上映時間96分
監督:デレク・クォック、クレメント・チェン
製作:ラム・カートン
製作総指揮:アンディ・ラウ
アクション監督:ユン・タク
出演:ブルース・リャン、チェン・カンタイ、テディ・ロビン、ロー・マン、チャーリー・チャン、ウォン・ヤウナム、シア・シャオチェン、ジン・アウヨン、MCジン
パンフレット:★★★★(600円/飯星景子さんのコラムが素敵→この記事もオススメ)
(あらすじ)
不動産会社の冴えない社員リョン・ゲンチョン(ウォン・ヤウナム)は、武術家のソン(ブルース・リャン)とセン(チェン・カンタイ)が経営するさびれた喫茶店に立ち退いてもらうため、店を訪れる。その店はかつて、2人の師匠ロー(テディ・ロビン)が指導する武術学校だったが、ローは30年前から店の2階で眠り続けていた。しかし、ふとしたきっかけで覚醒したローは、30年の時間が流れていることに気づかず、チョンを武術学校の生徒と勘違いする。チョンは成り行きで武術大会出場を目指すことになり、ローの特訓を受けるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


いつの号かは忘れましたが、映画秘宝で紹介されてた時からずっと観たかったんですよぉ~(馴れ馴れしく)。で、やっと今年の1月5日から限定公開されるということで(料金はサービスデーとか関係なく1500円均一)、シネマート六本木にて観てきました。素晴らしかったです… (ノДT) ヨカッタ... ちなみに、年が明けてから感想を何本かアップしてきましたが、これが新年1本目の映画鑑賞だったりします。


1月6日、新年1本目は香港映画だッ!
$三角絞めでつかまえて-シネマート六本木にて「じじぃドラゴン」

パンフレットが販売中。「どうせパンフレットもないんだろうけどさ」なんて偉そうに書いてごめんなさい!ヽ(;´Д`)ノ スミマセヌ
三角絞めでつかまえて-パンフレットが売られてました

別の日に行ったら、記事の切り抜きがありました。僕が気付かなかっただけかしら。
三角絞めでつかまえて-記事の切り抜き


ハッキリ言って、世界観とかストーリーは結構アバウトというか。「① 不動産会社で働くリョンが羅記茶館の地上げに加担しなくちゃいけない」「② 少年時代にイジメていたマン(MCジン)が地主になってて、逆にイジメられる」「③ 弟子のソン&センが昏睡状態の師匠ローを30年間ずっと世話してきた→やっと師匠が目覚めた!」という3つの要素が絡み合ってストーリーが展開されるんですけど…。最初の2つに関しては、「リョンはこれから仕事をどうするつもり?(“現実逃避したまま”とも見える)」とか「マンはリョンのイジメのせいで、いつも首にコルセットをしているほどの後遺症を抱えているのに、勝手にノーサイドヅラをするのは都合よすぎじゃね?」とか(このエピソードの演出は本当に雑)、よく考えると納得できないところが残ったまま映画が終わっちゃうんですよね。“ひよわな若者が特訓して強くなる話”は基本的に大好物なんですが、主人公のリョンには最後まで乗り切れなかったです。敵対する武術道場が主催する武術大会がテレビで宣伝されてたりする割には小規模っぽかったりとか、悪の描き方&許し方が中途半端だったりとか、その他にも気になるところが多かったですな。


左が主人公のリョン。こういう特訓シーンはスゲー良かったです。
三角絞めでつかまえて-特訓シーンは好き

ただ、幼いころ、リョンがイジメまくったマンが…。
三角絞めでつかまえて-マンをいじめるリョン

現在も首にコルセットをつけないと生活できない状態になってたのは、もう少し反省&同情しても良かったのでは。
三角絞めでつかまえて-マン(MCジン)


って、文句を書いちゃいましたけど、の要素に関しては100点の面白さ。ブルース・リャンやチェン・カンタイ、テディ・ロビンという渋いオッサンたちが繰り広げるコメディ演技合戦は、観ているだけで顔がほころぶ愛らしさなのです (^ε^) スキヨ そして、最も重要な“功夫LOVE要素”もとにかく気が利いてて、「ドラゴン 怒りの鉄拳」のOPテーマを意識した曲が流れるオープニングで胸を掴まれると、その直後に繰り広げられるブルース・リャンのキレキレの功夫アクションで、すっかりやられちゃう感じ。この映画に出てくるオッサン連中は、端役の人ですらコクがあって最高なんですが、一番グッときたのはやっぱりブルース・リャンでしたねぇ…(しみじみ)。


セン役のチェン・カンタイは、「嵐を呼ぶドラゴン」が有名な往年の大スター。
三角絞めでつかまえて-セン(チェン・カンタイ)

敵の道場の社長チン役のチャーリー・チャン「ドラゴンロード」などに出てたそうだけど、全然覚えてないです (ノ∀`) テヘ
三角絞めでつかまえて-チン(チャーリー・チャン)

地主側の腕が立つ男イー役のロー・マンは「五毒拳」が有名で、「イップマン 葉問」にも出てましたな。
三角絞めでつかまえて-イー(ロー・マン)

師匠役のテディ・ロビンはアクションスターではないけど、最高の演技でした。
三角絞めでつかまえて-ロー師匠(テディ・ロビン)

でも、一番グッときたのはソン役のブルース・リャン。カッコ良いとしか言いようがなかったです… (ノω・、) ステキ
三角絞めでつかまえて-ザ・ブルース・リャン


この「ドラゴン怒りの鉄拳」のOPテーマ風の音楽が流れるオープニングは燃えすぎて死ぬ!ヽ(`Д´)ノサイコー!




僕がブルース・リャンのことをしっかり認識したのは、バリバリ活躍してた70年代ではなくて、ビデオを借りるようになった90年代からなんですけど、すっかりオッサン化してしまった現在、「しょぼくれたビジュアルのオヤジが実は強い」って設定がこんなにハマる人はいないんじゃないでしょうか(「カンフーハッスル」でもそんな役でしたな)。「映画秘宝 2013年 02月号」のインタビューで、デレク・クォック&クレメント・チェン監督は「『大俠霍元甲』を観て以来、ブルース・リャンの大ファン」と語っていましたが、映画からその想いがビンビン伝わってくるほど、超カッコ良く撮られてましたよ。


ブルース・リャン版「ドラゴン怒りの鉄拳」である「大俠霍元甲」の動画を貼っておきますね↓




ズバ抜けて素晴らしかったのがラストバトル。イヤな地主&最新武術道場と、あーだこーだと揉めた挙げ句、30年の昏睡状態から復活した師匠は亡くなってしまって。ソンは自分の格闘人生のケジメとして、最新武術道場に挑戦状を送りつけて、“今どきの格闘家”ってムードのクワン(リー・ハイタオ/ガチの元散打チャンピオン)と道場でタイマンを張るんです。一時は敗北しそうになるものの、センのおかげで師匠のことを思い出して、古傷を保護していたニープレスを外し、戦闘を再開する場面の燃え具合はハンパではなくて。さらにその後、己の修行人生のすべての想いを込めた連打を叩き込むシーンは涙なくしては観られなくて… (ノДT) ちなみにラストは、師匠のアヒルの燻製を炊き込んだ料理をみんなで仲良く食べて終わるワケですが、「登場人物たちがそれぞれのしがらみから解き放たれて、新たなスタートを切る」って感じで、非常に良い終わり方だと思いましたね…。


戦闘開始! 最初こそソンは互角に戦うものの…。
三角絞めでつかまえて-戦闘開始!

次第にクワンに追い込まれてしまうんですね。
三角絞めでつかまえて-最初は苦戦

がしかし! センの励ましを受けて、ヒザを保護していたニープレス(ニプレスじゃないゾ (o^-')b マチガエナイデ!)をあえてキャストオフ!
三角絞めでつかまえて-足のギブスを外して...

ここから始まる怒涛の攻めは燃えまくりでした… ( ;∀;)イイコウゲキダナー
三角絞めでつかまえて-必殺の飛び蹴り!


「大俠霍元甲」の主題歌「万里長城永不倒」にマン役のMCジンがラップを載せたエンディングテーマを貼っておきますね↓




ということで、おかしなところは山ほどあるんですけど、僕は大好きな映画でした (´∀`) シアワセ 大きな画面で観られて良かったというか、公開してくれたシネマート六本木には感謝ですな~。万人には薦めませんけど、功夫映画が好きな人なら要チェックじゃないでしょうか。




チャウ・シンチー監督&主演作。ブルース・リャンは凶悪なラスボスを演じております。
三角絞めでつかまえて-カンフーハッスル
カンフーハッスル [Blu-ray]


ブルース・リャンと倉田保昭さんのバトルが楽しい映画。
三角絞めでつかまえて-帰って来たドラゴン
帰ってきたドラゴン [DVD]


一応、貼っておきます。ううむ、また買うことになるとはなぁ…。
三角絞めでつかまえて-ドラゴン怒りの鉄拳
ドラゴン怒りの鉄拳 エクストリーム・エディション [Blu-ray]


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