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おじいちゃんはデブゴン(ネタバレ)

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おじいちゃんはデブゴン

おじいちゃんはデブゴン

原題:我的特工爺爺 The Bodyguard
2015/中国、香港 上映時間99分
監督:サモ・ハン
製作:アンディ・ラウ、ビル・コン、チャイ・プイワー、アイビー・ホー、ラウ・イートン
脚本:チアン・チュン
撮影:アンディ・ラム
美術:ピーター・ウォン
編集:クワン・チーリョン
音楽:アラン・ウォン、ジャネット・ユン
主題歌:アンディ・ラウ
アクション監督:サモ・ハン
出演:サモ・ハン、ジャクリーン・チェン、アンディ・ラウ、フォン・ジャーイー、リー・チンチン、チャウ・ユーチェン、ジェームズ・リーガイ、ユン・ピョウ、ユン・ワー、ユン・チウ、ツイ・ハーク、ディーン・セキ、カール・マッカ、フー・ジュン、ウィリアム・フォン、エディ・ポン
パンフレット:★★★(700円/薄めだけど、江戸木純さんのコラムがタメになりました)
(あらすじ)
故郷の村でひとり暮らす66歳の退役軍人ディン(サモ・ハン)。初期の認知症と診断されたディンが唯一心を許していたのが隣に住む少女チュンファ(ジャクリーン・チェン)だった。ギャンブルで中国マフィアから借金を重ねていたチュンファの父レイ(アンディ・ラウ)は、マフィアのボスであるチョイ(フォン・ジャーイー)から借金返済を待つ代わりに、ロシアのマフィアから宝石を奪うという危険な任務を与えられるが、奪った宝石を持ち逃げ。激怒したチョイは娘のチュンファ誘拐を画策するが、その計画をディンが老人とは思えぬカンフーで阻止する。記憶は薄らいでも拳法の腕前は落ちていなかったディンは、マフィアたちを掃討するため立ち上がる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


ううむ、今さら5月27日公開作の感想をアップしますね。正直、この邦題はどうかと思いつつも(嫌いではないけど「燃えよデブゴン」を知らない世代には何が何やらでは)、あのサモ・ハン・キンポーの20年振りの監督主演作であり、“信用できる映画ライター”のギンティ小林さん曰く「舐めてたボケ老人、実は殺人マシンでした」系映画ということだし、「おじいちゃんを怒らせないで!」のキャッチコピーが結構好きだったので、前売り券を購入。6月下旬に新宿武蔵野館で1回、9月1日に小山シネマロブレで1回、観てきました。大満足でしたヨ (´∀`) ウフフ


特製缶バッジがほしかったので、「コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝」と一緒に前売り券を購入。
ポストカード2枚とサモ・ハンバッヂ

新宿武蔵野館に記事の切り抜きがあったのはもちろんのこと。
記事の切り抜き

ロビーにはサモ・ハンのスタンディもあったりして。
サモ・ハンのスタンディ

で、その約2ヵ月後に、やってきたのは栃木県の小山駅西口にある大変そうなロブレビル
小山駅西口のロブレビル

ビルの7階にレトロな雰囲気の小山シネマロブレがあるのです。
小山シネマロブレ

映画の日=1100円で観られるにも関わらず、観客は僕を含めて5人でしたよ…。
1番スクリーン

ちなみに売店でコカ・コーラ プラスを買ったのは、ラーメンを食べすぎてカロリーが気になったからです (〃∇〃) ウフフ
コカ・コーラ プラスを購入


最初にストーリーをザッと書くと、田舎の村で独り暮らしをしている66歳のディンは、中央警衛局にいた元軍人で、近所の少女チュンファ(ジャクリーン・チェン)と釣りに行ったり、大家のポク(リー・チンチン)に色目を使われたりする穏やかな日々を送っていたんですけれども。チュンファの父親のレイ(アンディ・ラウ)がギャンブル狂のクズということで、中国マフィアのボス・チョイ(フォン・ジャーイー)に多額の借金をしてしまって。レイは借金返済のため、ロシアンマフィアから宝石を強奪する仕事を与えられると、見事こなすものの、その宝石を持ち逃げしてしまうのです。


悲しい過去を持つディンは近所の少女チュンファと仲良く過ごしていたんですが…。
チュンファとディン

父親のレイがマフィアの宝石を持ち逃げしちゃいましてね。
ダメな父レイ

火の粉がチュンファに降りかかってきたので、ディンが彼女を守る…というお馴染みの展開に。
チンピラを一蹴


で、あーだこーだあって、レイが殺されてしまい、チュンファも行方不明になってしまったので、ディンは覚悟を決めてマフィアの事務所に殴り込み!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス! 要人警護のために培った武術スキルで全員ぶちのめしたところに、ロシアンマフィアの殺し屋もやってきたものの、そいつらも返り討ちにしましてね(微笑)。痛む足を引きずりながらチョイを追い詰めるも、チョイは手下に殺されてしまうからビックリですよ。結局、チュンファの行方はわからないまま、ディンがションボリしていたら、チュンファったら友だちの家に泊まっていたことがわかって、めでたしめでたし。最後は成長したチュンファによる「この人は私のボディガード♪ (^ε^し ウッフン」なんて呑気なナレーションが流れて、終わってた気がします。


フォン・ジャーイー演じるチョイが超憎らしいんですが、この直後、容赦なくビンタされるので、超スッキりす (・∀・) スッキリ
俺に文句でもあるのか爺さん

そして大暴れ! ただ、ディンはヒザが悪い&スタミナもないので、意外とハラハラさせられるというね。
大暴れ!


最後に流れるアンディ・ラウによる主題歌を貼っておきますね↓




まぁ、ボケ老人版「アジョシ」というか。「主人公が元軍人でスゲー強い」というだけでなく、「過去に自分のせいで孫娘が行方不明になっている」というスーパーヘビーな負い目があるあたりも、似てるなぁと。とは言え、それは本作を責めているのではなくて、むしろ「そういうのが好きだ (´Д`;) ハァハァ」ということであって、まったくのノー問題。つーか、本作は中央警衛局の容赦ない訓練描写からスタートするあたりから最高であり(ニクソン大統領の訪中時にサモ・ハンが映ったりするのも好き)、さらに「敵が二度と立ち向かってこないように、相手の骨を折って砕く」というボディガード要素を強めた殺陣が本当に素晴らしくてね…(しみじみ)。というか、僕が大好きなアクション演出「X-rayバイオレンス」が4回は出てくるので(たぶん)、それだけでも十分美味しゅうございました (´∀`) オイシー


「X-rayバイオレンス」とは、人体破壊描写をレントゲン風に見せる演出のことでございます。
X-rayバイオレンス

この腕を折るシーンの素晴らしさよ! すべてのアクション映画が採用してくれればいいのになー (・ε・) プー
腕を折れ!

それとなく僕の気持ちを代弁する宮本武蔵を貼っておきますね(「刃牙道」より)。
そういうのが好きだ


いや、気になるところも結構あって。「殺人現場を目撃したものの、ボケてて証言が無効という序盤の展開、別にいらなかったような…」とか「『娘と父は前世の恋人』って気持ち悪いことわざだな」とか「ベッドで寝ていた白人女性がオナラして気付かれる展開」とか「姪の結婚式でご祝儀をあげまくるシーンって必要?」とか「喫茶店で、チュンファの母親&恋人と偶然出会う展開」とか「レイが奥さんと喧嘩するエピローグ、必要?」とか、そういうのはまだ良いとしても。「行方不明だったチュンファが親友メイライの家に泊まりに行っていた」というオチはかなり乱暴じゃないですかね(一応、伏線らしき描写はあったけどさぁ…)。それとクライマックス、「ロシアンマフィアのボスがポク副隊長に逮捕される&中国マフィアの重鎮も逮捕される&チョイを殺した手下2人がエディ・ポンに逮捕される」という展開は、そりゃあ留飲は下がりましたが、恐ろしく強引にも感じましたよ(特にエディ・ポンのくだり)。


ラストのエディ・ポンによる唐突な逮捕シーンにはとにかく驚きましたね…。
唐突なエディ・ポン


ただ、僕的には本作のアクションが大好きだっただけでなく、ドラマ部分もストライクでしてね。終盤、中国マフィアのアジトに単身で殴り込みに行く直前、ディンは大家のポクに電話を借りて、娘のアナムに長距離電話をかけて、留守電に謝罪の言葉を吹き込みまして。そして、自分に恋心を抱くポクに対して孫娘を失って娘に憎まれてしまった過去、認知症で昨夜の夕食すら覚えられない現在を告げて、「こんな人間に優しくされる価値はない」と語る場面は100点の素晴らしさ!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! 正直、本作のサモ・ハンによるアクションシーンはそれほど多くないんですけど、このポクとの別れからの殴り込み展開が超燃えるので、文句ナシ。もうね、10月に出るBlu-rayは要予約…と言いたいところながらも、9月上旬、カツサンドに15000円以上の金を使ってしまったので、購入は厳しいかもしれないのでした… (ノω・、) キビシイ


娘へ長距離電話をかける場面から、ずっと泣きながら観てましたよ… (iДi) ウェェェェ
娘への長距離電話


その他、適当に好きな部分を書いておくと、「アンディ・ラウ、チンピラ役も意外と似合うね」とか「階段を下りるアクションが良かった!」とか「走っている車からチンピラを叩き出すシーンが愉快」とか「サモ・ハンとチュンファの触れ合い描写、そりゃあスゲー泣いた」とか「カメオ出演がムダに多いけど、ツイ・ハークたちは可愛いし、ユン・ピョウが観られて良かった」とか「両脚がないギャグはさすが香港… (`Δ´;) ヌゥ」とか「チョイへのビンタ3連発、スッとしました」とか「五輪砕きの体勢→ペティグリーX-rayバイオレンスやったぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」とか「ロシアンマフィアのボスとのカーチェイスが意外と本格的でビビッた」とか「さりげなくドアの鍵穴に針金が刺さっていたりする細かさは偉い」とかとかとか。


レイがロシアンマフィアから逃げる時の階段飛び降りアクション、良かったです。
階段飛び降りアクション


何はともあれ、「なにこの描写 (゚Д゚)」みたいな部分もあるんですが(汗)、とにかくサモ・ハンの演技は見事だし、アクションも最高だし、X-rayバイオレンスもふんだんに観られるということで、大満足でした (´∀`) ウフフ 往復4000円以上使って小山の映画館で2回目を観たことを1ミリも後悔していないほどなのです。なんかね、今までサモ・ハンのことを軽んじていたというか、主演作や監督作をあらためてチェックしたくなりましたよ。香港のアクション映画に抵抗がない人はぜひ観てみてくださいな。




10月4日にはBlu-rayが出るということで、買いたいけどお金が…。



サモ・ハン監督×ジャッキー・チェン主演作。この映画のサモ・ハンも不憫なんだよなぁ。



パンフで取り上げられていて気になった映画。つーか、サモ・ハン主演作って全然観てなかったり。



一応、連想した韓国映画を貼っておきますね。僕の感想はこんな感じ



この号はサモ・ハンの記事が充実してて、オススメですゾ (o^-')b オススメ!








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