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ザ・サークル(ネタバレ)

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ザ・サークル

ザ・サークル

原題:The Circle
2017/アメリカ 上映時間110分
監督・脚本:ジェームズ・ポンソルト
製作ゲイリー・ゴーツマン、アンソニー・ブレグマン、ジェームズ・ポンソルト
製作総指揮:ステファニー・アズピアズー、ロン・シュミット、サリー・ウィルコックス、スティーブ・シェアシアン、エバン・ヘイズ、ピーター・クロン、マーク・シュミューガー、フェデリカ・セント=ローズ、ラッセル・レビン
原作・脚本:デイブ・エガーズ
撮影:マシュー・リバティーク
美術:ジェラルド・サリバン
衣装:エマ・ポッター
編集:リサ・ラセック
音楽:ダニー・エルフマン
音楽監修:ティファニー・アンダーズ
出演:エマ・ワトソン、トム・ハンクス、ジョン・ボヤーガ、カレン・ギラン、エラー・コルトレーン、パットン・オズワルト、グレン・ヘドリー、ビル・パクストン、ベック
パンフレット:★★★☆(720円/素敵なデザインで、読み物も多め。作品の理解にピッタリですな)
(あらすじ)
ユーザーのあらゆるデータを蓄積し、世界ナンバーワンのシェアを誇る超巨大SNS企業「サークル」。憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイ(エマ・ワトソン)は、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリー(トム・ハンクス)の目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していくが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




45点

※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

正直、そんなに“観るタイプの映画”ではないものの、SNSがテーマということで、昨年のベスト2位に選んだ「何者」を連想して気になっちゃって、前売り券を購入。11月下旬某日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場映画を2本ほど観てからTOHOシネマズ新宿に移動して本作を鑑賞いたしました。「ワカリきったことをクドクドと… (`Δ´;)」と思ったり。


12番スクリーン、3分の1ぐらいは入ってたような。
12番スクリーン


SNSや映像の見せ方は面白いし、「善意の人によって作られるディストピア」という発想もユニークだし、役者さんたちの演技も良かったですよ(努力型優等生を演じるエマ・ワトソンと、スティーブ・ジョブズっぽく胡散臭いトム・ハンクスが素晴らしい)。ジェームズ・ポンソルト監督と言えば、ちょうど本作の前に観た「人生はローリングストーン」が超良い映画だったりして、ちゃんとした力量がある人だし、本作自体のクオリティは高いと思うんです。ただ、話に1ミリも乗れなかったというか。「ウソも隠しごともなくなれば、世界はもっと良くなる」ということで、主人公が「シーチェンジ」という小型監視カメラを24時間身につけて生活を垂れ流す…って、なすびさんじゃあるまいし(古い例え)、いくら寓話だとしてもあり得なくないですかね(そもそも「プライバシーは罪」なんて思想に賛同する人っているの?)。起きてしまう事件に何の説得力も感じなかったし、ジョン・ボヤーガ演じる“スーパー協力者”にもゲッソリしたし、「主人公が経営者たちの秘密を観衆の前で暴く&彼らにシーチェンジを渡す」というオチも「そうなるのが道理だけど絵空事」に見えちゃったし…。ごめんなさい、全体的になんかワカリきったことをクドクドと見せられた気がして、かなり萎えちゃった次第。


僕の気持ちを代弁する花山薫を貼っておきますね。
ワカリきったことをクドクドと...


ということで、人前に出る際はマスク着用が必須だったりと、何よりもプライバシーや匿名性を大事にする僕的には(どことなく卑劣さが漂う文章)、かなりバカバカしく感じる映画だったんですが…。「映画秘宝 2017年 12 月号」での加藤よしきさんのレビューには「上司に『イイね!』を強要された人は必見!」なんて書いてあったり、パンフの古市憲寿さんのコラムには「インターネットを使った“新しいムラ社会”と日本企業の類似性」が指摘されたりしていたので(例えば「休日でもゴルフに付き合う」など)、そういう視点で観ると確かに面白いのかもしれません。つーか、僕は仕事関係の人と繋がるようなSNSってアカウントはあっても稼働させていないんですけど(「ネットに疎くて、全然やってないんですよぉ〜」的な感じ)、他の人たちは全員ちゃんとFacebookやLINEとかで繋がっていたりしてさ。仕事でのSNSはほぼ更新しないくせに、匿名でのブログやTwitterには熱を入れたりして、僕のそういうところがダメだったのかな… (ノω・、) シニタイ なんとなく「詩を作るより田を作れ」なんてことわざを残して、この感想を終えることにしましょう。




デイブ・エガーズによる原作本。映画とはオチが違うそうですが、面白いのかなぁ。



デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。








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