チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(字幕版)
原題:Mortdecai
2015/アメリカ 上映時間107分
監督:デビッド・コープ
製作:アンドリュー・ラザー、ジョニー・デップ、クリスティ・デンブロウスキー、パトリック・マコーミック
製作総指揮:ジジ・プリッツカー
原作:キリル・ボンフィリオリ
脚本:エリック・アロンソン
撮影:フロリアン・ホーフマイスター
美術:ジェームズ・メリフィールド
衣装:ルース・マイヤーズ
編集:ジル・セイビット、デレク・アンブロシ
音楽:ジェフ・ザネリ、マーク・ロンソン
出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリビア・マン、ポール・ベタニー、ジェフ・ゴールドブラム、ジョニー・パスボルスキー、マイケル・カルキン、マイケル・バーン、ウルリク・トムセン
パンフレット:★★★(720円/良い感じのコラムが3本収録。表紙のデザインも好き)
(あらすじ)
イギリスの貴族であるチャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)は、裏社会でインチキ美術商を営んでいるが、実はイギリス政府に対し800万ポンドの借金を抱え破産寸前という危機的状況に瀕していた。彼の愛する妻ジョアンナ(グウィネス・パルトロウ)と、モルデカイ家に仕える忠実な従者であるジョック(ポール・ベタニー)は、邸宅の美術品を売るなどして何とか破産を免れようとするが、一方のチャーリーは家の状況には無関心で、最近生やし始めた口髭ばかりを気にしていた。
そんなある日、絵画修復士のブロンウェン・フェルワージーが何者かに殺害され、ゴヤの名画が盗まれるという事件が発生する。絵画を盗んだ男が国際テロリストのエミル・ストラーゴ(ジョニー・パスボルスキー)だと判明したため、MI5のアラステア・マートランド警部補(ユアン・マクレガー)は美術品の知識があり裏社会にも顔が利くチャーリーに絵画の捜索を依頼する。一方、マートランドから絵画の話を聞き出したジョアンナは、借金を返済するため独自に絵画の捜索を始める。
チャーリーはゴヤ専門の美術商グレアム(マイケル・カルキン)から情報を聞き出し、自動車修復士のスピノザ(ポール・ホワイトハウス)のところに向かうが、エミルに襲われ命を狙われるが、ジョックやマートランドに助けられる。ブロンウェンの家に向かったチャーリーは、彼女が撮影した写真に写っていた絵画を見て、ゴヤの幻の名画『ウェリントン公爵夫人』だと判断した。『ウェリントン公爵夫人』は第二次世界大戦中にゲーリングの手に渡った後、彼の莫大な財産と共に姿を消しており、絵画の裏地にはスイス銀行の秘密口座の番号が書かれていた。絵画の正体に気付いた直後、チャーリーはロシアン・マフィアに拉致されてしまう。同じ頃、ジョアンナはブロンウェンと恋仲だったアッシャーボロードン公爵(マイケル・バーン)と面会し、「バーニー」という人物が『ウェリントン公爵夫人』を所持していることを突き止める。
モスクワに連れ去られたチャーリーは、絵画を狙うロマノフ(ウルリク・トムセン)に拷問されそうになるが、危ういところをジョックに救われ、そのままイギリス大使館に逃げ込んだ。無事にイギリスに戻ったチャーリーだったが、待っていたマートランドからロサンゼルス行きのチケットを渡され、絵画を手に入れたクランプ(ジェフ・ゴールドブラム)のもとに向かうように指示される。チャーリーはクランプに譲る予定だったロールス・ロイスとともに彼の豪邸を訪れた。クランプはロールス・ロイスの車体から絵画を取り出し、美術コレクターを集めてパーティーを開くと言い出す。チャーリーはパーティーの間に絵画を盗み出そうと考える。
パーティーに参加したチャーリーは、そこでクランプの娘ジョージナ(オリヴィア・マン)に言い寄られ、そこに自分の浮気を警戒して追って来たジョアンナと出くわして逃げ出してしまう。何とかクランプの部屋に侵入したチャーリーだったが、既に絵画はエミルに盗まれ、クランプも殺されていた。エミルは相棒のジョージナと共に逃走し、チャーリーはジョアンナや彼女を追って来たマートランドと共に追跡する。エミルとジョージナは、アジトで秘密口座の番号を確認しようとするが、追って来たチャーリーたちと揉み合いになった際にガスバーナーが酒瓶に引火して爆発してしまい、絵画は燃えてしまう。
依頼に失敗したチャーリーは借金返済のために屋敷を手放そうとするが、絵画の所有者「バーニー」の正体が公爵自身だと知り、ジョアンナと共に公爵の屋敷に向かい絵画を手に入れる。2人は金を手に入れるため、元々オークションに出品していた絵画と『ウェリントン公爵夫人』を摩り替え、ロマノフに競り落とさせようとするが、それを聞きつけたエミルやマートランドがオークション会場に現れる。エミルたちとの格闘の末、絵画は無事にロマノフが競り落とし、エミルはマートランドに逮捕された。チャーリーとジョアンナは3,000万ポンドを手に入れるが、その金は手数料や借金返済に取り上げられてしまい、手元には1ポンドも残らなかった。しかし、ロマノフに渡した絵画は偽物だったため、チャーリーとジョアンナは『ウェリントン公爵夫人』を手に屋敷に帰った。(以上、wikipediaより)
予告編はこんな感じ↓
50点
「”ちょびヒゲ”ってのはサザンの桑田さんが年越しライブで付けたようなやつのことで、こういうのは口ヒゲって言うんじゃないの?」な~んてツッコミは置いとくとして。何はともあれ、ジョニー・デップの変人キャラ路線に辟易している人って結構多いと思うんですよ。それなのに「新キャラ誕生!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて予告編を流されたら余計に厭気が差すというか。ハッキリ言って、「誰が観るか!( ゚д゚)、 ペッ」ぐらいの心境だったんですが、しかし! 1月下旬にスタ・エレさんとお会いした時、「イギリスのブラックユーモアに満ちた有名な探偵小説がベースになってて、実は気になっているんですよ ( ´_ゝ`)」なんて聞いたら、俄然興味が湧いてきましてね。
というか、よくよく考えれば「変人キャラが~ (`∀´) ヘラヘラ」なんて文句をつけてみたものの、どれ1つとして同じ設定はないワケでさ(似てるけど)。もしかしたらジョニー・デップ的には「今度のモルデカイこそ僕が探し求めていた役なんだ!ヽ(`Д´)ノ」ってことなのかもしれないのに、勝手に色眼鏡で見て、レッテルを貼って、アタシってほんとバカ (ノω・、) グスン 予告編を見直してみれば、やっぱり「新キャラ誕生」のナレーションはイラッとしますが、「Big Spender」をBGMに“70年代の気が利いた活劇モノ”的なムードが漂っているし…。オラ、なんだかワクワクしてきたぞ!(唐突にベタな悟空の真似)
そんなワケで、前売り券を購入。そこそこの期待値で新宿ピカデリーで字幕版を観てきたんですが、残念なことにあまり面白くなかったりするから、「人生って上手くいかないもんだ」とつくづく思ったり (´・ω・`) ザンネン
スクリーン10で観たんですが、休日だったせいかほぼ満席でしたよ。
あらすじに関してはwikipediaにほぼすべて書いてあるので、それを読んでもらうとして(手抜き)。乱暴に書くと、戦闘力が高くて丈夫なクワマンを連れたバカ殿を見ているような感じ。下ネタ中心のギャグを散りばめつつ、スラップスティックコメディの要素もあって、基本的には嫌いじゃないというか。「ヒゲアレルギーの奥さんがそれを乗り越えてキスしようとする→やっぱりダメで吐く→モルデカイも“もらいゲロ”をする」というオチも決して悪くないと思うのです。
途中でこういうシーンがあるんですが、オチもこうなるというね。
僕が一番好きだったのは、ポール・ベタニー演じる用心棒ジョックとのコンビ感。モルデカイ自身が弱くて使い物にならない分、この人が体を張るワケですが、非常に良い設定だなぁと。特にクライマックス、ジョックを見捨てずに勇気を振り絞って助ける場面はかなりグッときちゃいました。その他、グウィネス・パルトロウやユアン・マクレガー、ジェフ・ゴールドブラムといった豪華出演者たちもなかなか良い雰囲気を醸し出していた気がしないでもないかな、たぶん、きっと。
この2人、そう言えば「ツーリスト」と「トランセンデンス」
でも共演してましたな…。
ただ、正直なところ、内容は凡庸というか。致命的だったのは、スラップスティックなアクションを見せるのが上手くない。モルデカイが弱くて逃げ回るのは良いんですけど、スピード感がない&テンポが悪くて、アクションに心地良さを感じられなかったんですよ…。終盤のオークション会場でのタイマンとか、ごめんなさい、あまりにも工夫がなくてスゲー退屈でした。車にはねられたり、暗黒流れ星を放ったりする場面は好きでしたが、それらも斬新ではないしね。
最近、映画で暗黒流れ星を見る機会が増えている気がします。
話自体もかなり適当。モルデカイのロールスロイスに絵が隠してあったり、富豪の娘がテロリストに関わっていたりと、舞台が広い割には人間関係が狭いのはスルーするとしても、「未亡人から勝手に絵を盗んでハッピーエンド」ってのは微妙に飲み込みづらいなぁと。会話シーンもそんなに気が利いてないしさぁ…。ううむ、結構どうでも良かったですな。
ということで、素敵な曲「どうでもいい! (feat. 初音ミク)」を貼っておきますね↓
だから、最初は30点ぐらいに思ったのですけれども。さっきも書いた通り、ジョックとのコンビは好みだったし、実はあの奥さんにキスを拒否されるモルデカイの姿が5年目のセックスレスに突入している自分と重なってしまって… (ノД`) あの愛妻家振りも含めてモルデカイには親近感を覚えたので50点という評価。あまりオススメしませんが、ユル~く観る分には楽しいカモネ (o^-')b カーモネ!
キリル・ボンフィリオリによる原作小説。面白そうですな。
サントラです。ちなみに「Big Spender」は予告編にだけ使われていたっぽい。
デヴィッド・コープ監督×ジョニー・デップ主演作。観てないんですが、どうなんでしょうか。
ジョニー・デップの変人キャラは、これが一番好きかも。初カノと観た思い出の映画なのです (*ノ▽ノ) キャッ
可愛いので、なんとなくヒゲ型のクッションを貼っておきますね。
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チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(字幕版)(ネタバレ)
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