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セブン・シスターズ(ネタバレ)

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セブン・シスターズ

セブン・シスターズ

原題:What Happened to Monday?
2016/イギリス、アメリカ、フランス、ベルギー 上映時間123分
監督:トミー・ウィルコラ
製作:ラファエラ・デ・ラウレンティス、ファブリス・ジャンフェルミ、フィリップ・ルスレ
製作総指揮:ティエリー・デミシェル、ガイ・ストーデル
脚本:マックス・ボトキン、ケリー・ウィリアムソン
撮影:ホセ・ダビ・モンテーロ
出演:ノオミ・ラパス、グレン・クローズ、ウィレム・デフォー、マーワン・ケンザリ、クリスティアン・ルーベク、ポール・スベーレ・ハーゲン
パンフレット:★★★(600円/小規模公開ながら頑張ってるパンフだけど、北川れい子さんの「タイトルに7と付く映画にはずれなし」は乱暴だと思う)
(あらすじ)
2073年、繰り返される戦争や難民問題で主要国は滅び、「ヨーロッパ連邦」が新たな超大国として君臨していた。人口過多と食糧不足から政府は厳格な一人っ子政策を発令し、2人目以降の子どもは親元から引きはがされ冷凍保存されてしまう。そんな世界で偶然生まれた7つ子は、週に1日ずつ外出し、共通の人格を演じることで監視の目をくらませてきたが、ある日、7人のうちの1人、マンデー(月曜日)が帰宅しなかったことから、姉妹の日常が次第に狂い始めていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


最初はそれほど観る気はなかったのに、ちょっと調べてみたら、監督は「ヘンゼル&グレーテル」が良かったトミー・ウィルコラだし、「ノオミ・ラパスが1人7人役に挑む」という内容にも興味を持ったので、つい前売り券を買っちゃいましてね。公開から約1ヵ月経った11月最終日、新宿シネマカリテまで足を運んできました。「雑なSF映画 (´∀`) ウフフ」と思ったり。


7人姉妹が並んだスタンディがあったり…。
スタンディ

記事の切り抜きがあったりしましてね。
記事の切り抜き

小規模公開なのにTシャツも販売されてましたよ (゚⊿゚) ヘー
Tシャツが売ってました

スクリーン2、半分ぐらいは入ってたような。
スクリーン2

缶コーヒーとドーナツを摂取しながら鑑賞したのでした。
缶コーヒーとドーナツ


前述の2つの要素しか知らなかったので、実際に観てみれば「ディストピアSF映画」だったからビックリですよ。あらすじを乱暴に書いておくと、舞台は2073年、超大国ヨーロッパ連邦では、人口過多による食糧不足が大変なことになっていたので、ニコレット・ケイトマン博士(グレン・クローズ)の提案により、「2人目以降は食糧問題が解決するまで冷凍保存する」というハードすぎる「1人っ子政策」を発動。そんな中、テレンス(ウィレム・デフォー)の娘が7つ子を産んで死んでしまったので、彼は可愛い7人の孫を守るべく、「各曜日の名前を付ける→その曜日にしか外出させない」という特殊な育児をスタートしましてね。外に出る時は「カレン・セットマン」という“1人の人間”として振る舞うため、「1人がケガをして人差し指を欠損→残り6人の指も切断する」といった、なかなかヘビーな展開になったりするというね… ('A`('A`('A`('A`('A`('A`('A`し イヤーン


祖父テレンスは、7人の孫を1人ずつ同じ人間として外出させることにしまして。
1人ずつの外出

彼女たちは7人で「カレン・セットマン」を演じることになるのです。
カレン・セットマン


そんな環境ですっかりノオミ・ラパスになった7人は、キャリアウーマンとして頭角を表してたんですが、マンデーが出勤した月曜日、彼女が帰って来ないという事件が発生 (`Δ´;(`Δ´;(`Δ´;(`Δ´;(`Δ´;(`Δ´;し ナゼ? 翌日にチューズデーが出勤してみれば児童分配局に捕まってしまい、自宅を武装集団が襲撃してきてサンデーが死んでしまうから、さぁ、大変!Σ(゚д゚;(゚д゚;(゚д゚;(゚д゚;し タイヘーン! 残された4人は毎日犠牲を出しながら原因を探っていって、生き残ったサーズデーが“マンデーの恋人”だというエイドリアンと一緒に児童分配局に乗り込んでみれば、「冷凍保存される」という触れ込みだった2人目以降の子どもたちが焼却処分されていたことが発覚! 囚われのチューズデーを救い出すと、すべては「1人だけの人生を夢見たマンデーの暴走」だったことが明らかになりまして。あーだこーだ揉めた挙げ句、子どもを焼却処分する映像をセレモニーで流すことで、「1人っ子政策」を推し進めていたケイトマン博士は失脚し、マンデーはお腹の子を2人の姉妹に託して死亡 (・ω・`(・ω・`し サヨナラ... ハッピーエンドかと思いきや、「とは言え、このまま子どもが増え続けたらどうするのよ」的なムードが漂って終わってた気がします、たぶん。


最後はこの人が失脚してました。
ケイトマン博士(グレン・クローズ)


設定の通り、ユニークな映画でしたね〜。現実的に考えると、7つ子だからってキャラクターがまったく違うなんてことはないんでしょうけど、映画的にはわかりやすく分かれている方が面白いのは間違いなくて。僕的には「長女はテレパシーが使えて、次女は空を飛べて…」といった派手な方が好みですが、本作の7人姉妹のキャラ分けもなかなか楽しかったし、頑張って演じ分けるノオミ・ラパスが微笑ましかったりしましたよ。この1人7役だけでも観る価値があるんじゃないかしらん。それと、意外とアクションが多くて、ゴア描写もあったりするし、サタデーとエイドリアンのセックスシーンが不要にエロかったりするので、そういう面でも好きなタイプだったり。


マンデーは、リーダー格の優秀な“長女”って感じ。愛を知ったことで姉妹を裏切ることに。
マンデー

チューズデーは、繊細な臆病者で、マリファナが好き。片目をえぐられるも、最後まで生き残る1人。
チューズデー

武闘派ウェンズデー。“欠損した自分の人差し指”に敵の指を刺して指紋認識システムの銃を撃つシーンが素敵。
ウェンズデー

ワイルドなサーズデー。彼女のせいで6人が人差し指を切断する羽目になり、負い目を感じるからこそ反抗的な性格に。
サーズデー

オタクで機械に強いフライデー。1人はハッカー系のキャラがいないと、話を転がしにくいものね。
フライデー

自由奔放でセクシーなサタデーですが、映画中盤で処女だということが発覚するのでした (´∀`) ドーデモイイナ-
サタデー

お母さんのような性格のサンデー。真っ先に死んでました。画像は親指が離れる手品の準備中(ウソ)。
サンデー

7人揃ってセブン・シスターズ! 大統領でもブン殴ってみせらぁ! でも飛行機だけはカンベンな(←これが書きたかっただけ)
セブン・シスターズだッ!


それと、本作の問題提起は、確かに考えさせられるところがあって。ケイトマン博士を単純な悪として描いていない&大量の子どもが映るラストがハッピーエンドに見えないあたり、難しい話だなぁと。まぁ、僕のような偏差値の低い男が知恵を絞っても脳がオーバーヒートして具合が悪くなるだけのでね、他の優秀な方々にお任せすることにしますかな(他人に丸投げの割には偉そうな文章)。一応、微妙に感じたところを書くと、博士側が最初の襲撃に失敗した時点ですぐ次の部隊を送らなかったのはどう考えても不自然だし、冷凍保存装置が焼却装置だったのは無理があると思ったし(ビジュアル的には面白いけど、最低限、冷凍保存装置としての機能はないとさすがに騙せないのでは?)、そもそも7人があの年齢まで今回のような問題を起こしてなかったのが奇跡…って、大人げないですかね (´∀`;) エヘヘ


冷凍保存かと思いきや、焼却処分してたというシーン自体は、凄惨で好みでしたがー。
冷凍保存かと思いきや、焼却処分


ということで、雑だと感じるところはありましたけど、結構好きなSF映画でしたヨ (´∀`) ウフフ あらためてトミー・ウィルコラ監督の他の作品を少し観たくなりました。地域によってはこれから公開される映画館もあるので、ノオミ・ラパスのファンはもちろんのこと、ディストピアSF映画が好きな方はチェックしてみてはいかがでしょうか。




デジタル盤のサントラ。国内盤もあります。



トミー・ウィルコラ監督作。僕の感想はここの5本目



石油の歴史を知れる良い本だそうです。



「セブン・シスターズ」と呼ばれる高校を舞台にした新学園生徒会セクシーバトルアクションだとか。



人気スマホゲームを題材にしたアンソロジーコミックみたい。



メイヤのセカンドアルバムの様子。



世界的ベストセラー作家の自信作とのこと。



中野腐女シスターズのデジタル写真集だって。



7役ほどじゃないけど、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが1人2役やるSF映画を貼っておきますね。









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