猫が教えてくれたこと
原題:Kedi
2016/アメリカ 上映時間79分
監督・製作:ジェイダ・トルン
製作・撮影:チャーリー・ウッパーマン
撮影:アルプ・コルファリ
音楽:キラ・フォンタナ
出演:イスタンブールの猫たち
パンフレット:★★★(700円/良いパンフだけど、ジェイダ・トルン監督の“猫嫌いな人たちへの発言”は好きじゃない)
(解説)
ヨーロッパとアジアの文化をつなぐ地として、数千年にわたって繁栄してきた大都市イスタンブール。この街で暮らす野良猫は住人たちから食料や寝床を与えられ、人々に生きる希望や癒やしを与えながら自由気ままに暮らしている。地上から10センチメートルしか離れていないカメラを使用して猫の目線でイスタンブールの街をとらえ、生まれも育ちも異なる7匹の猫たちと人間たちが織り成す優しい触れ合いを描き出す。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
60点
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
基本的に猫好きではあるものの、「野良猫を映したぐらいのドキュメンタリーをわざわざ映画館で観るのもなぁ」と思っていたんですが、しかし。「アメリカでは1館の公開からスタートして130館まで拡大し、外国語ドキュメンタリーとしては異例のヒットを記録した」なんて宣伝文句に惹かれたのと、特典に「オリジナル写真集」が付いていたので(しかも1100円と安い!)、つい前売り券を買っちゃいまして。12月中旬、横浜での仕事の帰り道、シネマ・ジャック&ベティで観て来ました。それなりに楽しかったニャ (ФωФ) ニャー
少し広めのスクリーン・ベティ、今までにないほど混雑してました。猫って人気あるのね〜。
劇場にて600円で販売されていた写真集(下)、表紙以外は前売り特典と一緒でしたよ。
語尾に「ニャ」さえ付ければ猫好きの共感を得られる…。そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。映画の内容は予告編の通りで、「恨まないのがルール」のイスタンブールにて、茶白猫の“泥棒”サリ、キジトラ猫の“恋人”ベンギュ、白黒長毛猫の“ハンター”アスラン・パーチャシ、白黒猫の”ザ・サイコ”サイコパス(なにこの名前)、キジ白猫の“社交家”デニス、白黒猫の“遊び人”ガムシズ、グレー白猫の“美食家”デュマンという、個性的な7匹の猫たちの姿を映す…といった感じ。イスタンブールはイスラム教徒が大半を占めるため、野良猫たちが比較的大切にされているようで、日本では白眼視されそうなエサやりオジサンまでもが好意的に描かれているあたりは、お国柄だなぁと。基本的には微笑ましく観られたというか、“犬すらもビビらせる凶暴なメス猫”サイコパスが旦那に近づくメス猫を威嚇して追い払うくだりは笑っちゃいましたね〜。
彼女を見た犬がイスの下に隠れるシーンも愉快でしたよ。
ジェイダ・トルン監督のインタビュー動画を貼っておきますね↓ こちらに記事バージョンもあります。
一応、オチを書いておくと、「最近は街の開発が進んで、野良猫たちの居場所がなくなりつつあるけど、大事にしようね」的なムードで終わってた気がします、たぶん。まぁ、正直なところ、確かに猫は可愛かったけど、ごめんなさい、やっぱり「わざわざ映画館で観なくても良かったかなぁ」的な気持ちになったりもした次第。とは言え、写真集を前売り券に付けるという宣伝会社の試みにはグッときたし、猫好きの方なら満足するんじゃないかニャ? (ФωФ) ニャー
なんとデジタル盤のサントラがあるだけでなく、国内盤もあるのでした。
日本の猫が出てくるドキュメンタリーでは、これが大好きです。僕の感想はこんな感じ。
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猫が教えてくれたこと(ネタバレ)
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