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ジャッジ 裁かれる判事(ネタバレ)

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ジャッジ 裁かれる判事

ジャッジ 裁かれる判事

原題:The Judge
2014/アメリカ 上映時間142分
監督・製作・原案:デビッド・ドブキン
製作:スーザン・ダウニー、デビッド・ガンビーノ
製作総指揮:ハーバート・W・ゲインズ、ロバート・ダウニー・Jr.、ジェフ・クリーマン、ブルース・バーマン
原案・脚本:ニック・シェンク
脚本:ビル・ドゥビューク
撮影:ヤヌス・カミンスキー
美術:マーク・リッカー
編集:マーク・リボルシー
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ロバート・デュバル、ベラ・ファーミガ、ビンセント・ドノフリオ、ジェレミー・ストロング、ダックス・シェパード、ビリー・ボブ・ソーントン、レイトン・ミースター、ケン・ハワード、エマ・トレンブレイ、バルサザール・ゲティ、デビッド・クラムホルツ、グレイス・ザブリスキー、デニス・オヘア、サラ・ランカスター、マーク・キーリー
パンフレット:★★★★(720円/コラムや対談、インタビューが充実。映画の補完にぴったり)
(あらすじ)
有能な弁護士だが真偽よりも勝利にこだわり、金持ちを強引に無罪することで知られるハンク・パルマー(ロバート・ダウニー・Jr.)。父のジョセフ・パルマー(ロバート・デュバル)は世間から信頼を集める判事だったが、そんな父が苦手なハンクは、長らく父と絶縁状態にあった。しかし、ある時、ジョセフが殺人事件の容疑者として逮捕されるという事件が起こり、ハンクが弁護人を務めることに。正義の人である父が殺人を犯すはずがないと信じるハンクだったが、調査が進むにつれて疑わしき証拠が次々と浮上する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この映画に関しては、たぶんネタバレを知らない方が面白いので、未見の人は観てから読んで!

この映画、「1月公開で観たい映画の覚え書き」で△マークを付けていたように、一応、興味はありつつも、「たぶん観ないだろうぁ (・ε・)」と思ってて。いや、ロバート・ダウニー・Jr.が「弁が立つクズ(後に改心して頑張る)」という得意な役柄を演じるだけで十分面白いんでしょうけれども! 今年から新作映画は年間120本しか観ない(特撮&ノンフィクションは除く)という掟を自らに課しているだけに、基本的に足を運ぶのはアクション映画だけに絞りたいワケで。そんな良さげなヒューマンドラマなんぞにうつつを抜かしているヒマはないのです!ヽ(`Д´)ノ ガッデム!

だがしかし、ツイッターで相互フォローさせていただいている方から「カミヤマさんにピッタリの感動作だと思うのです」なんて薦められましてね。このブログを読んでくれている→僕と趣味が合う確率は高いし、映画自体の評判も悪くないし…。昨年のワーストである「沈黙のSHINGEKI」も人から薦められた作品であり、それ単体では恐ろしく腹が立ったものの、その後に観たアクション映画の良さが引き立つという、バニラソルト的な効果があったように。合うにせよ合わないにせよ、何らかのプラスにはなる気がしたので、新宿ピカデリーに足を運んできました。シンミリしましたよ… (´・ω・`) シンミリ ハッキリ言って、この映画の感想に関しては今作を薦めてくれた方のブログを読めばいいです、おしまい。…って、感じで終わらせて全然OKなんですが、まぁ、一応は雑に感想を残しておきますかね。


スクリーン4で観たんですけど、場内は結構混んでました。
シアター4


一番驚いたのは、ストーリー。今作のキャッチコピー「父は犯人なのか。」に対して身も蓋もなく回答してしまうと、「犯人でしたね (´∀`;) アラアラ」という着地なのです(あくまで裁判上のことで「本当に殺意があったのか?」は謎のままですが)。「弁護士の息子が判事の父親を弁護するドラマ」なんていかにも無罪で終わりそうなのに、ちょっとビックリというか。第一級殺人は逃れるものの、懲役10年の刑を食らって、刑務所に入ってしまうというね。


父親に対して不満まみれの次男ハンク。とは言え、情は強いので弁護をすることに。
弁護士


そもそも法廷ミステリー的な要素は少なめ。「判事が偶然出会った『昔、自分が判断を誤ったせいで殺人を犯したクズ野郎のマーク・ブラックウェル』を車でひき逃げした」という事実自体は確定していて、あとは「そこに故意があったかどうか」を争うだけなので、要はこの判事がウソをつくか黙れば「無罪!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッター」になるのは間違いないんですが、しかし。「裁判は勝てば良かろうなのだー!(`∀´) フハハハハ」という息子ハンクの弁護方針に対して、判事は「判事、ウソつかない (・д・) ダメゼッタイ」という主義な上に「晩節を汚したくない」という強い想いがあるから、あーだこーだと揉める…という話なんですよ。


実は末期ガンで放射能治療を受けているため、記憶障害が発生している判事。曲がったことが大嫌いな面倒くさい人。
判事


だから、「真犯人はアイツだ!m9`Д´) ビシッ」的な内容を期待すると肩透かしを食らうかもしれませんけど、その代わりに“凄まじく不仲な親子関係の謎”が解き明かされていく面白さがあって。終盤に伏線を回収しまくる脚本は実に見事で、クライマックス、「なぜクズ野郎に“30日の拘留”なんて軽い処分を下したのか→反抗的な自分の息子と重なったから… (ノД`)」ということが明らかになるくだりでは、かなり泣いちゃいました。要は、裁判を通じて親子が絆を取り戻し、捨てた過去と向き合うことであらためて“自分”を知る物語なんですよね。

役者さんたちの演技は本当に素晴らしくて、わざわざ書く必要がないと思うくらい2人のロバートはダブルで100点。もし物語に乗れなくても、両者の演技合戦を観ているだけで十分楽しいというか。「判事がバスルームで脱糞→最終的には笑顔 ( ´∀`)(´∀`) ンモウ!」の場面とか、グッときましたよ。長男グレン役のビンセント・ドノフリオも最高だったし、“元カノ”サマンサを演じたベラ・ファーミガはなんか…エロくて良かったです… (〃∇〃) エヘヘ あと、検事役のビリー・ボブ・ソーントンもカッコ良くて、あの折りたたみ式カップがスゲーほしくなりました。


敵だけど真っ当な攻め方をしてくる検事。
検事


一応、オチを書いておくと、判事は刑務所に収監されるものの、ハンクが手を回して恩赦をゲットして釈放。一緒に釣りをしている時、ハンクは「最高の弁護士はお前だよ」と褒められるも、判事はそのまま死亡。葬式では半旗が掲げられていて(街の人たちの中では尊敬されたまま逝ったということですよね?)、ハンクはサマンサとよりを戻すムードになったり、グレンと和解したりして、「ここはオレの街だ!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて叫ぶありさまですよ。最後は、裁判所の判事の椅子を見つめて、終わってました(ちなみに「最高の弁護士云々」「半旗」「グレンとの和解」に関しては丁寧な伏線アリ)。

その他、「マーク・ブラックウェルを演じた役者さんのクソ野郎振りがスゴイ」とか「マーク・ブラックウェルの母親を演じた女優さんのクソババァ振りがスゴイ」とか「8ミリ映像の幸せそうな家族の姿に涙…」とか「ラストのエピローグはもっと短い方が好み(裁判所に行かなくても良かったと思う)」とか、書きたいことはあるけど長くなるので割愛!ヽ(`Д´)ノ スゲー良い映画でしたねぇ…(しみじみ)。僕自身、父親との関係は最悪だったので、この手の話ってあまり好きじゃないんですが、「父親とこういう風になれたら良かったんだけどなぁ…」なんて、センチな気分になったりもして。まぁ、何はともあれ、教えてくれた方、ありがとうございました m(_ _ )m




デヴィッド・ドプキン監督作で観てるのはこれだけみたい。ジャッキー・チェンvsドニー・イェンが観られます。



脚本担当のニック・シェンク、この名作の脚本を書いた人だったのね。



昨年はこんな邦画も公開されてましたね。現時点で未見ですが、一生観ない気がします。



一番好きな“ジャッジモノ”はこれかしらん。僕の感想はこんな感じ








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