ブラインドマン その調律は暗殺の調べ
原題:A L'AVEUGLE
2012/フランス 上映時間94分
監督:ザヴィエ・パリュ
原案・共同脚本・製作:リュック・ベッソン
脚本:エリック・ベナール
撮影:ミシェル・アマテュー
出演:ジャック・ガンブラン、ランベール・ウィルソン、ラファエル・アゴゲ、アルノー・コソン
パンフレット:なし
(あらすじ)
交通事故で妻を亡くしたのを機に、すさんだ日々を送っているベテラン刑事ラサール(ジャック・ガンブラン)。ある日、高級マンションで若い女性が殺害されるという事件が発生。事件の捜査を任されたラサールは、事件前日に被害者の家を訪れていた盲目のピアノ調律師ナルヴィク(ランベール・ウィルソン)に関心を抱く。盲目である上に、確固たるアリバイがある彼の関与を周囲は信じようとしないが、ラサールは刑事としての直感に従って捜査を続けることに。やがて、新たな殺人が起こり、ナルヴィクの意外な素顔が明かされる。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
40点
僕が、僕がグズグズしてたばっかりに、感想を更新するのが遅れて、「ブラインドマン その調律は暗殺の調べ」の公開が今週金曜日で終わってしまう!ヽ(´Д`;)ノ アアン ということで、急ぎ足でアップいたします(本日2回目)。“盲目の暗殺者”という設定が大好物だし、「レイトショー限定公開なのに前売り券が売られている→掘り出し物なのでは!?Σ(゚д゚;)」と勝手に思いこんで、新宿武蔵野館で観てきました。「設定、ちゃんと考えろYO!ヽ(`Д´)ノ」と強く、強く思ったり。
レイトショー限定公開のせいか、展示などはなかったりして…。
その代わりに、ロビーの奥にあった「劇場版ミッフィー」の展示が可愛かったので貼っておきますね (´∀`) ウフフ
役者さんたちはスゲー良かったんですよ。主人公のベテラン刑事ラサールを演じたジャック・ガンブランと、盲目の暗殺者ナルヴィク役のランベール・ウィルソンが超渋くて。2人のやり取りはプロ同士の対決って感じがして、かなり好きでした。ラサールに恋をしている相棒女刑事を演じたラファエル・アゴゲは、エロイーズという役名の通り、そこはかとない“エロさ”が漂ってまして(残念な文章)。彼女は、僕の“ある種の性癖”を喚起させるタイプの女性というかね(苦笑)、ここでハッキリと書いておきますけど、彼女にならストッキングを履いた脚で踏まれても良かったです (`・ω・´) キッパリ あと終盤、ずっと好きだったラサールが手錠に繋がれているのを利用して、彼女からキスをするシーンはスゲー羨ましかったYO!ヽ(´Д`;)ノ チクショウ!
超有能なベテラン刑事ラサール。戦闘力は低めだけど、カンの良さと根性で犯人を追い詰めてました。
盲目の暗殺者ナルヴィク。元スーパー軍人なので、目が見えなくなっても暗殺できるのです。
僕好みの女刑事エロイーズ。「黄色い星の子供たち」に出てたそうですが、すっかり忘れてました…。
お話は、刑事と犯人が駆け引きをする中で親近感が湧いちゃって、「お前とオレは似た者同士かもな ( ゚∀゚)人(▼∀▼) ナカーマ」みたいな雰囲気になる感じ。簡単に書いておくと、暗殺者ナルヴィクは元スーパー軍人で、連続殺人をしていたのは軍の元上司に命令されていたからだったんですが、最終的にはその元上司が諸悪の根源だということが発覚→ラサールの助けもあって、ナルヴィクが射殺。ナルヴィクはラサールに銃を向けると、「死にたくなかったらオレを撃て!(▼Д▼)」みたいなことを言うんですね。
ラサールは奧さんを数年前に事故で亡くしてから、死にたくて仕方なかったんですけど、動きに釣られて思わずナルヴィクを射殺すると…なんと彼の銃の弾倉は空! 彼のおかげで「オレ、まだ生きたかったんだな… (´・ω・`)」と気付いたラサールは、エロイーズと良さげなムードで事件現場から離れていって、映画は終わってました。まぁ、物語も大体は好きでしたよ。
とは言いつつも、点数は40点ということで、何がダメだったかって、盲人という設定。ストーリーが進むにつれて、アラがどんどん出まくって、お話にならないレベルになるんです。まず、映画を最後まで観てみれば、元上司には他にも部下がいるのに、わざわざ失敗する可能性の高い盲人を暗殺に使う意味が全然わからない(特に3番目の殺人は「手錠をかけて路上でタイマンを張る」という、目撃者が普通に出て来そうな乱暴さ)。
「彼に濡れ衣を着せるため」だったとしても、元上司ったらナルヴィクのパソコンに普通にEメールで指示を送ったりしてるから(クライマックス、ラサールはそのメールを確認して犯行現場に向かう)、家宅捜索をされたら関与してたのが一発でバレるじゃないですか。正直、「盲目でピアノの調律師が、実は元軍人の暗殺者だったら面白いッス!(`∀´)」程度の安易な思いつきだけで作ったとしか思えなくて、途中からバカバカしくなっちゃいました。百歩譲って、別に設定がバカでも良いけどさ、暗殺の工程もそんなに上手くなかったし、アクションもそんなに良くなかったし…。
ってことで、雰囲気とか役者さんとかストーリーは嫌いじゃないんですけど、肝心の“盲目の暗殺者”設定が微妙だったのが残念でしたね… (´・ω・`) ガッカリ リュック・ベッソン製作映画の雑さ、ちょっと舐めてたかもしれません。まぁ、ここまで読んでも「観たいッス!ヘ(゚∀゚*)ノ」とテンションが高めの人は、ぜひ劇場に行ってほしいところですが、レイトショー限定公開なので気をつけて!
ザヴィエ・パリュ監督作。「the EYE」のリメイクだとか。
アイズ [DVD]
こちらもザヴィエ・パリュ監督作。ちょっと面白そうかなぁと。
正体不明 THEM (ゼム) [DVD]
なんとなく貼りたくなった、ルトガー・ハウアーが盲目で大暴れする映画。好きではあります。
ブラインド・フューリー [DVD]
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ブラインドマン その調律は暗殺の調べ(ネタバレ)
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