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クリミナル・アフェア 魔警(ネタバレ)

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クリミナル・アフェア 魔警

クリミナル・アフェア 魔警

原題:魔警 That Demon Within
2014/中国、香港 上映時間111分
監督・原案・脚本:ダンテ・ラム
製作:アルバート・リー、レン・イェ
製作総指揮:アルバート・ヤン、ソン・ダイ
脚本:ジャック・ン
撮影:ケニー・ツェー
美術:リー・キンワイ
衣装:ステファニー・ウォン
編集:パトリック・タム
音楽:レオン・コー
出演:ダニエル・ウー、ニック・チョン、アンディ・オン、リウ・カイチー、クリスティ・チェン、ドミニク・ラム、アスリット・チャン、チー・クァンチュン
パンフレット:なし
(あらすじ)
病院の警備勤務をしていた香港警察の警官デイブ(ダニエル・ウー)は、重傷を負って病院に駆け込んできた男ホン(ニック・チョン)の輸血に協力し、そのおかげでホンは一命を取り留める。しかし、ホンは特捜部が追っていた武装強盗団のひとりで、ホンを救ったデイブは特捜部から詰め寄られる。正義感の強いデイブはホンのことが頭から離れなくなり、次第に心の中に闇が広がっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




85点


※この映画に関しては、そーす太郎さんの感想が良かったので、ぜひ読んで!

もうすっかり都内での公開は終わってしまったんですが(汗)、今さらながら感想をアップしておきますよ。ダンテ・ラム監督の映画は基本的に“好みが合う感じ”であり、今年観た「激戦 ハート・オブ・ファイト」が超ストライクだったので、今作もまた楽しみにしてまして。2月下旬、シネマート六本木月曜メンズデイ割引を利用して「沈黙の制裁」と勝手な二本立て状態で観てきました。「変な映画!Σ(゚д゚;)」と思ったり。


パンフレットが作られてなかったのは結構残念。
パンフレットはなし

紙で出来たスタンドポップがあったりして。
紙でできたスタンドポップ

劇場ロビーのはずれには場面写真の展示もありましたよ。
パネルの展示

関係ありませんが、なぜか「アナ雪」コーナーもあったりして。よくわからないけど、シネマート頑張れ!
アナ雪のガチャなど


まず、褒めたいのは「魔警」というフレーズ。原題もそうなんですけど、僕的にはこの字面がたまらないというか… (´Д`;) ハァハァ 自分でもよくわからないんですが、永井豪先生や石川賢先生の作品、もしくは「ラプラスの魔」あたりの影響なのかなぁ。とにかく今作の「魔警」は大好物な題名であり、オープニングでタイトルが出た瞬間、ゾクゾクいたしました…って、伝わりませんかね (ノ∀`) エヘヘ

公式サイトによると「2006年3月17日に香港のチムサーチョイの地下道で起こった警察官による警官射殺事件からインスパイアされた作品」なんだそうで。この「インスパイア」というのがポイントで、いわゆる「実話ベースの犯罪モノ」という雰囲気はゼロ。「たぶん実際の事件は全然違うんだろうな… (・ω・;) ウーム」と思わされる仕上がりなのです。

物語を雑に書くと、主人公は警官のデイブ。警察の職務に忠実であり、「塩卵は体に悪いから少しだけだよ (´∀`)」と優しく母親の面倒を看る親孝行者ながらも、どこか神経質で異常なムードがプンプン漂ってまして。そんな彼が凶悪な強盗集団“鬼王団”のボス・ホンを偶然輸血して助けてしまうから、さぁ、大変。警察の同僚にしこたま怒られた上に、ホンが”過去にトラウマがある相手”にソックリだったことで、単身で鬼王団を追いながらも徐々に正気を失っていく…ってな調子でございます。


仕事に真面目すぎて、同僚に煙たがられているデイブ。案の定、友だちはいません (´・ω・`) カワイソウ
警官デイブ(ダニエル・ウー)

強盗犯ホン。洗剤の「混ぜるな危険」を利用して病院から脱出したりと、凶悪な上に頭もキレるのです。
強盗ホン(ニック・チョン)


で、仲間に裏切られたホンと期せずして共謀する形で、デイブは鬼王団メンバーを仲間割れさせながら追い詰めていくんですが、「実はホンはすでに死亡→デイブがホンになりきっていた!」という“もう1人の自分”オチ。最後は、裏で鬼王団と組んでいたペン刑事(アンディ・オン)が牙を剥いて、撃ち合いの末に主要登場人物がほぼ死亡した挙げ句(ちょっと「MAD探偵」を思い出した)、やりすぎなカーアクションの末にガソリンスタンドが笑っちゃうほど大爆発しましてね。火に焼かれるペンを助けようとするデイブもまた炎に包まれるんですが…。ここからの回想シーンがまた麺硬め脂多め味濃いめなのです(なにこの文章)。


このガススタンドの爆発っぷり、予想外に派手で驚きました。
ガススタンド大爆発!


なんと「25年前、デイブの暴力的な父親がデモの時に火炎瓶を投げようとしたところ、警官(ニック・チョン二役)のせいで火だるまになって死亡→少年デイブは復讐すべく警官の家を放火→警官は母を守って焼死→心底反省したデイブは死んだ警官の母の面倒を看つつ、自分にムチを打ちながら正義のために生きることを決意した」なんて事情があったからビックリ。確かにデイブはトラウマを抱えていたし、中盤過ぎぐらいに「老婆は彼の母親じゃない」ことも発覚していたんですが、正直、「そこまで盛らなくてもいいんじゃないかな… (´∀`;)」と思わされる真相でしたよ。


贖罪として殺した男の母の面倒を看ていたというね。
殺した男の母の面倒を看るデイブ


とは言いつつも、エンドクレジット前に出る「誰の中にも悪は存在する」なんて“直球かつわかりやすいテロップ”も含めてダンテ・ラム節って感じもして、妙に心に残るという不思議。あと、銃撃戦を始めとするアクションも勢いがあって面白くて。序盤の銃撃戦で手がちぎれたりとか、さりげなくハードな描写を入れる姿勢も好みでした。


アクションは全体的にハード&やりすぎ感があって楽しかったです。
銃撃戦が良い感じ


ううむ、ごめんなさい、今作の魅力をちゃんと書けている気がまったくしないんですが、面倒くさいのでもう止めます(投げやりな文章)。とにかく豪腕なんですけど、奇妙な余韻が残る作品でしたよ。変な映画が好きな人はチェックしてみると良いんじゃないかしらん。




ダンテ・ラム監督作で一番近いのはこれじゃないかな。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出した ワイ・カーファイ&ジョニー・トー監督作。僕の感想はこんな感じ








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