※この記事のタイトルは、本来なら「ジ・オススメ書籍」なのかもしれないけど、気にしないで!
僕がそこそこ愛しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」では、毎年、定期的に「推薦図書特集」なんて企画をやってましてね。紀伊國屋書店・新宿本店と連動したフェアを開催するのも恒例行事となっているのです。
これが「タマフルブックフェア」だッ! 前に来た時より、種類が増えてやがる… (`Δ´;) ヌゥ
気付かなかったけど、こういうポスターもあるのね。
で、早速、「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」と「世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書」
を買って、現在、積みっぱなしだったりするワケですが…(一番ダメな展開)。とりあえず今回は勝手に便乗して、僕の推薦図書を書いておこうと思います。最近は、「プロメテア 1」
とか「アラン・マンジェル氏のスキゾな冒険」
とかも面白かったんですけど、イチオシはこの本だったりします↓
謝るなら、いつでもおいで
これ、佐世保小6女児同級生殺害事件のノンフィクションでして。事件の概要はwikipediaなどを読んでいただければと思うんですけど…。事件が起きたころは、正直、あまり興味がなかったものの、“子を持つ親の立場”になってから振り返ると、「自分の子どもが被害者にも加害者にもなるかもしれない…」という、スゲー恐ろしい話なのです。ちょっと読むのがツラくて、途中で止めたりもしちゃったんですが、読み終わった後は、つい「11歳の衝動―佐世保同級生殺害事件」とか「佐世保事件からわたしたちが考えたこと―思春期の子どもと向きあう」
とかも読んじゃったりしてね。
書いた川名壮志さんは毎日新聞の記者なんですが、事件当時、長崎県佐世保支局で働いていた人でして。被害者の父親はそこの支局長ということで、被害者家族と一緒に食事をするほどの密接な関係だったところで、事件が発生するワケですよ。これが非常に生々しい。さらには、被害者の父親と兄、加害者の親にも話を聞いていて、「こんなルポが書けるのはこの人しかいなかっただろう」と、ごめんなさい、ちょっと不謹慎かもしれませんけど、非常に感心いたしました。
ネタバレになっちゃうので詳しくは書きませんが、確かに「あの程度のことで人を殺す子どもはいない」けど、「誰でもそうなり得る」とも強く思ったというか。加害者の親に後ろ指は差せないなぁと。あと、被害者家族の話もまたいろいろと考えさせられて、特にこの本のタイトルになった言葉はスゲー重かったです…。
ということで、なんだか頭の悪いボンヤリとした感想文を垂れ流しちゃいましたが(苦笑)、駆け出し記者の成長譚的な要素もあって、非常に読みやすいので、興味がある人はぜひ手にとってみてくださいな。特に子どもがいる人はタメになると思いますぞ (・∀・) オシマイ
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ザ・オススメ書籍(2014年初夏)
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