リングサイド・ストーリー
![リングサイド・ストーリー]()
2017/日本 上映時間104分
監督:武正晴
脚本:横幕智裕、李鳳宇
エグゼクティブプロデューサー:矢吹満、李鳳宇
プロデューサー:成宏基
撮影:西村博光
照明:常谷良男
録音:岩間翼
美術:天野竜哉
編集:細野優理子
音楽:李東峻
助監督:山田一洋
出演:佐藤江梨子、瑛太、有薗芳記、田中要次、伊藤俊輔、奈緒、村上和成、高橋和也、峯村リエ、武藤敬司、武尊カズキ、黒潮“イケメン”二郎、菅原大吉、小宮孝泰、前野朋哉、角替和枝、近藤芳正、余貴美子
パンフレット:★★★(700円/武監督と足立紳さんの対談が面白かった。ヒデオのモデルは足立さんだったそうな)
(あらすじ)
江ノ島カナコ(佐藤江梨子)には10年の付き合いになる同棲中の彼氏・村上ヒデオ(瑛太)がいる。役者であるヒデオは7年前に大河ドラマ出演を果たしたものの、最近はオーディションに落ち続け、カナコに頼りっきりのヒモ同然の毎日を送っていた。そんなある日、カナコが勤め先の弁当工場を突然クビになってしまう。プロレス団体が人員募集していることをプロレス好きのヒデオから聞いたカナコはその団体で働き始め、少しずつプロレスの世界に魅了されていく。一方、仕事に夢中で以前ほど自分に構ってくれなくなったカナコに対し、浮気をしていると勘違いしたヒデオは、嫉妬のあまりとんでもない事件を起こしてしまう。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
10点
武正晴監督の「百円の恋」
がスゲー良かったのと、格闘技絡みの映画自体が結構好きということで、つい前売り券を買っちゃいまして。11月上旬、新宿武蔵野館で観てきたんですが、スゲー残念でしたね… (`Δ´;) ウーン ちなみに観たのはスクリーン3で、ほぼ満席だった気がします。
劇場入口には監督や出演者のサイン入りポスターがあって。
![サイン入りポスター]()
ロビーにもサインやら記事の切り抜きやらが展示されてましたよ。
![出演者のサイン]()
「プライドだけは高い売れない役者ヒデオと、そんな彼を支える女性カナコの物語」なんて書けば、それなりには面白そうじゃないですか。で、実際に観てみれば、予想通りの面白さはあって。カナコがプロレス団体に就職する→プロレスラーたちの生活振りが観られるあたりはなかなか楽しかったりしてね(武藤敬司選手や村上和成選手など、本物のプロレスラーや格闘家たちが観られたのも良かった!)。僕的に健気なカナコを演じる佐藤江梨子さんがスゲー良くて、ヒデオが出演したシーンだけを編集したビデオを観るシーンは「クズとしか言いようがないヒデオをなぜ見捨てないのか?」がビンビン伝わってきて、涙が止まりませんでしたよ。その他、ヒデオ役の瑛太さんも演技自体は非常に良かったし、黒潮“イケメン”二郎選手とか知らないレスラーを観られたのも勉強になったし、一ノ瀬ワタルさんが出てたのもうれしかったです。
黒潮“イケメン”二郎選手と渡瀬瑞基選手の試合動画↓ 最近のプロレス事情にはすっかり疎くなっちゃったなぁ…。
ただ、心底不愉快だったのが後半の展開ですよ。ヒデオがリングに上がることはわかっていましたが、その状況が「嫉妬したヒデオがK-1選手・和希(武尊)の入場にちょっかいを出す→罰として2人のエキシビジョンマッチを組む」って、なにこのバカバカしい話。まず、普通の格闘家はこんな試合を組まれたらプライドを傷つけられますよね。どうしてもヒデオが戦いたいなら、ジムでスパーとしてやれって程度のことじゃないですか。それに、僕が金を払って客として試合を観に行った時、こんなクソみたいなエキシビジョンを見せられたら嫌悪感しか抱かないし、主催者の感性を疑いますよ、マジで。
で、劇場を出たくなるほど最悪だったのが入場シーン。ヒデオ目線で考えれば「プロの選手との試合に勇気を振り絞って立ち向かうため、役者として傾いて観客を沸かせる一世一代の見せ場」ってことなんでしょうけど、ごめんなさい、観客目線で考えると「どこの馬の骨ともわからない素人がプロのリングに上がってエキシビジョンをやる」というだけで十分不快なのに、プロだとしてもイラッとする「微妙に長いオナニー入場」を見せつけられたら、「さっさと帰れ ( ゚д゚)、ペッ」としか思えないじゃないですか。ところが、ヒデオったら「歓声に包まれて入場する」からスゲー驚いたというか。
まだ「ヒデオと和希の因縁が世間の話題になっている」ならともかく、そんな描写もないのにこんな程度の低い試合を観客が支持するなんて、僕の知っている日本じゃない=どこかの並行世界を描いているSF作品なのかと思いましたよ。百歩譲って「ヒデオが観客たちを挑発して、あえてブーイングを浴びながら入場する」とかだったら乗れたかもしれませんが(一応、プロレス団体で練習した成果とも言えるし)、ヒデオのトレーナー的な役だった村上和成選手が「良し! ( ´_ゝ`)」みたいな顔をするのが全然納得できなくて。むしろ村上選手には日々必死に働きながら頑張ってブログを更新している僕のことこそ褒めてほしかった…。褒めてほしかった!ヽ(TДT)ノ ナンダコレ
なんだか疲れているので、フラワーカンパニーズによる主題歌「消えぞこない」を貼っておきますね↓
いや、主演の2人の演技や雰囲気は良かったし、WRESTLE-1の協力によるプロレス団体描写も好きだったし、試合には負けたけど仲直りしたヒデオとカナコの雰囲気は嫌いじゃなかったし(ここは役者の力だと思う)、「人生というリングのサイドで支える人の話」という切り口も面白いし、悪くない部分もスゲー多いんですけれども。「力道山から振り返るプロレス史」は意味不明だったし、ダメ人間への温かい目線映画だとしてもあまりにヒデオを甘やかしすぎて超イライラするので、本当に残念な映画だなぁと。ハッキリ言って、0点にしたいぐらい激怒したんですが、劇中で何度か出てくる餃子がとても美味しそうだったので、プラス10点という評価でございます。
帰り道、思わず日高屋でW餃子定食(620円)を食べちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ
![日高屋のW餃子定食]()
おしまい。
武正晴監督×安藤サクラ主演作。僕の感想はこんな感じ。
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フラワーカンパニーズによる主題歌に罪はないです。
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2017/日本 上映時間104分
監督:武正晴
脚本:横幕智裕、李鳳宇
エグゼクティブプロデューサー:矢吹満、李鳳宇
プロデューサー:成宏基
撮影:西村博光
照明:常谷良男
録音:岩間翼
美術:天野竜哉
編集:細野優理子
音楽:李東峻
助監督:山田一洋
出演:佐藤江梨子、瑛太、有薗芳記、田中要次、伊藤俊輔、奈緒、村上和成、高橋和也、峯村リエ、武藤敬司、武尊カズキ、黒潮“イケメン”二郎、菅原大吉、小宮孝泰、前野朋哉、角替和枝、近藤芳正、余貴美子
パンフレット:★★★(700円/武監督と足立紳さんの対談が面白かった。ヒデオのモデルは足立さんだったそうな)
(あらすじ)
江ノ島カナコ(佐藤江梨子)には10年の付き合いになる同棲中の彼氏・村上ヒデオ(瑛太)がいる。役者であるヒデオは7年前に大河ドラマ出演を果たしたものの、最近はオーディションに落ち続け、カナコに頼りっきりのヒモ同然の毎日を送っていた。そんなある日、カナコが勤め先の弁当工場を突然クビになってしまう。プロレス団体が人員募集していることをプロレス好きのヒデオから聞いたカナコはその団体で働き始め、少しずつプロレスの世界に魅了されていく。一方、仕事に夢中で以前ほど自分に構ってくれなくなったカナコに対し、浮気をしていると勘違いしたヒデオは、嫉妬のあまりとんでもない事件を起こしてしまう。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
10点
武正晴監督の「百円の恋」
劇場入口には監督や出演者のサイン入りポスターがあって。

ロビーにもサインやら記事の切り抜きやらが展示されてましたよ。

「プライドだけは高い売れない役者ヒデオと、そんな彼を支える女性カナコの物語」なんて書けば、それなりには面白そうじゃないですか。で、実際に観てみれば、予想通りの面白さはあって。カナコがプロレス団体に就職する→プロレスラーたちの生活振りが観られるあたりはなかなか楽しかったりしてね(武藤敬司選手や村上和成選手など、本物のプロレスラーや格闘家たちが観られたのも良かった!)。僕的に健気なカナコを演じる佐藤江梨子さんがスゲー良くて、ヒデオが出演したシーンだけを編集したビデオを観るシーンは「クズとしか言いようがないヒデオをなぜ見捨てないのか?」がビンビン伝わってきて、涙が止まりませんでしたよ。その他、ヒデオ役の瑛太さんも演技自体は非常に良かったし、黒潮“イケメン”二郎選手とか知らないレスラーを観られたのも勉強になったし、一ノ瀬ワタルさんが出てたのもうれしかったです。
黒潮“イケメン”二郎選手と渡瀬瑞基選手の試合動画↓ 最近のプロレス事情にはすっかり疎くなっちゃったなぁ…。
ただ、心底不愉快だったのが後半の展開ですよ。ヒデオがリングに上がることはわかっていましたが、その状況が「嫉妬したヒデオがK-1選手・和希(武尊)の入場にちょっかいを出す→罰として2人のエキシビジョンマッチを組む」って、なにこのバカバカしい話。まず、普通の格闘家はこんな試合を組まれたらプライドを傷つけられますよね。どうしてもヒデオが戦いたいなら、ジムでスパーとしてやれって程度のことじゃないですか。それに、僕が金を払って客として試合を観に行った時、こんなクソみたいなエキシビジョンを見せられたら嫌悪感しか抱かないし、主催者の感性を疑いますよ、マジで。
で、劇場を出たくなるほど最悪だったのが入場シーン。ヒデオ目線で考えれば「プロの選手との試合に勇気を振り絞って立ち向かうため、役者として傾いて観客を沸かせる一世一代の見せ場」ってことなんでしょうけど、ごめんなさい、観客目線で考えると「どこの馬の骨ともわからない素人がプロのリングに上がってエキシビジョンをやる」というだけで十分不快なのに、プロだとしてもイラッとする「微妙に長いオナニー入場」を見せつけられたら、「さっさと帰れ ( ゚д゚)、ペッ」としか思えないじゃないですか。ところが、ヒデオったら「歓声に包まれて入場する」からスゲー驚いたというか。
まだ「ヒデオと和希の因縁が世間の話題になっている」ならともかく、そんな描写もないのにこんな程度の低い試合を観客が支持するなんて、僕の知っている日本じゃない=どこかの並行世界を描いているSF作品なのかと思いましたよ。百歩譲って「ヒデオが観客たちを挑発して、あえてブーイングを浴びながら入場する」とかだったら乗れたかもしれませんが(一応、プロレス団体で練習した成果とも言えるし)、ヒデオのトレーナー的な役だった村上和成選手が「良し! ( ´_ゝ`)」みたいな顔をするのが全然納得できなくて。むしろ村上選手には日々必死に働きながら頑張ってブログを更新している僕のことこそ褒めてほしかった…。褒めてほしかった!ヽ(TДT)ノ ナンダコレ
なんだか疲れているので、フラワーカンパニーズによる主題歌「消えぞこない」を貼っておきますね↓
いや、主演の2人の演技や雰囲気は良かったし、WRESTLE-1の協力によるプロレス団体描写も好きだったし、試合には負けたけど仲直りしたヒデオとカナコの雰囲気は嫌いじゃなかったし(ここは役者の力だと思う)、「人生というリングのサイドで支える人の話」という切り口も面白いし、悪くない部分もスゲー多いんですけれども。「力道山から振り返るプロレス史」は意味不明だったし、ダメ人間への温かい目線映画だとしてもあまりにヒデオを甘やかしすぎて超イライラするので、本当に残念な映画だなぁと。ハッキリ言って、0点にしたいぐらい激怒したんですが、劇中で何度か出てくる餃子がとても美味しそうだったので、プラス10点という評価でございます。
帰り道、思わず日高屋でW餃子定食(620円)を食べちゃった!(*ノ▽ノ) キャッ

おしまい。
武正晴監督×安藤サクラ主演作。僕の感想はこんな感じ。
フラワーカンパニーズによる主題歌に罪はないです。