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フューリー(ネタバレ)

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フューリー

フューリー

原題:Fury
2014/アメリカ 上映時間135分
監督・製作・脚本:デビッド・エアー
製作:ビル・ブロック、イーサン・スミス、ジョン・リーシャー
製作総指揮:ブラッド・ピット、サーシャ・シャピロ、アントン・レッシン、アレックス・オット、ベンジャミン・ワイスブレン
撮影:ロマン・バシャノフ
美術:アンドリュー・メンジース
衣装:オーウェン・ソーントン
編集:ドディ・ドーン
音楽:スティーブン・プライス
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、ジェイソン・アイザックス、スコット・イーストウッド、アナマリア・マリンカ、アリシア・フォン・リットベルク、ジム・パラック、ケビン・バンス、ゼイビア・サミュエル
パンフレット:★★★★(720円/コラムとインタビューがちゃんとあって、戦車の説明も載ってて良いね!)
(あらすじ)
1945年4月、ナチスがはびこるドイツに総攻撃を仕掛ける連合軍に、ウォーダディーというニックネームのアメリカ人兵士(ブラッド・ピット)がいた。カリスマ性のあるベテラン兵士である彼は、自らフューリーと名付けたアメリカ製の中戦車シャーマンM4に3人の兵士と一緒に乗っていた。そんなある日、ウォーダディーの部隊に新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が加わることになり……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


2014年の最後に観たのは「超能力研究部の3人」だったりするんですが(アイドル映画が好きな人にはオススメ!(o^-')b ミテ!)、今年最後に感想を更新する新作映画は、デビッド・エアー監督の「フューリー」でございます。28日(日)、親友夫婦とユナイテッド・シネマ豊洲にて観てきました。「戦車ってスゲェ!ヘ(゚∀゚*)ノ ビックリ!」と超感心しましたよ。


観たのはスクリーン12。そこそこ混んでました。
スクリーン12


この映画に関しては、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの映画ムダ話(200円)が恐ろしいほどタメになるというか。もうね、関連作品とかウォーダディの過去とかイザヤ書の話とか盛りだくさんなので、そちらを聴いていただければ十分なんですが、しかし。このブログは僕の備忘録ということで、残念な感想をアッサリ気味に垂れ流しておきますよ。

これは町山さんもおっしゃってましたが、話自体はデヴィッド・エアー監督が脚本を書いた傑作「トレーニング デイ」と被るというか。第二次世界大戦末期を舞台に、ローガン・ラーマン演じる新兵ノーマンの“地獄の1日”を描いた作品なんですよね。それがどんな内容だったかというと、こんな感じ↓


実戦経験ゼロなのに「フューリー」と名付けられたシャーマン戦車に配属されました (´Д`;) ドキドキ
② 「フューリー」の中の清掃を命じられたら、死んだ副操縦手の顔の一部が落ちてました ('A`) オエー
③ 見張りに失敗して、味方戦車が炎上→怒られました… (ノω・、) ゴメンナサイ
④ ワケもわからず戦闘が始まって、オロオロしていたら怒鳴られました… (´・ω・`) イヤーン
⑤ 投稿したドイツ兵を強制的に射殺させられました… ヽ(TДT)ノ カエリタイ!
⑥ 制圧した街のアパートの一室で同じ年頃の女の子と対面→童貞、捨てちゃった♪ (o^-')b ヤッタネ!
⑦ 「フューリー」の仲間に見つかって、いろいろと台無しにされました… (ノДT) モウイヤ...
⑧ ドイツ軍の爆撃→童貞喪失した相手がピンポイントで即死! (iДi) アンマリダー
⑨ 新たな任務を受けて出発→ティガー重戦車と遭遇→何とかサバイブ→「マシン」と命名される! (`∀´) ブッコロス!
⑩ ⑦のところでいろいろと台無しにした粗野な先輩が謝ってくれた (´∀`) イインデスヨ
⑪ キャタピラが壊れた「フューリー」に籠城して、5人で300人のSS大隊を迎え撃つぜ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォ
⑫ 大多数を殺したものの、生き残った味方は僕だけ。しかもSSの少年に命を助けてもらったのでした (・ε・) ナニガナニヤラ


なんて言うんですかね、正直、乗れないところはあって。新兵を主人公にすることで、観客も同じ目線で新鮮な体験ができる構成は良いと思うんですが、あまりにも“1日の間”にドラマチックなことが起こりすぎというか。警察が舞台の「トレーニング デイ」ですら、無理に感じるところがなくはなかったのに、今作ではさらに詰め込みすぎに感じちゃったんですよね…。特に「童貞を捨てた→爆撃されて、その相手が即死」の流れはコントなのかと思ったり。

「誰も殺したくない… (´・ω・`)」→「ナチはぶっ殺す!(`Δ´)」という急激な性格の変化が1日で起きるのだって、ちょっと飲み込みづらかったなぁ。クライマックスも、vs300の戦いに挑む「フューリー」の乗員たちは超カッコ良かったし、「殺人マシンと化したノーマンが、人間性を持っているSSの少年に見逃してもらって助かる」というラストはスゲー好きではあるんですけど、よくよく考えればティガーと戦って大規模な損害が出た&無線が壊れた時点で作戦中止になる気がするし…。全体的にドラマ部分はそれほどグッとこなかったです。


ノーマン役のローガン・ラーマン、フィルモグラフィをチェックしてみたら、出演作をかなり見ていてビックリ。
ノーマン


だがしかし、先輩キャラクターたちは結構好きでしてね ( ̄ー ̄) ニヤッ ブラッド・ピット演じるウォーダディのタフっぽさは素晴らしかったし、「ハリウッド大作でボンヤリした主人公を演じる奴」的なイメージが強いシャイア・ラブーフもそこそこ無骨に見えたし、僕好みの脇役キャラを演じることが多いマイケル・ペーニャも素敵だったんですが…。僕がイチオシなのは、ズバ抜けて粗野な男クーンアス役のジョン・バーンサル。

「せっかく娼婦を用意して童貞喪失させてやろうと思ったのに、ウォーダディが贔屓してすでに喪失済み→嫉妬からイヤな態度をとりまくる」という展開はイラッとしたものの、その後、ノーマンに謝る場面はちょっと泣けました。基本、マッチョな役しか観たことがないんですけど、その演技の振り幅は結構広くて、今後、さらに活躍してほしいと強く思いましたよ。その他、同じ戦車隊の軍曹役の人たちも渋くて、スゲー良かったですな。


ジョン・バーンサル、B級アクション映画の主演が似合いそうです。
ジョン・バーンサル


そして…一番素晴らしかったのが戦車描写。ハッキリ言って、それほど詳しくなかっただけに、5人で操縦して戦う場面だけでも面白いし、さらに「装甲に弾かれて飛んでいく砲弾」とか、見たことのない戦闘描写もたっぷり。特にシャーマン戦車軍団vsティガー重戦車のバトルシーンは手に汗握りまくりであり、今でもあそこだけはもう一度観たいと思うほどだったりして…。それと、勉強不足で恥ずかしい話ですが、僕はあそこまで戦車が丈夫だなんて知らなかったので、クライマックスの籠城戦もかなり感心いたしました(とは言え、さすがに敵が無策すぎにも見えましたが)。


この戦闘シーン、リアルかどうかは知りませんが、カッコ良かったですよ。
vsティガー戦車


ということで、もしかするとミリオタの方からすれば「あそこが違う!m9`Д´) ビシッ」みたいなところが多いのかもしれませんけど、僕的にはとにかく戦車がカッコ良かったです (´Д`;) ハァハァ 人体が粉砕されたり、キャタピラで轢かれたりと、残酷な場面も目白押しだし、万人に受ける気はしませんが、アクション映画が好きな人なら今作の戦車バトルは必見じゃないでしょうか。何はともあれ、若干、心が燃えたりしつつも、あらためて「戦争は行きたくないものだなぁ」と思った師走の夜なのでした (・∀・) オシマイ




デヴィッド・エアー監督自身によるノベライズ。



サントラも貼っておきますね。



同じ月に日本公開されたデヴィッド・エアー監督作。僕の感想はこんな感じ



僕が観た数少ない戦車映画の1本。ミリオタからすると、これも全然リアルじゃないとか。



「フューリー」といえば、この映画を思い出しますよね。



早速、便乗した邦題を付けた映画がありましたよ… (`Δ´;) ヌゥ




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