※こちらからの感想の続きになります。
⑪ 決戦! ロサンゼルス炎上!!
デッカードがジャカンディwith傭兵軍団と”神の目”を使ってロサンゼルスに攻めてくるということで、迎え撃つドム軍団。燃える街を見て、ベッドにいたホブスも参戦して…という展開ですよ。よくよく考えれば、アメリカ政府が表立って絡めない理由は“他国との関係”上であって、国内でテロ活動されるんだから、もっとミスター・ノーバディが手回しして政府機関やら軍隊やらと連携すべきなんじゃないか。先日、一緒に飲んだスタ・エレさんが指摘されていましたが、「俺たちの“家”だ」なんて言うくせに戦闘に巻き込んで街をメチャクチャにするのはどうなのか。そんなふうに考えていた時期が僕にもありました ( ´_ゝ`)
なんとなくイラッとするバキの画像を貼っておきますね(「バキ」第25巻より)。
いや、まぁ、しっかりした反論は一切できないんですけど(汗)、「無理が通れば道理が引っ込む」という言葉もありますし、何よりも「この監督は怒って説教したりするよりも、良いところを褒めて伸ばしてあげたい (´∀`)」という優しい気持ち。ただ、さすがにジャカンディたちが戦闘ヘリ&ドローンを使って街を破壊しまくるのはやりすぎだと思ったし、ドローンの規制に拍車がかかるような気がしたのは僕だけでしょうか(突然、時事ネタを絡めてみた文章)。
まさかこんなことになるとは思わなんだ。
とは言え、クライマックスのアクションもまた凄まじくて楽しかったですよ。ドローンとのチェイス、トニー・ジャーのパルクール&ポール・ウォーカーとの第2ラウンド、ギブスを筋力で破壊して参戦したホブスの騎兵隊級の活躍、そしてヴィン・ディーゼルとジェイソン・ステイサムによる鉄パイプバトル…。「素手で戦うとでも?」とか「遅いぞ」とか、台詞の伏線回収なども愉快でね、実に贅沢な時間が過ごせました。
ホブスの「救急車でドローンを撃墜→無事な姿でガトリングガン乱射」により、さらにフィクション・ラインが上昇!
鉄パイプとかハンマーとかで殴り合う戦闘って素敵ですよね。
そりゃあ、「もっとムエタイvs柔術っぽい戦闘が観たかった」とか、「『素手のケンカは街(ストリート)を知る者が勝つ』ってドヤ顔で言ったけど、駐車場を足ドンした方が勝っただけじゃね?」とか「ジャカンディのヘリにぶら下がった手榴弾のバッグをホブスが撃って爆発させた…と思いきや、ドムの指に手榴弾のピンがあったのは『撃たなくても爆発した』ってこと?」とか「高所から落下して無事だった姿を散々観ているだけに、最後もドムが死んだなんて1ミリも思わなかった」とか、言いたいことはあるものの、レティの記憶が戻ってハッピーエンドだったので別に良いです。
⑫ ステイサム収監
捕まったデッカードがCIAの秘密収容所みたいなところに収監されるんですけど、ステイサムとロック様の「これだけしか見張りはいないのか?」「こいつらは俺がお前を殺さないために見張ってる」みたいなやり取りがスゲーいいの… (´Д`;) ハァハァ デッカードが閉じ込められた独房はコンクリートの厚さが12メートルあるそうですが、彼なら一切の道具を用いることなく己の拳足だけで掘り抜いてくれるのではないかーー? そうやって脱出したデッカードを追うホブスのスピンオフ映画「ザ・ワイルド刑事 アルティメイタム」、作られないかなぁ…無理かなぁ… (´・ω・`)
こんな感じで脱出してほしいものです(「バキ」第8巻より)。
⑬ さようなら、ブライアン
最後、ブライアンがミアとジャックと海岸で戯れていて、それを仲間たちが見守ってて。スリルを愛していた不良が家庭を持って身を固めるみたいな、よくある着地ですよ。でね、別れを言わないままドムは立ち去るんですが、「別れも言わずに行くのか?」ってブライアンが車で追ってきて、一緒に走りまして。最後、2人の車が別れて、カメラが空を写すと、「FOR PAUL」という文字が出て映画は終わってました。ちょっと合成っぽいところが逆に「この世の人ではない」ように見えて、もうね、ポール・ウォーカーに思い入れのある人なら、号泣せざるを得ないのではないでしょうか。
最後に流れる「See You Again (feat. Charlie Puth) 」の公式動画を貼っておきますね↓
ここは盛りすぎに感じる人もいるかもしれませんが、実際に撮影中に亡くなってしまったのだから、このぐらいウェットでも良いじゃないですか。僕がリアルタイムで映画を観ていた人で、亡くなってショックを受けた初めての人はブランドン・リーなんですけど、今回のポール・ウォーカーも非常につらい。あまりそういうことを考えていると生きるのが大変なので、基本的には気にしないようにするワケですが、最近、お義父さんが死んだこともあって、考えさせられることも多かったりして…。
というか、僕は別にこのシリーズ自体を心底愛しているワケではなく。単にロック様が参戦している&アクションの描き方が面白いから好きなだけで、例えばドムがやたらとファミリーだなんだ言うところはウザく感じるところもあったんですよ、かなり。なんて言うんですかね、「”家族愛”をアピールしながら、他の人には平気で暴力を振るう」という不良の精神性を思わせて不快だし、そもそも「家族が一番」みたいなことを他人に言われると、「そんなにいいもんじゃねーだろ ( ゚д゚)、ペッ」って反発したりする習性がありまして。「リーサル・ウェポン」シリーズが回を追うごとにつまらなくなったのは、人間凶器状態だったリッグスが人間性を取り戻して丸くなっていくからであり、最後「ファミリー!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて写真撮影で終わるオチには反吐が出たものです。
「リーサル・ウェポン4」はこんな風に終わるのです。
だがしかし、年をとって、自分も結婚して娘が生まれたりしてから見直すと、あのオチも非常にグッときたりして。自暴自棄になっていた男が、友人を得て、恋人を得て、子ども、そして家族を得ることで、やっと人生を取り戻したワケでね、昔の自分の心の狭さにガッカリですよ。で、今回もドムが家族家族言うのがウザく感じるかと思ったら、「ポール・ウォーカーにも娘がいたんだよなぁ」なんて考えたこともあって、スムースに沁みたというか。なんかね、いろいろと頑張ろうと思った次第。
そんなワケで、よくわからないことをダラダラと書いて来ましたが、素晴らしい娯楽映画でした。従来のメンバーを大事にしつつ、知名度のあるアクションスターを敵役に投入してくるし、アクションの見せ方もバカっぽいながらもよく考えているし、「エクスペンダブルズ」シリーズも見習ってほしいと強く思うほどでしたよ(大好きなだけに)。ジェームズ・ワン監督、「足を糸鋸で切れば助かるぜ ( ゚д゚) アバヨ」という「マッドマックス」
の素敵なオチを「ソウ」
に導入した時点から信用できる気がしていましたけど、やっぱり才能がある人でしたな。
でも、1つだけ自分の中で整理できないのが、続編の製作が決まっていること。いや、僕だって前述したように、「アベンジャーズ」や「エクスペンダブルズ」との対抗戦とか、「ルーク・エバンスが生きていたということは、サン・カンもジーナ・カラーノも生きているのでは?」とか、期待しているところはあるのですが、しかし!
ルーク・エバンスが鎬昂昇のように、“越える”ためにあえて兄デッカードと戦ったりとか…。
実は生きていたハンが火傷の痕を隠すために覆面を被って登場するとか、夢は膨らみまくっているんですけどね(「魁!!男塾」より)。
今回の終わり方が本当に美しかったから、そのまま終わってほしい気持ちも強かったりして。なんかね、続編のニュースを聞いちゃうと、微妙にテンションが下がってしまった複雑な男心。いや、作られたら絶対観に行くんですけど、難しいですな… (´・ω・`) オシマイ
間違いなく素敵なサントラを貼っておきますね。
「ハートブルー」っぽいシリーズ1作目。僕の感想はこんな感じ。
見直してみると、ポール・ウォーカーが瑞々しい2作目。僕の感想はこんな感じ。
小品だけど、そんなに悪くない3作目。僕の感想はこんな感じ。
ジャスティン・リンによるサーガが始まった4作目。僕の感想はこんな感じ。
「ロック様、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」の5作目。僕の感想はこんな感じ。
ロック様とジーナ・カラーノのベストカップル振りに心温まる6作目。僕の感想はこんな感じ。
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ワイルド・スピード SKY MISSION(4DX2D・字幕版、他)(ネタバレ)後編
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