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アイズ(ネタバレ)

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アイズ

アイズ

2015/日本 上映時間95分
監督・脚本・撮影・美術・編集:福田陽平
原作:鈴木光司
脚本:田中佑和、久保幸湖
製作:大橋孝史、石井紹良
プロデューサー:齋藤浩司、山野裕史、山口誠
アソシエイトプロデューサー:金子誠二郎
撮影:三村和弘
照明:杉本周士、中村晋平
録音:田辺正晴、坂上賢治
衣装:百井豊
編集:鳥居康剛
音楽:34423
助監督:村上秀晃
監督補:田中佑和
スタイリスト:チバヤスヒロ
ヘアメイク:KUMI、花井麻衣
出演:伊藤万理華、おぞねせいこ、山田太一、中川慶二、遠藤耕介、山田朱莉、西洋亮、高橋健一、今野浩喜、小林愛奈、優恵、上川雄介、秋山依里
パンフレット:☆(1000円/ファンアイテムにしても、高い上に薄すぎ)
(あらすじ)
平凡な女子高生・山本由佳里(伊藤万理華)は、ある日、マンションの表札に「F」という謎のマーキングを見つける。それ以来、友人の事故死や母親の自殺未遂、父親の失踪など、周囲で不幸や不可解な出来事が続発する。やがて見えるはずのない少女の幻覚が見えるようになり、由佳里は驚くべき真実に直面する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




77点


※今回の記事は、「クロユリ団地」のネタバレに触れているので、知りたくない人は読んじゃダメ!

ホラー映画自体は嫌いじゃないジャンルながらも、基本的にはスプラッター系を好むということで、この手のJホラーはそんなに足を運ばないのですが…。僕が大好きな秋山依里ちゃんが出演するということでね(照笑)、公開翌週の月曜日、イオンシネマ板橋で観てきました。「意外と面白い!Σ(°д°;) ビックリ」と思ったり。ちなみにこの映画、ネタバレを知らない方が楽しめることは間違いないので、興味がある方は鑑賞してからこの感想文を読むことをオススメいたします。


イオンシネマ板橋、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋時代に来た気がするんだけど、思い出せない…。
イオン板橋

ちなみにこの映画館、月曜日は1100円で観られるのです ( ̄ー ̄) ニヤッ
イオンシネマ板橋

パンフが売ってたのはうれしいけど、値段の割に薄くて、情報量も少なくてガッカリ。
パンフが高い上に薄い!

観たのは5番スクリーン。半分ぐらいは入っていた印象。
スクリーン5


最初にあらすじを雑に書いておくと、主人公の由佳里は“不気味な少女の幻覚”や“怪しげな表札のマーキング”、ヒステリックな母親(おぞねせいこ)に悩まされていたところ! 実は「弟の翔太(中川慶二)は9年前に行方不明になっていた→その事実を信じたくない由佳里は自分で弟の幻覚を作り出していた!Σ(゚д゚;) ナンデスト!」ということが発覚して、めでたしめでたし…と思いきや!


この少年が幻覚というのは予想できたんですが…。
案の定、幻覚だった翔太


実は「事故で流産したせいで気がおかしくなった父親(山田太一)の愛人が家に乗り込んで来て、揉めた挙げ句に翔太が死亡→由佳里が愛人に『お前のせいだ!m9`Д´し ビシッ』と責められて発狂寸前に→父親が『翔太はそこにいるじゃないか (`∀´)』と諭しつつ死体を隠匿(そして翔太は行方不明ということに…)→由佳里はその日以来、翔太の幻覚を見るようになりました (゚∀゚し アヒャヒャヒャ」という事実が二段構えで判明。最後は、すべてを思い出した由佳里が、帰宅した父親をゲンナリ顔で見つめて、映画は終わってました、確か。


結局、この父親が諸悪の根源だったというね。
最悪な父親


要は、あの“少女の幻覚”は封印された記憶を呼び覚まそうとする由佳里自身であって、「FATHER」のマーキングをしたのも彼女だった…ってことなんでしょうな、たぶん。母親がヒステリックだったのは、夫に浮気されるわ、息子は行方不明になるわ、娘は「弟はそこにいるじゃない!川`Δ´) ンモウ!」と気がおかしいわと、あんまりすぎる状況だったからでしてね。振り返ってみれば、「そりゃあ飛び降りたくもなるわな… (`Δ´;) ヌゥ」と。


このワンカットの飛び降りシーン、結構頑張ってましたな。
ワンカットの飛び降りシーン


正直、低予算感は否めないし、よくよく考えると話がおかしい気もするんですが(父親による翔太の死体隠匿は相当ハードルが高いし、弟の幻覚を見る娘を9年も放置するのはどうかと思うし、「同級生の弟が行方不明なのを知らないことはねーだろ」って思うし、父親の再就職のくだりとかよくわからない)、劇中の不穏な雰囲気と主演の伊藤万理華さんの頑張りに押し切られた感じ。「弟が幻覚だった」というのは「クロユリ団地」を即連想したんですが(というか、「クロユリ団地」を観ている人なら高確率で予想がつく展開)、派手な方向に行かずに「すべて由佳里の脳内」という地味な着地だったのは、逆に好みでした。三宅隆太監督が言うところの“心霊映画”だなって思いましたよ。


伊藤万理華さん、悩んだり泣きわめいたりと大変でしたが、非常に良かったですね。
頑張った伊藤万理華さん

この愛人とかスゲー嫌なムードでした(誉め言葉)。
事故に遭った愛人


それと、秋山依里ちゃんも素敵だった!ヽ(`Д´)ノ ハッキリ言って、今まで彼女の出演作の数々を観てきた僕的には、ごめんなさい、そんなに演技が上手い人ではないと思うんですよ… (´∀`;) エヘヘ ただ、今作の精神科医・鈴木寧々役は、童顔の彼女が演じることで、良い意味で“非現実的で信用できない雰囲気”が漂っていて、どことなく不気味なのです。これは福田陽平監督、非常に良いキャスティングだなぁと。で、失礼な文章を書くと、秋山依里ちゃんは本気で演技をやっていくなら、どこかでイチから勉強した方が良いと思う…って、余計なお世話ですな (ノ∀`) シッケイシッケイ


この精神科医役は良い起用だと思うのです。
精神科医・鈴木寧々役の秋山依里ちゃん

なんとなく1年に1度は聴いて悶絶したくなる「学校の階段」のラップシーンを貼っておきますね↓




いや~、「劇場の大画面で秋山依里ちゃんが観られればいい」程度の気持ちだったんですが、良い意味で裏切られたというか。「優しい目線で観た」のもあるかもしれませんけど、かなり面白かったです。“娘を持つ父親”目線で観たのもあって、由佳里と翔太が号泣するシーンでは涙腺が決壊状態であり、あのクソすぎる父親(夫としても超最悪!)を撲殺したいくらい憎悪しつつ、「浮気したらダメだな… (`Δ´;) ヤッパリ」とあらためて思い知らされた次第(なんだこれ)。ここまでネタバレを読んだ人が観て楽しめるかどうかは不明ですが、伊藤万理華さんと秋山依里ちゃんのファンなら要チェックじゃないかしらん。




実はインスタントビデオならすぐ観られるというね。



鈴木光司先生による原作小説。怖そうですな(そのまんまな文章)。



唯一観ていた福田陽平監督作。「2」とセットで観る“和製「セブン」”といった作品だけどオススメはしないぜ!



連想した中田秀夫監督×前田敦子さん主演作。僕の感想はこんな感じ



最後に桂正和先生のドキドキする漫画を貼っておきますね… (〃∇〃) ドキドキ









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