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THE KING ザ・キング(ネタバレ)

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THE KING ザ・キング



原題:더킹 The King
2017/韓国 上映時間134分
監督・製作・脚本:ハン・ジェリム
製作総指揮:キム・ウテク
撮影:キム・ウヒョン
衣装:チョ・サンギョン
編集:シン・ミンギョン
音楽:チョ・ヨンウク
出演:チョ・インソン、チョン・ウソン、ペ・ソンウ、リュ・ジュンヨル、キム・ウィソン、キム・アジュン、キム・ソジン
パンフレット:★★★☆(800円/値段の割に薄い…かと思いきや、意外と記事が充実しております)
(あらすじ)
権力で悪を制する検事に憧れたケンカ好きの貧しい青年パク・テスは猛勉強の末に検事となり、地方都市での多忙な毎日をスタートさせる。しかし、ある事件をきっかけにソウル中央地検のエリート部長ガンシクと出会ったことにより、平穏だったテスの人生は激変する。他人を踏み台にして出世した結果、富も名声も手にしたガンシクは大統領選挙を利用して権力をつかんだ「1%の成功者」だった。検事という正義の仮面に隠された正体を知ったテスは、次第に悪の魅力に染まっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

韓国製の「汚い世界でのし上がろうとする男のドラマ」はそこそこ好物だし、「プライドを捨てろ!」「権力に寄り添え!」という清々しいまでにストレートかつ露悪的なキャッチコピーに好感を持ったので、前売り券を購入(ちなみに前売り特典は「貼れば出世間違いなし!!」という御利益がある「出世シール」であり、現在、何よりも出世したい僕的にはこのシールがスゲーほしかった…ということも書き残しておきましょう)。ところが、他にも観たい作品が多くてなかなか観に行けなくて、結局、4月の公開最終週、シネマート新宿に滑り込んで来ました。「真面目な着地だなぁ (´∀`=) アラアラ」と思ったり。


前売り特典の「出世シール」。どこに貼れば一番効果的カナー (`∀´) ナヤムー


最終公開週に滑り込みセーフ。劇場は、半分ぐらい埋まってたような。



“ヤンチャだった青年パク・テスの一代記”ということで、韓国検事版「グッドフェローズ」、もしくは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」なんて思った人は結構多いんじゃないかしらん。しかも、そこに「汚い仕事はオレに任せておけ (`・ω・´) キリッ」といった池上遼一先生の「サンクチュアリ」ライクな幼なじみのヤクザとの友情なんて要素も加わるんだから、たまりませんがな。チョ・インソンの“悪事に手を染めつつも、どこか憎めないオーラ”は主人公パク・テスにピッタリだったし、欲望を満たすためなら手段を選ばないエリート検事ハン・ガンシク役のチョン・ウソンもカッコ良かった&情けなかったし、その片腕の検事役のペ・ソンウも良い感じに卑劣だったし、もう面白いとしか言いようがないのです。あと、大統領選の行方を祈祷師に占ってもらったりするくだりはバカバカしくて笑っちゃったものの(近作では「ザ・メイヤー 特別市民」でもありましたよね)、実際に占い師を頼りにする政治家がいたりする昨今、結構リアルな描写なのかもしれません。ただ、運命とは自分で切り開くものなのだから、占いごときを頼りにしないよう心掛けたいものです(今も「出世シール」をどこに貼ろうか迷っている男の文章)。


このダンスシーンがスゲー好きだったし、流れてた曲もほしくなりました。



こちらのタメになるブログによると、클론(Clon)というグループの「난」(Nan ※「僕は」という意味)という曲だとか。




その他、「スキャンダルをスキャンダルでもみ消す」という実際におこなわれている手口が描かれたり、パク・テスの復讐に力を貸すのが女性たち(主人公の奥さんと女性検事)だったりしたのも、興味深かったです。一応、オチを書いておくと、ハン・ガンシクに切り捨てられてどん底まで落ちたパク・テスが、自分が関わった悪事をすべて公表&政治家として出馬することで、ハン・ガンシクは逮捕(そして、精神を病む)。選挙結果を待つパク・テスの「王はあなた(観客=有権者)だ」みたいなナレーションが流れて終わってましたが、こういうしっかりしたところに着地するあたりが実に韓国映画っぽいなぁと。ただ、その真面目さが少しこそばゆかったりもしたので、ボンヤリと70点という着地でございます。まぁ、韓国映画が好きな人なら、観ても損はないと思いますぞ。




権力者に振り回される弱者を描いたハン・ジェリム監督作。僕の感想はこんな感じ



主演のチョ・インソンの出世作だとか。少し気になります。









リビング ザ ゲーム(ネタバレ)

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リビング ザ ゲーム



原題:Living the Game
2018/日本、台湾 上映時間88分
監督:合津貴雄
製作:田嶋敦、中嶋雷太、ルビー・チェン
カメラ:宮川公一郎
編集:ハーバート・ハンガー
音楽:ビルガー・クラウゼン
制作:佐々木伸之
出演:ももち、梅原大吾、チョコブランカ、ゲーマービー、ジャスティン・ウォン、ルフィ
パンフレット:★★★★★(700円/有識者3人のコラムは勉強になるし、年表などが付いているのも良いし、映画の「採録」もありがたい。マストバイ!m9`Д´) ビシッ)
(解説)
テレビゲームの大会に参加するプロゲーマーたちに密着したドキュメンタリー。1991年に登場した日本発の対戦型格闘ゲーム「ストリートファイターII」を契機に、2000年代に入り世界各地で開催されるようになった大規模なゲーム大会。そんな中、ゲーム関連企業などをスポンサーにつけ、人前でゲームプレイを見せることを生業とするプロゲーマーたちが登場。ゲーム大会を転戦し、世界各地を駆けめぐり賞金を獲得する彼らの試合は会場の観客だけでなく、ネット中継で観戦する世界中のゲームファンから熱狂をもって迎えられている。ラスベガスで毎年開催され、最も権威ある格闘ゲーム大会と言われている「EVO」で2度の連続優勝を果たしたプロゲーマー梅原大吾。その大吾に強いライバル心を燃やす、ももち。大人たちから理解されず、社会の冷ややかな目とも戦いながら、格闘ゲームの世界に生きる世界各国のゲーマーたちの姿が描かれる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




100点


ああん、今さらながら3月公開作の感想をアップしておきますね。なんとなく興味はありながらも、「まぁ、所詮はゲーマーの話だしな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」って気もしたので、スルーするところだったんですが、しかし。4月から始まったTBSラジオの新番組「アフター6ジャンクション」にて、いわゆる「eスポーツ」を結構取り上げるムードだったので、何かの映画を観た時に他館前売り券(※小規模な映画館では、他の劇場で公開中の映画の前売り券が売ってたりする)を購入。4月下旬、新宿で「時間回廊の殺人」を観てから、渋谷のイメージフォーラムで鑑賞いたしました。感動した!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


他の劇場で前売り券を買って安く観るという生活の知恵。


公開から1ヵ月以上経っているのもあってか、観客は3人でしたよ。



映画の内容をザッと書くと、カリスマプロゲーマー「梅原大吾」と、堅牢なプレイスタイルで知られる「ももち」を軸に、ももちの恋人の「チョコブランカ」、台湾の「ゲーマービー」、フランスの「ルフィ」、そして北米最強のゲーマー「ジャスティン・ウォン」たちに「ゲームとの出会い」や「ゲーム観」を語ってもらったりしつつ、数々の大会での彼らの激闘を映していく…ってな調子(とは言っても、試合自体はそんなに映らない)。一応、最後の展開を書いておくと、ももちは“世界最高峰の格ゲー大会”EVO2015を制するもCAPCOM CUP FINALS 2015では17位で敗退。ライバル視していた梅原は準優勝となり、ももちにはなんとなくションボリムードが流れるも、チョコブランカとの結婚を発表。ファンミーティングでファンと試合をして、ホッコリしたムードで終わってたんじゃないかな、たぶん。


梅原さんに直接対決で勝てない上に、その存在を超えられずに苦悩するももちさん… (´・ω・`) ウーン


最終的には、チョコブランカさんと結婚してましたよ(画像は引っ越し時のもの)。



まず、映画としてスゲー面白かったですよ。最近の僕は「結局、“よくできた実話”にフィクションは敵わないんじゃないか?」(別に「週刊実話」とかのことじゃないヨ (o^-')b ネンノタメ)なんて考えを抱くことがあるんですが、本作はまさにそんな感じ。ハッキリ言って、僕はeスポーツやプロゲーマー事情に疎い方なので、詳しい人が観たらどう感じるかはわかりませんけど(汗)、「カリスマゲーマーの梅原さんを超えようとするももちさんのドラマ」は、両者のキャラの対比がフィクションのようによくできていて(“派手で記憶に残る”長嶋茂雄選手と“地味ながら記録を残した”野村克也選手のライバルストーリーを連想させる…って、梅原さんは記録もスゴいワケですが)。梅原さんの求道者的な雰囲気は超カッコイイし、せっかくEVO2015で優勝しても敗者のゲーマービーの方に声援が飛ぶももちさんの切なさには涙が出たし、「結果を残すだけでなく、試合内容で魅せることが大事」というプロフェッショナル論(プロスポーツの試合でもよく言われることですな)も考えさせられたりするし…。ラスト、チョコブランカさんと結婚してイベントに出るももちさんの姿には「それでも人生は続くんだよな」とグッときたし、もうね、本作には「eスポーツ」の名称通りのスポーツ映画のようなドラマと熱さがあって、面白いとしか言いようがなかったです。


映画鑑賞後に観たプロゲーマーときどさんのインタビューも良かったので、貼っておきますね↓




それと、約1年半に渡る撮影で集めた素材を上手に編集したなぁと。例えば、ももちさんがケンを使って“投げ技の反復練習”をする場面、「ケンの手が相手に届くか届かないか」が、その後の“梅原さんの存在=自分が到達したい場所”になかなか届かないももちさんの現状を表すのにわかりやすく使われていて見事でしたよ。あと、僕ですら観たことがあった「背水の逆転劇」を当事者の解説を交えて見せる構成は、格闘ゲームをあまり知らない人にもそのスゴさがスムースに伝わるんじゃないかと思って、感心いたしました。


作中では、ケンのこの動作が象徴的に使われていたのです。



超有名な「背水の逆転劇」を貼っておきますね↓ 湧く観客たちにもグッとくる動画ですな。




つーか、観ているうちにゲームとの思い出が甦ってきてね…(しみじみ)。僕が愛読している「グラップラー刃牙」には「男子は誰でも一生のうち一回は地上最強を夢みる」という有名な台詞があって。僕自身は、父親の拳と長姉の恫喝によって心が折れまくる幼年期だったため、そこまで地上最強を夢見た感はないんですけれども。保育園のころからゲーセンに通うほど大好きだったのでね、ゲームに関しては「もしかしたら才能があるのでは?(・∀・)」なんて夢見たことが確実にあった。とは言っても、単に勉強も運動もダメだったから「せめて… (´Д`;) アァン」と願った程度のことであって、「ゼビウス」の最初のBGMが鳴り止んだ直後に敵キャラにぶつかって死んだ時や、オタクの友人がドット単位でキャラを動かしていたことを知った時、そして「ストII」ザンギエフをチョイスしたものの全然勝てなかった時などを経て、身の程を知っていったワケですよ。で、いろいろと忙しくなったこともあって、30歳を過ぎたころから次第にやらなくなった…という「マイゲーム・マイライフ」


「グラップラー刃牙」の有名な台詞を貼っておきますね。


ところが刃牙ったら、のちにこんなことを言ったりするというね(「バキ」より)。



ただ、この映画に出て来た人たちは「諦めなかった人たち」なんだなぁと。いや、天才だカリスマだと称賛される梅原さんだって、誰よりも努力していながらも、自分にプライドを持てずに「オレ、いつまでこんなことやってんだろう」とか「害だな、毒だな、自分にとっては毒だ」なんて自問自答して、悩んで、一度はゲームから離れたことがあったワケでさ。世間からは「ゲームやって遊んで暮らそうなんて甘いんだよ (`∀´) カエレ!」とか「可愛い振りしてあの子、割とやるもんだね 川´д)ヒソヒソ(д`し」なんてバカにされたりするし(1つ不要なウソ)、実際にどうやって稼げばいいのかもあやふやだったプロゲーマーという“道”を必死にもがいて進んできたんですよね。要は、本作は「でもやるんだよ!ヽ(`Д´)ノ」と頑張って“道”を切り開いてきた&今も切り開いている人たち、勇気ある開拓者たちの物語であって。そりゃあ、僕は別にプロを目指すほど強くも上手くもなかったけれど、そもそも彼らほどの真摯さが、情熱が、愛情があったのか? なんかね、スクリーンに映るプロゲーマーたちはあまりにも眩しくて、鑑賞中は涙が止まらなかった次第 (iДi) イイエイガダナー


梅原さんが独白する場面とか、スゲー泣いちゃいましたよ。



なんとなく荻昌弘先生による「ロッキー」の解説動画を貼っておきますね↓




その他、「格闘ゲームがeスポーツの主流かと思いきや、そうでもないのね」とか「僕のゲーム人生のハイライトは『ファイナルファイト』マイク・ハガーでワンコインでクリアしたこと」といったことは置いとくとして。例によって、とりとめのない感想文になっちゃいましたが(汗)、感動しましたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! 気がつけば僕もこんなお金にならないブログをアホみたいに書いてますけど(って、アフィリエイトを貼ってるからパンフ代ぐらいにはなるけどね (ノ∀`) テヘ)、とても勇気をもらいました。なんとまだ渋谷のイメージフォーラムで上映されているし、横浜のシネマリンでも来週から公開されるということで、興味がある方はぜひ観てみてくださいな。合津貴雄監督、これが長編デビュー作だそうですが、次作も期待しております。おしまい。




梅原大吾さんの著作。他にも結構出してますけど、どれもタメになりそうですな。



劇中でメインとなる対戦格闘ゲーム。正直、僕のスキルではついていけなさそう… (`Δ´;)



パンフで若木康輔さんが引き合いに出していた映画。確かに似てるかも。







先々週と先週の備忘録(2018/4/24~5/7)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日なんですが、先週は更新できなかったので、今回は先々週と先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

4月24日、仕事
4月25日、仕事
4月26日、仕事→「リスナーオフ会」に参加(チートデイ)
4月27日、映画鑑賞→仕事→映画駄話会に参加
4月28日、家の片付け
4月29日、妻子を羽田空港まで送る→「バルト9」の準備→映画鑑賞
4月30日、家の片付け
5月1日、生涯3度目の「バルト9」を実行!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォ!
5月2日、家の片付け
5月3日、親友夫婦と朝食→映画を2本鑑賞(チートデイ)
5月4日、家の片付け
5月5日、家族で近所の公園へピクニック
5月6日、お義母さんの引っ越しの手伝い
5月7日、仕事



まず、先々週4月24日〜30日までのことを書くと、24日はずっと仕事をしてましたが、アトロク出演の翌日ということもあって、体力、気力ともに疲弊していて、全然身が入らなくて。25日はかなり忙しかったのに、やっぱり気合いが入らなくて、ついボーッとしちゃったりしていたダメなアタシ。26日は仕事の後、「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に参加。いろいろな人に出演を労ってもらって、精神力が回復いたしました (´∀`) アリガタヤ 27日は、前売り券を買っていた「三里塚のイカロス」のリバイバル上映を観てから仕事に行き、夜は練馬の「か和もっち」で開催された映画駄話会へ。オカジニアさんにソーイングさん、toriさん、はちごろうさん、増田貴彦さん、そしてオーナーのかわもっちさんたちと、あーだこーだと楽しく話したワケですが、今振り返ると「レディ・プレイヤー1」を観てから参加すれば良かったなぁ… (`Δ´;) ウーム あと、はちごろうさんがこれ以上ないほどに「リズと青い鳥」を絶賛&オススメしていたので、興味がある人はぜひ観に行くと良いザンス。


「リスナーオフ会」はほぼ毎月やっているので、参加したい方はお気軽にどうぞ〜。


オフ会では、さくらいさんから素敵なディズニーグッズをもらったり…。


たわわちゃんから寺嶋由芙さんのCDをいただいたりしましたよ (´∀`=) ウフフ ゆっふぃー、アトロクに出るといいね。


ちなみに、26日はチートデイだったので、プロテインを合わせると9000kcal以上摂取したというね。


「三里塚のイカロス」、非常に面白かったです。


27日の「か和もっち」の飲食は、1300kcal以内に抑えました。



28日からは、5月6日にお義母さんが青森の自宅を引き払って本格的に同居するため、家の片付けに従事。つーか、引っ越したのは2月なのにいまだに片付けが終わっていないのはどういうことなのかと己を呪うエブリデイですよ。アトロク出演のために「マッスル&フィットネス」のバックナンバーを大量に掘り出した→その片付けもまた超面倒だった…ということも書き残しておきましょう。29日は、青森に行く妻子を羽田空港まで送ってから、新宿バルト9に行って、5月1日に実施する予定の「バルト9」の下準備。夜は、前売り券を買っていた「ミッドナイト・ランナー」をやっと鑑賞いたしました。で、翌30日は、ブログを書いたり、家の片付けをしたり…ってな調子でございます。


ダイエットをしているので、空港での飲食もヘルシーな食事をチョイス。


「ミッドナイト・ランナー」、気になるところは多いものの、楽しい映画でしたよ。



で、先週5月1日〜7日のことを書くと、1日は“生涯3度目の「バルト9」”に挑戦いたしました。翌2日は、12時半ぐらいに起きてから、家の片付け。3日は、久しぶりに親友夫婦と朝食を食べに行ってから、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、2回目の「レディ・プレイヤー1」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」というスピルバーグ監督作の2本立て鑑賞。しかも、この日はチートデイということで、大量に飲食ができてとても幸せでした (´∀`=) ウフフ 4日は、家の片付けをしつつ(やっと終了!ヽ(TДT)ノ ヤッター!)、夕方に妻子を駅まで迎えに行きまして。5日は、家族で近所の公園でピクニック。娘のマナ子(仮名/6歳)と遊びまくりましてね…(遠い目)。6日は、お義母さんの本格的な引っ越しがスタートしたので、僕も適当に手伝ったりして。7日は、朝から晩まで仕事をしました。まぁ、こんな感じこんな感じ。


「バルト9」については、リンク先の記事を読んでいただければ。


「レディ・プレイヤー1」、スゲー好きだけど、イラッとする部分もあった…という複雑な心境。


「ペンタゴン・ペーパーズ」、さすがのひと言でしたな。


3日の食事は、プロテインを合わせても6800kcalぐらいだったり。



なんて言うんですかね、アトロク出演は僕の中でのウエイトが非常に大きいだけに、出演後は本当に疲弊するし、その反動で自己嫌悪に陥ったりしがちでして(つーか、そう考えるとメディアに出続けている人の精神力ってスゴイなぁ…なんてあらためて思ったり)。とは言え、僕も45歳の大人ですから(苦笑)、ダウナーな精神状態から回復する対抗策は用意済み。ゴールデンウィークは筋トレ&睡眠に力を入れることで何とか気持ちを前向きにしたものの、できれば毎日更新したかったブログはすっかり疎かになった次第。あちらを立てればこちらが立たず、ですな(知った風な口調で)。それと、先々週から先週にかけて、放送を聴いていただいた方々から労いの言葉やらリプやらDMやらをいただいたのも助かったというか、とても癒されましてね…(しみじみ)。本当にね、ありがとうございました (ノω・、) グスン


著作権者によって収益化されている特集の音源を貼っておきますね↓




今週の予定を書くと、家族とコミュニケーションをとりながら、仕事をしつつも、映画をガッツリ観て、ブログをしっかり書き、筋トレも毎日やって、ちゃんと寝る…って、絶対無理だよなぁ (´・ω・`) ウーン で、13日(日)は「RHYMESTER presents 野外音楽フェスティバル 人間交差点 2018」に家族3人で行く予定。もちろんチケットは購入済みであり、なるべく早く行きたい&長くいたいんだけど、スケジュールは娘の気分次第なのが悩ましい限りでございます(たぶん10時から14時ぐらいまでしかいられないのでは…)。


最後に、今月の推薦曲、寺嶋由芙さんの「きみが散る」を貼っておきますね↓




以上、先々週&先週の備忘録でした。ではでは〜。






「3度目の『バルト9』を実行した!ヽ(`Д´)ノ」という心底どうでも良い駄話

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※今回の記事は電波気味でウソも多いので気をつけて!

同営業日・同映画館で9本の映画を連続鑑賞しながら、劇場内で売られている飲食物だけを口にすることで、劇場と一体化して悟りの境地に達するという伝説の試練「バルト9」を提唱したのは、映画評論家であり環境活動家のオノ・バルト氏。新宿三丁目にそびえ立つシネマコンプレックス新宿バルト9はその荒行のために作られたということは、“意識高い系”の映画ファンなら当然知っているでしょうし、実際に挑戦した人も少なくないハズ。僕は一昨年に初めてチャレンジし、昨年も挑戦したものの、あまりにも精神的&肉体的&金銭的に負担が大きかったため、さすがにもうやることはないと心から思っていたのです。

故オノ・バルトの画像を貼っておきますね(「X-ミッション」より)。
オノ・オザキ

で、今年の3月下旬から4月下旬にかけて、オフ会やらTwitterやらで5人ぐらいの方から「また『バルト9』をやらないんですか? (・∀・)」なんて言われましてね。僕はもちろん「もうそんなお金も時間も気力も体力もないので、絶対やりません!(`・ω・´) キリッ」とスムースに答えていたんですが、しかし。よくよく考えれば、妻子が4月29日から5月4日まで青森へ行く→時間はあるし、5月1日=ファーストデーサービスを利用すれば映画代も安くなる。しかも、今年からは「ムービーウォッチメン」のリスナーカプセルに選ばれた映画”も観ることにしたんですけど、その自分ルールに則って鑑賞予定だった「ラブレス」「ミスミソウ」や、宇多丸師匠が何かのトークでちょっと褒めていた「ボス・ベイビー」が同劇場で上映中なのも高ポイントですよ。つーか、試しにスケジュールを組んでみれば、「ムービーウォッチメン」の課題映画「レディ・プレイヤー1」に、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」「いぬやしき」といった「もともと観る予定の作品」が組み込めちゃったりもして…。今までの「バルト9」と違って、ここまで観る気マンマンな作品揃いなのは初めてということでね、つい「運命なのね (´∀`)」とときめいちゃったダメなアタシ。結局、4月29日にチケット&パンフレットを購入するなどの準備をして、5月1日は6時半に起床し、新宿バルト9に向かったのでした。

チケットを前もって用意しておくのは至極当たり前の準備。


パンフも29日に買っておきました(合計6740円)。


「CAFÉ OASE」でBLTサンド(700円)を注文して、どのぐらいの時間で出てくるかをチェックしたりしてね。


そして迎えた5月1日。晴れてて良かった〜。


GW中でも所詮は平日の朝。ロビーはガラガラでしたよ。





<1本目:ラブレス:08:00~10:15>

最初の飲食はホットドッグ+水(660円)とベーシックなチョイス。


驚くほど厭な気持ちになりましたが、ううむ、スゲー面白かったというね… (`Δ´;) オノレ...




<2本目:ボス・ベイビー(吹替版):10:15~12:10>

コンセッションのメニューで最も愛しているのがケイジャンチキン(600円)だったり。


予想外によくできた映画で、スゲー泣いちゃいましたよ… ( ;∀;) イイエイガダナー




<3本目:マーマレード・ボーイ:12:25~14:40>

コラボドリンクの“マーマレード”オレンジソーダ(500円)。キャンペーンの応募用紙が付いてました。


このストーリー、実写だと生々しくてアウトじゃないですかね (・ω・;) ウーン




<4本目:映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱:14:55~16:45>

ポップコーンBOX入りのキャラメルポップコーン(1200円)を摂取しながら鑑賞。


残念ながら僕にはかなり合わなかったです… ('A`) ガッカリ




<5本目:レディ・プレイヤー1(2D・字幕版):17:00~19:25>

「デジモン」とコラボした鶏の唐揚げプレスサンド(800円)を購入。


唐揚げがゴロッと入っていて、そこそこの食べでがありましたよ。


あと、ポストカードとキャンペーンの応募券が付いてたので、記録として貼っておきましょう(偉そうに)。


スゲー好きでしたが、乗れないところも多かった…という面倒くさい感想 (´∀`;) エヘヘ




<6本目:いぬやしき:19:35~21:50>

再度、「CAFÉ OASE」で新宿三丁目プレスサンドのハムとスクランブルエッグ(700円)。割高ながら美味。


普通に楽しかったけど、無闇にオススメはしないカナー (・∀・) マァマァ




<7本目:となりの怪物くん:22:05~23:55>

フィッシュ&チップス+水(810円)。ハイカロリーですが、結構好きです。


“犬のような菅田将暉さん”が好きな人は要チェックだと思ったり (o^-')b オススメ!




<8本目:ミスミソウ:24:00~26:00>

トルティーヤチップス(400円)は手が汚れるのがネックですな。


イジメシーンはキツイものの、「いいね」ボタンがあったら連打したいほど楽しかったです (°∀°)b イイネ!




<9本目:アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(2D・字幕版):25:50~28:30>

移動がギリギリだったので、ストロングチョコレートポップコーン(650円)を事前に買っておきました。


よくまぁ、こんな映画を撮ったなぁと感心しましたよ (´∀`=) ガンバッタワネー





以上、今年もバルト9を達成いたしました。映画代9900円(1100円×9)+飲食代6320円と、昨年と比較するとかなり安く済みましたよ。例によって、新作映画9本連続鑑賞した感想を書くと、ちくしょう、やっぱり楽しかったーー (ノД`) アァン 本当にバカげた行為なんですけど、何とも言えない充実感があるんですよね。しかも、今年は超鬱映画「ラブレス」がトップバッターだったため、それ以降は単に“仲良さげな人々の姿”を観るだけでもホッコリしちゃったという不思議。あと、〆の「インフィニティ・ウォー」では、なんと僕の前の席に相互フォローしている下手の縦好きさんが座ってまして。鑑賞後は始発まで「珈琲貴族エジンバラ」で「あーでもない!ヽ(`Д´)ノ」「こーでもない!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて愉快な映画話ができたのも、とても良い思い出になりました。

28時40分ごろの新宿バルト9を貼っておきますね。


とは言え、今度こそ、もう「バルト9」はやめます。年々、やらなくてはならないことが公私ともに増えていて、今、映画を観ることだけに丸1日+翌日の昼まで潰すのは結構キツいのです…。次はこのブログを読んでいるアナタが挑戦していただければ幸いだし、お願いだから、もう「また『バルト9』をやらないんですか? (・∀・)」なんて言ってこないでぇ!ヽ(´Д`;)ノ オシマイ







時間回廊の殺人(ネタバレ)

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時間回廊の殺人



原題:시간위의 집 House of the Disappeared
2017/韓国 上映時間100分
監督:イム・デウン
脚本:チャン・ジェヒョン
撮影:パク・ジェホン
音楽:キム・ウグン
出演:キム・ユンジン、オク・テギョン、チョ・ジェユン
パンフレット:★★☆(700円/コラムが2本あるのは良いけど、ネタ部レ全開の図解記事とかほしかった)
(あらすじ)
1992年11月11日、閑静な住宅街で起こった殺人事件で、夫(チョ・ジェユン)と息子を殺害したとして被害者の妻で母のミヒ(キム・ユンジン)が逮捕される。しかし、息子の遺体は見つかっておらずミヒは無罪を訴えるが、懲役30年が求刑される。25年後、仮釈放されたミヒは、息子を捜す手がかりを求めて事件現場となった家に戻り、そこで何者かの気配を感じ取る。一方、受刑者のケアを担当しているチェ神父(オク・テギョン)は、頑なに心を閉ざしているミヒの過去を調べていく中で、事件現場となった家にまつわる驚くべき過去を突き止める。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作は、間違いなくネタバレを知らない方が楽しいので、興味がある方は読まないで!


何かの時にたまたま予告編を観て、なんとなく面白そうだったので、前売り券を購入。4月中旬、「他の作品を優先しているうちになかなか足を運べなかった→上映最終週に滑り込む」という最近の定番パターンで、シネマート新宿にて鑑賞いたしました。「微妙に納得できないけど、母さーん!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!」って感想だったり。


小さい方のスクリーン、8割ぐらい埋まってましたな。


前売り特典はメッセージDVD。予告編とメインキャスト2人のメッセージが収録されてましたよ。



映画は、1992年11月11日からスタート。昏倒した状態から目を覚ましたミヒ(キム・ユンジン)が地下に降りると、何者かに夫チョルジュン(チョ・ジェユン)が刺殺されていて、さらに息子のヒョジェが“行き止まりのドア”の中に吸い込まれて消えちゃいましてね。夫と息子を殺した罪で服役→25年後に仮釈放されて家に戻ってくると、「息子が消えたのはこの家のせいだ!川`Д´)ノ」とミヒがチェ神父と真相を探る現代パートと、1992年の“事件の前”を描く過去パートが交互に描かれていくのです。で、映画の構成などを一切無視して身もフタもなくネタバレを書くと、ミヒたちが住んでいた屋敷は、過去に日本軍のお偉いさんが住んでいて。陰陽師を使って“時の中に脱出する道”を作っていて、そのせいで25年ごとにさまざまな時間軸の人たちが邂逅するようになった…って感じ。25年前、チョルジュンを刺殺したのは“現在のミヒ”であり(血が繋がった息子ジウォンを亡くして錯乱→ミヒの連れ子のヒョジェを殺そうとした)、ヒョジョをさらったのも彼女でして(1992年の医学では治療できない持病があったから2017年に連れて来た)。結局、ミヒは「未来で犯した罪で服役した」ということでなんとなく納得して、実はヒョジョの幼なじみだったチェ神父が彼の保護者となるムードが流れて、映画は終わってた気がします、確か。


ヒョジョを連れ去ったのは“未来のミヒ”だったというね (・ω・;) ナルホド...



まぁ、タイトルから予想される通り、「韓国産のタイムパラドックスミステリー」だったワケですけど、話の展開が結構読めないし(ところどころ強引ではある)、途中の霊媒シーンはホラーチックで不気味&愉快だったし、「日本軍が陰陽師を使って…」という設定にも萌えたし、何よりも「子を想う母親ムービー」だったのが超ストライクでしてね…(しみじみ)。もうね、過酷な運命を覚悟しつつ息子を守るために夫を刺殺するミヒの姿には「母さーん!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!」とワンワン泣いたんですが、しかし。いくら「時空を越えたばかりで状況を把握していなかった」としてもさ、25年前に戻ったら、まず夫が暴走する原因となる“ジウォンの死”の方を止めようとするんじゃないかなぁって、スゲー気になっちゃったので75点という着地。とは言え、もし僕が劇中の“何か”を見落としてただけだったら、ごめんなさいね。人間は一度観たくらいですべてを理解できるほど賢くないのですーー(勝手に自分以外の人々も巻き込んだ文章)。




イム・デウン監督作。バイオレンススリラーだそうな。



キム・ユンジン主演×ウォン・シニョン監督作。昔、劇場で観たハズなのに全然憶えてないよぅ… (´・ω・`) ションボリ








ミッドナイト・ランナー(ネタバレ)

空海 KU-KAI 美しき王妃の謎(吹替版、インターナショナル版)(ネタバレ)

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空海 KU-KAI 美しき王妃の謎(吹替版、インターナショナル版)



原題:妖猫伝 Legend of the Demon Cat
2017/中国、日本 上映時間132分
監督・脚本:チェン・カイコー
原作:夢枕獏
脚本:ワン・フイリン
製作総指揮:角川歴彦、チャオ・ファーイー、アルバート・ヤン
エグゼクティブプロデューサー:高秀蘭、井上伸一郎、アルバート・リー
プロデューサー:チェン・ホン
撮影:カオ・ユー
美術:トゥ・ナン、ルー・ウェイ
衣装:チェン・トンシュン
VFXスーパーバイザー:石井教雄
サウンドデザイナー:柴崎憲治
音楽:クラウス・バデルト
主題歌:RADWIMPS
出演:染谷将太、ホアン・シュアン、阿部寛、チャン・ロンロン、松坂慶子、火野正平、チャン・ルーイー、シン・バイチン、ティアン・ユー、チン・ハオ、キティ・チャン、チャン・ティエンアイ、リウ・ハオラン、オウ・ハオ、シャー・ナン、リウ・ペイチー、チェン・タイシェン、ワン・デイ
声の出演:高橋一生、吉田羊、イッセー尾形、六角精児、金田明夫、沢城みゆき、花澤香菜、東出昌大、寛一郎、不破万作、山寺宏一、六平直政、早見沙織
パンフレット:★★★☆(720円/角川の大作感が伝わってくるパンフ。年表&トリビアが好き)
(あらすじ)
8世紀、遣唐使として日本から唐へやってきた若き僧侶の空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


恐ろしく今さらながら2月公開作の感想をアップしますと、最初はあまり興味をそそられなかったんですけれども。3月1日のファーストサービスデーを利用して何本か映画を観ようと思った時、なんとなくチケットを買って、TOHOシネマズ新宿で吹替版を観ちゃいましてね(この日は他に「15時17分、パリ行き」×2、「サニー 32」「ザ・シークレットマン」を観た)。で、つい先日の公開最終週、角川シネマ新宿インターナショナル版(字幕版)を鑑賞いたしました。黒猫が良かったニャ (Ф∀Ф) ニャー


1回目はTOHOシネマズ新宿のスクリーン3。半分ぐらいは埋まってたような。


2回目、字幕版を観たのは角川シネマ新宿のシネマ2。15人ぐらいはいた気がします。



「そんな内容だったっけ…?(・ω・:) ウーン」と観た人が不安を覚えるぐらい雑に物語を書いておくと、舞台は唐の時代長安。役人・陳雲樵(チン・ハオ)の屋敷に“渋い声で人語を話す黒猫”が出現して、妻・春琴(キティ・チャン)に“ここ掘れワンワン”ライクに大金の在処を教えるところから始まりましてね。場面変わって、遣唐使として唐にやって来た空海(染谷将太)が皇帝の奇病を治すために呼ばれると、皇帝は目の前で悶死してしまうんですが、そこで猫の毛を発見。記録係をしていた白楽天(ホアン・シュアン)と知り合うと、謎の黒猫が巻き起こす怪事件を2人で調べていく…ってな調子でございます。


空海と白楽天がオレ流捜査を仲良く始めると…。


妖しい黒猫の存在が浮かび上がってくるというね (ФдФ) ニャー



謎の幻術使い・瓜翁(チェン・タイシェン)と知り合ったり、黒猫に蠱毒を飲まされた踊り子・玉蓮(チャン・ティエンアイ)を生肉を使って救ったり、黒猫の幻術によって陳雲樵が春琴を絞め殺した挙げ句に発狂したりと、すったもんだがありました (´∀`(´∀`) ナンダコレ で、すべては30年前に起こった楊貴妃の死”に関係していることがわかったので、阿倍仲麻呂(阿部寛)の家に行って、彼の日記を読んでみたら、死の真相が明らかに。「当時の皇帝・玄宗(チャン・ルーイー)が安禄山の叛乱によって追い詰められたので、その原因となった楊貴妃を高力士(ティアン・ユー)が絞め殺して、玄宗は海より深くションボリして、泣きすぎて両目が潰れちゃいますた (´・ω・`) ションボリ」というのが通説だったんですが、しかし。実はお抱え幻術師・黄鶴(リウ・ペイチー)の提案により、<尸解の法>を使うことで楊貴妃を仮死状態に陥らせて周囲を欺き、後に生き返らせる…というプランを実行していたのです!Σ(゚д゚(゚д゚;) ナンダッテー


阿倍仲麻呂の日記により、30年前の“極楽の宴”の様子が描かれるとともに…。


楊貴妃が愛猫の黒猫とともに埋葬された時の真相が明らかになっていくのです。



ところが、空海と白楽天が楊貴妃の石棺を調べると、中からツメでフタをかきむしった跡が見つかりまして。黒猫曰く、黄鶴の<尸解の法>は2日ぐらいで意識が覚めてしまう術であり、楊貴妃を説得するためのウソでしてね。術を掛ける前に彼女に飲ませたのは蠱毒で、最初から葬る気マンマンだったのです… (iДi)(iДi) アンマリダー 黒猫の正体は、黄鶴の弟子・白龍(リウ・ハオラン)で、楊貴妃に恋い焦がれていた彼は蠱毒を生肉の代わりに我が身に乗り移らせて彼女の遺体をフレッシュに保つと、自分は黒猫に乗り移って、皇帝及び関係者たちに復讐を実行!ヽ(ФДФ)ノ ニャー! 玄宗と楊貴妃の純愛ダイナマイトを歌った「長恨歌」が真実を捉えていないことを指摘するために作者の白楽天にちょっかいを出していたというね。


石棺のフタの裏には、ツメと血の跡とともに楊貴妃の苦しみが残されてまして。


白龍が助けにきた時はすでに死亡→その身に蠱毒を移し、自分は黒猫になったのでした (ФωФ) ニャー



で、瓜翁の正体は、黄鶴の息子であり、白龍と兄弟のように育った丹龍(オウ・ハオ)でして。実はずっと黒猫になった彼を見守っていて、白龍の蠱毒まみれになった肉体も保存していたことがわかりましてね。“極楽の宴”の時のように鶴が飛ぶ姿を見た白龍が「楊貴妃の死に納得がいかなかったニャ… (ノωФ、) ニャー」と成仏すると、真相をすべて知った空海&白楽天は超スッキリす (・∀・)(・∀・) スッキリ! 白楽天は「長恨歌」を“白龍と楊貴妃の歌”にすることで満足顔であり、空海は一度断られた密教の寺「青龍寺」に行く→瓜翁の正体が恵果大師だった…ということで、なんとなくハッピーエンド。RADWIMPSが歌う「Mountain Top」が流れて終わってましたよね、たぶん。


RADWIMPSが歌う「Mountain Top」を貼っておきますね↓




まず、僕的に良かったところを書くと、原題は「妖猫伝」ということで、予想外に猫映画だったのが好みでした。「話す猫」といえば黒猫のしおちゃんが有名で、そういう“ボンヤリしたテイスト”も決して嫌いではないんですけれども。例えば、平岩米吉先生の「猫の歴史と奇話」に載っている埼玉県秩父郡皆野町の四方田賢氏が語った昭和初期のエピソード。本泉村太駄の農家にいた老猫は、雨の夜など主人の不在の折を見て、「おかみさん、三味線を弾きますから、都々逸でも唄いませんか?」とハッキリ誘ったそうで、こういう猫が好き!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! で、本作は「中身が人間」という点にはガッカリながらも、黒猫が話したり、怒ったり、ションボリしたり、渋いムードで吐血したりと表情豊かなだけでなく、人間の目をくりぬくわ、人間どもを血祭りにあげるわと、超強いのも魅力的でしてね(たぶん単体の猫としては映画史上トップクラスの戦闘力では?)。「中身が人間」という点にはガッカリながらも(2回目)、鑑賞後は「良い猫映画を観たなぁ (´∀`=) ウフフ」と心がホッコリ劇場で2回観るほど気に入った次第。


本作の黒猫は、お団子ヘアに擬態したりと、八面六臂の大活躍。演じたのはルナという猫だとか。


こんな感じでスゲー強かったですよ(「範馬刃牙」より)。
三角絞めでつかまえて-人vs猫!3


それと、空海と白楽天のコンビが素敵でした。なんとなく在原業平と菅原道真が怪事件を解決する漫画「応天の門」を連想したというか(マジで面白いのでオススメ!m9`Д´) ビシッ)。本作はミステリーとしてはアレですけど(汗)、2人のやり取りを観ているだけでそこそこ満足できましたね。特に、染谷将太さんの“品のある佇まい”が素晴らしくて、今まで観た中でも上位に入るぐらい良かったです。ビジュアル面もスゲー良くて、6年かけて作ったという長安の都のセットはスゴかったし、幻術が炸裂しまくる“極楽の宴”シーンも面白かったし、いろいろな意味で「さすがはチェン・カイコー監督だなぁ (`Δ´;) ヌゥ」と感心いたしました。その他、RADWIMPSが歌う英語詩の主題歌往年の角川大作映画っぽくて、懐かしかったです。


この2人のバディ感、大好きでしたよ。


ちなみに、「応天の門」にも楊貴妃と玄宗のエピソードが出てた…って、どうでも良いですかね。


“極楽の宴”で一番好きだったのは、玄宗が鼓を打つシーンだったり。



だがしかし。「つまんねー映画 ( ゚д゚)、ペッ」という意見があっても、まったく反論できないというか。夢枕獏先生による原作小説は文庫で4巻もあるだけに、かなり端折ったんでしょうけど、キャラクター描写は全体的に浅く感じたし、その反面、ビジュアルを見せるシーンが長めなせいで話のテンポは悪かったなぁと。しかも、空海&白楽天の対応がすべて後手後手な上に、真相がわかるくだり(阿倍仲麻呂の日記や黒猫の長話)がダラダラと長くて、ミステリーとしての謎解きの爽快感があまりないんですよね。先ほど、染谷将太さんの佇まいを褒めましたが、いくつかの活躍シーンをのぞくとニヤニヤしながらウロウロするばかりなので、ちょっと勿体なかったです。それと、ファンタジー要素が強いこと自体は良いとしても、幻術が万能すぎるのも微妙だったし…(何が可能で何ができないのかがわからないので、「楊貴妃の死を幻術で偽装すればいいじゃん」とか思っちゃう)。あと、石棺のフタを体力のなさそうな男2人が開けるシーンを観て、楊貴妃が体を鍛えていれば中から自力で脱出できただろうし、知識があれば自分で生肉(黒猫とか)をあてがって蠱毒を排出できたということで、あらためて筋トレと勉強の大切さを確認した…って、どうでもいいですかね (´∀`;) エヘヘ


「日記を読むだけ」のシーンが、回想とは言え、スゲー長いんだよなぁ。



ただ、「中身が人間」という点にはガッカリながらも(3回目)、予想以上に黒猫が活躍して楽しかったので、70点という着地だニャ (Ф∀Ф) ニャ- なんかね、僕が幼いころに初めて劇場で観た“大人向けの映画”「天平の甍」を思い出したりもして、ちょっとシンミリした…ということも書き残しておきましょう(偉そうに)。ちなみに、僕的には染谷将太さんが頑張って中国語の台詞に挑戦した字幕版の方が面白かったので、吹替版に不満だった方は観てみてくださいな。以上、45歳のむさ苦しいオッサンのくせに、語尾に「ニャ」を付けることで女性読者の好感度を上げようとした小賢しい感想文を終えたいと思います。




夢枕獏先生による原作小説。興味はあるけど、読む時間がないです… (´ФωФ`) ニャー



チェン・カイコー監督作。ドロドロした内容ですが、スゲー面白かったです。



公式コミカライズ。下巻は出てないのかしらん。



RADWIMPSによる主題歌が収録されております。



連想した灰原薬先生の漫画。背が小さくて生意気な口を叩くキャラが好きな人は必読!



黒猫の専門誌(?)を貼っておきますね。








北の桜守(ネタバレ)

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※今回の記事は、映画とは関係のない駄文がダラダラと書かれているので、ちゃんとした感想が読みたい人は気をつけて!
※今回の記事は、吉永小百合さんのファンは不快な気持ちになる怖れがあるので、気をつけて!
※今回の記事は、「唐山大地震」のネタバレに触れているので、気をつけて!


<ザ・前書き>

「さぁ、お前の罪を数えろ」とは仮面ライダーWの名台詞ですが、僕のような罪深き男の場合、数え始めるとキリがなくてね…(遠い目)。2014年、観てもいないのに罵ってしまったことを後悔して、お詫びとして吉永小百合さん主演作「ふしぎな岬の物語」を観に行った…なんてことがあったんですけれども。今年に入って本作の予告編を劇場で観た時、“忘れていた過去”が脳裏に甦りまして。2008年ごろ、「まぼろしの邪馬台国」のチケットが値崩れしていることを確か破壊屋さんが話題にしていて、僕も便乗して「こんな映画、誰が観に行くかよ!(`∀´) ケケッ」とバカにしたことがあったのです。

画像フォルダを漁っていたら、こんな写真がありましたよ。90円…。


本当にね、自分が恥ずかしい。観る予定でもない映画の前売り券が安くなっているからと言って、半笑いで高見に立てる権利がどこにあったというのか。今、こんなことをしたからと言って11年前の愚かさを消せるワケではないけれど、お詫びとして1400円もする本作の前売り券を購入しまして(どことなく恩着せがましい文章)。そして、上映日を心待ちにしていたのですが、新宿西口の金券ショップに立ち寄るたび、値段がドンドン下がっていくのを目撃したというね…。

ムビチケは1400円特製ブックレットが付いておりました(内容はパンフと被る感じ)。


公開前の3月5日、すでに780円に!Σ(゚д゚;) ナンデスト!


公開された6日後には480円までダウン。


3月29日には300円になっておりました ('A`) イヤーン


「自分が定価で買ったものがガンガンズンズングイグイ下降していく」というのは、なかなかキツいものでしてね…(しみじみ)。「アタシ、『まぼろしの邪馬台国』の前売り券を買っていた人たちの気持ち、全然わかってなかったんだ!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!」と「ももへの手紙」ライクに猛省ですよ。とは言え、「ふさぎこんでちゃアタシらしくない!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ」と気を取り直して、4月上旬某日、TOHOシネマズ日本橋に足を運んだのでした。

4番スクリーン、観客は10人ぐらいだったような。


ここまで読んだ人の気持ちを代弁する素敵な曲を貼っておきますね↓












北の桜守



2018/日本 上映時間126分
監督:滝田洋二郎
脚本:那須真知子
舞台演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
製作総指揮:早河洋、岡田裕介
企画:多田憲之、角南源五、木下直哉
製作:戸田裕一、大森壽郎、高木勝裕、間宮登良松、脇坂聰史、原口宰、山口寿一、渡辺雅隆、樋泉実、横井正彦、和氣靖、広瀬兼三、吉村和文、北澤晴樹、伊藤裕章、佐藤吉雄、桒原美樹
ゼネラルプロデューサー:亀山慶二
エグゼクティブプロデューサー:村松秀信、西新
シニアプロデューサー:佐々木基、須藤泰司
プロデューサー:冨永理生子
舞台プロデューサー:北村明子
アソシエイトプロデューサー:高橋一平
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
音楽プロデューサー:津島玄一
撮影監督:浜田毅
照明:高屋齋
録音:小野寺修
美術:部谷京子
VFXスーパーバイザー:野口光一
特撮:佛田洋
美術補佐:小林久之
装飾:柳澤武
衣装デザイン:宮本茉莉
ヘアメイク:田中マリ子
編集:李英美
音楽:小椋佳、星勝、海田庄吾
主題歌(作詞・作曲):小椋佳
主題歌(コーラス):Horiuchi Kohei、仙石みなみ、田崎あさひ、長谷川萌美
スクリプター:森直子
助監督:足立公良
制作担当:道上巧矢
ラインプロデューサー:石川貴博、山下秀治
製作統括:木次谷良助
出演:吉永小百合、堺雅人、篠原涼子、岸部一徳、高島礼子、永島敏行、安田顕、野間口徹、毎熊克哉、土屋慶太、阪本颯希、菅原大吉、螢雪次朗、大出俊、笑福亭鶴瓶、中村雅俊、阿部寛、佐藤浩市
パンフレット:★★★★(720円/邦画ならではのしっかり系パンフ。ところどころ、吉永小百合さんへのリスペクトがあるのも良し)
(あらすじ)
1945年、樺太で家族と暮らしていた日本人女性・江蓮てつは、ソ連軍の侵攻によって土地を追われてしまう。夫が出征し、息子を連れて北海道の網走にたどり着いた彼女は、過酷な環境や貧しさと戦いながら息子を必死に育て上げる。71年、てつの息子・修二郎はビジネスで成功を収め、15年ぶりに網走を訪れる。たったひとりで夫を待ち続け、慎ましい生活を送っていた年老いた母の姿を見た修二郎は、母を引き取り札幌で一緒に暮らすことを決めるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


100点の映画体験でした… ( ;∀;) イイタイケンダナー


鑑賞後の僕の気持ちを代弁するアントニオ猪狩を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
いい気持ちだ......


本作は「北の零年」「北のカナリアたち」に続く“北の三部作”の最終章だそうで。一応、観る前に他の2本も観たんですけど、「吉永小百合さんが主演で北海道が舞台」ぐらいの関連しかなかった…ということは置いておくとして。内容をザッと書いておくと、ビジネスで成功した江蓮修二郎がボケつつある母・てつと北海道の各地を旅する「1971年パート」が流れる中、樺太で暮らしていたてつが息子2人を連れてソ連の侵攻から逃げる「1945年パート」が挿入されていく構成。戦争描写はケラリーノ・サンドロヴィッチが演出した舞台で抽象的に表現されてましたよ、確か。


1971年の仲良し親子旅と…。


1945年の過酷な引き揚げが描かれるのです。



ハッキリ言って、脚本は結構ストレスが溜まるというか。まず、堺雅人さん演じる修二郎が気持ち悪い。自分が経営するコンビニ「ミネソタ24」(セイコーマートがモデルだそうな)での従業員への態度にはイラッとするし、奥さんを放置してお歯黒べったり級に母親べったりなシーンはなかなか不快だし、いくら後で反省→和解するとしても、肯定的に観られなかったんですよね…。それに、本作の予告編で「母さん、思い出しちゃいけない!(´Д`;)」なんて台詞とともに「衝撃の結末」なんてテロップが出るからさ、「唐山大地震」のように「兄と弟のどちらを助けるか、選べ!m9`Д´) ビシッ」的な“究極の選択”を強いられたトラウマでも抱えているのかと思いきや、「海の中へ消えました (´・ω・`し ションボリ」程度だから超ガッカリですよ。いや、もちろんショックだろうけどさぁ…それは別にお母さんのせいじゃないしさぁ…と、なんか釈然としない残酷なアタシ。


最後は美談に落ち着いてたけど、篠原涼子さん演じる奥さんはスゲー可哀相でしたよ。



つーか、母親てつのキャラ造詣が、いかにも“吉永小百合ムービーの主人公”って感じでね。「息子が送ってきたお金はすべて貯金してあばら屋暮らし」とか「息子が服を買い与えても粗末な服を着続ける」とか「夫が死んだらずっと未亡人で想い続ける」とかとか、そりゃあご立派ですが、しかし。なんでしょうね、昔の人が考える“正しさ”や“美徳”をやんわりと押し付けられるようで、むず痒くて仕方ない。「1945年パート」のてつ(30代くらい?)を今の吉永小百合さんが担当するのも問題で、毎熊克哉さん演じるチンピラ(後に“いいやつ”にタイプチェンジ)が「ヤッちまいましょうぜ ( ̄ー ̄) ニヤッ」と、てつに対して性的興奮を覚えるシーンが「戦後の混乱期の無法振り」を表すというよりは、毎熊さんが熟女ハンターに見えただけだったし…。正直なところ、「観なくて良かったなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」と思っていたんですよ、クライマックスが訪れるまでは。


右にいるのが、チンピラ役が凄まじく似合う毎熊克哉さんです。



映画終盤、てつと息子の2人旅が終わると、てつは行方不明になりまして。2年後、目撃情報が入ったので足を運んでみれば、そこには桜守として活動中のてつがいましてね。“かつて樺太の自宅に桜を植えた夫(阿部寛)”が黄泉から戻って来て、みんなで舞台の上で主題歌「花、闌の時」を歌い出すんですが…。僕の席の横の方から小さい音がするから、何かと思ってそちらへ視線を向けたら、おばあさんが泣きながら小さく拍手をしていたから、僕が間違ってたYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!

もうね、そのおばあさんの満足げな顔を見ただけでこぼれ落ちる涙。僕がジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンなように、この人も吉永小百合さんのことが大好きなのだ。そう考えてみれば、本作は時代に応じた衣裳やメイク、歌唱シーン、ちょっと電波気味な演技など、さまざまな吉永小百合さんが堪能できるし、おばあさんの年齢を勝手に推察すれば、樺太引き揚げ時のエピソードが身近だった可能性もなくはない。というか、僕が映画で「戦闘力の高いマッチョがクズを叩きのめすシーン」を観てストレス発散するように、おばあさん的には阿部寛さんと夫婦だったり、佐藤浩一さんに言い寄られたり、毎熊克哉さんに性的な目線で見られたり、そして何よりも「息子が孝行してくれるシーン」で超グッとくるのかもしれないワケで。そういう“ジャンル映画”に対して、脳内で偉そうにブーブー文句を垂れていた自分が恥ずかしくなりましたよ… (ノω・、) アタシッテホントバカ


小椋佳先生が書き下ろした主題歌「花、闌の時」↓ 結構好きでしたよ。




シカモ! 上映終了後、男子トイレに入ってみれば、団塊世代風のおっさん2人が「吉永小百合って70歳ぐらいなのに綺麗だよな ( ´_ゝ`)」「ああ、綺麗だったな (´∀`=)」なんて語り合う場面を目撃しちゃったから、心のホッコリ具合がバイバイン。これこそ100点の映画体験としか言いようがなかったし、ふと思い出せば「日本一参拝が危険な“太田山神社”」のことを知れたし(つーか、老婆が登れる場所じゃないよね?)、どことなく「野のなななのか」を連想して良かったし、よくよく考えれば僕も吉永小百合さんがストライクゾーンに入る気がしてきたし(サラリとゲスな文章)、なんとなくトータル的にも70点の評価に落ち着いた次第。でも、吉永小百合さんのファン以外の人にはオススメはしないヨ (o^-')b シナイヨ




国内盤のサントラ。「花、闌の時」はデジタル盤もあります。



初めて劇場で観た吉永小百合さん主演作。僕の感想はこんな感じ



吉永小百合さんの著書。ちょっと興味あります。



1945年の樺太で起きた悲劇を描いた映画でございます。



堤幸彦監督×吉永小百合さん主演作。ごめんなさい、スゲーつまらなかったです。









先週の備忘録(2018/5/8~5/14)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事
水曜日、仕事→それなりに大事な打ち合わせ→映画を2本鑑賞
木曜日、風邪気味に→仕事→映画を3本鑑賞
金曜日、仕事→打ち合わせ→接待
土曜日、寝て過ごす→体調が復活!ヽ(`Д´)ノ
日曜日、「人間交差点2018」へ→風邪がぶり返す ('A`)
月曜日、仕事→映画を2本鑑賞



先週は大変でしたよ… ('A`) 仕事がそこそこ忙しいながらも、映画もそこそこ観に行ったり、ブログを書いていたりしたら、木曜辺りから風邪気味になってしまって。結局、「ムービーウォッチメン」の課題映画になった「レディ・プレイヤー1」「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の感想を2週連続で更新できないという体たらく。でも、日曜日には「人間交差点2018」が控えていたので、「絶対に回復せねばならぬ!ヽ(`Д´)ノ」と、土曜日は家で1日ずっと休んで過ごす→何とか体調が良くなったというね。


水曜日、2回目の「インティニティ・ウォー」を吹替版で鑑賞。


木曜日は、横浜のシネマ・ジャック&ベティ「ラッキー」「BPM」「ハッピーエンド」を観ましたよ。


一応、12日で“本格的なダイエット”開始から約1ヵ月。体重が約8キロ減少しました。



で、日曜日は万全の態勢で「人間交差点2018」へ!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー! 例によって出る時にバタバタしてしまって、ハイパヨちゃんの出番に間に合わなかったのはガッカリしましたが、YOUNG HASTLEさんがまた素敵でね…(しみじみ)。グッズを買ってからフェス飯をチェックし、飲食物を摂取しながら観るステージの最高なことよ! さらに「人間交差点」の名の通り、いろいろな人に会えたのもうれしかったというか、特に橋Pの紹介でコンバットRECさんにご挨拶できたのはスゲー良かったです(キッズエリアで、RECさんのお子さんとうちの娘がつるんでいたのは超ビックリした)。結局、娘の小学校のことや天候を考えると早めに帰った方が良いということで、15時半ぐらいに後ろ髪を引かれまくりながら帰宅したものの、娘が去年以上にライブを観るのを楽しんでいたのでね(ベボベBADHOPをノリノリで聴いてた)、来年もまた家族で参加できれば良いなぁと思っております (´∀`) ウフフ


グッズは、キャップとタオルを購入。


摂取した飲食物はこんな感じでございます。



ただ、そんな早めに帰宅した割には、すっかり風邪がぶり返しちゃいましてね… (´・ω・`) ウーン とは言え、月曜日の仕事はどうしても休めないし、さらに14日はTOHOシネマズデイ=安く観られる日を逃すワケにもいかないということで、市販の薬を飲みながら何とか働いて、夜は「ムービーウォッチメン」の課題作品「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」と、水道橋博士さんが絶賛していた「ホース・ソルジャー」をハシゴ鑑賞。夜遅く帰宅してから、深夜にブログを書いている…といういつものパターンでございます。


「アイ、トーニャ」、最高でしたな。


「ホース・ソルジャー」、面白かったけど… (・ω・;) ウーン



あと、実は先週からボランティア活動を始めました。身バレが怖いので詳細は書きませんが(「だったら最初から書くなよ ( ゚д゚)、ペッ」というツッコミには耳を塞ぐとして)、過去は「隣る人」、最近では「ロープ 戦場の生命線」などを観て、仕事以外で何らかの社会貢献をしたいとずっと思っていたので、勇気を出して参加してみたのです。ただ、よくよく考えてみれば、すっかりオフ会などで慣れているつもりだったけど、「知らない人たちの群れに参加する」のは非常にハードルが高い上に、予想外に女性率が高かったということで、なかなか居たたまれないムードなのでした… (`Δ´;) カエリタイ... 


「隣る人」、6月2日からポレポレ東中野にてリバイバル上映されるので、興味がある方はぜひ!m9`Д´) ビシッ




最後に今週の予定を書いておくと、上映が終わってしまいそうなので、「パシフィック・リム アップライジング」前売り券を4枚使うつもり。それ以外では、仕事をしたり、ブログを書いたり、上映が終わりそうな映画の前売り券を消化したり…ってな調子。週末は、土曜日は横浜の実家に帰るし、日曜日は、妻子に別の用事が発生したら、「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」のピクニック版に行こうかと思っております。


最後に、今月の推薦曲、寺嶋由芙さんの「きみが散る」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







恋するシェフの最強レシピ(ネタバレ)

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恋するシェフの最強レシピ



原題:喜歡・你 This Is Not What I Expected
2017/香港、中国 上映時間106分
監督・編集:デレク・ホイ
製作:ピーター・チャン、ジョジョ・ホイ
脚本:シュイ・イーメン、リー・ユアン
撮影:ユー・ジンピン
美術:ベン・ルク
編集:タン・シアンユアン、チョウ・シアオリン
出演:金城武、チョウ・ドンユィ、スン・イージョウ、リン・チーリン
パンフレット:★★★☆(800円/ちょっと高めだけど、レシピが載っててイイ!)
(あらすじ)
ビジネスにも食事にも常にパーフェクトを求め、世界の味を知り尽くした実業家のルー・ジン(金城武)。彼が買収に成功した上海の名門ホテルで有名料理長が提供する料理はどれも彼を感動させるものではなかったが、見習いシェフのションナン(チョウ・ドンユィ)が編み出す斬新なレシピだけはジンの舌を満足させた。ジンが指定したテーマに合わせ、完璧な料理を次々と提供していくションナン。2人は食を通して心を通わせていくが、ジンたちの前にションナンの才能を軽々としのぐ美人シェフ(リン・チーリン)が現れる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


基本的には「無茶振りされたリーアム・ニーソンがキレて大暴れする映画」などを好む僕ですよ、こんな浮ついたムードがムンムン漂ってくるロマンティック・コメディ(苦笑)、まるで観る気はナッシングだったんですけれども。ちくしょう、なんとなく観たくなってしまったので、4月上旬、新宿武蔵野館映画ファンサービスデーを利用して、鑑賞いたしました。とても好きな映画でしたヨ (´∀`=) スキヨ


こんな展示がありました。


スクリーン1、ほぼ満席だった記憶。


小腹が空いていたので、武蔵野ドッグとのぞみ園の手作りクッキーを摂取しながら観ました。



「金持ちで高飛車な男(年上)が、天然系の純粋な女性(年下)と出会う→反発しながらも恋に落ちる→“大切な何か”を取り戻しながら結ばれる (`∀´)(´∀`し ハッピーエンド」という、日吉ミミさんが「よくある話じゃないかー 川 ゚д゚)」と歌い出しそうなくらいに何百回と観てきた内容でして。そこに「勢い重視」の香港テイストが加えられているんですが、正直、見習いシェフ・ションナン(チョウ・ドンユィ)のキャラがあまりにバカっぽいし、金城武さん演じる金持ち野郎ルー・ジンも常軌を逸するレベルで失礼だったりと(勝手にションナンの部屋に居座るくだりとか、ちょっと笑えない)、なんて言うんですかね、キャラクターが尋常じゃなくカリカチュアされているから、若干イラッとしなくもないんですけれども。


ヒロインがこんな顔をする映画なので、苦手な人も普通にいる気がします。



ごめんなさい、泣きながら観るほど好きでしたーー。このブログを始めてから出演作を観る機会があまりなかったのでそんなに書いていませんが、金城武さんが好きだし、料理映画もそこそこ好きだし、キスシーンがないのも「これからの2人」って感じで好きだったし、そりゃあおかしなところがつるべ打ちな作品だけどさ、たまにはこんな“気楽なロマコメ”を観たっていいじゃない(唐突に馴れ馴れしく)。ルー・ジンに専属の美人シェフ(リン・チーリン)がいたことが発覚して、あーだこーだと揉めながらも、最終的には「君が必要なんだ!(´Д`;)」ってな調子で結ばれて、2人で夕陽を見る→ラーメンを作ってあげるラストはね、「良かったねぇ… (iДi) ウェェェェ」と涙が止まらなかったし、全体的にもうふふあははと楽しんだ次第。


本国のポスター画像。最後はこんな感じで終わってましたよ。



あと、この手の映画では当たり前の要素ですが、劇中に出てくる料理がスゲー美味しそうでしてね…(遠い目)。まぁ、ほとんどが素人には再現不可能なシロモノでしたが、一番気になったのが、ルー・ジンが作るインスタントラーメンですよ。ほとばしるほどありがたいことに、パンフに作り方が載っていたのでね、一部材料を省きながらも、いそいそと作ってみました↓


パンフには「巫女のパスタ」とともにレシピが掲載されているのだッ!m9`Д´) ビシッ


パンフには書かれていないけど、劇中では「出前一丁」が使われてましたよね。


麺を3分茹でてから…。


湯切り→氷水に入れて、軽く粗熱を取る。


器に入れて、付属のスープ+ゴマ油(パンフではマー油)を混ぜる。万能ネギは面倒くさいので省きました。


ゆで汁とは別のお湯を注いで、3分待つと完成でございます。


確かに美味いけど、「出前一丁」はいつでも美味いので、よくわからないな… (´・ω・`) ウーン


ということで、今度は2つ同時に作って、食べ比べてみますた (・∀・) カシコイ


普通に作った麺を食べると…。あら、ちょっとボンヤリした印象。


こっちは氷水で締めた分、麺のコシが違う!Σ(゚д゚;) チガウ! スープもスッキリしてるじゃねぇか!


結局、3つも食べちゃったよぅ… (´Д`;) フトッチャウ



この作り方は、製作のピーター・チャンのパートナーである女優サンドラ・ンが開発したそうですが(とは言え、すでに自分でこのやり方を発見&実践している人も普通にいそう)、確かに美味い。愉快なロマコメというだけでなく、僕がこれから長年に渡って実践するであろう「インスタントラーメンの作り方」を伝授してくれたのも超ありがたいということでね、とても好きな映画でしたヨ (´∀`=) スキヨ 香港テイストが苦手な人には無理にオススメしませんが、本作の「インスタントラーメンの作り方」はぜひ試してみてくださいな。おしまい。




ピーター・チャン製作×金城武さん+ドニー・イェン兄貴主演作。僕の感想はこんな感じ



金城武さん主演作で一番好きなのはこれでございます。



なんとなく連想した台湾ムービー。僕の感想はこんな感じ







ハッピーエンド(ネタバレ)

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ハッピーエンド



原題:Happy End
2017/フランス、ドイツ、オーストリア 上映時間107分
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
製作:マルガレート・メネゴス、シュテファン・アルント、ファイト・ハイドゥシュカ、ミヒャエル・カッツ
撮影:クリスティアン・ベルガー
美術:オリビエ・ラド
衣装:カトリーヌ・ルテリエ
編集:モニカ・ウィリ
出演:イザベル・ユペール、ジャン=ルイ・トランティニャン、マチュー・カソビッツ、ファンティーヌ・アルドゥアン、フランツ・ロゴフスキ、ローラ・ファーリンデン、トビー・ジョーンズ、ハッサム・ガンシー、ナビア・アッカリ
パンフレット:★★★★(720円/スマホ型のデザインがニクい。コラム4本も良い感じ)
(あらすじ)
建設会社を経営し、豪華な邸宅に3世代で暮らすロラン一家。家長のジョルジュは高齢のためすでに引退し、娘のアンヌが家業を継いでいた。アンヌの弟で医者のトマには、別れた前妻との子で13歳になる娘エヴがおり、両親の離婚のために離れて暮らしていたエヴは、ある事件をきっかけにトマと一緒に暮らすためカレーの屋敷に呼び寄せられる。それぞれが秘密を抱え、互いに無関心な家族の中で、85歳のジョルジュは13歳のエヴにある秘密を打ち明けるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作のネタバレやら伏線やらについては、こちらの記事を読むと良いんじゃないかしらん。


ミヒャエル・ハネケ監督作って、そりゃあ良く出来てるし、映画ファンなら見逃しちゃダメなのかもしれませんが、あまりに救いがない作品ばかりなので、心がダウナー気味な現在、観に行くのはやめようと思っていた…ハズなのに、どうしてだろう、なぜか気になるアイツ&不思議なアイツつーか、「映画秘宝2018年4月号」の紹介記事で柳下毅一郎さんが「ミヒャエル・ハネケが『ハッピーエンド』という映画を作って、それで本当に映画の最後にハッピーエンドが待っていると信じるようなお人好しはもはやこの世にいないだろう」なんて書かれているのを読んで、「決してそんなことない」し、「人生に無駄な恋なんてない」と(1つ全然関係ない文章)。そりゃあ「ファニーゲーム」なんてファニーどころか地獄のような話だったし、厭な映画ばかり撮ってきたハネケ監督ですけど、たまにはホッコリした人情話が撮りたくなったりするかもしれないじゃないですか。そう思うと急激に観たくなったので、5月中旬、横浜のシネマ・ジャック&ベティメンズデーを利用して、「ラッキー」「BPM」とハシゴ鑑賞いたしました。僕が間違っていましたよ… ('A`) ゲンナリ


場面写真や記事の展示。劇場はベティの方で、そこそこの混み具合だったような。


間違いを認める割には偉そうなアレクサンダー・ガーレンを貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
わたしは間違っていた


映画は「自分のハムスターに一服盛って殺す→母親にも実行して昏睡状態にする」という様子を少女エヴ(ファンティーヌ・アルドゥアン)がスマホで撮影→コメント付きでSNSにアップした動画からスタートするから、この時点で「あぁ… ('A`) イヤーン」とゲンナリ顔に。その後、エヴは母と離婚した父トマ(マチュー・カソビッツ)の元に引き取られることになり、建設業を営むブルジョア一家に転がり込むも、ボケ始めたジジイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)を始め、全員が問題を抱えていて…って感じのお話でしてね。終盤に明らかになる「ジジイが妻を殺した」という設定&イザベル・ユペールが娘を演じているのは「愛、アムール」の続編のような…そうではないような…というファジーな位置付けみたい。一応、雑にオチを書いておくと、ジジイから事業を引き継いだ娘アンヌ(イザベル・ユペール)が再婚パーティを開いたら、彼女のダメ息子ピエール(フランツ・ロゴフスキ)が移民を引き連れてきて、会場は大混乱に陥って。そんな中、エヴがジジイの自殺願望を叶えるべく海まで連れて行く→入水自殺が成功するかと思いきや、トマたちが止めに入っちゃうんですが、エヴはその様子すらも淡々とスマホで撮影して終わってましたよ、たぶん。


これは終盤、乱入してきたピエールにみんなが注目しているというシーンでした。



まぁ、さすがはハネケ監督というか。柳下さんが書かれていた通り、“逆の意味で「ハッピーエンド」”的な作品だったワケですけど、とても面白い“厭な映画”でして。「自分のことばかりで周囲に目を向けない現代人」的なメッセージはなかなか耳が痛いなぁと。あと、再婚パーティを台無しにした息子の指を即座に折るイザベル・ユペールは100点だったし(スゲー笑った)、トマが浮気相手と「尿を飲みたい」といったアホ丸出しなエロチャットをやっているのをエヴに把握されていたくだりは、同じ娘を持つ父親として居たたまれなかったというか、「将来、このブログを読まれたら!? (°д°;) ヒィィィ!」と考えて怯えたりしましたよ…。つーか、「子どもには愛情を注ぐことが一番大切」なのでね、僕も“自分のこと”ばかりにかまけてないで、娘との時間を大事にしようとあらためて思いました。おしまい。




本作との繋がりを感じさせるミヒャエル・ハネケ監督作。僕の感想はこんな感じ



パンフによると、“毒を盛る少女”については日本の「母親毒殺未遂事件」にインスパイアされたとか。








ラッキー(ネタバレ)

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ラッキー



原題:Lucky
2017/アメリカ 上映時間88分
監督:ジョン・キャロル・リンチ
製作:ダニエル・レンフルー・ベアレンズ、アイラ・スティーブン・ベール、リチャード・カーハン、ローガン・スパークス、ドラゴ・スモンジャ
製作総指揮:ジェイソン・デレイン・リー
脚本:ローガン・スパークス、ドラゴ・スモンジャ
撮影:ティム・サーステッド
美術:アルミトラ・コーリー
衣装:リサ・ノルチャ
編集:スロボダン・ガイッチ
音楽:エルビス・キーン
出演:ハリー・ディーン・スタントン、デビッド・リンチ、ロン・リビングストン、エド・ベグリー・Jr.、トム・スケリット、ジェームズ・ダーレン、バリー・シャバカ・ヘンリージョー、ベス・グラント、イボンヌ・ハフ・リー、ヒューゴ・アームストロング
パンフレット:★★★★★(800円/充実したコラムに過去のインタビューまで載っていて、映画の補完が十二分にできます。オススメ!)
(あらすじ)
神など信じずに生きてきた90歳の男ラッキー。ひとりで暮らす部屋で目を覚ますとコーヒーを飲んでタバコをふかし、なじみのバーで常連客たちと酒を飲む。そんなある日、自分に人生の終わりが近づいていることに気付いた彼は、「死」について思いを巡らせる。子どもの頃に怖かった暗闇、去っていったペットの亀、戦禍の中で微笑んだ日本人少女。小さな町の住人たちとの交流の中で、彼は「それ」を悟っていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、本作が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まないで!
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。


「ラッキー」と聞くと、すぐにシシ座系出身の男を思い出す程度には「宇宙戦隊キュウレンジャー」が好きだった…なんてことはどうでも良いとして。最近はマクドナルドを乗っ取られたジョン・キャロル・リンチの監督デビュー作であり、名優ハリー・ディーン・スタントンの遺作となった本作について、少しは興味があったものの、基本的に僕は「アクション映画を好む男」ですよ(苦笑)、忙しいのもあってスルー予定だったんですが、しかし。愛聴していたラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」のリスナーカプセルに選ばれちゃいましてね。昨年までは課題作品だけ足を運んでいたんですけど、今年からはリスナーカプセルに選ばれた映画も観ることにしたので、5月半ば、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて、J&Bポイントカードを使って無料鑑賞いたしました(その後、「BPM」「ハッピーエンド」をハシゴ)。とても良い映画だったさ… ( ´_ゝ`) シミジミ


スクリーン・ベティ、結構混んでいたような、そんなに混んでいなかったような… (・ε・) ドッチダヨ



身もフタもなく内容を書くと「死期が迫ったジジイの日常を淡々と描く」って感じであり、老人版「パターソン」という印象(「7日間の物語」という点も似てる)。ハリーを当て書きした…どころか“本人そのもの”な主人公ラッキーは仏頂面のジジイなのに超キュートだし、脇を固めるキャストたちも軒並み素晴らしいし、デヴィッド・リンチが出てきたのはビックリしたし、誕生パーティで「ボルベール、ボルベール」を歌うシーンは100点だし、台詞も名言揃いだし…。特に「王の気高さとおばあちゃんの優しさ」というリクガメのルーズベルト(ハリーの象徴だとか)を評するフレーズとか大好きでしたよ。クライマックス、バーでの「(死んだあとに)無ならどうする?」「微笑むのさ ( ´_ゝ`)」という問答にもグッときたし、サボテンが立ち並ぶ荒野に失踪したルーズベルトらしきリクガメが出てくるラストもホッコリしたし、エンドクレジットで流れる「The Man In The Moon-shine」も素敵だったしと、もう褒めるところまみれ。こんなことを書くのは不遜かもしれませんが(汗)、完璧な遺作じゃないでしょうか。


デヴィッド・リンチのリクガメトーク、思わず飼いたくなるほど最高でしたよ。



「ボルベール、ボルベール」を歌うハリー・ディーン・スタントンの動画↓ これもまた良いですな (´∀`=) ウフフ




な〜んて絶賛している僕ですけれども。ラストの展開、オーナーのババアの口が悪かったのは確かですが、禁煙と決められた場所でタバコを吸うような奴は、“ちょっと良いことを言ったジジイ”だろうとマジでムカつくので80点という着地でございます。結局、ババアは見過ごしたけどさ、いくら死期が迫った年長者でも眼中無人な振る舞いを許してはいけない…ってのは僕の心が狭いからなのさーー (ノД`) ダイナシ とは言え、「老い」や「死」についてしみじみ考えさせられるとても良い映画なので、気になる人は観るといいさ(都内ではまだアップリンク渋谷で上映中なのさ)。


僕があの店のオーナーだったら、即座に顔面パンチしてましたよ(「バキ」より)。



おしまい ( ´_ゝ`) ミルトイイサ




ヴィム・ヴェンダース監督×ハリー・ディーン・スタントン主演作。昔、観たハズなのに、1ミリも覚えてないザンス (ノ∀`) ダメネ



ハリー・ディーン・スタントンのドキュメンタリーのサントラであり、フルアルバム(輸入盤アナログ盤もアリ)。ほしいなぁ。





アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル(ネタバレ)

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アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル



原題:I, Tonya
2017/アメリカ 上映時間120分
監督・製作総指揮:クレイグ・ギレスピー
製作:ブライアン・アンケレス、マーゴット・ロビー、トム・アッカーリー
製作総指揮:レン・ブラバトニック、アビブ・ギラディ、ビンス・ホールデン、トビー・ヒル、ザンヌ・ディバイン、ローザンヌ・コーレンバーグ
脚本:スティーブン・ロジャース
撮影:ニコラス・カラカトサニス
美術:ジェイド・ヒーリー
衣装:ジェニファー・ジョンソン
編集:タチアナ・S・リーゲル
音楽:ピーター・ナシェル
音楽監修:スーザン・ジェイコブス、ジェン・モス
出演:マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ポール・ウォルター・ハウザー、マッケンナ・グレイス、ボビー・カナベイル、ケイトリン・カーバー、ボヤナ・ノバコビッチ、アンソニー・レイノルズ
パンフレット:★★☆(600円/出してくれるだけありがたいけど…薄い!)
(あらすじ)
貧しい家庭で厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手への上り詰めていく。92年アルベールビル五輪に続き、94年のリレハンメル五輪にも出場するが、92年に元夫のジェフ・ギルーリーが、トーニャのライバル選手を襲撃して負傷させた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こしたことから、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作については、映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での解説を読むと良いザンス。

ポスターの「マーゴット・ロビーがふてくされて足を投げ出すビジュアル」には「おっ!」と思ったんですけれども。本作で確実に描かれるであろう「ナンシー・ケリガン襲撃事件」については、僕は1972年生まれ→リアルタイムでニュースを見た世代ではありつつも、ごめんなさい、当時も今も興味がないということで、特に観る気はなかったんですよね。ただ、先月の映画駄話会にて、確かオカジニアさんやはちごろうさんがホワイトトラッシュの毒親映画」なんてことをおっしゃっていたから、興味が湧きまして。ちょうど愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になったこともあって、今月14日=TOHOシネマズデイ=1100円で観られる日、いそいそとTOHOシネマズ新宿にて鑑賞してきました(その後、「ホースソルジャー」をハシゴ)。スゲー面白かったですYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ


安く観たい亡者の群れが劇場に押し寄せた結果、満席でしたよ(自分を棚に上げた文章)。



お話をザッと書いておくと、1970年生まれのフィギュアスケート選手トーニャ・ハーディング「幼いころから現在に至るまでの半生」を、トーニャだけでなく元夫のジェフ(セバスチャン・スタン)や母親ラヴォナ(ジェフ・ギルーリー)、コーチのダイアン(ジュリアンヌ・ニコルソン)、マスコミなどのインタビューを交えながら語っていき、クライマックスには「ナンシー・ケリガン襲撃事件」の全貌が描かれまして。ラストは、司法取引したせいで人生のすべてだったスケートを奪われたトーニャがボクシングのリングに上がったりする中、本人映像が流れたりして終わってましたよ、たぶん。


オリンピックでの有名なシーンなども再現されまして。


最終的にはスケートができなくなるも、人生は続くのでした。



ハッキリ言って、あらゆる角度から面白い映画であり、まずは「バカがやらかした実録系犯罪映画」として超愉快でした。頭の足りないボディビルダーたちが信じられないほど安直に凄惨な事件を巻き起こした実話ムービー「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」を連想した方は多いのではないでしょうか。事件が起きた1994年当時、僕は「そんなことがあったのね」程度の興味しかなかったため、本作で描かれた事件の“真相”には口がアングリというか。要は「トーニャが脅迫される→元夫のジェフがナンシー・ケリガンを脅迫することを思いつく→それを聞いた友人のショーン(ポール・ウォルター・ハウザー)が暴走して、彼が依頼した男たちがナンシー・ケリガンを襲撃してしまう」という頭が悪すぎる負の連鎖が起きていたワケですが(しかもトーニャを脅迫したのがショーンだったことも発覚)、「こんなバカな話があるのか!Σ(゚д゚;)」と、変な意味で感心いたしました(とは言え、犯罪はほとんどがバカで短絡的だったりもするんですがー)。


劇中で再現された犯行のしょうもなさには度肝を抜かれましたよ。



とにかく最高で最悪なのが事件の元凶となるショーンで、いわゆる自宅警備員なんですけど、妄想癖が強い人でして。やたらと「オレはプロの工作員で… ( ̄ー ̄) ニヤニヤ」みたいなことを言ったりするんですね。もうね、さすがに邪気眼は中学生で卒業しろというか、「こんなバカが現実にいるかよ ( ゚д゚)、ペッ」と思いきや、エンドクレジットでは電波な話を語る本人のインタビュー映像が流れるから、まさに「事実は小説より奇なり」だなぁと。ただ、よーく考えてみれば、日本にもショーンKさんのような人がいたし、そもそもこのブログを書いている人間の元警官設定だって誰かが確かめたワケでもなく…。もしかすると、あなたの心にも“ショーン”がいるかもしれません(いきなり多くの人を巻き込んだ文章)。


この人、キツい現実から目を逸らそうとして暴走しちゃったんでしょうな。



本人のニュース動画↓ 今、何をしてるんでしょうか…。




「貧しい環境から抜けだそうとした人の話」としても良かったです。世の中には「いくら生育環境が厳しくてもチャンスはある」みたいなフレーズがあって、そりゃあゼロではないでしょうけど、相当なハンデがあるのは間違いないワケでさ(特に教育面で)。まぁ、ナンシー・ケリガンからすれば「アタシは被害者なのに勘弁してよ ('A`し ウヘェ」って話なんですが(そもそもケリガン家もそこまで裕福じゃなかったみたいだし)、劇中のトーニャがことあるごとに彼女を妬む発言をする気持ちは、その残念な心性も含めて、ちょっとわかるなぁと。「周囲の人間たちの勝手な行動によって人生を台無しにされた」「弁護士が勧めるから司法取引をしてみたらスケートを奪われた」というオチについても、もちろん本作は“実話を元にしたフィクション”なので決して鵜呑みにはできないものの、「貧しい育ちあるある」感があって、泣けましたよ… (ノω・、) グスン つーか、映画を観て今さら気付きましたけど、当時の彼女はまだ23歳だったんですよね。そんな若さであれだけバッシングされたらさぞキツかっただろうに、そこからボクシングをやったりと、タフに生き抜いてきたのはスゲェなぁと。なんかね、本作のおかげで実際のトーニャの株が上がったろうから、これからも頑張ってほしいものです。


トーニャが「1回殴られただけで〜」とケリガンを評するのは非道いと思いましたが…。


“あちら側”の奴らにこういうことを言われちゃうのって、スゲーわかる (´・ω・`) クヤシイ...


「ロッキー4」の要素を取り入れたトレーニングをするくだりは感動の名シーン。


そしてこのシーン。もうね、可哀相で仕方なかったです… (iДi) アンマリダー



で、最後に映画としてもスゲー良くできてましたな。製作に携わるなどトーニャ役に全身全霊をかけたマーゴット・ロビーは素晴らしいとしか言いようがなかったし(特に「品のなさ」が見事!)、子ども時代を演じたマッケンナ・グレイスも頑張ってた。毒親ラヴォナ役のアリソン・ジャネイはアカデミー賞受賞も納得のクソ演技だったし(子どもにDVするシーンは激怒したし、慰めにきたと思わせて録音機器を忍ばせていた場面は笑った)、ジェフ役のセバスチャン・スタンもウインターソルジャーの面影ゼロの名演だったし、ショーン役のポール・ウォルター・ハウザーも愉快でしたよ。あと、特殊効果も見事としか言いようがなくて、トリプルアクセルの合成とかサッパリわからなかったというか、パンフを読むまで「マーゴット・ロビーは9人目のトリプルアクセル成功者になったか… (`Δ´;) ヌゥ」と思い込んでいたほど。その他、トーニャとジェフの“2人の視点によるDV描写”とか、トーニャが第四の壁を超えて語りかけてくる演出とかもユニークで、クレイグ・ギレスピー監督、たいしたものだなぁと思ったり。


子ども時代を演じたマッケンナ・グレイス、DVシーンも頑張ってましたな。


毒親ラヴォナ、スパルタ親問題についても考えさせられるキャラでした。


映画を観ていた時は、このクソ男がセバスチャン・スタンだとは気付かなんだ。


ギリギリまで見捨てなかったコーチを演じたジュリアンヌ・ニコルソンも良かったなぁ。


スケートシーンはどれも迫力があってスゴかったですよ。



な〜んてベタ褒めながらも、すみません、もっと人が死んだりする方が好みだし、そもそもフィギュアスケートにあまり興味がないので80点という、トーニャに抗議されそうな採点基準。ただ、面白くて笑える上に「貧困」や「有名人バッシング」などについても考えさせられるので、マジでオススメでございます。なんかね、あれほどバッシングされたトーニャだって人生を続ければ再評価されたりする→やり直しはきくのだから、いつか「江角マキコさんvs長島一茂さん」あたりの話も映画化すると良いかもしれませんな…という余計な文章を書いて、この駄文を終えたいと思います (´∀`) ナンダコレ




映画を観ると高確率でほしくなるサントラのデジタル盤。輸入盤もあります。



クレイグ・ギレスピー監督作。僕の感想はこんな感じ



当時出版されたトーニャ・ハーディング本でございます。



ナンシー・ケリガンの本も出てたんですね (゚⊿゚) ヘー



なんとなく連想したマイケル・ベイ監督作。僕の感想はこんな感じ



氷上で活躍するシーンがあるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作を貼っておきますね。







BPM ビート・パー・ミニット(ネタバレ)

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BPM ビート・パー・ミニット



原題:120 battements par minute
2017/フランス 上映時間143分
監督・脚本・編集:ロバン・カンピヨ
製作:ユーグ・シャルボノー、マリー=アンジュ・ルシアーニ
脚本:フィリップ・マンジョ
撮影:ジャンヌ・ラポワリー
美術:エマニュエル・デュプレ
衣装:イザベル・パネッティエ
音楽:アルノー・ルボチーニ
出演:ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、アーノード・バロワ、アデル・エネル、アントワン・ライナルツ、フェリックス・マリトー、アリエル・ボランシュタイン、アロイーズ・ソバージュ、シモン・グエラ
パンフレット:★★★☆(720円/コンパクトながら、情報が詰まった良いパンフ)
(あらすじ)
1990年代初頭のパリ。エイズの治療はまだ発展途上で誤った知識や偏見が横行する中、ACT UP Parisのメンバーたちはエイズ患者やHIV感染者への差別に対してさまざまな抗議活動を行っていた。行動派のメンバーであるショーン(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)は、HIV陰性でありながら活動に参加しはじめたナタンと恋に落ちる。しかしショーンのエイズの症状は次第に顕在化していき、ACT UP執行部に対して批判的な態度を取るように。そんな彼を献身的に介護するナタン(アーノード・バロワ)だったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作が好きな人は不快になる怖れがあるので、気をつけて!


HIV繋がりの映画では「ダラス・バイヤーズクラブ」が素晴らしかったし、本作もカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したということで、さぞ良い映画なんだろうと思って、つい前売り券を購入しちゃいまして。都内で上映されている時は観に行けなかったものの、5月半ば、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて「ラッキー」と続けて鑑賞いたしました(その後、「ハッピーエンド」をハシゴ)。「ここにいるよ ( ´_ゝ`)」と思ったり。ちなみに原題の「120 BPM」ハウス・ミュージックの平均的なビート数で、当時のゲイカルチャーと密接な関係にあった…というパンフ情報。


前売り特典は、オリジナル缶バッチでした。


ちなみに新宿武蔵野館では、こんな展示がありましたよ。



本作は実際に存在する「AIDS Coalition to Unleash Power(力を解き放つためのエイズ連合)→ACT UP」のパリを拠点に活動する団体「ACT UP-Paris」のメンバーだったロバン・カンピヨ監督が、同団体の90年代初頭の戦いを元に作ったフィクションだそうで。ミーティングで激しく討論したり、製薬会社に乗り込んで血糊が詰まった水風船をぶちまけたりする中、行動派のショーンに新入りのナタンが惹かれて2人は恋に落ちるも、ショーンはHIV陽性になっていて…ってな内容。一応、オチを書くと、まだ治療が確立されていない時代だったため、ショーンはドンドン弱っていって、ナタンが泣く泣く安楽死させまして。メンバーが保険会社のパーティ会場に乗り込んで遺灰を撒いたりと暴れて、無音のエンドクレジットが流れて終わってた気がします、たぶん。もうね、登場人物がとにかくエネルギッシュで、画面から躍動感がビンビン伝わってくるというか。日本に限らず、デモや抗議活動をバカにすることがありますが、過激な抗議活動をすることで実際に政府や製薬会社を動かして多くの命を救った「ACT UP-Paris」の活動を知ると、あらためて市民が声をあげることの大切さを考えさせられましたよ。そして、なんとなく「弁護人」を観た時の気持ちを思い出しました。


バカに的外れな文句を言われた瞬間、ナタンにキスするショーンは超カッコ良かったですな。



ただ、合わないところもあって。ごめんなさい、思った以上に男同士のリアルなセックス描写や射精シーンを観るのが生理的にキツかった…というのは置いとくとして(映画的には入れて当然の描写だし)。学校でコンドームを配布しようとするメンバーが教師たちに言う「セックスをしない16歳がどの国に?」という台詞に傷ついたーー。1990年当時の僕が聞いたら「ここにいるよ ( ´_ゝ`)」と青山テルマさんライクに即答しただろうし、今だってセックスをしない45歳だったりするワケで(なんだこれ)。迂闊な言葉が人を傷つけることもある。以上、唐突に被害者ヅラを披露して、この雑な感想文を終えたいと思います。




デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。



HIV繋がりで貼ってみました。僕の感想はこんな感じ








レッド・スパロー(ネタバレ)


先週の備忘録(2018/5/15~5/21)

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さて、毎週火曜日は備忘録を更新する日ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いておきますね↓

火曜日、仕事
水曜日、ボランティア→仕事→打ち合わせ→映画鑑賞
木曜日、仕事→映画鑑賞
金曜日、ボランティア→仕事→映画鑑賞
土曜日、1人で横浜の実家へ
日曜日、具合が悪いので寝て過ごす
月曜日、仕事→映画鑑賞→接待



先週はなかなかキツいことが3つあって。まず、体調が悪かった。熱があったり、咳が出たりするワケではないんですが、頭が痛くて体がだるい状況がずっと続く感じ。たぶん、グッスリ寝れば治るんだろうけど、やりたいことが多すぎて、どうしても睡眠を削ってしまうエブリデイですよ。土曜日は、「1週遅れの母の日」として横浜の実家に妻子と行く予定だったんですが、娘のマナ子(仮名/6歳)が熱を出してしまったので、僕だけで行くことになりまして。頑張って行って、母や姉たちと飲んだりしたら、具合がさらに悪くなったということで、日曜日は寝て過ごしたというね… (´・ω・`) ウーン


とは言え、映画は観てまして。1本目は、2回目の「パシフィック・リム アップライジング」


2本目は、3回目の「パシフィック・リム アップライジング」


3本目は「さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物」。予想外に良かった!


4本目は「ダンガル きっと、つよくなる」。スゲー泣きましたよ… (ノω・、) グスン


ちなみに初めて日比谷のゴジラを撮影いたしました。テンション、上がるわ〜。



2つ目は、娘が「アンパンマン」の映画を観に行かないと言い出したこと。4月ごろ、マナ子が「また観に行きたい!ヽ川`Д´)ノ」と訴えかけてきたから前売り券を買ったのに、どうしたことかと思ったら、同じクラスの男の子が「『アンパンマン』が大好き!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて言ったところ、他の子たちから「子どもだね ( ´_ゝ`) ププッ」と笑われた…なんて一幕を見て、「『アンパンマン』を見るのは恥ずかしいんだ!Σ(゚д゚;し ナンデスト!」と認識したそうで。咄嗟に「こっ、子どもだよね~ (´∀`;し ハズカシー」と話を合わせたとのこと。「お前ら全員子どもじゃねぇか」という不粋なツッコミは置いとくとして、まだ小学1年生なのに、そんな「桐島」の登場人物ライクな“空気を読む対応”をするなんて、お父さんは超ショックというか、好きなものは好きと言える気持ち、抱きしめてほしかったYO!ヽ(TДT)ノ ドンナトキモ! とは言え、娘は手術をするまで耳が悪かった→言葉を覚えるのが遅かったせいか、同年代の子から舐められがちであり、そうやって対応しなければ生きていけないのだろう。まぁ、これは「娘が成長した」ということなのでね、別に良いんですけれども。この胸によぎった一抹の寂しさを心に刻むとともに、前売り券をムダにせぬよう、公開が始まったら1人で“最後のアンパンマン”を観に行こうと誓った次第。


今年のアンパンマンムービーの予告編を貼っておきますね↓




3つ目は、仕事のやる気が出ないということ。月曜日、たまたま“前の会社”の前を通ったら、稲妻のようにダウナーな気持ちになりまして。なんて言うんですかね、正直なところ、辞めた時の敗北感を今も引きずっていて。あのころのことを思い出すと、自分が何の役にも立たない人間に思えて、胸が苦しくなる。いや、僕だって45歳のオッサンですから(苦笑)、心境や環境を俯瞰して分析することだってできますけれど、それでも恥ずかしくてすべてを投げ出したくなるというか、とても惨めで、どうしようもなくなってしまう。非常にありがたいことに、現在、2つの会社から誘われているんですが、そういうこともどうでも良くてね。どうしようかなって思っております、いろいろと。


今は、なんとなくのりちゃん気分でございます…(「いつかティファニーで朝食を」より)。
三角絞めでつかまえて-こんな自分が嫌なの...


とは言え、それでも人生は続くということで、今週も頑張りますよ。火曜日は接待で、水曜日は“僕の正体を知った元部下”との飲み会、木曜日はできれば「タマフル・トップ5・生活は踊る・アフター6ジャンクションリスナーオフ会」に顔を出したくて、金曜日は特になし。土曜日は娘絡みの行事があって、日曜日は家族と過ごす予定。で、月曜日は仕事で横浜に行くので、映画を観まくろうかなぁと。なお、6月1日=映画の日は、本当は映画駄話会に参加したり、「セレベスト贅祝祭(ラグジュアリー・カルナバル)」に行きたかったりしたんですが、しかし。閉館してしまう横浜ニューテアトルのラスト上映「ヨコハマメリー」を観に行きますので、興味のある方はぜひ!m9`Д´) ビシッ


最後に、今月の推薦曲、寺嶋由芙さんの「きみが散る」を貼っておきますね↓




以上、先週の備忘録でした。ではでは〜。







ラブレス(ネタバレ)

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ラブレス



原題:Nelyubov
2017/ロシア、フランス、ドイツ、ベルギー 上映時間127分
監督・脚本:アンドレイ・ズビャギンツェフ
製作:アレクサンドル・ロドニャンスキー、セルゲイ・メルクモフ、グレブ・フェティソフ
製作総指揮:エカテリーナ・マラクーリナ、バンサン・マラバル、パスカル・コーシュトゥー、グレゴワール・ソルワ
脚本:オレグ・ネギン
撮影:ミハイル・クリチマン
美術:アンドレイ・ポンクラトフ
衣装:アンナ・バルトゥリ
編集:アンナ・マス
音楽:エフゲニー・ガルペリン、サーシャ・ガルペリン
出演:マルヤーナ・スピバク、アレクセイ・ロズィン、マトベイ・ノビコフ、マリーナ・バシリエバ、アンドリス・ケイシス、アレクセイ・ファティフ
パンフレット:★★★(720円/オーソドックスな小規模公開映画のパンフといった印象。コラムは2本)
(あらすじ)
一流企業で働くボリス(アレクセイ・ロズィン)と美容院を経営するジェーニヤ(マルヤーナ・スピバク)の夫婦。離婚協議中の2人にはすでにそれぞれ別々のパートナーがおり、新たな生活のため一刻も早く縁を切りたいと考えていた。2人には12歳の息子アレクセイ(マトベイ・ノビコフ)がいたが、どちらも新生活に息子を必要としておらず、ある日激しい罵り合いの中で息子を押し付け合ってしまう。その翌朝、学校に行ったはずの息子がそのまま行方不明になり、彼らは必死でその行方を捜すが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この映画に関しては、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「映画ムダ話」(216円)を聴けば十分なので、そちらをどうぞ!

何かの際に予告編を見たらあまりに辛気くさいので、一応、「観たい映画の覚え書き」では「△」を付けたものの、決して観ることはないと思っていたんですが、しかし。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」のリスナーカプセルに入りましてね。昨年までは課題作品だけ足を運んでいたんですけど、今年からはリスナーカプセルに選ばれた映画も観ることにしたので、5月1日=ファーストデー割引を使用して、“劇場と一体化する試練”バルト9の1本目として、ホットドッグと水を摂取しながら鑑賞いたしました。「非道いけどスゲー面白い!Σ(゚д゚;)」と思ったり。


7番シアター、10人ぐらいはいたような(うろ覚え)。



あらすじを適当に書くと、すでに離婚が決まった&他の相手と新生活を始める気マンマンのボリスとジェーニャの夫婦がお互いを罵りながら、「子どもは母親が引き取るもんだろ!( ゚д゚) クソガ!」「アタシはもうウンザリなのYO!(`Д´し シルカ!」と息子のアレクセイをチェストパスで押しつけ合っていたら、アレクセイが失踪。警察のお役所対応振りがハンパなかったので、捜索救助団体ヴェラを頼ってみれば、なかなかしっかり探してくれるんですが…。自分たちの新生活の方が気になるボリスとジェーニャは、どこか「付き合わされてやっている」感があるというか、真剣に捜索する気はナッシング 川o^-')b(o^-')b グー で、ジェーニャの母親の家に行ってみれば「アタシは堕ろせと言ったのに!川 ゚д゚) アホカ!」とクリティカルに罵られるわ、息子が隠れ家にしていた廃墟に行っても見つからないわと、てんやわんやしていたら、“損傷が酷い少年の遺体”が見つかりまして。ジェーニャは泣きわめき、ボリスもゲンナリすると、場面は2年後に。お互い新しいパートナーと生活を始めているも、気もそぞろなムードで終わってましたよ、たぶん。


あんまりな両親に失望したアレクセイは失踪しまして。


あーだこーだあって、父親ボリスはこんな顔で…。


母親ジェーニャはこんな顔で終わるというね。



本作については、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「映画ムダ話」(216円)がスゲーわかりやすいというか。ロシア情勢を絡めるアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の作風とか、「父親はキリスト教を盲信する社長の顔色をうかがって堕胎しなかった→アレクセイが生まれたのでは?」という考察とか、ラストにジェーニャが「ロシア」と書かれたジャージを着て走る意味とか、まさに「かゆいところに手が届く状態」なので是非チェックしてほしいし、それを聴けば十分なんですけれども。まぁ、僕なりに何の役にも立たない感想を垂れ流しておくと、こんなに非道い内容なのに面白くて目が離せない映画はなかなか観たことがないなぁと。序盤、「ボリスとジェーニャが自分を押し付け合うのをアレクセイが聞いていた!」というシーンがあんまりすぎるんですが、その見せ方が無惨ながらもスゲー上手くて。主人公夫婦の二面性が興味深いし(今の家族には冷淡でも、新しいパートナーには優しい)、消えたアレクセイの行方も気になるし、一気に映画に没入してしまったのです。


新しい彼女(妊娠済み)とリスタートしたいので、息子とは暮らしたくないボリス。


同じく新しい彼氏と人生をやり直すつもりなので、拒否するジェーニャ。


それを陰ですべて聞いていたアレクレイ…。


僕は開始10分程度でエシディシ状態に追い込まれたのでした(ジョジョ第二部より)。
三角絞めでつかまえて-あんまりだー!


つーか、テメエらの子どもの気持ちを一切考えない主人公夫婦は誰が見てもクズ認定できるレベルに達しており、監督的にはわかりやすいよう極端に描いたそうなんですが、よくよく考えれば「仕事を理由にして家庭をないがしろにする」とか「自分LOVEすぎてスマホばかり見てる」とか「すべてを捨ててやり直したい」とか、どこか少しずつ私たちすべての現代人に当てはまりませんか?(唐突に他の人も巻き込んだ文章) 母親が典型的な毒親で、ジェーニャは虐待されて育ったゆえに「愛し愛されて生きるのさ ┐(´ー`)┌」ということがわからない“負の連鎖”も可哀相ではあるし…。だから、両者の態度にムカつきながらも、どこか「自分にも起こり得ること」にも見えて、無下に突き放せなかった…という不思議な鑑賞体験でしたよ。


ボリスはクズ野郎だとしても、離婚を許さない会社も相当クソですよね。


強烈な毒親でしたが、どこか「愛し方をわかっていない」ムードだったのは超良かったです。



映画を9本観た後、偶然、相互フォローしている下手の縦好きさんとお会いしたので、近くの「珈琲貴族エジンバラ」で適当に映画話をしていたら、「ラストの解釈が人によって分かれる」みたいな話になりましてね。それこそ町山さんの音源を聴いてほしいんですが、それはそれとして。一応、僕なりの解釈を書いておくと、まず、あのアレクセイと思しき死体を見た時の2人の反応ですが、基本的に普通の人は死体を見慣れていないので、その分、ショックを受けただけであり(損傷が酷いものは特に)、「本当にアレクセイじゃなかった」可能性もあるのではと。息子がいないまま新生活を始めたので今もモヤモヤしている上に、人生を何度やり直そうとも自分が変わらない限りは「人生なんてどこか物足りないものYO!m9`Д´し ビシッ」ということを描いたラストであって。アレクセイ自身は、放浪の末にスイスの孤児院で保護されて「シモン」と名乗るようになったのではないか。もしくは、彷徨ううちに他の家出少年たちと知り合って戦いを繰り広げて成長し、今もロシアでたくましく生きているーー。そんな風に思っております。


号泣した母親がこんなことを言いだすシーン。


僕は意地悪なので、藤子・F・不二雄先生の短編「じじぬき」のこの場面を連想しましたよ。


僕がイメージする“その後のアレクセイ”を貼っておきますね(「男坂」より)。



その他、「寒々とした風景描写が良かった」とか「主人公夫婦と対照的に“無償の愛”で行動する捜索救助ボランティア描写が面白かった(「リーザ・アラート」という実在の団体を参考にしたそうな)」とか「監督曰く、イングマール・ベルイマン監督の『ある結婚の風景』と対をなす作品だそうだが、観てないのでサッパリだぜ…」とか思うところはあるんですが、長くなるので割愛! 非常に考えさせられる厭な映画でしたよ… (`Δ´;) ウーム 僕は「結婚して良かった派」だし、今だって妻子を思えば「しあわせカーニバル」がヘビーローテーションなんですけど、当然ながら平和な家庭を維持するためには不断の努力が大事ということでね、少し気が引き締まった次第。あと、鑑賞後に映画を8本観たんですが、本作のおかげで「人々が仲良くしている描写」を観るだけで心がホッコリするというブースター効果があった…なんて文章を書き残して、この駄文を終えるとしましょう (・ε・) オシマイ




なんと国内盤のサントラがありましたよ。曲のタイトルがいちいちキツい。



評判の良いアンドレイ・ズビャギンツェフ監督作。僕は悪人が裁かれてほしいなぁ (・ε・) コナミ



同名なので貼ってみたキャスリン・ビグロー監督の長編デビュー作。ちょっと観たい。



なんとなく貼ってみた“違う角度”からの地獄夫婦映画。僕の感想はこんな感じ









ボス・ベイビー(吹替版)(ネタバレ)

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ボス・ベイビー(吹替版)



原題:The Boss Baby
2017/アメリカ 上映時間97分
監督:トム・マクグラス
製作:ラムジー・アン・ナイトー
脚本:マイケル・マッカラーズ
音楽:スティーブ・マッツァーロ、ハンス・ジマー
声の出演(字幕版):アレック・ボールドウィン、スティーブ・ブシェーミ、ジミー・キンメル、リサ・クドロー、マイルズ・バクシ、トビー・マグワイア、ビビアン・イー、エリック・ベル・Jr.
声の出演(吹替版):ムロツヨシ、芳根京子、乙葉、石田明、宮野真守、山寺宏一
パンフレット:★★★(720円/コラム2本はタメになったし、翻訳者のインタビューも良かった)
(あらすじ)
パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

一応、「観たい映画の覚え書き」では「△」を付けていましたが、予告編を観た瞬間、「絶対観ないな」と。似たようなムードの「コウノトリ大作戦!」にそれほど乗れなかったし、それ以上に「赤ちゃんがボスに!?」という設定がバカバカしいというか(苦笑)、心底どうでも良いなと思っていたんですけれども。毎日聴いているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の中で宇多丸師匠が高評価しているのを耳にしましてね。そうなると、いつしか「気になるアイツ」になってしまった…ということで! 5月1日=ファーストデー割引を使用して、“劇場と一体化する試練”バルト9の2本目として、ケイジャンチキンを摂取しながら鑑賞いたしました。スゲーよくできた映画でしたよ… (ノω・、) グスン ちなみに監督は「マダガスカル」のトム・マクグラスでございます。


2番スクリーン、午前中だったので、あまり人がいなかった記憶。



要は“ホームインベージョン系アクションコメディ”なんですが、スゲー舐めてました。アニメのクオリティの高さはもちろんのこと(特に妄想パートの2Dアニメ描写が素敵)、脚本も素晴らしくて、「これほどの怪物だったとは… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れたほど。もともと原作は「あかちゃん社長がやってきた」という「育児あるある」を面白おかしく描いた絵本だそうで。それを「赤ちゃんが生まれて、自分の居場所を奪われることを怖れる男の子の視点」で描くことで、劇中で起きていることが現実なのか妄想なのか曖昧にしているんですよ。だから、バカにしていた「赤ちゃんがボスに!?」という設定も、実際に観てみれば驚くほどゴクゴク飲み込めたし、むしろ僕も赤ちゃんの元で働きたいと思った…というのは、少し疲れているからなのかもしれませんな…(遠い目)。


観る前はこんな加藤清澄気分だったのですが…。
三角絞めでつかまえて-バカバカしい

映画が始まると、2秒で徳川光成のような気持ちに…って、どうでも良いですかね。
これほどの怪物だったとは!


なんとなく本編のアクションシーンを貼っておきますね↓




一応、雑にオチを書いておくと、「ティムとボスは赤ちゃんの存在を脅かす“フォーエバー・ワンコ”(=ずっと子犬のままの犬で、ペット業界への皮肉っぽい)の出荷を見事に止めて、ボスは会社に戻るも、すっかり彼を愛してしまったティムは手紙を送って、ボスは“弟”として帰ってくる」ってな駄話を成長したティムが娘に語っていて(成長した弟も出てくる)、その子の妹もまたボス・ベイビーだった…ってな調子であり、エンドクレジット後は劇中で何度も出てきたガンダルフ目覚まし時計が「日常に旅立て!」みたいなことを言って終わるんですが…。エンドクレジットで流れる「What the world needs now is love」が感動的でしてね (ノω・、) グスン ちょうど地獄映画「ラブレス」を観た直後というのもあって、「世界に必要なのは人を愛する心」というメッセージが心に染みたというか。スゲー観て良かったし、あらためて映画は予告編だけじゃ判断できないなって思ったり。何はともあれ、まだかろうじて上映している劇場もあるので、興味がある方はぜひぜひ〜。




ちょっとほしくなった原作絵本。アニメ絵本ジュニア向け小説も出ております。



デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。








ママレード・ボーイ(ネタバレ)

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ママレード・ボーイ



2018/日本 上映時間127分
監督:廣木隆一
原作:吉住渉
脚本:浅野妙子
製作:高橋雅美、今村司、井上肇、木下暢起、谷和男、山本浩、高橋誠、鷲尾天、本田晋一郎
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、伊藤響
プロデューサー:松橋真三、北島直明、里吉優也
アソシエイトプロデューサー:平野宏治
音楽プロデューサー:安井輝
ラインプロデューサー:原田文宏
撮影:鍋島淳裕
照明:深田晃
美術:丸尾知行
装飾:吉村昌悟
VFX:外塚勇己
衣装:高橋さやか
ヘアメイク:永江三千子
編集:野本稔
音楽:世武裕子
主題歌:GReeeeN
スクリプター:菅谷雪乃
助監督:水野貴之
制作担当:小沼秀剛
出演:桜井日奈子、吉沢亮、佐藤大樹、優希美青、藤原季節、遠藤新菜、竹財輝之助、寺脇康文、筒井道隆、谷原章介、檀れい、中山美穂
パンフレット:★★★★☆(720円/情報がギュッと詰まったパンフ。「りぼん」の記事と原作の名シーン紹介が100点!)
(あらすじ)
女子高生の小石川光希(桜井日奈子)は、ある日突然、両親から衝撃の告白を受ける。ハワイ旅行で出会った松浦夫妻と意気投合して母親がその夫、父親がその妻と恋に落ち、パートナーを交換して再婚するというのだ。しかも松浦夫妻の息子で光希の同じ年の遊(吉沢亮)も含め、皆で一緒に暮らすことになってしまう。光希は戸惑いながらも、クールな中に優しさを秘めた遊に徐々に惹かれていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※今回の記事は、本作が好きな人は確実に不快になると思うので、読まない方が良いです。
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。


そりゃあ原作コミックアニメの存在くらいは知っていましたが、油断すると「ママレード・ボーイ」なんて書いてしまうぐらいには疎いし、興味もなくて。実写映画なんて観る気ゼロだったんですけれども。“劇場と一体化する試練”バルト9を実行する際にタイミングが合ったので、急遽観ることに決定。5月1日=ファーストデー割引を使用して、バルト9の3本目として、コラボドリンクの“ママレード”オレンジソーダを摂取しながら鑑賞いたしました。「実写化に向いてないんじゃないかな… (・ω・;) ウーン」と思ったり。ちなみに本作を撮ったのは「胸キュン映画三巨匠」の1人とされる廣木隆一監督でございます。


5番スクリーン、そこそこ人がいたような、いなかったような…(なんだこれ)。



ごめんなさい、全然乗れなかったです。普段はあまり気にならない撮影や演出面でも「この長回し、頑張っている割にはあまり効果的じゃないような…」とか「画面がボンヤリしてない?」といった不満はあったんですけど、一番どうかと思ったのは脚本。物語冒頭から「互いのパートナーを交換して再婚して同居する」とか言いだした両親4人にムカついて仕方がなかった。同居するという大事な話を会食まで娘に話さないとかクソすぎるし、せめて子どもが成人して家を出て行けるまで待つとかさぁ…。あいつら全員クズにしか見えなくて、その悪感情をずっと引きずっちゃった感じ。あと、「戸籍上は父親に引き取られるから名字も変わらない」みたいなことを言ってましたが、僕も未成年の時に両親が離婚して母親に引き取られたけど名字は変えなくて済んでいるんですが、どうなんですかね。その他、エピソードのダイジェスト感はスゴいし(「遊と付き合ったことがある女の子」や「教師と恋愛する親友」の処理スピードの速さには笑った)、「練習試合で勝ったら告白するシーン」は演出が恥ずかしすぎるし、「『私は元気だよ』って京都まで言いに来た」って怖いし、鑑賞中はとにかく居たたまれなかったというか。一応、オチを書いておくと、恋仲になった主人公2人は「兄妹かもしれない」と何年か悩み苦しむんですけど、実はカン違い 川´∀`)(´∀`) ンモウ! 教会でイチャついて終わってましたよ、確か。


GReeeeNが歌う主題歌「恋」は結構良かったです↓




まぁ、原作コミック「りぼん」で連載していた→小学校から中学校ぐらいの子が楽しんだ物語であり(「コクリコ坂から」とか「好きな人と兄妹かも!?」的な話って結構あるような)、どうしても現実味が増してしまう実写化には向いてなかったのではないかと(漫画やアニメだったらそれなりに飲み込めそう)。とは言え、吉沢亮さんの「シレッと良いことを言うイケメン振り」は素敵だったし、桜井日奈子さんが「やだやだ!川TДT)ノ ウワァァァン」と泣いてすがるシーンは可哀相で仕方なかったし(僕もちょっと泣いた)、藤原季節さんが“チャラいけど真面目なキャラ”を演じてたのはうれしかったし、わざわざ一軒家を建てて撮影したのは感心したし…。それに、その前に「ラブレス」を観た影響で「人々が仲良くしている姿」を観るだけでもグッときたので、なんとなく50点という着地。何はともあれ、遊は親を気遣うあまりに“実際のところ”が聞けなくて苦しんでましたけど、ほとんどの親は「子どもは親を気遣う必要なんてない」と思っている気がしないでもないのでね、何かあったら真正面からぶつけると良いんじゃないかしらん。


ほとんどの親は「アンドレアス・リーガンの攻撃を真正面から受け止める刃牙」気分だと思うのです。
真正面から受け止める刃牙


おしまい。




吉住渉先生による原作コミック。続編もあるのね (゚⊿゚) ヘー



サントラ。デジタル盤もあります。







フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(ネタバレ)

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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法



原題:The Florida Project
2017/アメリカ 上映時間112分
監督・製作:脚本:編集:ショーン・ベイカー
製作:クリス・バーゴッチ、ケビン・チノイ、アンドリュー・ダンカン、アレックス・サックス、フランチェスカ・シルベストリ、ツォウ・シンチン
製作総指揮:ダーレン・ディーン、エレイン・シュナイダーマン・シュミット
脚本:クリス・バーゴッチ
撮影:アレクシス・サベ
美術:ステフォニック・ユース
衣装:フェルナンド・A・ロドリゲス
音楽:ローン・バルフェ
音楽監修:マシュー・ヒアロン=スミス
出演:ウィレム・デフォー、ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ビネイト、バレリア・コット、クリストファー・リベラ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
パンフレット:★★★(700円/写真はきれいだけど、あと1本、コラムがほしかったなぁ)
(あらすじ)
定住する家を失った6歳の少女ムーニーと母親ヘイリーは、フロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」でその日暮らしの生活を送っている。周囲の大人たちは厳しい現実に苦しんでいたが、ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちとともに冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビーはそんな子どもたちを厳しくも温かく見守っていた。そんなムーニーの日常が、ある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この映画については、こちらの記事こちらの記事を読めば良いんじゃないかしらん。

確か“劇場と一体化する試練”バルト9を実行するため、新宿バルト9に足を運んだ5月1日、ロビーのはずれに場面写真などを大々的に飾った展示物がありましてね。一応、「観たい映画の覚え書き」では「△」を付けましたが、ハッキリ言って、「間違いなく観ないな ( ゚д゚)」と。どうせ「母子家庭がいろいろあったものの、ご近所の人たちの力を借りて起死回生の“フロリダ・プロジェクト”を発動して(詳細は不明ながら、ざますババアがてんてこまいになったりする愉快な計画)、みんなハッピーに♪ (´∀`(´∀`し ウフフ」的な作品なのでしょう? もうね、こっちは体調が優れない中、睡眠を削って日々ハードに生きてるのにさぁ、そんな「ひと夏の思い出」映画を観る余裕はナッシング…と思っていたんですが、しかし。


5月1日のバルト9にはこんな展示がありましたよ。



愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になっちゃったから、つい出てしまう舌打ち (゚⊿゚) チッ ちくしょう、僕の周囲の人々(a.k.a.乱暴な映画が好きな人たち)からスゲー評判の良い「犯罪都市」を選んでほしかったのになぁ…。シカモ、今週のスケジュールを確認すると「観に行けるのは23日(水)、新宿バルト9の15時10分からの回だけ=安く観られない!Σ(゚д゚;)」からマジでガッカリですよ。とは言え、「こぼれたミルクは嘆いても仕方がない」ということで、いそいそと劇場に足を運んでみれば、泣きすぎて死ぬかと思ったYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


バルト9は夕方割程度の割引しかないので、仕方なく定価で観ようとしたところ…。


いつの間にかクーポンを持っていたことに気付きまして。


チケットが1600円になってホクホク顔だった…って、人間が小さいですかね。


7番スクリーン、ほぼ満席だったような。



最初にあらすじを適当かつウソを交えながら書いておくと、舞台はフロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」。そこはシングルマザーのヘイリーと6歳の少女ムーニーほか、貧困層が定住状態でしてね。優しくも厳しい管理人ボビーに見守られながら、貧しいながらも楽しく暮らしていたんですが…。貧乏が加速してしまって、無職のヘイリーは売春をスタート。で、仲違いしてボコボコにしてしまった元友人アシュリーの通報により(たぶん)、児童福祉局が介入→ヘイリーとムーニーは引き離されることになりましてね。とうとう現実に耐えられなくなったムーニーは隣のモーテルに住む親友ジャンシーの元に行って、初めて涙を見せると、ジャンシーの特殊能力が発動。ムーニーの手をつかむと超高速で走り出してディズニーワールドに突入し、そのスピードが生み出したソニックブームによって世界は滅びたのでしたーー。


この母子がたくましく生きるお話なのです。


そしてラストは、親友(とも)のためにジャンシーが能力を解放するというね (`Δ´;) ゴゴゴゴゴゴ



ごめんなさい、本当は「ディズニーワールド内を2人が突っ走る様子」で終わっているんですが(ゲリラ撮影したそうな)、それはそれとして。パンフによると、「フロリダ・プロジェクト」というのは、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート開発の際の初期プロジェクト名だそうで。それらの観光客を当て込んで建てられた多くのモーテルが寂れて、現在は普通のアパートに入居できない貧困層が住むようになっているとのこと。そもそも「プロジェクト」という言葉には「低所得者向け公共住宅」という意味があって、そう言えば尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」の紹介で言ってたのに、すっかり忘れてたアタシってほんとバカ (ノω・、) ダメネ

閑話休DiE!m9`Д´) ビシッ 何はともあれ、適当な感想を書くと、愛しさと、せつなさと、心強さを感じましたよ。最初の「愛しさ」は、子どもたちの描写。“子どもの目線”で撮影されたパステルカラーの世界は、劣悪な環境にいるはずなのに、とても楽しそうでして。話はハードなんですけど、子どもたちが出てくるシーンはとても輝いているのです。僕は小学3年生まで川崎の工業地帯に住んでいたんですが、勝手に資材置き場に入って遊んでいたこととか思い出して、懐かしい気持ちになったりしてね…(遠い目)。とにかく口が悪いイタズラっ子揃いなんですけど、自分の娘が重なっちゃって(ちょうど6歳だし)、子どもたちを観ているだけで心がホッコリいたしました。


ムーニー役のブルックリン・キンバリー・プリンスの演技は超素晴らしくて、放火した家の前での記念撮影時の表情は100点!


この虹のシーンも最高! レプラコーンの野郎、ふもとに埋めた金をよこしやがれ!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!



パンフによると、監督は「ちびっこギャング」っぽい「イタズラっ子の話」を撮りたかったそうな (゚⊿゚) ヘー




2つ目の「切なさ」は、ヘイリーとムーニーの母子描写。ショーン・ベイカー監督は是枝裕和監督の「誰も知らない」を参考にしたところがあるそうですが、なんとなく僕の脳裏に浮かんだのは「最貧困女子」という新書。「貧困ゆえにアパートが借りられず、モーテル住まいで金が余計にかかる」という状況は、日本ではネットカフェ難民問題がそのまんまなワケですが、世の中には「人生のスタートの時点で貧乏すぎる人」や「ちゃんとした教育を受けて育っていないから貧困から脱出する方法がわからない人」、そして「今の社会が“やり直しにくい”ために抜け出せない人」がいて、誰だってそうなった可能性があって。今、そうじゃない状況の僕らとの違いは「運が良かっただけ」…ってのは暴論でしょうか。


ヘイリー役のブリア・ビネイトも最高でしたな。娘の足に抱きつく姿にグッと来る良い画像。



そりゃあヘイリーも相当問題のある母ですけど、それでも彼女があのモーテルから出られない…どころか、住むことすら困難な状況に陥るのはさ、決して彼女だけのせいじゃないと思うのです。社会も本当に厳しいというか、確かに口の悪さはハンパじゃありませんが、「定住してはいけない」という規則を守るために別のモーテルに泊まりに行った時、支配人から「そんな口の利き方しかできないから貧乏なのよ!川`Д´) カエレ!」みたいなことを言われるじゃないですか。でも、そもそもお前がこっちをバカにしているのがビンビン伝わってくるから、ヘイリーもさらに反発してそういう態度になるんじゃねーの…というヘイリー寄りなアタシ。いや、身近にいるとさ、確実に面倒くさいしイラッとする女性なんでしょうけど(僕の長姉に似てる…)、荒れている人は荒れているなりの理由があるし、偉そうなことを書くと、心に余裕がある方が譲らないと世界は平和にならないんじゃないか。ごめんなさい、自分が何を書いているのか、よくわからなくなってきましたーー (ノД`) スミマセン


この場面、「お金を得た手段」も相まって、切なかったなぁ…。



なんて言うんですかね、母子が仲良しな分、状況が悪化していくのが本当にキツくて。「ああっ!(´Д`;)」と思わず声が出そうになったのが、水着の自撮りシーンで、ヘイリーは売春を始めるんだなぁと。ストリップバーで働いていた時は手コキサービスを断ってクビになった彼女が体を売るなんて、よほどの覚悟が必要だったろうに…。終盤、ホテルに行って「別れの食事」をする時の娘を見つめる目の優しさとかも、切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて(この後、2万字以上続くので省略)、誰が彼女を責められようか!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! もうね、あまりに泣きすぎて、そのまま座席で死ぬかと思った次第。


この自撮りシーン、先の展開を予想しちゃって、超辛かったです… ('A`)



そして3つ目の「心強さ」は、ウィレム・デフォー演じるモーテルの管理人ボビーの存在ですよ。終盤、引き離されるヘイリーたちの様子を見つめる顔は、こういう場面を何度となく見てきたっぽい雰囲気でしてね。立場上、モーテルのルールは守らなくちゃならないものの、自分のできる範囲でやってあげられることはやるし、悲しい終わりが来ても淡々と受け止めて、日常を続けていく。ボランティアのように熱心に助けてくれるワケではありませんが、世の中にはボビーぐらいの心持ちで接することで救われる人だって結構いるんじゃないかと思って、ちょっと憧れちゃいましたよ。あと、電気を復旧した時に住人とコミュニケーションをとるシーンは愉快だったし、子どもに近づく変質者を追い払う時の容赦のなさはかなり気持ちが良かったです (`∀´) ザマァ!


本作は「ボビーが見た貧困母子家庭の話」でもあるというね。



恥ずかしながら(汗)、ちょっとわからないのがラストでして。ジャンシーが手を引いて、高速でディズニーワールドに突入するくだり、最初は「今まで足を踏み入れたことのない“夢の国”へ逃げ込んだ」的な描写かと思って、カチンと来たんですよ。だって、僕もディズニー自体は好きだけどさ、キャストを使い捨てるブラック労働問題とか、最近では労災認定なんて話もあったりと、あくまで“商業的な夢の国”なんだから、そこに逃げ込むのが“子どもの救い”的に見せられるのは違うんじゃないかと。ただ、よくよく考えてみれば、そんなに「良い場所」っぽい見せ方ではなかった気がするので、監督的には「そんな場所より愛している人が側にいてくれることが大事」的な着地なんでしょうか。ううむ、何だか知恵熱が出てきましたよ… (ノω・、) イタイヨゥ


ここまで読んだ人の気持ちを代弁する素敵な曲を貼っておきますね↓




その他、思ったことを雑に書いておくと、「アシュリーのヘイリーに対する態度は非道いけど、彼女も子どもから引き離されないために必死なんだよなぁ (´・ω・`) ウーン」とか「ディズニーワールドの花火を外から眺めるシーンが切なすぎ!」とか「ボビーに根を上げた後も冷蔵庫の運搬を最後まで手伝わされるケイレブ・ランドリー・ジョーンズに笑った」とか「ガラス戸にナプキンを貼るシーンにドン引き」とか「入場リングを盗まれた買春野郎、ざまぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ ザマァ!」とかとかとか。何はともあれ、子どもたちが超キュートな上に、身近にある貧困問題についても考えさせられる素晴らしい映画でしたヨ ( ;∀;) イイエイガダナー ただ、最後に母子が引き離されるのが超可哀相だったので90点という台無しな着地。例えば、「ディズニーワールド内をダッシュする2人の少女をアラブの富豪が呼び止めて事情を聞き、すべて金で解決してくれる」とか「娘と引き離されたヘイリーは自転車操業の暮らしから離れて一人になることで自分と娘の人生に何が必要なのかを見つめ直して成長し、そんな彼女に胸を打たれた福祉課の人が超親身になってくれたおかげで、2ヵ月後からはちゃんとした職場で働きながら、娘とまた一緒に暮らし始めた」といったホッコリエピローグが追加されるなら、ソフトが出たら買います。おしまい。




ショーン・ベイカー監督作。非常に評判が良いですな。



なんとなく思い出した新書。貧困から抜け出すのは大変なのです…。



念のため、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが暴力で母子家庭を助ける映画を貼っておきますね。







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