女神の見えざる手
原題:Miss Sloane
2016/フランス、アメリカ 上映時間132分
監督:ジョン・マッデン
製作:ベン・ブラウニング、クリス・サイキエル、アリエル・ゼトゥン
製作総指揮:クロード・レジェ、ジョナサン・バンガー、パトリック・チュウ、アーロン・ライダー
脚本:ジョナサン・ペレラ
撮影:セバスチャン・ブレンコー
美術:マシュー・デイビス
衣装:ジョージナ・ヤーリ
編集:アレクサンダー・バーナー
音楽:マックス・リヒター
出演:ジェシカ・チャステイン、マーク・ストロング、ググ・バサ=ロー、アリソン・ピル、マイケル・スタールバーグ、サム・ウォーターストン、ジョン・リスゴー、ジェイク・レイシー、デビッド・ウィルソン・バーンズ、ラウール・バネジャ、チャック・シャマタ、クリスティーン・バランスキー
パンフレット:★★★★☆(720円/3本のコラムはどれも良いし、文字が隠れた表紙が素敵!)
(あらすじ)
大手ロビー会社の花形ロビイストとして活躍してきたエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。卓越したアイデアと大胆な決断力で難局を乗り越え、勝利を目前にした矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈してしまう。さらに、予想外の事件によって事態はますます悪化していく。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
80点
※本作は、「騙した!(`∀´) ザマァ!」「騙された!ヘ(゚∀゚*)ノ ドウニデモナーレ」という作品の性質上、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
興味はあったものの、それほど積極的に観ようと思っていなかったんですが、映画仲間の評判がとにかく高かったので、気になっちゃいまして。11月14日=TOHOシネマズデイ=1100円で観られる日、TOHOシネマズシャンテまで足を運んできました。スゲー面白かったです!(*゚∀゚)=3 ムッハー 今も上映している劇場があるので、未見の方はぜひ観に行ってほしいほどなのです。
14日はTOHOシネマズデイ=1100円で観られるのもあってか、公開から1ヵ月近く経つのに、ほぼ満席でしたよ。
こんなスタンディが展示されてました。
「アメリカの銃規制の法案を巡って、敏腕ロビイストが銃擁護派と仁義なき戦いを繰り広げる」といった内容でしてね。「アメリカでの銃規制の大変さ」については、尊敬する映画評論家である町山智浩さんの「たまむすび」の書き起こしを読んでいただくとして(手抜き)。お話を超雑に書いておくと、両陣営が対立する中、「こっちには銃乱射殺人事件の被害者もいるし、銃規制法案に賛成の議員も十分確保できそうだわ!川`∀´) オホホホホホ」「その被害者が異常者に襲われた時、助けたのは銃を所持していた一般人だったから形勢は逆転しつつあるし、ロビイスト資格違反の証拠も見つけたから、聴聞会を開けば、お前は刑務所行きだ!(`∀´ ) フハハハハハ」「聴聞会議長とロビイストが癒着した証拠は押さえているし、その資格違反の証拠は私が用意したもので、最初から“自分が刑務所に行く前提”ですべてを計画していたのYO!川`∀´) オホホホホホ」「わたしまけましたわ (ノ∀`) ザンネーン」という感じ…って、我ながらスゲー伝わりにくい文章を書いた気がします…。
最後はこの人が悪党を倒しながらも刑務所に入って、無事出所して終わってましたよ。
主人公のエリザベス・スローンは勝利至上主義者であり、目的達成のためなら人の心を踏みにじったり、なかなかえげつない手段を駆使したりするんですけど、とにかく頭がキレる上に、しっかりした信念もあって。それが「自分が刑務所に収監されてもOK」というレベルにまで徹底しているから、予想以上にカッコイイというか。町山さんも引き合いに出されていましたが、僕も「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の現場でもセクハラ常習だったケヴィン・スペイシーを連想しましたよ。ジェシカ・チャステインの演技がまた素晴らしくて(役柄によって全然違う人に見える!)、ぜひこのヒロインを主役にしたシリーズを作ってほしいですね〜。
乱射事件の被害者という事実を勝手に暴露するくだりとか、非道かったですな(好きだけど)。
あと、主人公が眠らないために飲んでいる薬、僕もちょっとほしいなと思ったりしてね。
そういえば「新宿スワン」でも山田孝之さんが“疲れがとれるクスリ”を売ってたな…って、ダメ絶対!(なにこの文章)
脚本もよく出来てるんじゃないでしょうか。両陣営とも「卑怯とは言うまいね ( ´_ゝ`)」と、互いにえげつない手段を駆使しまくるんですが、「まさかそんな策があったなんて!Σ(゚д゚;) ナンデスト!」と驚かされる展開が結構あって、とても楽しく観られました。しかも、悪役を演じたジョン・リスゴーやサム・ウォーターストンがイイ感じにイヤな感じなので、彼らの悪事がバラされた時のざまぁ感がハンパではなくてね…(しみじみ)。“頭の良い主人公”の見せ方は見事だったし、男娼(ジェイク・レイシー)が男気を見せてヒロインをかばうくだりもグッときたし、「これは評判通りに楽しい映画だわ〜 (´∀`) ホクホク」とつくづく感心した次第。
ケンカ別れしたと思ったジェーン(アリソン・ピル)が実はずっと繋がっていたのは素直にビックリしました。
この男娼、ヒロインを売るかと思ったら、「その銀食器はあげたものです」とかばうから涙が出ましたよ(混同した文章)。
最後に一応、鎖鎌で人を襲いながら卑怯だとは思わない柳龍光を貼っておきますね。
その他、「邦題がいいね」とか「ゴキブリをコンピュータで操るシーンに驚いていたら、映画仲間のサイモンさんに『アレはフィクション』と教えてもらいました」とか、書きたいことはあるんですが、割愛! 基本的に不満点はゼロではあるものの、最近の僕はやさぐれ気味だったりして、「現実的にはこんな上手くいかないよな (´・ω・`)」なんて醒めて観ちゃうところもあったので、ボンヤリと80点という着地。とは言え、本当に面白い作品だったので、いろいろな人に勧めたいし、機会があったらまた観たいと思っております。おしまい。
デジタル盤のサントラです。
ジョン・マッデン監督×ジェシカ・チャステイン主演作。未見ですが、結構面白そう。
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女神の見えざる手(ネタバレ)
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