蠱毒 ミートボールマシン
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2017/日本 上映時間100分
監督・脚本・編集・キャラクターデザイン:西村喜廣
脚本:佐藤佐吉
製作:坂本敏明
プロデューサー:山口幸彦、楠智晴、山口雄大
撮影:鈴木啓造
照明:太田博
美術:佐々木記貴
録音:西條博介
衣装:中村絢
ヘアメイク:征矢杏子
音楽:中川孝
VFXスーパーバイザー:鹿角剛
特殊造型:下畑和秀、奥山友太
特殊コスチューム:カリわんズ
アクション監督:坂口茉琴
アクション監修:匠馬敏郎
音楽:中川孝
助監督:片島章三
キャスティング:安生泰子
制作担当:真山俊作
出演:田中要次、百合沙、鳥居みゆき、川瀬陽太、村杉蝉之介、三元雅芸、仁科貴、安部智凛、矢部太郎、ジジ・ぶぅ、こまつよしお、冨手麻妙、沼澤邪鬼、島津健太郎、山中アラタ、屋敷紘子、栄島智、富田海人、小林実由、加藤桃子、笹野鈴々音、水井真希、松田リマ、倖田李梨、しいなえいひ、斎藤工
パンフレット:★★☆(600円/キャラ紹介ページとか、素敵なイラストとか、頑張ってるとは思う)
(あらすじ)
借金の取り立て屋をしている野田勇次(田中要次)は、ノルマの額を回収することが出来ず、いつも上司になじられている冴えない50歳の中年男。さらにガンの宣告まで受け、生きる意欲もなくなる中、謎の生命体「ユニット」に寄生されてしまう。ユニットに寄生された人間はやがて人格を奪われたネクロボーグと化すはずが、勇次はなぜかネクロボーグにはならず、心のよりどころであったカヲル(百合沙)を守るため、次々と現れるネクロボーグたちと戦っていく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
74点
2006年に公開された「ミートボールマシン」Image may be NSFW.
Clik here to view.は結構好きな作品でしてね(レンタルで観た)。ただ、ストーリーが切ない上に「人間の体を寄生生物が操縦する」という設定がかなり恐ろしくて、もう一度観る気は1ミリも起きないし、8月から公開予定だった本作についてもスルーしようか迷ったんですけれども。「進撃の巨人」の時に炎上した西村喜廣監督作ということで(余計な情報)、応援の意志を示すべく前売り券を購入したものの、なかなか観に行けなくて、気がつけば都内では終了していたのです (´・ω・`) ションボリ
「ミートボールマシン」Image may be NSFW.
Clik here to view.の予告編を貼っておきますね↓
ところが、10月下旬から横浜ニューテアトルで上映されるということで、最近、横浜に仕事で行く機会が増えた僕的には、今度こそ何とか足を運ぼうと思ったんですが…。結局、忙しくてタイミングが合わず、仕方なく妻子に「休日出勤だから (´∀`;) イソガシイナー」とスムースにウソをついて、上映最終日の11月3日(文化の日)、2回目の「ブレードランナー 2049」とハシゴして鑑賞いたしました。「誰かもっとお金をあげて!ヽ(´Д`;)ノ」と思ったり。
横浜ニューテアトルはレトロな雰囲気の映画館でして。
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劇場入口にはサイン入りポスターが貼ってあったりしてね。
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受付で売っていたポテロングとブラックコーヒーを摂取しながら観ましたよ。
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前売り券を渡したら、受付の方に「ブログを書いている方ですよね?」と身バレしてしまったので、横浜ニューテアトルでは迂闊なことができなくなった…というのはどうでも良いとして。本作は、元になった「ミートボールマシン」Image may be NSFW.
Clik here to view.の設定を受け継ぎつつ、さらに荒唐無稽にした印象。お話を雑に書くと、空から巨大なフラスコが降ってきて、中に閉じ込められた街の人たちが寄生生物によってネクロボーグにされてしまい、蠱毒のように殺し合わされまして。ガン細胞に侵されたせいで意志を失わなかった主人公が「デビルマン」ライクに奮闘するも、ラストは「みんな、宇宙人の栄養ドリンクになりました ┐(´ー`)┌ ザンネーン」って感じで終わってましたよ、確か。
宇宙から巨大なフラスコが降ってきて、東京スカイツリー周辺を隔離→殺し合いが始まるというね。
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もうね、非常に西村喜廣監督っぽい作品だなぁと。話はかなり凄惨なんですが、勢いのある作劇とカオスすぎる演出、登場人物の信じられないポジティブさ、過剰でアホにすら見えるグロ描写などにより、予想以上に楽しく観られてビックリ。暴走するネクロボーグに乗ったヒロインがブラを手綱代わりにして「ハイヨー!川`Д´)ノ」と上半身裸で叫ぶシーンとか、何が何やらすぎて爆笑しましたよ。そりゃあ、12日間で撮影した低予算映画ということで、いろいろと雑なところも多いんですが(汗)、そこら辺も微笑ましく観られたというか。基本的にはスゲー面白かったです。
三田カヲルさん演じる百合沙がブラを手綱代わりにして街を失踪するという、あらゆる角度からどうかしてる名場面。
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僕はこのジャック・ハンマーのような気持ちになったのでした(「グラップラー刃牙」Image may be NSFW.
Clik here to view.より)。
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他にも「田中要次さんの気弱な中年サラリーマン演技」とか「ネクロボーグを目の当たりにしても怯まず戦う武闘派警察隊」とか「『ジャッキー・チェンに似てるな〜』と思っていたら酔拳Image may be NSFW.
Clik here to view.を使い出した警官」とか「三元雅芸さんのストーカー役」とか「首だけになっても人の心を忘れず、主人公に的確なアドバイスするカップル」とか「飛来した巨大フラスコにより胴体を切断される高橋ヨシキさん」とか「飛来した巨大フラスコによりチンコを切断される”進撃の巨人Tシャツ”を着た樋口真嗣監督」とか「女子どもも容赦なく殺す姿勢」とか「宇宙人役を活き活きと演じる斎藤工さん…」とかとか、好きなところはかなりあって。それと「庶民は富裕層に搾取されるだけ」というストレートな社会批判を盛り込んでいるあたりも好みでしたね。
ネクロボーグを前にしても怯まずに即戦いを挑む武闘派警察隊、最高でした。
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中でも良かったのが、栄島智さん演じるジャッキー隊員ですよ (´∀`=) コノミ 海外ではウケないみたいですが…。
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青姦中の高橋ヨシキさんの死にざまは100点としか言いようがなかったです。ファン必見!
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樋口真嗣監督の切断されたチンコがリアルで驚きました。でも、作り物だからモザイクはかからないのね。
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映画冒頭、坂口拓さんがちょっとだけ出てたのもうれしかったり
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そして田中要次さん、ほとんど本人がアクションをこなしたそうで。頑張りましたな〜 (o^-')b ナイス!
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まぁ、とは言え、最後の「主人公と百合沙の心が通じ合う」みたいな場面は乗れなかったし(「男にとって都合の良い女性」というか)、キャバクラでの「位置関係を無視したアクション」は微妙に感じたし、ゴア描写は大好物なものの本作レベルの大流血は少し苦手なので、74点という着地。何はともあれ、僕と一緒の上映回で観ていたカップルが途中で劇場を出た程度には“観る人を選ぶ映画”なので無闇にオススメはしませんが、予告編を観て波長が合うと思った方は機会があったらチェックしてみてくださいな。なんか「映画秘宝2017年09月号」Image may be NSFW.
Clik here to view.のインタビューとか読むと、「炎上」に関する主張についてはどうかと思いつつも、邦画の制作現場は本当に貧乏みたいなのでね、誰か西村監督にもっとお金をあげてほしいなぁ…って、前もこんなオチだった気がします (´∀`;) エヘヘ
山本淳一&山口雄大監督作。高橋一生さんの映画初主演作なんだって。
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山本淳一監督による1999年製作のオリジナル。未見でございます。
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西村喜廣監督の前作。僕の感想はこんな感じ。
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蠱毒 ミートボールマシン(ネタバレ)
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