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Channel: 三角絞めでつかまえて2
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セルフレス 覚醒した記憶(ネタバレ)

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<心底どうでも良い前置き>

ううむ、今さらながら9月公開の映画の感想を垂れ流しておきますよ。少し前まではライアン・レイノルズなんて、脳内の「どうでも良い人フォルダ」に入れていたんですが(酷い文章)、昨年、「ハッピーボイス・キラー」を観てから評価をあらためまして。で、今年は「デッドプール」も非常に面白かったということで、ライアン・レイノルズへのご褒美として本作の前売り券を購入。観るのを楽しみにしていたものの、忙しくてね…。結局、なかなか観に行けないまま、都内での上映は終了してしまったんですが、しかし!

ツイッターを相互フォローしている山寧さんに教えていただいたおかげで、横浜でやっていた「ロストバケーション」を観られた→前売り券をムダにしなかった経験から、「都内で公開が終わると、東京近郊で上映が始まることがある」ということを学んだ僕ですよ。ちょろっと検索してみれば、10月下旬から11月上旬にかけて、キネマ旬報センターで上映されることが判明。ただ、「ソング・オブ・ラホール」の時みたいに「この前売り券は当劇場では使えません ( ゚д゚) カエレ!」なんて展開になったらイヤだから、念のため劇場に電話して「前売り券は使えますか? (´Д`;)」と聞いたところ、電話の向こうの女性は「使えますよ 川´_ゝ`)」とひと言。すっかり勝者の気分であり、ちょうど柏に仕事絡みの人が住んでいたりしたのでね、11月上旬の某日、打ち合わせを兼ねて柏まで行き、その後、映画館に足を運んだ次第。

柏駅の西口には映画館への入り口がありまして。
柏駅西口に入り口が?

そこを通っていくと、キネマ旬報センターが!
キネマ旬報シアター

でね、可愛い感じの受付の女性に意気揚々と前売り券を提示したら、ムビチケは当館では使えませんよ? 川 ゚д゚) ハァ?」とあきれ顔で言い放たれたから(一部被害妄想)、驚愕!Σ(゚д゚;) マジ!? その瞬間、「前売り券が使えるかどうか、ちゃんと電話で聞いたのにぃぃぃぃっ!ヽ(TДT)ノ」と劇場の人間を皆殺しにして逮捕され、「元警官、映画館での凶行」なんて見出しとともに「カッとなってやった。今は反省している」なんて僕のコメントが載った新聞を幻視したりもしましたが、「確かに前売り券がムビチケとは伝えなかったもんなぁ… (´・ω・`)」と反省する自分もいて(対応できない劇場があるのは知ってた)。仕事は兼ねたものの、せっかく柏まで来たのにこのまま帰るのはシャクだったので、1800円支払って鑑賞いたしました。

劇場ロビーはそこそこ広くて、カフェなどもありましたよ。
売店も充実

スクリーン1で観たんですが、観客は僕を含めて3人ぐらいだったり。
スクリーン1で鑑賞

そして、ムダになったムビチケを貼っておきますね… (ノω・、) グスン
ムダになったムビチケ














セルフレス 覚醒した記憶

セルフレス 覚醒した記憶

原題:Self/Less
2015/アメリカ 上映時間117分
監督:ターセム・シン
製作:ラム・バーグマン、ジェームズ・D・スターン、ピーター・シュレッセル、リア・ブーマン
製作総指揮:ジュリー・ゴールドスタイン、デイブ・ポーミア
脚本:アレックス・パストール、デビッド・パストール
撮影:ブレンダン・ガルビン
美術:トム・フォーデン
衣装:シェイ・カンリフ
編集:ロバート・ダフィ
音楽:アントニオ・ピント
出演:ライアン・レイノルズ、ベン・キングズレー、マシュー・グード、ナタリー・マルティネス、ミシェル・ドッカリー、ビクター・ガーバー、デレク・ルーク
パンフレット:★★★(720円/神経科学者チャールズ・ヒキンズ博士のインタビューが好き)
(あらすじ)
余命半年と宣告された大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、父を嫌う一人娘のクレアとの仲を修復することなく死を迎えることに絶望していた。失意の中にあったダミアンに天才科学者のオルブライトがもちかけたのは、遺伝子操作で作った肉体へダミアンの頭脳を転送することだった。莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアンだったが、その肉体は遺伝子操作で作られたものではなく、妻子ある特殊部隊の軍人マークの肉体だった。真実を知ったダミアンとマークの妻は、オルブライト率いる秘密組織に命を狙われることとなる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


いいもの見せてもらいました m(_ _ )m


僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
いいもの見せてもらいました


お話は予告編の通りですよ。余命幾ばくもない金持ちジジイ・ダミアンの元に天才科学者オルブライトから「人工培養したボディに記憶を転送すれば、新しい人生を謳歌できますよ? (▽ー▽) ニヤッ」といった提案をされたので、そのプランに乗ることを決意。新しい肉体を手に入れて、バスケだセックスだと青春を謳歌していたところ、拒絶反応を抑える薬を飲み忘れる→リアルな幻覚を見ちゃいまして。いろいろ調べてみたら、実は「貧乏な元軍人が病気になった娘のために金が必要になった→大金と引き替えに肉体を提供していた」ことを知っちゃったので、「他人を犠牲にしてまで… (`Δ´;)」と反発するダミアンvs“貧者の人権を踏みにじった記憶転送サービスを続けたい組織”の戦いが始まる…といった感じでございます。


新車かと思ったら、中古車だったというね。
別の肉体に乗り移った!

そして肉体の持ち主だったマークの軍人スキルをバリバリ活用して戦うのでした。
他人の家族を守る


ただ、僕的に本作がストライクだったのは、娘要素。ダミアンにはクレアという1人娘がいるんですけど、仕事を優先した結果、どうにも折り合いが悪いんですね。で、そんな関係のまま、ダミアンは金の力を使って“新しい人生”に踏み出しちゃうんですが、その肉体の持ち主だったマークの幼い娘と触れあうことで、「仕事ばかりだったけど、娘との時間も大事だった!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン」と気付くワケです。これはね、なんか仕事や趣味にかまけて、妻子と過ごす時間が少ない自分が非常に当てはまって、涙を流しながら猛省したというか。映画のラスト、「ダミアンの友人」と偽って娘に謝罪の手紙を渡すくだりは、本当に切なかったですよ…。


父親と折り合いの悪い娘クレアを演じたのはミシェル・ドッカリー。「フライト・ゲーム」で活躍してましたな。
クレア(ミシェル・ドッカリー)


あと、金持ち映画としても良かった。僕は基本的に金持ちが好きじゃないんですが、本作のダミアンが「新しい肉体がマークという人間だったことを知る→他人を犠牲にしてまで生き延びたくない」と、あえて拒絶反応を抑える薬を飲まない選択をすることで、自分を取り戻したマークが家族の元に返るラストはね、「いい金持ちダナー (iДi)」と涙が止まらなくて…。「金持ちだからって無闇に敵視するのは良くなかったネ (ノ∀`) ハンセイハンセイ」なんて思ったりしたのでした(44歳の社会人の文章)。

その他、ターセム・シン監督といえば、「インモータルズ 神々の戦い」での神々バトルシーンが結構好きだったんですが、スタント・コーディネーターのスティーブ・リッチが手がけた民家での戦闘は“今どきの軍人アクション”的なムードで良かったし、終盤のカーチェイスもなかなか面白かったし、本作も十分及第点じゃないでしょうか(偉そうな文章)。役者さんたちも良い感じで、特に“どうかしてる天才科学者役”をマシュー・グードが演じていたのは「またお前はこういう役か」感があって好きでしたよ (´∀`) ンモウ!


マシュー・グードが出てきた瞬間…。
天才科学者オルブライト(マシュー・グード)

「蛇めっ…!」と思ったのは僕だけじゃないハズ(「賭博黙示録 カイジ」より)。
蛇めっ!


その他、「『Self/Less』というスラッシュが入った原題は『FACE/0FF』を意識したのかな?」とか「記憶が移った後のライアン・レイノルズにベン・キングスレー感があまりないような…」とか「1日飲まなかっただけで元のボディの記憶が蘇っちゃうようじゃ危険だろ」とか「火炎放射器でオルブライトを倒すシーンはわかりやすすぎでは?」とか「結局、マーティン(ヴィクター・ガーバー)の“他人の体に記憶を移された息子”はどうなったんだろ…」とか思ったりして。一応、不満というか、泣きながら鑑賞しつつも冷静に考えたことを書いておくと、「でも、実際にこんなシステムがあったら、何の抵抗もなく利用する金持ちだらけだろうな」なんてね。例えば代理出産だって、ちょっとそれに近いと思うんですよ…というのは酷い文章ですかね、すみません (´Д`;)


この場面、尊敬する映画評論家の町山智浩さんのトラウマ映画である「追想」オマージュですよね、たぶん。
火炎放射器で勝利


何はともあれ、なんとなく富裕層への闇雲な憎悪が桃屋の穂先メンマのように和らいだ気分だし(不要な例え)、あらためて「妻子を大切にしなくちゃ」と思わされた上に、それなりに愉快なアクションも楽しめたということで、前売り券がムダになった&さらに1800円支払ったことなんて、ノー問題。鑑賞後はすっかり「いいもの見せてもらいました m(_ _ )m」気分でしたよ。ライアン・レイノルズが好きな人は観ておくと良いザマス。




ターセム・シン監督×ヘンリー・カヴィル主演作。僕の感想はこんな感じ



輸入盤のサントラを貼っておきますね。



今年観たライアン・レイノルズ主演作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく連想したニール・ブロムカンプ監督作。僕の感想はこんな感じ



ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジが入れ替わる愉快な映画。大好きです (´∀`=)









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